【弘進ゴム】足元固めて梅雨を制すimage_maidoya3
月刊まいど屋を上から順番に読んでいく律儀な読者の皆さんは、今頃、いささか食傷気味にこのページを開いたかもしれない。雨合羽の話はもう分かったよ。よさそうな商品の目星も付けた。でも、いくら雨の日に備えるっていったって、体はひとつしかなんだから、一着あればもうたくさん。一応、お約束だから義理で目を通しておくけど、たぶん、何も買わないと思うよ。
  大方の読者の皆さんは、おそらく今、そんな風に感じてる。どうです?図星じゃないですか?皆さんが考えていることくらい、大体想像がつくんです。でも編集部をナメちゃいけない。先手を打って、これからご紹介する弘進ゴムさんには雨合羽の話はするなと固く釘をさしておきました。弘進ゴムの雨合羽は、既出の2ブランドと比べても、また一味違った特徴があるのですが、ここはグッとガマンして、他のトピックスにテーマを絞ります。ストレスがたまり始めた皆さんが、編集部に抗議の電話を掛けてこないように。
  さて本題。よく考えてください。雨合羽でガッチリ身を固めても、外に出て仕事を始めたら、まだやっぱり困ることがありますよね。上半身と下半身は完全防備できたけど、何か忘れちゃいませんか?ビンゴ!長靴です。それもとびっきりイケてて、高性能なヤツ。目的や好みもいろいろあるから、できれば幅広いラインナップから選びたい。そう思っているでしょ?ああ、やっぱり。
  月刊まいど屋を甘く見ちゃいけない。読者の皆さんの貴重な時間をいただいた上に、さらに近所のワークマンまでチェックしてもらうことになるようなハンパな仕事はしていません。長靴を選ぶなら、日本でトップクラスの技術とラインナップを誇る弘進ゴムに話を聞けば用は足りる。男も、女も、ガテンな肉体派も、シティー派のおシャレさんも、誰でもドンピシャのブーツがすぐに見つかる。それが弘進ゴムのラバーブーツコレクション。ザッツオール。ピリオド。ワークマンに電話しようとして受話器に手が伸びかかっていた読者の皆さんも、これでひと手間省けたでしょ。では、本文で続きをどうぞ。
 

