【コーコス信岡】涙涙のファイブスター物語image_maidoya3
寒いのが苦手だ。どんなに忙しい現場だって文句の一つも言わずにテキパキと作業をしてみせるオレが、毎年、この時期になるととたんにヘナちょこになっちまう。朝礼をして一時間もたつと、もう家に帰りたくなる。寒さで冷え切った身体が大ケガをした後のリハビリ訓練中のように重い。手足が思うように動かず、集中力も散漫になる。ミスを連発して仲間に迷惑をかける。キアイを入れていこうぜって励まされてもどうしようもない。寒いのがダメなんだよ、オレは。
  寒さをしのぐなら、防寒着を着ればいいって思うだろう。言われなくたって、もう着てる。だが、会社から支給された防寒着は、重いし、大して暖かくないし、それに何より見栄えが悪い。昔、ビートたけしがコントで着てたような昭和の面影が残るスタイルが、オレのモチベーションをますます失わせる。
  どこかにオレの美意識にかなう防寒着はないものか。ファイブスター級の暖かさと、動きやすさを兼ね備えた極上のウインターギアが。この防寒をどうすりゃいいの。誰がオレを救ってくれるの。ユニコーンの大迷惑を口ずさみながら、今日もオレは現場に立つ。これからあと2カ月は続く、いわゆる過酷な外仕事。一刻も早くオレを奮い立たせてくれる防寒を見つけなきゃいけない。次の大寒波が突然忍び寄ってくる前に。
 

