まいど通信


        

まいろ!まいろ通信へんひゅうしょうの田中れす。ふぇ?はにをひってるかわからない?ほらほうれしょうよ、ほっちは歯がほれちゃったんはから。ふぇ?歯がほれると、はんで書き言葉までおかひくなるのかって?ああ、そうでした。歯が折れてまともにしゃべれなくなったショックのあまり、ついつい取り乱してしまいました。すみません。こんな風に普通に書けばいいんですね。そうすりゃ、あなたは機嫌を直してくれて、ついでに多少の同情心も芽生え、いつものようにこのロクでもない月刊まいど屋にでも付き合ってみようかという気になるわけですね。わかりました。読者の皆さんあっての月刊まいど屋ですから、ここは大人の対応をしておっしゃる通りにいたしますが、こうなったそもそもの原因は、あなたご自身にあるってことを忘れないでください。あなたのために毎日深夜残業をしてこんな原稿を書いているものだから、身体がおかしくなったんです。睡眠不足と栄養不足が何年も続いてこうなったんです。このまま編集長をやってると、おそらく過酷なトレーニングを続け、最後はリングでぶっ倒れて死んでしまった力石徹みたいな運命をたどるはずです。ある日自分のデスクにもたれたまま、燃えたよ、真っ白に燃え尽きた、真っ白な灰に、などと呟いて目を閉じ、この月刊まいど屋は最終回を迎えることになるんです。そんな私を発見したら、どうか責任をとって盛大な葬式で見送ってください。
歯が折れたのはつい先日です。深夜のドライブスルーで買ったフライドチキンを車内で食べていたら、ガリッと何か固いものが混じってた。何だ、このチキン、噂の異物混入かと思ってそれを吐き出したら、自分の奥歯でした。舌で確かめると、奥歯の下半分がそっくりなくなっていて、雪国のかまくらみたいなドーム状になってました。ほれれ、あ、もとい、それで、翌日会社の隣にある歯医者に行くと、すぐに抜かなきゃいけないという。医師と看護師二人に取り囲まれ、ふと横を見ると注射器やらドリルやらの器具の準備が始まってました。もちろん、今日はちょっと用事があるからと言って強引に逃げ帰ったけど。それ以来、歯医者には行かず、奥歯はかまくらのまんま、ずきずきと痛んでいます。はから、あ失礼、だから、今はひゃんとはなせないんへすよ、はなたのせいで。

今月のテーマはフードサービスユニフォーム
クイズの時間です。オリンピックの意義と掛けて、生鮮食品の宿命と解く。その心は?はい、もうおわかりですね。サンカすることです。あれ、皆さん、なぜ沈黙しているんです?こっちは山田君を呼んで座布団でも持ってきてもらうつもりだったのに。え?ちっとも面白くない?そうですか。でも、冷たい言い方をするようですが、それはあなたの問題であって、こちらの問題ではありません。編集部としてはこのトピックを語り始める前にどうしてもオリンピックという単語を使う必要があり、そのために2時間もかけて先ほどの小噺を考えたのですから、編集上、言い換えれば文章作成上の義務はもう十分に果たしていると考えます。皆さんは面白くないと思っても、無理やり面白いと思い込むか、または面白くないという意識を一旦頭の外に追いやるかして、後はご自身で対処してください。
え?フードサービスユニフォームが来月のオリンピックと何の関係があるのかって?慌てない、慌てない。編集部が皆さんにお話したいのは、リオ大会のことではなく、さらに4年後の東京大会についてです。スタジアムでケチがつき、エンブレムでひと騒動あり、最後は都知事までコケてしまって満身創痍の東京オリンピックですが、我々にはまだ最後の希望があるってことを、まず皆さんにお知らせしたかったんです。そう、この国には世界に誇れる食文化と、それを支えるフードユニフォームがあるんです。それを証明しているのが今回の特集です。一連のドタバタ劇を目撃した世界が、なんてカオスな国に聖なる祭典をゆだねてしまったんだと後悔しているとしても、ひるんだり、悪びれたりする必要はありません。日本に来て、いい店でうまいものをたくさん食べれば、ああ、やっぱり日本に任せてよかったなと思い直すに決まってるんです。
オリンピックまであと4年あります。それまでに、日本中の街角を洒落たレストランで埋め尽くせばいい。そのための準備は着々と進んでいます。いわゆるひとつの、国策としてのフードサービスユニフォーム改革。救国の士である3社は、今何を考え、どう行動しているのか?そして、その中でまいど屋が果たす役割は?話は長嶋茂雄並みに奥が深いです。詳しくは特集レポートをご確認ください。

