まいど通信
まいど!まいど通信編集長の田中です。秋の夜長っていいます。本当にその通りです。夜になって空気が少しひんやりしてくると、妙に人恋しくなってぼんやりしちゃう。仕事がはかどらず、それでも締め切りが迫っているからダラダラとデスクにかじりつく。オフィスに誰もいなくなると、何を書いてもセンチメンタルで、次の日に読み返すと顔から火が出るほどロマンチックです。こんな恥ずかしい文章は、高校の時のラブレター以来かも。とてもじゃないけど使い物にならないから、即削除。昼間は焦りで悶々とし、夜になるとまた例の高校時代の自分が呼んでもいないのにやってきて、しっとりと少女マンガの第二話を始めちゃう。泣く泣く削除。削除、削除を繰り返して、いい加減にイヤになってきた。このまいど通信、もう何度めの書き直しだろ。終電の時間はとっくに過ぎてる。いっそ、あのラブレターをそのまま載せちゃおうかな。タイトルは編集長の秘密の部屋。あなたへの想いをこめて。ああ、気持ち悪りぃ!即削除。
今月のテーマは秋冬作業服
チョーがんばりました。いつもより気合も入ってます。何といっても今月のテーマは皆さんお待ちかねの秋冬作業服。そしてご紹介するのは、全て最近まいど屋のコレクションに加わったばかりの新ブランドが3つ。デビューを果たした彼らの実力はいかに。編集部だって実はまだよく知らないブランドですから、それはもうお見合いに出かけるように緊張しながら、それでも相手のことを少しでも知ろうと張り切って、取材をしてきました。あの、初めまして。まいど屋と申します。趣味は通販です。休みの日だって仕事しちゃうほどの作業着フェチです。今後、お付き合いいただけるなら、一生かけてあなたの素晴らしさを世界中に伝えていきたい。まいど屋と一緒になってよかった。そう言っていただけるよう、精一杯頑張ります。今、あなたについて、知りたいです。あなたが輝いて見えるわけ。日々考えていること。将来の夢。何でも教えてください。。。
文字にするとなんか変態チックですが、実際、そんな感じの取材でした。それにしても、こんな素敵な娘たち、あ、もとい、ブランドたちの存在に、なんで今まで気付かなかったんだろ。何でもっと早く出逢わなかったんだろ。こんなに素敵なレディーが俺、待っててくれたのに。昔流行った何も言えなくてのメロディーを口ずさみながら、今、この原稿を書いています。
物流センターが大変なことになってます
少しでも早く商品を届けてほしい。チンタラしてるなら、近所のお店で買ってきちゃうよ。まいど屋でお買い物をされるお客さまは、きっとそう考えていると思います。その意見、正しいです。ネット通販はスピードが命。近所の店より便利じゃないなら、まいど屋が存在している意味がない。お客さまをお待たせしたくない。欠品でがっかりしてほしくない。だから在庫はできるだけ多く。お客さまもハッピー。サポートセンターも仕事がしやすい。めでたし、めでたし。。とはいかないのが人の世の常。
今年も大量に入荷してきた各社の新商品を前に、まず、物流センターのスタッフが腰を抜かしました。何しろ量が多いから、スペースをとられる。商品を次々に積み上げていくと、下の方のケースは取りにくくなる。夕方、運送便の集荷前は、物流センターは修羅場です。正に時間との戦い。そんな時には大量在庫が却って仇になったりします。ウエスト100cmのズボンはどこにある?えっ、その段ボールの山の一番下?マジで?こんなタワーに重ねたの、一体誰?誰か、力のある人、助けに来てっ!