弘進ゴム
image_maidoya4
シーラックスライトを持つ斎藤さん
image_maidoya5
太さの違いに注目!シーラックスライト(左)とアッパーV-3301(右)
取材に応じてくれたのは、東京営業部の斎藤宏明さん。商品をズラリと揃えてスタンバイいただいていましたが、あの、その、アイテムが多すぎて載せきれません。勢い余って、イントロでまいど屋をナメるななどと強がりを言ってしまいましたが、ごめんなさい。編集部の都合で申し訳ないのですが、今回は「軽量モデル」、「ガテン系」、そして新商品が揃った「レディース」に絞ってお話を伺います。紙面の都合やら、読者の皆さんがだらだら長いレポートを好まないことやら、または他人に責任転嫁せずにもっと正直に告白すれば、執筆時間が圧倒的に足りないってことやら、いろいろあるんです。だけどレポートする商品についてはまいど屋があらん限りの力を振り絞って詳報しますのでご安心ください(そんな力があればの話ですが)。
  では、さっそく軽量部門。丈長かつ太型のマリンタイプ『シーラックスライトSL-351(品番:B0042ARなど)』から。「一年中長靴を履かれる方、長時間履き続ける方に人気の商品です。水に浮く軽い長靴で、従来品より25%軽量化して片足750gになりました」。ツヤ消しの存在感のあるボディは、高さ36cm。履き口には紐で絞れる幅5cmのカバーが付いて、履き口からの水の浸入をガードする。
  「胴が太くて足入れしやすいのも特徴です。よく、お客さまから“ふくらはぎが太いので長靴が合わない”という声をいただきますが、そういう方もこれなら大丈夫。他の長靴と比べてみてください。履き口の広さや胴の太さがずいぶん違うので」。そこで比較してみたのが写真2。ホント、おっしゃる通り。こんなに違う!ってことが一目でわかる。
  そして、この『シ―ラックスライト』のさらに上をゆく、ウルトラ級の軽量長靴が『アスパーウルトラライトKL-332(品番:B0254GWなど)』。2014年に新登場したモデルだ。「32cm丈に6cmのカバーが付いて片足550g。非常に軽く、とてもソフトで履きやすい長靴です。ソールは軽量設計、胴の部分は軽量配合のトッピング製法で軽く、柔らかく仕上げています」。ちょうど取材用に用意してあったサンプルがぴったりのサイズだったので試着してみたが、本当にびっくりするくらい軽い。いくら軽いと言っても普通の長靴ならある程度の重量を感じるものだが、これはさっき脱いだ自分のシューズを履いているのと変わらないくらい、ほとんどストレスを感じない。外見はマットなツヤ消しに赤やイエローを効かせた精悍なデザイン。カバーには反射テープをぐるりと施し、夜間の視認性を全方向で確保している。
  「胴の部分をつまんでみてください。とても柔らかいですよ」と促され、ふくらはぎのあたりをつまんでみると、精悍な見た目とは違って、薄くてぷよぷよ感があって非常にしなやか。これだけソフトなら、動いた時に脚にストレスがかかりにくく、長時間履いても疲れにくいはず。うん、きっとそうだ、そうに違いない。「私自身、長時間履き続けたことはありませんが、履き心地は非常にいいと思いますよ。それに、シ―ラックスライトもアスパーウルトラライトも裏布とカップインソールに吸汗素材を使っているのでサラサラして快適です」と斎藤さんは笑う。何?これだけいい商品をご自身で使わないなんてもったいないです、斎藤さん。まいど屋は有言実行、読者の皆さんに勧めておいて、自分は知らん顔なんてことは絶対しません。休日の洗車用に、まいど屋に帰ったらさっそく個人的に買ってみますね。えらいでしょ(編集部注:買うには買いましたが、この原稿を書くのに忙しくてまだ実際には試していないので、ここでは感想を書けません。でも本当になかなかよさそうですよ)。
  ・・・と、ここまでが軽量部門。次はハードな現場で活躍するガテン系を2シリーズ紹介しよう。1つ目は、名前からもタフな雰囲気が伝わってくる『ゴルゴンGN-3713(品番:B0344BKなど)』。「ゴムとゴムの間にナイロンメッシュを入れて破れにくくした長靴です。キリなど先の尖ったものが刺さるのはどうしようもないですが、何かに引っかかったとか、擦れたとかでの引き裂き破れは防げます」。
  見た目は、ツヤありのエナメル仕上げでスポーティーなツートンカラー。外寸30cmに6cmのカバーが付いて片足700gと軽量性もまずまず。内側は裏布、フラットインソールともに吸汗素材で、長時間着用したときでもストレスを感じずにいられそう。足元の細かいことは気にせず、ガンガン仕事をしたい現場にはうってつけの商品だ。
  そして2つ目は、雨の日だって安全をしっかり確保できる先芯入り『セーフティーブーツ』シリーズ(品番:B0020EZなど)。「S種相当の鉄先芯が入った長靴です。一応、新商品ですが、従来品のデザインと型番を変えたもので仕様自体は以前と同じ。『SB-3113』はエナメル仕上げで、外寸32cmに6cmのカバーが付いて片足930g。ショート丈の『SB-3112』はツヤ消し仕上げで、外寸21cmにカバー5cmで片足820g。ショート丈は脱ぎ履きしやすく、座っての作業がラクですよ」。どちらも内側は吸汗裏、吸汗フラットインソールのサラサラ仕様。カバーには1周ぐるりと反射テープが施されている。
  さて最後は、今年2月に出たばかりのレディースモデルから2シリーズを。『マリアンM-2203(品番:B0149AHなど)』は、ツヤツヤのエナメル仕上げにシックなチェック柄をオンしたオシャレなレインブーツ。ふくらはぎ丈の27cmで内側は吸汗裏布で履き心地サラサラ。カラーはブラック、ラベンダー、ローズの渋めの3色。「都会では雪が降るとこういったタイプの長靴がよく出るんです。今冬は東京でも雪がけっこう積もりましたよね。あれだけ積もると普通の靴ではベタベタになってしまうので、1足備えておくといいですよ」。
  もうひとつは、ガーデニングや畑作業に便利な『ベーリー20003と20004(品番:B0304DKなど)』。ツヤ消しのシンプルデザインなので街でもオシャレに履ける。「軽くて泥づまりしにくいロール底で、中敷きにはクッション性の高いウエッジインソールを採用しています。20003は23cm丈。20004はこれより5cm短い18cmで、履き口のフロントがVカットになっているので、しゃがんでの作業がラクにできます」。
  以上、軽量、ガテン、レディースと矢継早に紹介してきたけど、このほかにも斎藤さんが取材用に用意してくれたアイテムはまだまだたくさん残ってる。でも、最初に書いた通り、読者の皆さんだってそろそろこのレポートに飽きてきただろうし、その他諸々の事情もあるので今回はこれでおしまい。コスパのいいマリンブーツやクラッシックな黒長靴、ストッパー付きの黒長靴など、斎藤さんが説明したそうだった要チェックアイテムは、別途、以下に載せておくのでよかったらご覧くださいね。
 
image_maidoya6
先芯入りの『セーフティーブーツ』SB-3113(左)、3112(右)
 

    

このクオリティーでこの価格!マリンブーツの売れ筋ナンバーワン、アスパーV3301シリーズ

ゆったりとしたラストモールドを採用した足入れの良いツヤ消しマリンタイプ。カカトにはテイクオフカウンターが付いて脱ぐのもラクラク。サラサラ快適な吸汗裏布&インソール入り。外寸32.0cm+カバー6.0cm、片足820g。サイズ24.0~28.0cm(26.5、27.5cmを除く)。ネイビーのみ23.0、23.5、29.0、30.0cmも展開。


スタンダードなモデルでこそ、完成度の高さがはっきりわかる!長靴の原点、クラッシックスタイルシリーズ

無駄のないシンプルデザインで履く人を選ばない定番ブーツ。泥づまりしにくいリップルパターンソール採用。オーソドックスな『CL軽半長』は外寸29.5cm、片足640g。ショート丈の『CL短半長ST付 T』は履き口の内側にストッパーが付いて、ズボンの裾が上にずれ上がる、よじれる等の不快感を防止。外寸25.5cmで630g。軽半長、短半長ともにサイズは24.0~28.0cm。

  • image_maidoyaCL軽半長
    ■型番:B0003AO
    ■定価:\OP
    ■販売価格:\2,700