見積書、いります?
個人ではなく、会社や団体でユニフォームを購入する場合、正式なご注文の前に、見積書が必要なことってないですか?とりあえず稟議を通さなきゃね。勝手に注文すると、あのおっかない経理担当のお局さんから睨まれちゃうからね。そう肝に銘じて用心を重ね、まずはまいど屋サポートセンターに見積書を依頼する。皆さんが苦労されていること、まいど屋はよくわかってます。すぐにでも商品が欲しいのに、いちいちそんなめんど臭いことさせられるもんだから、その鬱屈した感情をサポートセンターにぶつけたくなるのもわかります。いいんですよ、どんどんぶつけてください。それであなたの気が済むのならば、まいど屋は喜んで、どこまでもあなたのお話にお付き合いしますから。
だけど、夜中に見積書が必要になったらどうします?または日曜祝日とか。まいど屋に電話をしたって誰も出やしないから、行き場を失ったあなたのフラストレーションは猛烈な勢いで捌け口を求め、偶発的にあのお局さんとの全面対決という極端な事態を引き起こすことにもなりかねない。そして最終的には、あなた自身を傷つけることになるかもしれない。まいど屋は平和主義者ですから、そうした対立を望んではいません。できれば穏便に、関係者全員がハッピーになれることを願っています。で、考えたのがまいど屋サポートセンターに頼まなくても画面上で見積書を簡単に作成できる機能です。商品をバスケットに入れ、お名前やご住所などの入力が済んだ後の「注文送信」ボタンの下に、「お見積り」ボタンをつけました。ボタンを押すと、注文は一時保留となり、お望みの見積書を好き放題印刷できます。まいど屋の公式な見積書ですから、これをお局さんのデスクに叩きつけて(いや、もとい、提出して)あげればいいわけです。彼女の決裁が下りたなら、見積もり画面にある「正式注文に切り替え」ボタンを押せば、お見積もりした内容がそのままご注文に切り替わります。運悪くお局さんが席を外していたならば、ボタンを押さずに画面を閉じてしまっても構いません。お見積もりと同時にお送りしているメールにお客さま専用のURLが添付されていますから、それをクリックして再度お見積もり画面を呼び出し、正式注文に切り替えればいいんです。
実を言うと、この機能はまいど屋開店時からあったのですが、以前はこんな風におおっぴらにはせず、お見積もりボタンをご注文確定画面の一番下の目だたない場所に付けていました。普通のお客さまなら絶対に気付かない場所に、隠すように置いてたんです。せっかく注文完了しかかっているひとが、このボタンを見てご注文を確定させるのを逡巡し始め、我に返って何かに救われたように見積もりに逃げ込み、そのまま戻ってこなくなることを恐れたからです。セコい考えで皆さんの安息を乱してしまい、本当に済みませんでした。皆さんが日々、お局さんと対決していることに思い至らず、ご不便をおかけしてしまいました。まいど屋は改心しました。こんどこそ、平和主義を貫きます。どうか、彼女とは仲良くやっていただきますようお願いいたします。

予告編
出逢ってはいけない女がいた。先々を見通せる理性が働き、ごく普通の常識さえ失っていなければ、近づくことなどなかったはずだった。だが、運命は男と女を強引に引き合わせた。二人はまるで満ち潮に打ち上げられる難破船のようになすすべがなかった。そしてこわごわと手を伸ばしたこっくりさんの10円玉が、本人たちの意思とは無関係に二本の指を導いてしまうときのように、目の前で進行していく成り行きに恐れおののいた。
二人の女。禁じられた愛。古い友情。男は享楽におぼれ、そして苦悩する。構想1年、製作費は青天井、月刊まいど屋編集部が魂を込めて世に問うこの夏一番の問題作、衝撃のストーリーは月刊まいど屋誌上にて近日公開。
*現段階ではオリジナル新商品を公表することはできません。詳しくは来月の月刊まいど屋8月号をご確認ください。

タイトル:(仮)禁断のオフィスウェア(日仏合作作品)
キャスト:有名タレント4名
監督:月刊まいど屋編集長、巨匠・田中
クランクアップ:7月2日
Rated R(18歳未満の方は入場できません)
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