すみません。つい数か月前にこのメーカーの特集をやったばかりなんだけど、またやっちゃいます。いや、その気もないのにいい人ぶって取りあえず謝ったりするのも白々しいので、ここは開き直って堂々と、本日再びカゼンについて語ることを皆さんにはっきりと申し渡してからこの頁を始めようと思います。読者の皆さんがこうしたまいど屋のしつこい態度をいぶかしがったとしても、そしていささか食傷気味の感がしてこのレポートを最後まで読み通す根気が続くかどうか自信を失いかけているとしても、そんなことは編集部の知ったこっちゃない。皆さんの感情がどうであれ、まいど屋にはまいど屋の都合があるんです。まいど屋の都合に付き合うかどうかは、もちろん皆さんの自由ですが、従順に、忍耐強く本レポートを読了すれば、まいど屋が皆さんの訴えを容赦なく切り捨ててまでまたもやカゼンを取り上げた理由が見えてくるはずです(多分)。
詳しい話は後の本文に譲るとして、始めに申し上げておきたいのは、今回の話の主人公であるカゼンには、大きく分けて二つの主要な商品ジャンルがあるということです。そのうちの一つが本日お話しするフードサービス関連のコレクションです。前回特集した医療白衣とは別に、カゼンブランドの中には日本の飲食業界に多大な貢献をなす商品群が別に存在しているということです。そしてもちろん両者の間には、北川景子と綾瀬はるかほどもかけ離れた、分類学的に別種と言ってもいいくらいの断絶がある。要するに、診療科の先生に向けて評判の高い調理衣やサロンエプロンの話をしても、一部の奇矯なドクターを除き、興味を持っていただけないわけです。だから本気でカゼンを解説しようとするなら、医療と飲食を明確に分けて二回特集する必要があるのです。
というわけでまいど屋は、読者の皆さんの気乗り薄な態度にひるむことなく、本日、カゼンをフィーチャーしたレポートのパート2、フードサービス特集を公開します。前回の特集を読んでもうすっかりこのブランドを理解したような気になっていたそそっかしい読者の方は、気が進まなくても必ず本稿に目を通し、偏った認識を一刻も早くアップデートしなくてはいけません。カゼンはあなたが思うよりずっと奥が深い。そしてまいど屋には読者の皆さんにそれを伝える義務がある。まいど屋の都合というのは、正にその一点に尽きるのであります。
詳しい話は後の本文に譲るとして、始めに申し上げておきたいのは、今回の話の主人公であるカゼンには、大きく分けて二つの主要な商品ジャンルがあるということです。そのうちの一つが本日お話しするフードサービス関連のコレクションです。前回特集した医療白衣とは別に、カゼンブランドの中には日本の飲食業界に多大な貢献をなす商品群が別に存在しているということです。そしてもちろん両者の間には、北川景子と綾瀬はるかほどもかけ離れた、分類学的に別種と言ってもいいくらいの断絶がある。要するに、診療科の先生に向けて評判の高い調理衣やサロンエプロンの話をしても、一部の奇矯なドクターを除き、興味を持っていただけないわけです。だから本気でカゼンを解説しようとするなら、医療と飲食を明確に分けて二回特集する必要があるのです。
というわけでまいど屋は、読者の皆さんの気乗り薄な態度にひるむことなく、本日、カゼンをフィーチャーしたレポートのパート2、フードサービス特集を公開します。前回の特集を読んでもうすっかりこのブランドを理解したような気になっていたそそっかしい読者の方は、気が進まなくても必ず本稿に目を通し、偏った認識を一刻も早くアップデートしなくてはいけません。カゼンはあなたが思うよりずっと奥が深い。そしてまいど屋には読者の皆さんにそれを伝える義務がある。まいど屋の都合というのは、正にその一点に尽きるのであります。
KAZEN(アプロンワールド)
『和カゼン』を説明する福島さん
バリスタシリーズのコックシャツ
「今日はフードサービスということで、和のイチ押しシリーズと、バリスタのウェア、ベーカリースタイルなどをご紹介します。そして、その中で少しでもKAZENらしさを感じていただければ嬉しいですね」。そう話すのは、商品企画室の福島さん。フードユニフォームの商品開発を専門にしている若きプロフェッショナルだ。それでは早速1つめ、2016年の新商品『和カゼン』シリーズから。
