まいど通信


        

まいど!まいど通信編集長の田中です。本日4月1日。皆さん、何の日だか知ってますよね。そう、年に一度、どんなウソをついても許される日。一年間、正直に生きてきた息苦しさから解放され、束の間、悪人になりきって羽を伸ばせる日。どんな悪タレになってやろうか、実行する前にちょっと予行演習。
まずは同僚に軽いジャブ。給料が倍になるらしいよ。ゴールデンウイークは10連休だって。ちょっとシゲキが足りないかなぁ。もっとインパクトのあるものを。火事だぁ。地震だぁ。あれ、誰もいなくなっちゃった。そうそう、忘れちゃいけない、お客さまからのお問い合わせにも心をこめて。あの、お探しの商品は0円でございます。どうせなら、会社ごと差し上げます。あ、電話を切られた。仕方がないから、読者の皆さんにもビッグニュース。月刊まいど屋は今月で廃刊。来月からは日刊紙として生まれ変わる!おや?まだ、ホームページを閉じてない?よし、勇気が出てきた。そうだ、家に帰ったら、かみサンに愛してるって言ってみよう。午前0時を超えていなければ。

今月の特集はツナギ服
仕事用のユニフォームを探しに来るお客さまがほとんどのまいど屋の中で、ツナギ服はちょっと特殊なジャンル。プロが仕事をするためにつくられたウェアに、ファッションとしての価値を見出す人たちが大勢いるんです。ダンスに。学園祭に。サークルのチームウェアに。そんな新たなお客さまがここ数年、急激に増えてきたこともあり、メーカー各社もモード性を意識した商品作りに力を入れ始めています。今までは、丈夫で機能的なウェアが売れ筋でしたが、少しずつ様相が変わってきた。カッコ悪いのは問題外。好みのカラーがなければ、お呼びでない。キレイに見えなきゃ、着たくない。
サポートセンターへのお問い合わせも、他のユニフォームとは少々勝手が違います。会社の発注担当の方に対するのと同じ調子で接客していると、ピントが外れたことになる。ワークシーンを快適にする様々な工夫。優れた特性をいくら言い立ててみても、なかなか相手に届かない。ココがこんなにスゴイのに。この道一筋でやってきた、メーカーの職人ワザが詰まっているのに。。。
今回の特集では、ファッションフリークのお客さまの期待にあえて背く形で、各社のコレクションの実用性についても詳しくレポートしています。興味のないひと達がたくさんいるのを重々承知の上でそこに言及したのは、その美しさの背景にある本質をぜひ知っておいてほしかったから。ただ単に流行を追っかけただけの薄っぺらなファッションにはない、筋の通った信念があることに気付いてほしかったから。
取材で取り上げた3ブランドは、どれもファッションとして、カジュアルウェアとして、多くのファンを獲得してきたものばかりです。そして華やかさの裏に隠れて、実用衣料としての実力に大変なプライドを持っているものばかりです。3つのブランドが輝いているホントの理由。読者のみなさんにうまく伝わったかな。

プロもはしゃぎたくなる品揃え
先日、ある知人から聞いてびっくりしました。まいど屋のCMがまったく新しくなって
ラジオから流れてきたって。まいどスタッフも聞いたことがない幻のCM。
そうか、アレかって思い当たりました。実は、去年の暮れ、まいど屋はあるラジオ局のCMコンテストに参加したんです。リスナーが参加企業のCM作品を作って競い合うという企画。利便性と品揃え。まいど屋の目指しているコンセプトが分かりやすかったからか、日本全国、何百人ものクリエーターたちがまいど屋のCMを考えて応募してくれたそうです。そして受賞作品発表当日。毎日が戦場のように忙しいまいど屋だから、当然、誰も会場には行ってない。どうせダメだろうと思っていたから、コンテストにエントリーしていることさえ忘れてた。後で窓口になっていた広告代理店の担当者から聞いて驚きました。名だたる有名企業を差し置いて、なんと審査員賞をもらっちゃったって。そして特典として、局がその受賞作を無料でCM化してくれるって。
その後も忙しさにかまけてホッタラカシにしていたところ、とうとう先方がシビレを切らして勝手にCMを流してしまったというワケ。まだまいどスタッフの誰も実際に聞いたことがないそのCMのキャッチコピーは、「プロもはしゃぎたくなる品揃え、まいど屋」だそうです。なんだか楽しそう。そろそろ担当者に連絡して、正式に新CMを採用しようかな。

ヘルメットに異変あり
お詫びがあります。最近、ヘルメットの注文をしてくれたお客さまに謝ります。震災一周年を迎えて、ここのところ、またヘルメットのご注文が激増しているんです。あまりの急増ぶりにメーカー各社の対応が追い付かず、商品によってはいつもより納期がかかってしまうものも出てきました。一年前の悪夢がよみがえります。当時、せっかくヘルメットのご注文をいただいても、いつ商品を出荷できるのか全くメドが立たず、毎日たくさんのお客さまにお詫びの電話をしていたことを思い出します。あの頃のようなワケの分からない状況ではないですが、お客さまをお待たせしてしまうことに変わりはない。迅速な対応をモットーとしているまいどスタッフにとっても、耐えがたい事態です。
震災から一年たった。メディアでは改めてあの日の特集が組まれている。いまだに地震も頻発している。備えあれば憂いなし。考えることはみんな一緒で、ヘルメットのご注文が集中することになる。お待たせしてしまっているお客さま、どうか少しの間、ご辛抱下さいね。ちょっとでも納期が早まるよう、スタッフ全員、全力で努力しています。

祝辞
今月から社会人になったひと、まずはおめでとうございます。会社には慣れましたか。
世の中は複雑です。学生時代には想像もしなかった原理で動いている。合理的な考え方が正しいと思っているインターネット世代の皆さんには不思議に思えることがたくさんあります。教科書には書いてない、オトナ社会の暗黙のオキテ。早く習得したものだけが生き残れるサバイバルゲーム。では、初めての仕事でまだ右も左も分からないあなたに、社会人としての心構えを。
まずは先輩方の行動をよく見ること。参考になることがたくさんあります。忙しい仕事の合間にわざわざ時間を作って作業服屋さんまで出かけ、みんなの制服を注文してくれる優しい総務部長。そんな部長に対して、差し出がましく、まいど屋なんて口にしてはいけません。彼は車を運転してお店に行く途中に、仕事のヒントになる様々な情報を収集しているのです。チャンスがあったら自分の作業服の値段も聞いてみること。まいど屋の画面に出ている金額よりずっと高くても、比較してはいけません。なぜ、ネットで買わないのかなどと不思議に思うあなたはまだまだ未熟者。より多くの予算を使うことで、日本経済を活性化しようしている深い意図があるのです。
さて、制服を注文してから納品まで、いくら時間がかかっても、まいど屋を引き合いに出してはいけません。絶対必要な日までに品物が手に入らなくても、仕方がない。作業服屋さんには作業服屋さんの事情がある。相手の立場を考えなさい。待つことで忍耐力を身に付け、突発的な事態にも対応できる社員に育ってくれ。部長はそう思っているのです。
いつの日か、皆さんにもわかる日が来ます。一に日も早くリッパな社会人になれますように。まいど屋も応援しています。