【木原産業】役立つかどうか、それが問題だimage_maidoya3
インソールなんてほんの気休めだよ。わざわざ靴の中に入れたって、役に立ってるんだかどうだか、ちっとも効果がわからない。ハンバーガーショップがポテトもいかがですかっていうような、ちょい買い狙いのまいど屋の陰謀じゃない?このレポートがインソールの特集だと聞いてそう思った読者の方もいるかもしれない。
  だが、ほんの少しの間、ガマンして付き合ってほしい。ほんの数分かけて、この怪しげなレポートを読み進めてみる。人生の中のたった数分をムダにしたところで、どうってことはない。ひょっとしたら今後のワークライフが見違えるほど快適になるかもしれない。
  インソールをなめちゃいけない。今日は何だか気分が乗らないなぁ。身体のキレが悪いなぁ。そんな風に感じるときは、足裏の状態がよくないってことがけっこうある。それを補正し、適切な状態に戻してくれるのがインソール。クッション性のよくない靴を長時間履いたまま作業しているなら、知らず知らずのうちに足腰に負担がかかっている。シューズ内がムレて雑菌が繁殖しているなら、本人が気づかぬうちに不快感が体に蓄積している。足裏には神経が集中している。足は万病のもとだって医者は言う。言い換えれば、コンディション作りにはフットケアが欠かせないということだ。
  もちろん、インソールを着用すれば劇的に効果を実感できるわけではない。初日はこんなものかなと思う程度かもしれない。だが、知らず知らずのうちに、なんとなく調子がよくなっている。即効性は感じないけど、そのうち手放せなくなってくる。毎日野菜ジュースを飲んでいたら、いつの間にかすっかり身体が軽くなっているのと同じことだ。インソールの愛用者がインソールのないシューズを履くと落ち着かなくなる。ジュースを切らしてしまった日は、一日体が重く感じるのと同じように。
  ここまで読み進めて、まだ半信半疑だってひとも多いだろう。そう簡単にはダマされないぞ。まいど屋が言ってるだけじゃ、信用ならない。よろしい、では、以下の本文を読んでほしい。インソールの効果は単なる気のせいなのか、ちゃんとした根拠があるのか。今回の取材先は、日本の2大インソールメーカーの一角を占める木原産業。業界では誰もが知る有名ブランドの東京営業所で、じっくりとお話をうかがってきた。
 

