【山田辰】プライドでもって選べるツナギをimage_maidoya3
ツナギといえば『オートバイ印』。日本の作業用ツナギの大手メーカーとして、業界を引っ張ってきた山田辰。同社が提供してきた商品は、丈夫さ、着やすさなどの高い実用性で、現場の第一線の作業員たちの圧倒的な支持を獲得してきた。長い歴史を経た現在も、そのクオリティーの高さはトップクラスの水準を保ち続けている。
 また、最近、ツナギを作業服としてではなく、ファッションアイテムとして捉えるユーザーが多くなってきたことにもいち早く対応。『Dickies(ディッキーズ)』や『山本寛斎』ブラントを投入し、ファッション性と実用性の融合にも成功している。そんな同社のこだわりとは何なのか、探ってみようと思う。
 

山田辰
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自社商品を説明くださる製造企画部の島部さん
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自動車レース用のつなぎとしても有名
大阪市営地下鉄「緑橋駅」から歩くこと、約5分。住宅街の中に、ひときわ大きな建物が見えてくる。これが、山田辰の本社である。今回取材したのは製造企画部の島部 達也さん。通していただいた会議室には、作業用ツナギが数点と、多数のワッペンで彩られたレーサー用のツナギ、さらにはF1のタイヤに、レトロなバイクまで飾られているなど、その空間はまさに自動車好きの手によってつくられたという空気に満ちている。
   さっそく、企業の変遷から話を聞かせていただいた。「創業は、明治44年の7月です。タコ縫いの機械を導入し、つなぎ服の専門メーカーとして事業を立ち上げたと聞いています。自動車修理工場をメインのお客様として、今までやってきております。その後、自社ブランド『Auto-bi』を立ち上げ、その動きやすさが好評を博して認知度も高まっていきました。現在はファッション性も重視した『Dickies』の取り扱いも始めています」ということだ。『Auto-bi』ブランドの動きやすさには何か秘密があるのか伺うと、背面を長くとった独特の生地パターンがあるとのこと。長年の経験が培ってきた、同社ならではの技なのだろう。
  あくまでワーキングウェアにこだわる同社らしい、興味深い取り組みも知ることができた。「車のシートメーカー『RECRO』社と、共同開発したツナギもあります。ベルトサポーターを内蔵し、作業時の腰痛に対応します。シートのフィット感をツナギにも活かせないかと考えたんですよ」。他にも、膝にクッションが付いたツナギなど、あくまで着る人を優先した商品づくりが徹底されている。その想いを尋ねてみると、こんな言葉が返ってきた。「作業用ツナギを着るのは、やっぱりプロの方たち。だから、着る人にもプライドをもって選んでほしい。そんな気持ちに応えていけるツナギづくりを、今後も大切にしていきたいです」と。価格競争が目立つ現在のユニフォーム業界において、この考えこそ忘れてはいけないことではないだろうか。
 
 
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大阪に拠点をおきます。
 

    

ツヅキ服

山田辰が誇るAUTO-BI印ツヅキ服の超ロングセラー。無駄を一切省いたスタイルと、より吟味された素材で現在の地位を確立。これぞ、オーソドックスという商品。

  • image_maidoyaつなぎ服
    ■型番:1760
    ■定価:\11,900
    ■販売価格:\6,430
  • image_maidoyaつなぎ服
    ■型番:1762
    ■定価:\12,400
    ■販売価格:\6,330

ツヅキ服

山田辰が誇るAUTO-BI印ツヅキ服の超ロングセラー。オーソドックスなシルエットに遊び心のあるカラーバリエーション。もちろん、現場着としての実用性も折り紙付き。