【中塚被服】細部に宿る珠玉の快適性image_maidoya3
作業服で一番大切な条件は何だろう。丈夫さや収納力、イージーケア性。もちろんそれも大事。だけど、「夏の」作業服として現場が切実に求めるのは、ジメジメした気候の中で、少しでも快適に過ごすための着心地のよさではないか。
  薄い生地を使って通気性を確保すればいいというものではない。耐久性など、作業服としての基本性能を損なわず、ウェアとしての快適性をいかに高めるか。要は機能性と快適性のバランスを高いレベルで折り合わせること。作業服メーカーとしての実力を発揮するポイントはそこにある。
  通気性や吸汗速乾性など、酷暑の中でも快適性を確保する機能が欲しい。汗のにおいが気になるひとなら抗菌防臭加工も捨てがたい。中塚のワークウェアにはそんなユーザーの切実な願いをかなえるアイテムがたくさんある。例えば脇と肩にメッシュ生地を配し、衣服内で循環・排出するエアストリームシステム。彼らの作業服にはこんな涼しさを追求する工夫が盛りだくさんだ。
  今回は中塚被服の本社にお伺いし、この夏、特にオススメの「超涼しい作業服」について詳しくお話を聞いてきた。
 

中塚被服
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青い空に壁面の白が映える、中塚被服の本社社屋。
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快くインタビューに答えてくれた、井手之上さん。
取材に答えてくれたのは、商品企画担当の井手之上さん。素材と着心地に強い思い入れがある中塚被服だから、快適性が特に求められる夏の作業服へのこだわりは相当なもの。彼は同社が特に重視する快適性についてこう説明する。「作業服は求められる素材や機能でかなり制約を受けますから、新機軸を打ち出しにくい。仕事の服なので、カジュアルと違って色やデザインで冒険をすることもなかなかできない。一目見ただけではあまり分からないような着心地や機能性で勝負するしかないのです。着心地の良さは、細部をとことん突き詰めることでしか生まれてきませんから、常にアンテナをひろげ、新しいアイデアを探すことが商品企画には必要になってくると思います。私たちが夏用作業服に積極的に取り入れている比翼仕立てや、脇下メッシュという加工も、現場からの声を反映した結果。ワークウェア以外のアイテムのデザインを参考にすることもありますが、あくまで作業服として、動きやすさ・安全性・快適性を追求することが第一。そんな視点で夏用作業服を考えた結果が、今回のコレクションです」。
  話をしながら、井手之上さんが広げてくれたのが半袖のポロシャツ(型番:OK01)。このインタビュー記事の後に掲載してある商品紹介欄でもイチオシのアイテムだ。「特に注目していただきたいのが、このポロシャツです。消臭機能・吸汗速乾性能を、生地メーカーと一緒になって考え、商品の形にしてみました。暑い季節の仕事着ですから、一番気を使ったのが、薄くて丈夫なこと。透け防止にもこだわりました。デザイン面でも、ボタンダウン仕様にすることで、OnとOffの両方で着用できるように仕上げています。例えば、仕事の合間にちょっとコンビニに出かける際でも、このポロシャツなら、休日のような気分で颯爽と歩けると思いますよ」。
  夏に求められる機能で、非常に要望が多い形態安定の商品でも、中塚被服はレベルの高い提案をしている。「夏用シャツに施している『リンクルフリー』という、アイロン不要の形態安定加工にも注目していただきたいですね。暑い夏は洗濯の回数も多くなる。そのたびにアイロンをかける作業は大変です。洗うだけですぐ着られることも、働きやすさにつながると考えているのです」。
  ありきたりでないものを作りたい。他社にないものを目指したい。中塚被服は確かにそう考えている。ちいさな工夫を積み重ね、派手さはないが、いぶし銀の輝きを放つアイテムが、ラインナップにあふれている。新たに制服の導入を考えている企業ユーザーには、ぜひ試してほしいブランドだ。
 
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自慢のポロシャツの特徴を、熱心に説明していただいた。
 

    

EX56シリーズ

随所にメッシュ素材を採用。動きやすく、通気性も良いワークウェア。綿リッチ素材のソフトな風合いで着心地も快適。


CJ76シリーズ

体の動きに程よくフィットするストレッチ性で作業性の高いワークウェア。ポリエステルのイージーケア性と綿のソフトな肌触りを併せ持つ裏綿仕様。通気性もマル。