「外食産業が訪日外国人客の取り込みをかなり意識し始めているんです。外国の方々は、日本の文化、特に食に対する関心が高く、多くのひとが日本食を楽しむようになってきているからです。データを見ても、そうしたインバウンド消費の比率はかなりの勢いで伸びています。2020年には東京オリンピックがありますよね。この傾向はオリンピックまで続きそうですから、今後ますます和食のお店が増えてくる。そうしたお店に向けて、KAZENとして何か特別な提案がしたかったんです。日本らしさをしっかり残しながら、それでいて外国人にも理解しやすいユニバーサルな美しさを感じさせるもの。オーソドックスなものではなく、一歩踏み込んだデザイン性のあるもの。そんな和装スタイルを考えました。そのひとつがモノトーンのシリーズで、3種類のトップスをベースに新しい和のコーディネートを提案しています」。白、黒、グレーでスキッとデザインされたこのシリーズ、デザインコンセプトは「主張しない、主張」と、なにやら禅問答のよう。テーブルの上に並べられた商品は、簡素でもあり、大胆でもあり。日本の精神性を表現したかのような、研ぎ澄まされた感がある。
和風ぽさって何なんだろう。そんなことを追い求めていくうちに、水墨画のモノトーン、三日月、日本刀に行き着いた、と福島さんは語る。そして、「このシリーズはデザインが特殊なので提案しやすいですよ」と言って商品を広げて見せてくれた。伝統的な和食の店から創作和食店、居酒屋、焼き肉店などにもオススメなのだそうだ。「こちらがハッピコート『APK550』。伝統的なハッピ衿の着物っぽいデザインです。創作和風料理店でも着用いただけるよう、白ベースにグレー配色、グレーベースに黒配色の2カラーをご用意しました」。サラッとした綿タッチの生地は、ポリエステル80%、綿20%のドビークロス。織りで繊細なストライプが表現されていて、風合いからして和の雰囲気がよく表現されている。「吸汗速乾で調理場など暑めの環境でも快適に着ていただけます。ハッピコートだけでなく、和風シャツ、パンツ、エプロン、帽子などもすべて同じ素材です」。
和風シャツは、アシンメトリーの配色切り替えが斬新な『APK553』と、センターの縦ラインを配したラグラン袖の『APK554』の2種類。「洋風のコックコートを和風にした感じで、ホールスタッフ向けですね。日本刀の曲線をモチーフにした衿の前端カーブや、三日月をかたどった彫刻風ボタンなど、細部にもこだわっています」。
これらトップスに合わせるボトムは、ウエストゴム仕様のイージーパンツ『APK653』で黒とグレーの2色がある。「パンツの裾は、紐仕様ではなく、テーピースナッパーで2段階調節できるようにしました。いちいち紐を結ぶのも煩わしいですし、引っ張って紐ごとスポンと抜けちゃうこともありますから」。
ウェアはすべて男女兼用でSS~3Lの6サイズ。新しい取り組みなので、まずは男女兼用で幅広く、採用しやすくしたという。
さて、次は趣をガラリと変えて、「デザインのエスプレッソ」をコンセプトにするバリスタスタイル。「野崎晴弘さんという第一線で活躍されているバリスタの方から、“着たいユニフォームがない”と私どもに相談があり、試行錯誤して一緒に作り上げました」。
コックコートはシンプルでスレンダーなシルエット。スタンドカラーの『407』は、背と後袖に赤、白、緑のトリコロールカラーのラインを入れてイタリアンテイストをプラス。オール白の『409』は、Vネック開きで衿を立ててもカッコいい。「バリスタは手や腕を動かす作業が多いので、生地はストレッチ性のあるものに。さらに背中にボックスプリーツを入れて動きやすくしました。参考にしたのは医療系のスクラブ(手術衣)。当社はメディカル部門もあるのでノウハウがあるんです」。ちなみに素材は、ポリエステル75%、綿25%のストレッチ二重ツイル。吸汗、制電、防汚機能も備わっている。
コックコートに付ける巻きスカート型エプロンも、現場の声をとことん汲み取ったこだわりの自信作。「一般的な生地では、コーヒーを挽くときに粉が繊維の間に入ってしまうので、ナイロンストレッチツイルという薄くて軽くてサラサラした素材を採用しました。防水性、撥水性があるのに透湿性があってムレにくいですし、ストレッチが効いてしゃがんでもツッパリにくく、お尻が見えません。非常に実用的なので、バリスタに限らず、水回りの仕事をされる方に広くお勧めしたいですね」。
