ついこの間、村上社長にインタビューして寅壱の特集をやったばかりだというのに、性懲りもなくまた寅壱である。読者の皆さんに、まいど屋って寅壱べったりだよなぁって思われるのは本意ではないが、鳶特集で寅壱を外すなんてことはできっこないから、編集部としては涙をのんで今回の企画に寅壱を加えることにする。鍋の後には必ず雑炊がなければならないように、またはカラオケに行くなら決まってラブホに誘われることを覚悟しなければならないように、鳶特集のシメは寅壱でなくてはならない。昔から決まっていることだ。編集部や読者の皆さんが何のかんのと不満を述べ立ててもどうしようもないことなのだ。だって、寅壱なんだから。
それに、よくよく考えれば、前回の取材は鳶衣料ではなく、一般ワーキングについてだったから、内容がかぶることもないはずだ。あのとき、村上社長はその月のテーマにあわせ、作業着だけについて語ることを余儀なくされたのだが、本当は鳶服について話したそうなのは彼の表情を見れば明らかだった。社長の話が鳶服に脱線しそうになると、インタビュアーがすかさず軌道修正してムリやり作業着の話に戻してしまう。残念そうな社長の顔が今でも目に浮かぶ。
そんなに杓子定規にしなくても、少しは鳶服の話も聞いてあげればよかったんじゃない?そんな反省もなくはないのだが、あのときはまいど屋にも事情があった。実はそのインタビューが行われるまさにそのタイミングで鳶服の新作が発表されたのだ。そんなに急に言われたって、画面に商品がアップされていないし、カタログだってもらっていない。寅壱さんだって、サンプルがあるだけで、実際の商品はまだできていないじゃない。今から準備したって間に合わないよ。週刊誌風に言うなら、それが噂の真相だ。
今回、社長のリベンジで登場してくれるのは営業部の川脇さん。何を隠そう(別に隠すことはないのだが)、まいど屋担当の営業マンである。果たして彼は村上社長の無念を晴らすことができるのか。きっとこのレポートは村上社長もきっちりチェックしていると思うので、がんばって説明してください。
それに、よくよく考えれば、前回の取材は鳶衣料ではなく、一般ワーキングについてだったから、内容がかぶることもないはずだ。あのとき、村上社長はその月のテーマにあわせ、作業着だけについて語ることを余儀なくされたのだが、本当は鳶服について話したそうなのは彼の表情を見れば明らかだった。社長の話が鳶服に脱線しそうになると、インタビュアーがすかさず軌道修正してムリやり作業着の話に戻してしまう。残念そうな社長の顔が今でも目に浮かぶ。
そんなに杓子定規にしなくても、少しは鳶服の話も聞いてあげればよかったんじゃない?そんな反省もなくはないのだが、あのときはまいど屋にも事情があった。実はそのインタビューが行われるまさにそのタイミングで鳶服の新作が発表されたのだ。そんなに急に言われたって、画面に商品がアップされていないし、カタログだってもらっていない。寅壱さんだって、サンプルがあるだけで、実際の商品はまだできていないじゃない。今から準備したって間に合わないよ。週刊誌風に言うなら、それが噂の真相だ。
今回、社長のリベンジで登場してくれるのは営業部の川脇さん。何を隠そう(別に隠すことはないのだが)、まいど屋担当の営業マンである。果たして彼は村上社長の無念を晴らすことができるのか。きっとこのレポートは村上社長もきっちりチェックしていると思うので、がんばって説明してください。
寅壱
遠目では無地に見える『7360』を持つ川脇さん
近寄ると、このとおり!ダイヤドビー織り(菱形格子模様)の『7360』
いつになく悲壮感を漂わせて指定の会議室に現れたまいど屋営業担当の川脇さん。なんでも昨夜、社長直々にまいど屋のインタビューに対する心構えを聞かされてきたのだとか。「江戸の仇を長崎でとかなんとかかんとか、なんのこっちゃわからんのですが、まいど屋さん、ウチの社長に何かしたんですか?」。長崎?もしかして川脇さんは寅壱の社員として認めてられていないのかなと不安になりつつ、話の続きを待つ。そんなに緊張しなくても大丈夫だからね。いつもの調子で商品紹介してくれればすぐに終わるから。痛くないからね。ほら。そう言葉には出さないものの、態度で示して彼の緊張を解く。うまくインタビューをするのにもなかなか技術がいるのだ。
