まいど屋コミック205号/半袖ブルゾン

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205話半袖ブルゾン

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お話に出てくるアイテム

9247
超軽ソロナ・シレーア

防寒したいのに敢えて半袖を着る。この種の商品を最初に手掛けたのは、確かバートルだったと思う。初めて見たときは、そのコンセプトが全く理解できなかったものだ。変わったものを出して注目を集めようとするやってみた企画か、インパクトのあるデザインを血眼になって探しているうちに正常な判断ができなくなったメーカーの自爆玉砕か、そのどちらかに違いないと思って相手にもしなかったんだ。ところが、あとでよく調べてみると、こうした半袖防寒はゴルファーたちにはわりと馴染みのあるスタイルだということがわかった。ちょっとした感覚のズレがボールをとんでもない方向に向かわせることになるから、彼らは防寒着を着ることを極端に嫌う。で、スイング時だけ防寒を脱ぐのだけれど、冬場のゴルフ場はやっぱり寒い。何かいい方法はないかということで考え出されたのが、袖のない防寒着だったというわけだ。確かにこれなら、スイング感覚に一番影響を与えるアーム部は、ストレスフリーの状態を維持できる。いつもと同じように腕を回せることがわかっているから、アドレスに入ったときの不安感も消えてなくなる。問題は、袖なしで果たして身体が温まるのかってことだ。防寒着が防寒できなきゃ話にならない。そんなものはカフェインを抜いたコーヒーか、SOLD OUTと表示された通販サイトの商品画面と同じくらい無意味で腹立たしく、ひとをミスリードする可能性があるという意味においては有害ですらある。結論から言うと、温まるんだよね、これが。体感温度は袖付きとあまり変わらない。そりゃ、長袖よりは幾分冷たく感じるだろうけど、腕が自由になるという圧倒的なメリットに比べれば、無視してかまわない程度のものだ。そんなわけで、ゴルファーは半袖防寒を使うようになった。そして世界中のゴルファーたちが支持しているのなら、それは現場でも役立つはずだ、そう考える作業着メーカーがチラホラと出てくることになった。まだ主流派ではないけれど、今後、現場での認知度が上がっていくにつれ、ちょっとずつ増えていくのだろうね。ちなみに、作業用の半袖防寒着は、2021年の現段階でまいど屋に2つある。先ほど言ったバートルの7316と、このマンガに出てくる中国産業の9247だ。

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