バリスタスタイルの次は、コーヒーつながりでベーカリースタイル。清潔感ある白黒ギンガムチェックをダブルの打ち合せにして、キチンと感ある好印象な装いを提案している。「ギンガムチェックは取り入れやすい柄なのでよく引き合いがあります。コックシャツでも『639』は男女兼用ですが、『637』は女性モデル。ベレー帽、ショート丈のエプロンを合わせると可愛い感じになります」。
女性スタッフが多いベーカリーでは、男女兼用タイプではなく、できればレディース専用のモデルを選んだ方がいいと福島さんはアドバイスする。男女兼用のSSやSサイズだと、ブカブカして着せられている感が出ることもあるのだそうだ。その点、女性モデルなら肩などがピッタリ合って、サイズも3Lまで揃っているので体型を選ばず着用できるという。
そして最後は、TVドラマでも衣裳協力したプレミアムコックコートシリーズについて。新商品『HM201』は、綿90%の高品質なre-power葛城素材を使っていて、パッと見ただけでもプレミアム感がある。「お客さんの前でステーキを焼く、ローストビーフを切り分けるなど、見せるため、サーブするためのコックコートです。袖口にスリットが入ってまくりやすくなっています。ほかにも、プレミアムシリーズには、ヒヨクタイプのもの、小さいボタンのものなど、種類も豊富に揃っていますよ」。
以上、KAZENのフードサービスウェアの数々を簡単に紹介してきた。本文中の気になるアイテムについてさらに詳しく知りたい方、もっと他にないの?という方は、ぜひ下記の商品紹介もご覧ください。KAZENコレクションの奥深さについて、皆さんの理解が深まりますよ(きっと)。
「外食産業が訪日外国人客の取り込みをかなり意識し始めているんです。外国の方々は、日本の文化、特に食に対する関心が高く、多くのひとが日本食を楽しむようになってきているからです。データを見ても、そうしたインバウンド消費の比率はかなりの勢いで伸びています。2020年には東京オリンピックがありますよね。この傾向はオリンピックまで続きそうですから、今後ますます和食のお店が増えてくる。そうしたお店に向けて、KAZENとして何か特別な提案がしたかったんです。日本らしさをしっかり残しながら、それでいて外国人にも理解しやすいユニバーサルな美しさを感じさせるもの。オーソドックスなものではなく、一歩踏み込んだデザイン性のあるもの。そんな和装スタイルを考えました。そのひとつがモノトーンのシリーズで、3種類のトップスをベースに新しい和のコーディネートを提案しています」。白、黒、グレーでスキッとデザインされたこのシリーズ、デザインコンセプトは「主張しない、主張」と、なにやら禅問答のよう。テーブルの上に並べられた商品は、簡素でもあり、大胆でもあり。日本の精神性を表現したかのような、研ぎ澄まされた感がある。
和風ぽさって何なんだろう。そんなことを追い求めていくうちに、水墨画のモノトーン、三日月、日本刀に行き着いた、と福島さんは語る。そして、「このシリーズはデザインが特殊なので提案しやすいですよ」と言って商品を広げて見せてくれた。伝統的な和食の店から創作和食店、居酒屋、焼き肉店などにもオススメなのだそうだ。「こちらがハッピコート『APK550』。伝統的なハッピ衿の着物っぽいデザインです。創作和風料理店でも着用いただけるよう、白ベースにグレー配色、グレーベースに黒配色の2カラーをご用意しました」。サラッとした綿タッチの生地は、ポリエステル80%、綿20%のドビークロス。織りで繊細なストライプが表現されていて、風合いからして和の雰囲気がよく表現されている。「吸汗速乾で調理場など暑めの環境でも快適に着ていただけます。ハッピコートだけでなく、和風シャツ、パンツ、エプロン、帽子などもすべて同じ素材です」。
和風シャツは、アシンメトリーの配色切り替えが斬新な『APK553』と、センターの縦ラインを配したラグラン袖の『APK554』の2種類。「洋風のコックコートを和風にした感じで、ホールスタッフ向けですね。日本刀の曲線をモチーフにした衿の前端カーブや、三日月をかたどった彫刻風ボタンなど、細部にもこだわっています」。