コーコス信岡
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コスパに優れた『A-2760』シリーズ
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アンドレ・スケッティ『A-3320』ライトジャンパー
「極上のウインターギアですか。取り上げていただきたい商品がたくさんあるんですよ・・・」。目を輝かせながらそう切り出したのは、企画部の林課長。コーコスの商品開発を担い、数々のヒット商品を生み出してきた企画マンである。すみません、林課長。御社には素晴らしい商品が揃っているのは重々承知しているのですが、ここはひとつ、絞りに絞って、コーコスの防寒の中でもウルトラエース級のアイテムを2~3ご紹介願います。そう頼み込んで厳選してもらった防寒ウェアを、これから順に見ていくとしよう。
  まずは、売れるからには、それなりのワケがある!ということで、コーコスの防寒で一番よく売れている『A-2760』シリーズから。「とにかくコスパがいい。冬を暖かく快適に乗り切るための“こんなのあったらいいな”がテンコ盛りです。人気作業服アンドレ・スケッティ『A-1760』シリーズの防寒バージョンで、2006年に出しました」。
  『A-2760』シリーズのラインナップは、ブルゾン、コート、スラックス。表地は撥水加工を施した制電ツイルで、雨や雪はもちろん、静電気にも強い。裏は中綿入りのトリコット起毛キルト。スラックスは動きやすさも考慮して、裏は中綿ナシのトリコット起毛キルト、ヒザ下はキルトになっている。「二重前立て、二重衿の本格防寒仕様で、内衿の衿裏は肌当たりのいいアクリルジャージ。汗をかきやすい背裏の首下部分には、吸汗速乾メッシュで快適です。内ポケットはフロントジップを閉じたまま出し入れできるよう、前立ての裏に作りました。また、着脱式のフードはヘルメットの上からも被れるので、現場作業用にもかなり便利に使っていただけます」。こんなふうに、良いと思うものをどんどん取り入れているが、価格は控えめ。そのあたりが、ロングセラー商品として今も非常に人気がある理由だろう。
  『A-2760』が素晴らしいのは分かった。でも、ここまでの重装は求めない。そんな諸兄にオススメなのが、室内でも屋外でもカッコよく、あったかく作業ができるアンドレ・スケッティ『A-3320』ライトジャンパーとスラックス。「デビューしてもう4年ぐらいになるのかな。ヨーロッパの警察官の制服のようなテイストで、“ユーロワイルド”を表現しています。生地はポリエステルオックス。普通、ポリエステルといえば柔らかい感じが好まれますが、ワイルド感を出すために、あえて裏にアクリルコーティングを施して若干硬めにつくりました。シルエットがスッキリ見えるように中綿は100g以下に抑え、その分、裏コーティングによって防寒性を高めて全体を軽く仕上げています」。デザインのポイントにもなっている衿にはジャージを採用。ジャージ衿は欧州で多用されていて、洗練されたヨーロピアンテイストの中にも、ワイルドな男らしさを香らせている。
  さて、次はガラリとテイストを変えて、サービス業をはじめ幅広い職種で活躍する新商品、カラーブルゾン『KS-14』と軽防寒ブルゾン『KS-24』をご紹介しよう。「最近は女性の声がユニフォームの決定を大きく左右するようになり、極論を言えば、女性に気に入られないと選んでもらえなくなってきました。特に防寒は対象年齢が幅広く、10代から60代まで、どの年代、どんな体型でもOKとなると、ダボッとしたシルエットでぼってり着るしかない。女子からすると、“ぜ~んぜん可愛くない”となるワケです。今やカジュアルでもスーツでも、シルエットはタイトめがトレンド。やっぱりワークはイケてないねってイメージを払拭し、女子に“カワイイ!”と言われる軽防寒を目指したんです」。
  このシリーズ、デザインのポイントは、無地のベースに白いファスナーと、衿に白い2本ラインを施していること。「面白いですよ。55歳以上の方からは、“貧乏くさいね。何で白ラインなの?”と言われ、20~30代からは“カワイイ!”“フツーに街で着られる”って言われる。これ、狙いどおりの反応です。これから社会の担い手となる世代に向けて、トライアルで提案したのですが、ちゃんとその世代に意図が伝わった。販売代理店さんからも“自社のユニフォームにしたい”“営業で外回りする時に着たい”との声をいただき、非常に好感触を得ています」。
  カラーブルゾン『KS-14』は、表地がナイロン100%のセミマイクロタフタ、背裏はポリエステル100%のメッシュ。そして、このデザインをそのままに、中綿を入れたのが『KS-24』。背裏上部にアルミニウムを施した熱反射プリント(ボディーセンサーHOT)を採用し、軽防寒ながらも高い保温性を発揮する。『KS-14』『KS-24』ともにシルエットは細め。動きを殺さずにカッコよく着こなせるよう、ヒジ部分にはゴムの力で動きをサポートする工夫がされている。「カラーは6色。女子は色の微妙なニュアンスにも厳しくて、特にネイビー(紺)には苦労しました。社内の女性社員からは、この色は可愛くない、あの色も可愛くない、とダメ出しばかり。結局、海外からカラーサンプルを取り寄せ、やっとこの色にたどり着きました」。
  このこだわりネイビーをご覧いただこうと、林課長をモデルに『KS-14』をパチリ!(写真3)。深みのある、ややマットなネイビーは、吟味を重ねた色だけあって、かなりいい感じ。長身の林課長、本来ならLLサイズのところ、Lサイズを着用しているので、そのあたりは割り引いて見てほしい。「『KS-14』も『KS-24』も誰もが似合うものではないし、年配の方にはウケないかもしれない。でも、着る人を選ぶウェアもあっていいと思うんです。100人が100人に支持されなくてもね。わかってくれるひと達にだけ強くアピールする、そんなとがった商品をどんどん出していきたい」。
  これまでにない若い感性でワークの世界に新しい風を吹き込むコーコス。このレポートで紹介しきれなかったウインターギアの数々は以下に載せておくので、ぜひこちらもチェックいただきたい。あなたの心に深く訴えかけてくる一着に、きっと出会えるはずだから。
 
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カラーブルゾン『KS-14』(ネイビー)
 

    

イタリアンイメージのデザインと着心地の良さが大好評!実用衣料としての実力も十分のアンドレ・スケッティシリーズ

2006年のデビュー以来、コーコスの防寒で一番人気を誇るシリーズ。二重衿、二重前立て、ヘルメットの上からスッポリ被れる着脱式フードなど、機能充実でコスパは抜群!表地は撥水加工の制電ツイル、裏は中綿トリコット起毛キルト。カラー6色。


真冬の現場仕事にはコレが一番!防風性に優れたナイロン防寒シリーズ

北風をシャットアウトするナイロンツイルに撥水加工を施し、雨・雪対策もバッチリ。定番のボア衿と、保温性に優れたサーモトロンキルトでポッカポカ。質実剛健のシンプルデザインを定番のネイビーカラーで。帯電防止素材。エコマーク認定商品。