木原産業
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活性炭インソール(左)、悪臭防衛隊(右)
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軽快歩行(左)、アクティカウォーク(右)
「靴の中にあって、外からなかなか目に触れることのない地味な商品ですけど、あるとないとでは大違い。使ってみると、その差は歴然です」。そう話すのは、営業部の長林さん。木原産業は昭和31年(1956年)にクレハ化学工業と技術提携してクレハロンインソールを開発し、販売を始めたのだが、主な納入先は防衛庁。自衛隊員が履く安全ブーツがムレて履き心地が悪かったため、それを改善しようとしてのことだ。以来、半世紀以上にわたって進化するクレハロンインソールと共にフットケアメーカーの道を歩んできた。
  「当社のインソールの多くは、活性炭シートをベースとしたクレハロンの技術が基本です。たとえば、最も売れている『アクティカ活性炭インソール』。活性炭で足や靴の中のニオイを消臭して、通気性に優れたクレハロンが足元を爽やかにキープする。エアークッションになっているので、履き心地もソフトです」。
  そんな活性炭インソールを強力にパワーアップしたのが、“汗かきの人、激臭の人、効果は一足瞭然”のコピーで迫る『悪臭防衛隊ブラウン』。激臭対応と言い切っていることから、これはかなり効き目がありそうだ。「最先端のハイテク特許製法で作った製品で、悪臭の原因となるアンモニアやタンパク質を化学反応によって分解し、効率よく吸着するんです。抗菌効果もあるので、繊維上の菌の増殖も抑えます。よく100円ショップでインソールを売っていますが、そういうのとは全く違いますよ。洗って繰り返し使えますし」。
  インソールを使う目的。それは、大きく分けて①気になるニオイを抑えるため、②歩きやすさ、足腰に負担をかけないため、③暑さ・寒さから来る不快を和らげるため、の3つが挙げられる。①については既に一例をご紹介したので、次は②の、いたわり系インソールについて解説してもらおう。「創業以来、ずっとムレやニオイの解消に役立つインソールを出してきたけれど、15年ほど前からは足の疲れを軽減する方向にも目を向け、フットケアに力を入れるようになりました。足で一番衝撃がかかるのがカカトです。カカトがきちっとホールドされないと腰に負担がかかります。そんなことから、カカトに衝撃吸収材を組み込んだ『軽快歩行』を出しました。よく衝撃吸収材をカカトにペタッと貼っただけのものがありますが、あれは剥がれやすくていただけません。その点、『軽快歩行』はインソールの中に衝撃吸収材を組み込んでいるので、ズレたり、はがれたり、なんてことはありません。また、土踏まずに盛り上がりを付けるなどして、造りが立体的になるよう、ステッチにも工夫を凝らしています」。
  カカトで衝撃吸収をする『軽快歩行』に対し、インソール全面を衝撃吸収材で作ってしまったのが『アクティカウォーク』。歩く、走る、跳ぶ、なんていうアクティブな動きにも、バツグンの衝撃吸収力で足を守り、ひざ、腰への衝撃を和らげる。このほか、いたわり系には、ツボ押し効果やゲルマニウムの血行促進効果を狙ったものなどがある。
  最後は③。寒さ厳しいこの時期、すぐにでも欲しい、あったかインソールをご紹介する。足先&足裏からジンジン伝わって、痛さとなって襲ってくる、あのイヤな冷えをたった1枚のインソールが解消してくれるという。「オススメなのは、羊毛インソール、遠赤外線インソール、それとポリエステルの保温力とゴムの弾力性を合体させた新商品『ぽかっ子』。パイルウール100%の羊毛インソールは冬の定番。寒冷地で長靴を履いて作業する方、たとえば交通誘導とか、除雪作業とか、そういった方たちに長年ご愛用いただいています。これに対し、すぐ暖かくなる即効性では、遠赤がオススメですね。薄いので保温性はイマイチと思うかもしれないけど、手で数秒押さえただけで暖かくなる。だから靴に足を入れれば、すぐに温まって熱をキープするので非常にいいですよ。それと、薄いので靴がキツくなりにくい点でも喜ばれています」。
  ここから長林さんの解説は、数字を使ったいささか専門的な話になっていくのだが、学生時代からその手の講義はからっきし苦手でろくにノートも取れなかったので、今回のレポートでは割愛させていただく。仮にその日、頭が奇跡的に冴えわたっていて、全てを理解できたのだとしても、それをここにそのまま書き記したら、きっと読者の皆さんが途中で寝てしまうと思うので、やっぱりそういうことは書かないことにする。ただ、インタビューの最後に彼が言った言葉だけは、手を加えずにそのまま皆さんにお伝えしておこう。長々とした科学的根拠も、結局はそのコメントを裏付けるための前フリでしかないのだから。「靴の中敷きは、ファッションと違って外から見えないけれど、非常に実益のある商品。中敷きをしない人もいますが、一度試してみてください。すぐに違いが分かりますから・・・」。簡潔にして力強い。これ以上、一体、何を求めればいい?後は実行あるのみ。以下にまいど屋オススメのインソールをラインナップしておくので、レポートのおさらいがてら、チェックを入れてみてほしい。
 
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左から羊毛インソール、遠赤外線インソール、ぽかっ子
 

    

足のニオイが気になるならコレ!消臭インソールシリーズ

『アクティカ活性炭』は、特殊加工繊維クレハロンのメッシュ構造と活性炭シートで足ムレとイヤなニオイを解消!『悪臭防衛隊』は、ニオイの原因を化学反応で分解、吸収する激臭対策の決定版!


足もとポカポカで心地いい!冬場に大活躍の防寒インソールシリーズ

ウール100%のインソールは、見た目もあったかい自然の保温力でポッカポカ。遠赤外線インソールは、履いてすぐ暖かい即効性と、薄型タイプで靴がきつくなりにくいのがGOOD!『ぽかっ子』は活性炭入りスポンジの弾力性、保温性、消臭性で快適。