【寅壱】防寒オブ・ザ・イヤー確実のニューフェイスimage_maidoya3
また寅壱かよってお叱りを受けそうだが、お許しいただきたい。ついこの間、夏の特集で出てきたばかりじゃない?美人の彼女だって、しょっちゅう顔を合わせていたら飽きるだろ。まいど屋もそろそろネタがなくなってきたのかなぁ。。。そう思ってこのレポートを読み飛ばそうとしているひとは、しばし思いとどまってほしい。今回、そんな陰口を覚悟の上で再び寅壱を選んだのには、それなりのワケがある。やむにやまれぬ事情がある。
  今月の特集は、皆さんご承知の通り、防寒着だ。そして、編集部のポリシーは、そのシーズンで最も完成度の高いコレクションをタイムリーに読者の皆さんに紹介することだ。困ったことに、今シーズンの寅壱の防寒シリーズは、かつてないほど充実していた。デザイン、質感、着心地のよさ。寅壱らしい大胆な独創性を、普遍性のある実用着にピタリと着地させる手際のよさ。編集部のスタッフの全員が、その着眼点に感心し、出来栄えのよさに歓喜の声を上げた。そして、当然、予定していた取材スケジュールに反対の声が上がった。A社をやめて、寅壱を取り上げるべし。数ヶ月前に特集したからといって、今一番ホットなコレクションを紹介しないなら、月刊まいど屋のレポートは単なるメーカーの宣伝広告になる。編集部にとって、一番大事な独立独歩の精神が失われる。コトは我々の存在意義にかかわる問題だ。
  どんなに彼女がキレイだって、たまには他の女の子にちょっかいを出したくなる。確かにそうかも知れない。だが、寅壱に限っては、会うたびに新たな表情を見せてくれるから、ちっとも新鮮さが失われない。皆さんのブーイングなど、軽く吹っ飛ばしてしまうような新作の数々。とりあえず浮気ゴコロを封印し、騙されたと思って以下のレポートを確認してほしい。
 