では、気合を入れて説明させていただきます。いいですか?まだ若干気負いが感じられる声で宣言してから、ようやく川脇さんが商品の説明を始める。はい、どうぞどうぞ。今回、アイテムが多いので楽しみです。きっと、村上社長もどこかで川脇さんを見守っていると思いますよ。それではトップバッター、鳶服の『7360』から。「これが『7360』です。パッと見たところ無地のようですが、近くで見ると菱形格子の織り模様が入っているのがわかりますよね。これ、ダイヤドビー織りといって、ウチのスペシャリテ的な織り柄なんですよ」。
確かに一見地味目のサージのような感じだが、近くに寄ると菱形の立体感ある網模様が入っているのがわかる。その織り柄はかなり凝っていて、品があるというか、ラグジュアリー感があるというか、とにかく美しくてクオリティが高い。そしてそのノーブルな風貌は、上下でコーディネートした時にある種の風格さえも帯び始めるように思える。「アイテムは、上はヒヨクオープンとベスト、下は細身の超超ロングとロングニッカ。素材はポリエステル85%、綿15%で、サージライクな落ち着きがあります。カラーも黒、濃コン、シルバー、ODと渋い色ばかり揃えました」。なお、この日は室内の自然光の中で見たのであまり感じなかったが、まいど屋に戻ってカタログのモデル写真を見ると、ツヤがあってけっこう派手めに見える。照明で生地の特徴を引き出しているのだろうが、光の当たり具合によってこれだけ違った表情が楽しめるのも『7360』の魅力といえるだろう。さらに、このシリーズの特徴的なシルエットに関する川脇さんの解説が続く。「まいど屋さんも知っての通り、鳶服は地域差が大きいですからね。関東でいえば、神奈川ではスリムサージが好まれ、埼玉などでは太めのT/C(ポリエステル65%、綿35%)が好まれ、その中間に位置する東京では、両者が混在しています。この『7360』は、どちらかというと神奈川系。サージ系が強い地域の中で、従来のモノに飽きてきた方、個性を出したい方にオススメです。もちろん、地域特性に関係なくご愛用いただきたいというのがホンネですけど」。
川脇さん、インタビューの受け答えもなかなか板についてきたじゃない。じゃ、調子が出てきたところで、続いての新商品『7601』のミニ襟オープンと細身超超ロング八分について。「国産の上質なサージを使っているので質感が全然違います。上下で1万円超えと高めですけど(笑)。ここまでのランクのものは他社さんではなかなか出せない。それでも強気で出してしまうのがウチの社長、いやもとい、寅壱なんです」。
あれ、いいのかなぁ、そんな風に口を滑らせて。このレポートは社長も読んでいるのに。ま、その辺の社内事情はまいど屋の知ったことではないので、とりあえず気づかないフリをして商品の解説を続けてもらおう。「素材はポリエステル65%、レーヨン35%のサージ。ポリエステルの強さとレーヨンの肌触りの良さを併せ持ち、表面はサージ独特の斜めの綾が入ってワイルドな雰囲気を出しています。デザイン的には、小さ目の衿なので立たせやすく、カッコよく着こなせると思いますよ。ネーム(タグ)も他の品番では使っていない『寅壱謹製』ネームですから、寅壱としても、まあもっとハッキリ言えば、ウチの社長が、相当こだわっていることがおわかりいただけるかと思います(笑)。仕事着は価格帯の低いものを何度も買い替えて着るのも一つの方法ですが、この『7601』は、絶対的に良いものを長く愛用いただくという商品。ウチのでないとイヤという方、細部まで妥協することができない方に向けた特別感のあるアイテムです」。
さて、このレポートも当初の予定より大幅に話が長くなってしまい、読者の皆さんもそろそろ疲れてきたと思うので、ここらで川脇さんについての詳しい描写はひとまず封印し、これからの季節に大活躍する春夏コレクションから注目シリーズをいくつか駆け足でピックアップしていこう。まずは昨夏のデビュー以来、早くも新定番の期待が高まっている『8143』から。「夏向けの生地を使った、軽くて薄くて涼感のあるウェアです。シルエットは細身で、織りの表情が独特で楽しい。遠くから見ると麻のようにも見えますが、実際にはポリエステル100%素材。だから耐久性に優れ、手入れもラク。カラーはベージュ、濃コン、ディープグレーの3色で、どちらかと言えばファッション的な側面よりもウェアとしての使い勝手のよさで高評価をいただいています」。