おかげで人手がいくらあっても足りないくらい。お客さまにお約束した納期を守るため、サポートセンターのオペレータースタッフまで駆り出され、佐川急便の運転手さんをなんとかなだめて駐車場に待機してもらい、ようやくその日の出荷を完了する。最近、そんな綱渡りのような毎日が続いています。
日本シリーズ
一度始めたことはなかなかやめられないです。やってみて、検証して、うまくいかなかったら他の方法を試せばいい。わかったような顔をするひとはそう言うけど、物事がいったん動き出すと、どうしても慣性の力が強くなる。既定路線化したレールは意外と強固で、ちょっとやそっとじゃ軌道修正しにくくなる。
日本シリーズの話です。シリーズをラジオで聞く人なんているのかなぁと思いながらも、今年もやっぱりまいど屋は日本シリーズの番組スポンサーでした。シリーズ観戦はテレビでしょ、と思いながらも、予算がないからやっぱりラジオ。この放送は、東京ドームからまいど屋の提供でお送りしています。試合の合間にアナウンサーが叫んでくれるクレジットに自分をムリやり納得させ、まいど屋のお客さまが誰か一人でも聞いていてくれないかなぁと、検証しようのない希望を正当化し、いつものスポンサー枠に収まりました。放送が終わっても、聞いたよっていってくれるお客さは今年も一人もいなかったけど、敢えて言わないだけなのかなぁ。実際のところ、どうなんだろ。本当に意味があるのかなぁ。。。
新スタッフは夜勤好き
深夜になって、周囲に誰もいなくなると猛烈に仕事がはかどると言うひと、たまにいます。いわゆる夜型人間。編集部も人のことは言えないけど、まいど屋のエンジニアチームはもっとひどい。オフィスでの寝泊まりは日常茶飯事。一応、IT系を自負しているので、確信犯的に寝袋なんかも用意していたりする。
先月のある夜、奇妙な事件がありました。ある若いエンジニアが徹夜で作業していると、内線電話が突然鳴り出したらしい。思わず時計を見ると朝の4時。外はまだ真っ暗。彼が言うには、そのままほっておいたら、3分くらい鳴り続けていたとか。しばらくして気になって、内線番号の発信元を確認すると、それは編集部のデスクだったんだって。今、このまいど通信を書いている机です。いくら編集部が夜型といったって、朝の4時は家の布団の中にいる。寝ボケて夢でも見たんじゃいのってことになり、その日はとりあえず一件落着したんです。スタッフ全員、なんか釈然としない思いを残しながら。
数日後、今後はお客さまからサポートセンターに電話がありました。なんでも、朝7時ごろ、携帯電話に着信があったのだとか。あの、サポートセンターは9時からなんです。その時間は、サポートセンターにはスタッフがいないんです。対応したスタッフが丁寧に対応し、何とか用件は片付いたのですが、着信履歴の謎については、結局未解決のままでした。
立て続けに起こった2つの電話事件。今、まいど屋では編集部が疑われています。仕事に追われて、夜中に出勤してない?疲れがたまって、記憶喪失になってない?そんなはずはないと強く否定したものの、最近では少し自信がなくなってきました。でも、おかしいなぁ。もしかして、夜勤好きの新スタッフが入社したのかなぁ。今夜あたり、寝袋にくるまって、どんな人なのか会ってみようかなぁ。
秋の空
一年で一番好きな季節はって訊かれたら、迷わず秋と答えます。空気がからりとして気持ちいい。寒い冬がやってくる前のわずかな期間、陽だまりはまだやわらかくって、薄いシルクに包まれたみたいに景色が優しく見える。くよくよと悩んでいる小さなこと。つまらない意地やこだわり。暖かい日差しを浴びると、霧が晴れるようにどうでもよくなって、肩の力がすっと抜ける。そして空はどこまでも高い。どこへでも行けそうで、何にでもなれそうで、手を伸ばせば何でもつかめそうで。まいど屋が目指しているはるかな高みも、ずっと近くに感じ取れる。今朝、部屋のベランダから見える遠くの高層ビルの輪郭が、1ヶ月前よりもずっとくっきりしていたように。そろそろ年末のゴールも見えてきました。あの角を曲がれば、あの通りを横切れば、思い描いた場所にたどり着ける。理想のまいど屋は思ったよりも近くにある。もうあと少しだけがんばって、走り続けてみよう。秋になると、不思議と勇気がわいてきます。