【(有)オオヤマ 【業種:塗装業】】実は最も開発が難しい?塗装専用の作業服image_maidoya3
 塗装業と聞いて、一体どんな作業服を思い浮かべるだろう?鳶さんや大工さんと違い、これといった明確なイメージを思い付く事は難しい。塗装作業自体は、非常に作業区分がはっきりした仕事であるにも関わらず、である。想像できるのは作業中に付着する塗料の汚れ。実際の現場では、これにどのように対処しているのか?そこで今回は、大森にある塗装会社、『有限会社オオヤマ』に出向き、現場での苦労、特色を踏まえながら、塗装作業の現状と、そこで一体何が必要とされているのかを伺って来た。メーカーの方々、新商品開発のヒントが隠されているかも知れません。

(有)オオヤマ 【業種:塗装業】
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大森の「オオヤマ」、外観
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左が着用1週間、右が着用1ヶ月。汚れの凄さが分かる。
 「特別な作業服は塗装業には無いんです。ズボンは、動きやすい普通のニッカ。鳶さんの超ロング程太くはないですけど、塗装も足場に昇り降りするから、普通のズボンだと膝が突っ張るんです。上は夏はハイネック・シャツ。特別指定するメーカーはないですね。どうしてもペンキが付いて取れないから、寿命が短い。最近は価格の安い物も豊富です。昔は価格が高かったから化成ソーダに浸けて洗ってたけど、そうするとチャックが駄目になっちゃうし」(代表取締役、大山氏)。
   実際、一週間も使えばペンキだらけになるので、若い人の中には、使い捨て感覚で買い替えるひともいるという。
  「塗装用の作業着は、絶対的に価格重視かも知れません。例えば『寅壱』なんかだと丈夫は丈夫なんですが、うちらは破れるまで着られない。その前に汚れて着れなくなる。だから、特に品質にこだわってはいないんですよ」。また、冬場は私服をおろしたトレーナーやセーターを着るという。「冬場は逆に汚れないんです。一番上にナイロンヤッケ着ますから。靴は現場では運動靴や安全靴。これも価格優先です」。
  とにかく塗料の汚れは如何ともしがたく、それゆえ長く着られる塗装用の作業着が成立しないのだ。メーカーの方々、ここから何か発想を新たに塗装用の新商品を考案できたら面白そうなのですが。
   「オオヤマ」創業者の大山社長は中々のアイデア・マンでもある。21年前の創業当事は新聞の塗装業求人募集先にアポをとって営業したという。「募集してるって事は忙しいって事だから」。インタビュー中にも、現在の作業着を塗装用に改良するアイデアを幾つか出してくれた。その一つが、ニッカの横ポケットをバンド状にするというもの。これは塗装用の道具はバンドの方がキープしやすいという理由からだ。塗装用作業着は製品クオリティよりむしろ、アイデア勝負の方がいいのかもしれない。メーカーの方々、興味があるなら、一度大山社長に御意見を伺う事をオススメします。
 
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様々なアイデアを出してくれた大山社長。
 

    

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  • image_maidoyaニッカ
    ■型番:990
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  • image_maidoyaベスト
    ■型番:990
    ■定価:\OP
    ■販売価格:\1,650

ハイネック

塗装業には欠かせないハイネック。夏場に活躍の天竺生地や、裏綿のプロ仕様、実用的な肩口の刺し子入りなど、用途と目的に合わせて選びたい。どれも着るほどに体に馴染むスグレモノだ。