【クレヒフク】男ゴコロもキュンとなる極上ファッションimage_maidoya3
地面に這いつくばる。時には油まみれに、時には泥だらけになる。ツナギ服を着るひと達の仕事場は、基本的にそんなハードな環境。タフであるのは当たり前。動きやすくて、機能性に富んでいるのも必須条件。でなきゃ、仕事になりっこない。
  でも、そんなキツい現場だからこそ、ウェアには仕事着としての性能以上の、プラスアルファの何かを求めたくなる。男ゴコロを知ってるひとなら分かるハズ。クレヒフクのオーバーオールが、これほど多くのファンのココロをガッチリつかんで離さないワケを。
  どうせ激しく汚れてしまうものに、とびきりのファッション性を持ち込んだ潔さ。ファンはそこに粋を感じる。大胆な配色や緻密なデザイン。厳選したマテリアルが醸すグレード感。寸分の狂いもなく計算しつくされた作品を、着用した初日から徹底的に使い倒す。男はそうやって自分の仕事へのプライドを再確認する。
  ツナギ服に、単なる実用品以上の価値を見いだせないひとは、このレポートを読み飛ばしてもらって構わない。おそらく、クレヒフクの世界観が理解できないハズだから。もし彼らの主張に少しでも興味があるならば、これから少しだけお付き合いいただきたい。読み終わる頃には、ウェアに対する新しい意識が生まれているかもしれない。
 

クレヒフク
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爽やかなコードレーンの新作909シリーズ
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モータースポーツイメージのKR404
インタビューに応じてくれたのは、営業部の川合 展弘(まさひろ)さん。「これが2012の春夏新商品。薄手で細いストライプは、このシリーズが初めてです」。そう言って取り出したのは、ツナギタイプの長袖・半袖(型番:909、908)と、サロペット(型番:907)。「今回の新商品、心待ちにしていたユーザーがたくさんいらっしゃると思いますよ。実は、冬物でストライプを着用されている方たちの間で『春夏用のストライプが欲しい』という要望が多かったんです。ストライプはサジ加減次第でクールにも見えるし、ポップにもなる。チャレンジしがいのある素材です。春夏物なら、思い切り爽やかなイメージを出してみようと思って、かなり気合が入りました」。
  生地は薄手のコードレーン。いかにもアメカジといった、ざっくりとした風合いの細めのストライプで、見た目にも清涼感がある。手に触れてみるとサラリとしていて、ハリのある薄手のシャツ生地といった感じだ。「作業服としても一般のカジュアルとしても着ていただけます。Vゾーンを深めに取ったツナギは、胸もとを開けてラフな感じに着こなせますし、サロペットはTシャツやパーカーとのーディネートも楽しめます」。
  胸ポケットのタグに『C.A.T』とあるのは、『Casual Active Tsunagi(カジュアル・アクティブ・ツナギ)』の略で、同社のカジュアルラインのカテゴリー名。そのラインナップは『Red C.A.T』(オールド)、『Yellow C.A.T』(ハイスタンダード)などに分かれ、新商品909シリーズは、人気商品609シリーズと同じアメリカンスタイルの『Blue C.A.T』である。「609シリーズは『Blue C.A.T』第1号商品。6年前の発売当初から人気が高く、今でも一番よく出ています。衿の開きが深いので、ラフな感じでカッコよく見える。衿もとからTシャツがほどよく覗いてバランスがいいですし、ネックレスをしても映えます」。当初は6色で展開。その後、ユーザーの要望で3色を追加した。ツナギは女性のニーズも高く、イベントやサービス関係のほか、学校の実習服での需要も多い。また、サロペットは配送業者や、自動車関連の接客部門などでよく利用されるそうだ。
  クレヒフクではカジュアルラインの他に、スポーティーなラインのツナギも展開している。それが『KR-SPORTS』シリーズだ。「あくまでも、モータースポーツのイメージでデザインしたものです」。そう前置きして紹介してくれたのは、ピットスーツ(型番:KR404、KR403)。1997年にデビューしてから9作目となる人気シリーズだ。「肩にグローブホルダーを付けたり、裾がバタつかないようにレッグアジャスターを付けたり、ディテールにも相当凝りました」。この他にも『KR-SPORTS』には、スポーツウェアのラインデザインを取り入れた709シリーズもある。ベース生地に涼感素材、ライン部にメッシュ素材を使用し、爽やかな着心地を実現している。
  「クレヒフクの一番の特徴はデザインと機能性。特にデザインではファッション性を重視しています。半袖・半ズボンのツナギなどは、その代表的な例。仕事着ではなく、個人的なファッションとして着ていただくものですから。また、女性用として企画した『PINK C.A.T』や『C.A.T FEMINA』も大変評判がいい。女性のためにデザインし、女性のサイズ構成で作ってあるので、男性用のSやSSサイズを着るのと違って、抵抗なく着用できるのでしょう」。
  こうしたファッションに関するアイデアや実用面にこだわった細かな配慮は、すべて営業マンが足で集めた情報がベースになっているという。「営業部門と生産部門でミーティングをして、ユーザーの声を反映させた商品開発を行っています。営業は情報をいっぱい携えて外回りから帰ってくる。そして、それらの情報から、その時々のトレンドや課題に見合うものを選んで企画に取り入れていきます。すべては、ユーザーからいただいた情報なんです。ユーザーの声を代理店が汲み取り、その声を我々が聞いて商品化していく。そんな感じです」。
  どうやらこのブランドのファンたちは、メーカーや代理店に自分たちの意見を積極的に伝え、そしてそうした意見が反映された商品が出るたびにますますファンになっていく。そんな好循環が続いているようである。いつもユーザーの気持ちの近くにいること。それがクレヒフクの強み。これまで外国人モデルを起用していたカタログは、商品のリアルな雰囲気が伝わりやすいようにと日本人モデルに切り替え、より臨場感が増した。そんな彼らの自慢のコレクション、以下に紹介しておこう。
 
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営業部の川合 展弘(まさひろ)さん
 

    

◆アメリカンなシルエットをルーズに着こなせ!609シリーズ

ラフな感じがカッコイイ!深いVゾーンでスッキリ見えてコーディネートも楽しめる!クレヒフクのオーバーオールで一番人気を誇る、カジュアルラインの新定番。SS~5Lの豊富なサイズ、9色のカラーバリエで選び放題。


◆スポーツウェアライクなデザインと清涼感が魅力!709シリーズ

スポーツウェアのデザインをお手本に、夏場の暑さ対策にしっかり応える実力派。ベースは吸汗・速乾性に優れた涼感素材。さらに、すべての切り替え部分にメッシュを採用して通気性もアップ。爽やかな着心地で夏場の作業も快適に。