月刊まいど屋 --特集-- 2010年11月号[桑和]1ページ

今シーズンの桑和のイチオシは何と言っても3023と3223のシリーズ。ポリエステル繊維の原料にペットボトルを使ったエコ素材を採用したと聞けば、お役所や大企業向けにつくった、よくありがちなイメージアップ商品かと思うのが普通。だが、今回のニューアイテムは完全に予想外。やられた。「エコ商品って、デザインがイマイチなものが多いでしょう。お客さまも、エコだから、ま、いいかって。基本的に、エコ商品は大口ユーザー向けだから、これまで、それで済んでいた。でも、個人のお客さまでも、環境に敏感なひとは多いと思うんですよ。ファッショナブルでなおかつエコ。エコかっこいい作業服。そんなウェアを作りたかった」。そう笑いながら、山本さんが示してくれたのが、3023ブルゾン。スタイリッシュなフォルムに程よい洗い感とヴィンテージ感をプラスした、ワイルドな逸品。やられた。
もちろん、デザイン面だけでなく、桑和が得意とするスペック面の充実も見逃せない。「ポリエステルを綿と同等の質感に加工し、さらに立体裁断をかけることで動きやすさを確保しています。また、胸ポケットに配したペン専用の差しポケットは、実用新案を取得しました。作業中、頻繁にペンを出し入れするひとには便利ですよ」。
注目商品はまだまだある。「ボディーサポートウェアを発売するのも今シーズンの大きな目玉です。スポーツシーンで注目を集めるアンンダーウェアをワークシーンに取り入れれば、より快適に日々の仕事を行えるはずだと考えたんです。サポートウェアは体にぴったりフィットするから、筋肉疲労の緩和に効果があります。加えて、保温性や吸汗速乾性で着用したときの快適度が断然違う。スポーツシーンだけに任せているのはもったいない素材です。むしろ、体を酷使する仕事現場でこそ必要なのでは。多くの人に、気軽に仕事に使ってもらいから、値段も思い切って抑えました。生地から大量に仕入れて、何とか実現した価格です」。
ユーザーにとって、何とも嬉しい配慮。この値段なら、試してみようと思うひとも多いはず。山本さんの勧めに従って、実際にサポートウェア（長袖サポートV ネックシャツ：型番50342）を着用してみると、適度な締めつけ感とストレッチ感覚がクセになりそうなほど気持ちいい。裏起毛の肌当たりの良さとほんのりした保温感は冬場の防寒対策にもよさそうだ。
今シーズンもきっちりとお客さまの期待に応えてくれた桑和。彼らが常にヒット商品を生み出す秘訣は何なのか。やっぱり最後に聞いてみたい。「私たちは消費者の目線に立って商品開発をしているにすぎません。お客さまが欲しいと思うものを誠実に作る。お客さまにお支払いいただく価格以上の価値をつけて。たったそれだけのことを守っているだけなんですよ」。
まいど屋の画面で検索し、よさそうだったから買ってみた。それがたまたま桑和だった。そんな些細なキッカケでもいい。一度、桑和を試してみてほしい。しばらくしたら、まいど屋画面で同じ商品を注文すること請け合い。桑和はそんなメーカーだ。