寅壱
image_maidoya4
切り替えウインドブレーカー(型番:3382/ワインレッド)
image_maidoya5
防寒ライダースⅢ(型番:3993/OD)
お話を伺ったのは、前回もご登場いただいた営業部の長間主任。「ウチの新作に目を付けるなんて、やっぱりまいど屋さんですね。手前ミソですけど、今回は特に自信アリ、なんです。まいど屋さんの常連さんにも、是非、ご紹介しておきたかったんですよ」。ニヤリと笑って彼が見せてくれたのは、存在感がなければ寅壱じゃない!と言わんばかりのエッジの効いたアウターたち。そうそう、これもいいね、あれもいいね。だから、何を取り上げようか、迷っちゃうんだよね。。。ショップに買い物に来た一般ユーザーのように心を弾ませながら主任と相談し、最終的に数ある新作の中から展示会で特に人気の高かった商品をいくつか紹介いただくことにした。
  それでは、大胆なカラーリングでパッと目に飛び込んできた、切り替えウインドブレーカー(型番:3382)からいってみよう。「3382は展示会で一番人気でした。取扱店さんから受注が殺到して即完売!クロ、濃コン、ワインレッドの3色のうち、特に人気の高かったクロと濃コンは追加生産することになり、12月初旬に再入荷する予定です」。
  スポーツウェアにヒントを得て、寅壱流にアレンジしたというデザインは、渋めのゴールド色を大胆に配した左右非対称の切り替えがポイント。デザインこそスポーティーだが、粋で華やか。一見能天気なようで、実は緻密に計算されているドン・ジョヴァンニのオペラを見ているかのよう。残念ながら、写真ではダイヤドビー素材の光沢感が全く出せていないのだが。。。「フロントのゴールドジップがアクセントになっています。袖下の黒い部分にフリースを使用しているので腕の曲げ伸ばしもスムース。もちろん、裏もフリースなので保温性もあります。最近はインナーが充実しているので、アウターは薄手でも大丈夫。この商品なら、軽くて、春先までイケますよ」。展示会に来場した取扱店の社員の中には、「通勤で着たい!」と個人的に興味を示す方もいたとか。そうした声が30歳前後の世代で男女を問わず寄せられたというから、タウンウェアとしても、かなりインパクトがあったようだ。
  「展示会で2番人気。こちらも取扱店さんの初回注文で完売しました」というのは、防寒ライダースⅢ(型番:3993)。あの人気シリーズ、3990防寒ライダースの3代目となる商品だ。「グログランテープの縦ラインをアクセントにした、左右非対称のデザインです。ほどよい光沢感のあるツイル素材で、シルエットはやや絞り気味。このままでもモダンな雰囲気ですが、着脱式のボア衿を付けると、グッと引き締まった印象になります」。内側は中綿キルト仕様で色はゴールド。シックな外見ながらも、着脱時にパッと華のある表情を見せるところがニクイ。「ディテールにもこだわっています。モノが落ちにくい逆玉縁の脇ポケットとか、風が入らないよう内側にニットリブが付いたフライス仕様の袖口とか。それと、今までなかった色を!ということで、クロ以外に、OD(写真2)とディープグレーの2色を新しく出しました」。
  そしてもう1つ、気になる新商品といえばコレ。綿ならではのナチュラル感がグッとくる、防寒ミリタリージャケット(型番:3994)だ。「これまでも綿100%の防寒ウェアを出してきましたが、けっこう値段が高めだったので、今回はお求めやすい価格を実現しました。素材は、綿ならではの風合いが楽しめるヘリンボン。3993同様、若干絞ったラインでスマートに見え、精悍な雰囲気です。また、衿先までフルジップなので、自然な感じで衿を立てて着られ、カッコいいですよ」。中綿キルト仕様で保温性もレベルが高い。逆玉縁の両脇ポケットや、フライス仕様の袖口など、機能的かつ丁寧な作りもうれしい限り。カラーはシックで合わせやすいクロ、ベージュ、トビ茶の3色だ。
  このほか、新商品には、寅壱らしいトラ柄ニットを両脇に配したブルゾン(型番:3381)や、赤耳シリーズとも相性のいい裏ボアニットジャケット(型番:7984)もある。詳しくはこのレポートの後にある商品紹介に載せておくので、こちらも見逃さずにチェックしていただきたい。
  以上が、今シーズンの新作防寒コレクションの概要だ。いかがだったろう。全てのメーカーに対して中立であるべき編集部が、寅壱ビイキと批判されるのを覚悟の上で、今年二回目の寅壱特集を敢行したワケが、読者の皆さんに少しは伝わっただろうか。え?まだよくわからない、まいど屋の言い分だけじゃうのみにできない?そんなひとには取材に応じてくれた長間主任から皆さんへのメッセージを最後にお伝えしておこう。「今回ご紹介したのは、どれも今まで以上にインパクトのある商品ばかりです。寅壱らしさを失わないようにしながら、かなり大胆に新味を出せたと思います。店頭でお客さまが商品を見て、今度はこうきたか!と、楽しんでいただければウレシイですね。もちろん、品質に関しては従来通りの厳しい基準を守り抜いていますから、作業着として安心してお使いいただけます。ぜひ、寅壱の新作で粋に装い、寒い冬を乗り切ってくださいね」。
 
image_maidoya6
コットン100%の防寒ミリタリージャケット(型番:3994/クロ)
 

    

天然コットンのナチュラル感がたまらない!ミリタリーな精悍フェイスにも首ったけの防寒ジャケット

綿100%ならではの風合いと丈夫さ、ヘリンボンの味のある表情が楽しめる防寒ジャケット。中綿入り、衿裏・袖口はリブ仕様で寒風からしっかりガード。ショート丈で動きやすく、若干絞ったラインで精悍に。カラーは、クロ、ベージュ、トビ茶の3色。


ヘビーローテのレイヤードはインパクトあるデザインで伊達を気取る!意表をついたトラ柄に誰もがぞっこんの防風ブルゾンシリーズ

両サイドにトラ柄ニットを大胆レイアウト。動きやすいラグラン袖と、衿、袖口、裾のストレッチパイピングでフィット感もよし。表地は軽量で耐久性に優れたポリエステル100%のダイヤドビー。裏はあったか起毛メッシュ。ハーフジップとフルジップ、お好みでどうぞ。