【小倉屋】夏はやっぱりニットでしょimage_maidoya3
暑い夏には鳶装束の上下はちょっとキツい。かといって、いい加減な格好は職人のプライドが許さない。そんな諸兄はトップスをニットでキメるのもいいだろう。小倉屋は縫製技術の確かさ、高い生地品質、品数の多さで信頼のできるニット専門の老舗メーカーだ。今回は情熱とパワーで同社の商品企画をリードする、林営業部長にインタビュー。鳶スタイルに特に相性がいいニット商品についてお話を伺った。

小倉屋
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取材に答える営業部長の林さん
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職人にぜひおすすめしたいニット製品「プロ仕様」
昭和26年に設立。以来27年間、ニットを中心に質の高い製品を世に送り出してきた小倉屋。その幅は飲食業、サービス業、運送業など多岐に渡っており、鳶シーンにおいてもその実力を認められてきている。そして、その中心を支えているのが「プロ仕様」シリーズ。まずはこのシリーズについて話を聞いた。
  「ハイネック一つとっても、例えば1212では肩口に補強の意味で刺し子を入れたりして、現場向けの形にしています。一般カジュアルには絶対ない機能が特徴ですね。それと、ニット自体の特徴として、伸縮性に富んでいるので動きやすいこと。作業服にはピッタリの素材です。通気性がよくて、吸汗・速乾性にも優れているから夏にもおすすめです」と林さん。機能性に優れ、動きやすさも抜群とあれば、職人たちに人気が出るのも納得だ。しかし、数あるニットメーカーの中、それだけの理由では勝ち抜いていくことはできなかったはず。「うちの場合、営業マンが企画をあげてきてから、実際に新商品ができるまで1年半くらいかかります。その期間、生地を作って、試作品を従業員で着てっていうのを納得がいくまで何度でも繰り返す。妥協はしません。だから、開発に時間をかけている分、商品の値段も上がってきます。でも、多少値が張っても「プロ仕様がいい」と言ってくれるリピーターがいる。価格以上のメリットがあると自負する商品なので、それは1回着てもらったらわかると思います」。
   中途半端な商品は世に出さないというだけあって、不具合やクレームなどは皆無に等しいそう。その製品づくりに対するまっすぐな姿勢が質の良さにつながり、それが現場で着る多くのユーザーにも認められてきたのだ。では、そのこだわりの製品作りの中で、小倉屋が特に目指しているものとは何なのだろう?「長期間着てもらえる商品ですね。仕事をしていても、見た目の印象って大事でしょう。だから、買った時の綺麗な状態が長く続くという点には特に重点をおいています」と林さん。着る人のことを考えつくしている同社の姿勢に、今後も注目していきたい。
 
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ニット以外の作業服にも力を注いでいる
 

    

ハイネック

伸縮性に優れ、動きやすさ抜群な小倉屋のハイネック。職人用ハイネック1212には肩口に刺し子がほどこしてある。004、003はプロ仕様シリーズ商品。吸汗・速乾性にも優れ、汗をかいても肌に張り付きにくいので、これからの暑い時期に重宝しそう。


長袖Tシャツ

暑い夏でも、現場では長袖着用。そんなときに重宝するのが薄くて丈夫な長袖Tシャツ。汗が素早く乾く吸汗速乾素材なら9009がおすすめ。職人用Tシャツ1313には肩口に刺し子がほどこしてある。