続いては2015春夏の新商品、ミニ衿長袖ポロシャツ『1015』。「一番の特徴は立ち衿仕様であること。衿先に形態安定のシリコンテープを入れているので、立てても寝かせても衿がビシッとキマります。シリコンはソフトな素材ですから、ワイヤーのように生地から出て刺さったりする心配もありません」。生地はポリエステル100%。マジックテープ式の左右胸ポケット、衿の後ろには汗止めテープ、脇には消臭テープが付いている。カラーは5色展開。最近流行の立ち衿シャツの変わりバージョンとして一着持っていれば、ムシ暑い季節に何かと重宝するだろう。また、同じくニットで「オールシーズンOKだけど、夏のほうがよく出る」というのは、肩に刺し子の入った『5965』。去年の新作だが、早くもヒット商品となっているので紹介しておく。「刺し子アイテムは他社さんでもよく見かけますが、ほとんどが生地を1枚重ねてあるだけ。ウチのは中に1枚挟んだ三重構造なので肩の当たりがソフト。でも、これ以上厚くすると動きづらくなるので、この厚みがベストなんです。刺し子部分の切り替えデザインもスマートでカッコいでしょ」。アイテムは長袖ポロシャツとジップアップの2種類。生地は吸汗速乾でムレにくく、内衿に汗止めテープ、脇に消臭テープが付いている。
さて、最後はアイテムをガラリと変えて安全靴。前回、村上社長からもお話があったが、残念ながら載せられなかったという経緯もあるので、ここで力を入れて紹介したい。2014秋デビューの『セーフティーBoa』シリーズ、長編み、ミッド、スニーカーの3種類だ。「新しいデザインとシステムの安全靴です。スノボやゴルフシューズなどで使われているBoa社のクロージャーシステムを採用しています。ダイヤルをくるくるっと回すだけでフィット感を素早く調節でき、着脱も非常にラク。ダイヤルですから、いちいち軍手や革手袋を外さなくてもいいんです」。
このシリーズ、いずれも鋼鉄先芯入り。軽くてクッション性に優れたPUと、硬くて摩耗に強いTPUソールを組み合わせ、本体とソールを一体加工しているのでソールが剥がれにくい。また、底から3~5cmまで防水フィルムが入っているため、ちょっとした水たまりを歩いても水が浸みこみにくいのというのも心強い。さらに、甲を覆うペラの部分を本体とつなげ、シューズ内にホコリやゴミが入りにくくしているから、相当ハードな現場にもしっかり対応できそうだ。「ダイヤルとワイヤーはBoa社で保証が効くので、それに見合うように本体の強度を高くしています。価格は通常の安全靴に比べれば圧倒的に高い。ですが、ゴルフシューズなどスポーツでのBoaのシューズは2万円ぐらいするので、それに比べればむしろ安いと思いますよ」。
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以上、最後はバタバタになってしまったが、なんとか無事、寅壱の今期注目ラインナップを一通り網羅してインタビューは終了した。川脇さんは大役を終え、ほっとした顔で用意していた商品を片付け始めた。川脇さん、慣れない取材に長時間付き合ってくれて、本当にありがとう。助かりました。今度まいど屋に来たら、夕食でもごちそうするからね。そして最後に村上社長、前回のご無念は晴れましたでしょうか。御社の川脇さんがしっかりがんばって仇討したみたいなので、どうか彼をホメてやってください。なお、取材の途中、寅壱さんの社内事情とか、社長の個人的なこととか、いろいろ興味深い話も彼の口からボロボロ出てきましたが、本レポートからはもちろん割愛しておきました。どんなことをしゃべったかについては、月刊まいど屋編集部に直接お問い合わせくださいね。彼の身に危険が及ばない範囲で、こっそり教えちゃいます。
では、気合を入れて説明させていただきます。いいですか?まだ若干気負いが感じられる声で宣言してから、ようやく川脇さんが商品の説明を始める。はい、どうぞどうぞ。今回、アイテムが多いので楽しみです。きっと、村上社長もどこかで川脇さんを見守っていると思いますよ。それではトップバッター、鳶服の『7360』から。「これが『7360』です。パッと見たところ無地のようですが、近くで見ると菱形格子の織り模様が入っているのがわかりますよね。これ、ダイヤドビー織りといって、ウチのスペシャリテ的な織り柄なんですよ」。
