まいど屋コミック80号/まいどの七五三

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80話まいどの七五三

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お話に出てくるアイテム

T7
太郎紺 7枚

この欄はマンガに出てきたアイテムを紹介するのが本来の役割なんだけど、その前にちょっと待ったあ！別に小言が好きな小姑みたいなことは言いたくないんだけど、なんだかこのマンガ、難解すぎてよく意味が分からない。自分が女子高生だったら確実に意味不と言ってスルーしちゃうね、きっと。でも、仕事だからそうもいかず、松田勇作みたいに、なんじゃこりゃあと叫びながら、この解説を書いています。で、何がわからないって、なぜ足袋と着物を比べるのか。なぜ足袋の話をした棟梁が学者みたいなのか。そしてなぜ、マンガの中に突然、英文が出てくるのか。あの天真爛漫に見えたお姉ちゃんは、実はアタマのいいことを鼻にかけているイヤミなヤツだったのか。そうだとしたら、柳沢信吾じゃないけど、あばよと言ってこのコーナーを立ち去らなきゃいけない。今回はかなり歯ごたえのある、というか固焼きせんべいみたいに、うっかりかじったら歯が折れる恐れのある、読者に対する配慮のカケラも見当たらないハイブローなストーリーです。まだページを開いていないひとは、覚悟して読んでね。あ、マンガに出てくるアイテムはこれです。付け足しみたいで悪いけど。

プロガード万年7枚

マンガをアップする直前に気付いたんだけど、このマンガにはもう一つ意味不なところが。あるいは致命的な欠陥と言ってもいいかもしれない。それは表紙にあるサブタイトル、「足袋職人が洋服を作った」。きっとマンガを読んだ皆さんも何のことやらさっぱりわからないかと思います。こうなったらもう白状しちゃうけど、実はこのマンガ、一度書き直ししてもらってるんです。最初の原稿は今掲載されているものよりさらに難解なストーリーで、編集部にはまったく理解不能だったため、マンガ家のセンセイに無理言ってお願いして、一部のセリフを差し替えました。初稿では、立体裁断の技術に長けた足袋職人が、明治の初めごろに洋服づくりを主導して発展させたことを棟梁が語っていたんだけど、わずか数コマにその能書きを詰め込んだもんだから話が飛躍しすぎて、通常の頭脳の持ち主には到底意味が呑み込めない。で、ちょっとレベルを下げて、今のセリフに直したってわけ。そのときは編集部もセンセイも時間がなくて慌ててたから気付かなかったんだけど、表紙にはしっかり「職人が洋服を」ってタイトルが残っちゃってる。あああ、もう知らない。

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