確かに一見地味目のサージのような感じだが、近くに寄ると菱形の立体感ある網模様が入っているのがわかる。その織り柄はかなり凝っていて、品があるというか、ラグジュアリー感があるというか、とにかく美しくてクオリティが高い。そしてそのノーブルな風貌は、上下でコーディネートした時にある種の風格さえも帯び始めるように思える。「アイテムは、上はヒヨクオープンとベスト、下は細身の超超ロングとロングニッカ。素材はポリエステル85%、綿15%で、サージライクな落ち着きがあります。カラーも黒、濃コン、シルバー、ODと渋い色ばかり揃えました」。なお、この日は室内の自然光の中で見たのであまり感じなかったが、まいど屋に戻ってカタログのモデル写真を見ると、ツヤがあってけっこう派手めに見える。照明で生地の特徴を引き出しているのだろうが、光の当たり具合によってこれだけ違った表情が楽しめるのも『7360』の魅力といえるだろう。さらに、このシリーズの特徴的なシルエットに関する川脇さんの解説が続く。「まいど屋さんも知っての通り、鳶服は地域差が大きいですからね。関東でいえば、神奈川ではスリムサージが好まれ、埼玉などでは太めのT/C(ポリエステル65%、綿35%)が好まれ、その中間に位置する東京では、両者が混在しています。この『7360』は、どちらかというと神奈川系。サージ系が強い地域の中で、従来のモノに飽きてきた方、個性を出したい方にオススメです。もちろん、地域特性に関係なくご愛用いただきたいというのがホンネですけど」。
川脇さん、インタビューの受け答えもなかなか板についてきたじゃない。じゃ、調子が出てきたところで、続いての新商品『7601』のミニ襟オープンと細身超超ロング八分について。「国産の上質なサージを使っているので質感が全然違います。上下で1万円超えと高めですけど(笑)。ここまでのランクのものは他社さんではなかなか出せない。それでも強気で出してしまうのがウチの社長、いやもとい、寅壱なんです」。
あれ、いいのかなぁ、そんな風に口を滑らせて。このレポートは社長も読んでいるのに。ま、その辺の社内事情はまいど屋の知ったことではないので、とりあえず気づかないフリをして商品の解説を続けてもらおう。「素材はポリエステル65%、レーヨン35%のサージ。ポリエステルの強さとレーヨンの肌触りの良さを併せ持ち、表面はサージ独特の斜めの綾が入ってワイルドな雰囲気を出しています。デザイン的には、小さ目の衿なので立たせやすく、カッコよく着こなせると思いますよ。ネーム(タグ)も他の品番では使っていない『寅壱謹製』ネームですから、寅壱としても、まあもっとハッキリ言えば、ウチの社長が、相当こだわっていることがおわかりいただけるかと思います(笑)。仕事着は価格帯の低いものを何度も買い替えて着るのも一つの方法ですが、この『7601』は、絶対的に良いものを長く愛用いただくという商品。ウチのでないとイヤという方、細部まで妥協することができない方に向けた特別感のあるアイテムです」。
さて、このレポートも当初の予定より大幅に話が長くなってしまい、読者の皆さんもそろそろ疲れてきたと思うので、ここらで川脇さんについての詳しい描写はひとまず封印し、これからの季節に大活躍する春夏コレクションから注目シリーズをいくつか駆け足でピックアップしていこう。まずは昨夏のデビュー以来、早くも新定番の期待が高まっている『8143』から。「夏向けの生地を使った、軽くて薄くて涼感のあるウェアです。シルエットは細身で、織りの表情が独特で楽しい。遠くから見ると麻のようにも見えますが、実際にはポリエステル100%素材。だから耐久性に優れ、手入れもラク。カラーはベージュ、濃コン、ディープグレーの3色で、どちらかと言えばファッション的な側面よりもウェアとしての使い勝手のよさで高評価をいただいています」。
続いては2015春夏の新商品、ミニ衿長袖ポロシャツ『1015』。「一番の特徴は立ち衿仕様であること。衿先に形態安定のシリコンテープを入れているので、立てても寝かせても衿がビシッとキマります。シリコンはソフトな素材ですから、ワイヤーのように生地から出て刺さったりする心配もありません」。生地はポリエステル100%。マジックテープ式の左右胸ポケット、衿の後ろには汗止めテープ、脇には消臭テープが付いている。カラーは5色展開。最近流行の立ち衿シャツの変わりバージョンとして一着持っていれば、ムシ暑い季節に何かと重宝するだろう。また、同じくニットで「オールシーズンOKだけど、夏のほうがよく出る」というのは、肩に刺し子の入った『5965』。去年の新作だが、早くもヒット商品となっているので紹介しておく。「刺し子アイテムは他社さんでもよく見かけますが、ほとんどが生地を1枚重ねてあるだけ。ウチのは中に1枚挟んだ三重構造なので肩の当たりがソフト。でも、これ以上厚くすると動きづらくなるので、この厚みがベストなんです。刺し子部分の切り替えデザインもスマートでカッコいでしょ」。アイテムは長袖ポロシャツとジップアップの2種類。生地は吸汗速乾でムレにくく、内衿に汗止めテープ、脇に消臭テープが付いている。
さて、最後はアイテムをガラリと変えて安全靴。前回、村上社長からもお話があったが、残念ながら載せられなかったという経緯もあるので、ここで力を入れて紹介したい。2014秋デビューの『セーフティーBoa』シリーズ、長編み、ミッド、スニーカーの3種類だ。「新しいデザインとシステムの安全靴です。スノボやゴルフシューズなどで使われているBoa社のクロージャーシステムを採用しています。ダイヤルをくるくるっと回すだけでフィット感を素早く調節でき、着脱も非常にラク。ダイヤルですから、いちいち軍手や革手袋を外さなくてもいいんです」。
このシリーズ、いずれも鋼鉄先芯入り。軽くてクッション性に優れたPUと、硬くて摩耗に強いTPUソールを組み合わせ、本体とソールを一体加工しているのでソールが剥がれにくい。また、底から3~5cmまで防水フィルムが入っているため、ちょっとした水たまりを歩いても水が浸みこみにくいのというのも心強い。さらに、甲を覆うペラの部分を本体とつなげ、シューズ内にホコリやゴミが入りにくくしているから、相当ハードな現場にもしっかり対応できそうだ。「ダイヤルとワイヤーはBoa社で保証が効くので、それに見合うように本体の強度を高くしています。価格は通常の安全靴に比べれば圧倒的に高い。ですが、ゴルフシューズなどスポーツでのBoaのシューズは2万円ぐらいするので、それに比べればむしろ安いと思いますよ」。
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以上、最後はバタバタになってしまったが、なんとか無事、寅壱の今期注目ラインナップを一通り網羅してインタビューは終了した。川脇さんは大役を終え、ほっとした顔で用意していた商品を片付け始めた。川脇さん、慣れない取材に長時間付き合ってくれて、本当にありがとう。助かりました。今度まいど屋に来たら、夕食でもごちそうするからね。そして最後に村上社長、前回のご無念は晴れましたでしょうか。御社の川脇さんがしっかりがんばって仇討したみたいなので、どうか彼をホメてやってください。なお、取材の途中、寅壱さんの社内事情とか、社長の個人的なこととか、いろいろ興味深い話も彼の口からボロボロ出てきましたが、本レポートからはもちろん割愛しておきました。どんなことをしゃべったかについては、月刊まいど屋編集部に直接お問い合わせくださいね。彼の身に危険が及ばない範囲で、こっそり教えちゃいます。
着脱が超らくちん!ハードな作りもうれしい『セーフティーBoa』
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一見、品行方正なキレイ目ウェアは、実はかなりのやんちゃ系!寅壱が仕掛けたダイヤドビーのワナに魅せられる7360シリーズ 定番スタイルも粋な織り柄をまとうと、イッキにハイテンションな魅せスタイルに。光の加減で変わる表情もヤンチャかっこいいダイヤドビー織りのシリーズ。素材は、タフでイージーケア性に優れたポリエステル85%に、吸汗性があって肌当たりのいい綿を15%混紡。カラーは黒、濃コン、シルバー、ODの4色。 |
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なめらかな表面感とうっすらと浮き出るストライプが印象的!ハードな現場でスタイリッシュにキメたい3942シリーズ ズバ抜けた堅牢さを誇るブロークンデニムで仕立てたヘビーな顔立ちは、時にハードに、時にスタイリッシュに。綿100%ならではの肌触りの良さと吸汗性、ジーンズライクな表面感は、一度愛用したら手放せなくなる一着になること請け合い。本格鳶スタイルからカジュアル系まで、着こなしの幅が広がるアイテムバリエも魅力。 |
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