これらトップスに合わせるボトムは、ウエストゴム仕様のイージーパンツ『APK653』で黒とグレーの2色がある。「パンツの裾は、紐仕様ではなく、テーピースナッパーで2段階調節できるようにしました。いちいち紐を結ぶのも煩わしいですし、引っ張って紐ごとスポンと抜けちゃうこともありますから」。
ウェアはすべて男女兼用でSS~3Lの6サイズ。新しい取り組みなので、まずは男女兼用で幅広く、採用しやすくしたという。
さて、次は趣をガラリと変えて、「デザインのエスプレッソ」をコンセプトにするバリスタスタイル。「野崎晴弘さんという第一線で活躍されているバリスタの方から、“着たいユニフォームがない”と私どもに相談があり、試行錯誤して一緒に作り上げました」。
コックコートはシンプルでスレンダーなシルエット。スタンドカラーの『407』は、背と後袖に赤、白、緑のトリコロールカラーのラインを入れてイタリアンテイストをプラス。オール白の『409』は、Vネック開きで衿を立ててもカッコいい。「バリスタは手や腕を動かす作業が多いので、生地はストレッチ性のあるものに。さらに背中にボックスプリーツを入れて動きやすくしました。参考にしたのは医療系のスクラブ(手術衣)。当社はメディカル部門もあるのでノウハウがあるんです」。ちなみに素材は、ポリエステル75%、綿25%のストレッチ二重ツイル。吸汗、制電、防汚機能も備わっている。
コックコートに付ける巻きスカート型エプロンも、現場の声をとことん汲み取ったこだわりの自信作。「一般的な生地では、コーヒーを挽くときに粉が繊維の間に入ってしまうので、ナイロンストレッチツイルという薄くて軽くてサラサラした素材を採用しました。防水性、撥水性があるのに透湿性があってムレにくいですし、ストレッチが効いてしゃがんでもツッパリにくく、お尻が見えません。非常に実用的なので、バリスタに限らず、水回りの仕事をされる方に広くお勧めしたいですね」。
バリスタスタイルの次は、コーヒーつながりでベーカリースタイル。清潔感ある白黒ギンガムチェックをダブルの打ち合せにして、キチンと感ある好印象な装いを提案している。「ギンガムチェックは取り入れやすい柄なのでよく引き合いがあります。コックシャツでも『639』は男女兼用ですが、『637』は女性モデル。ベレー帽、ショート丈のエプロンを合わせると可愛い感じになります」。
女性スタッフが多いベーカリーでは、男女兼用タイプではなく、できればレディース専用のモデルを選んだ方がいいと福島さんはアドバイスする。男女兼用のSSやSサイズだと、ブカブカして着せられている感が出ることもあるのだそうだ。その点、女性モデルなら肩などがピッタリ合って、サイズも3Lまで揃っているので体型を選ばず着用できるという。
そして最後は、TVドラマでも衣裳協力したプレミアムコックコートシリーズについて。新商品『HM201』は、綿90%の高品質なre-power葛城素材を使っていて、パッと見ただけでもプレミアム感がある。「お客さんの前でステーキを焼く、ローストビーフを切り分けるなど、見せるため、サーブするためのコックコートです。袖口にスリットが入ってまくりやすくなっています。ほかにも、プレミアムシリーズには、ヒヨクタイプのもの、小さいボタンのものなど、種類も豊富に揃っていますよ」。
以上、KAZENのフードサービスウェアの数々を簡単に紹介してきた。本文中の気になるアイテムについてさらに詳しく知りたい方、もっと他にないの?という方は、ぜひ下記の商品紹介もご覧ください。KAZENコレクションの奥深さについて、皆さんの理解が深まりますよ(きっと)。
見るからに質感が違うプレミアムコックコート
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これぞモダンジャパニーズの真骨頂!スタイリッシュな雰囲気を醸しながら日本の心を忘れない、和カゼンシリーズ 墨絵のようなモノトーンの世界を、日本刀や三日月をモチーフに白、黒、グレーでデザインしたシリーズ。繊細な織りストライプのサラッとした生地は、ポリエステル80%、綿20%のドビークロス。優れた吸汗速乾性があり、型崩れしにくく、ガンガン洗えてイージーケア。ウエストゴム仕様のパンツは、裾の絞り具合を2段階に調節可。ウェアはすべて男女兼用、SS~3Lの6サイズ。 |
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シンプルに、そして華やかに!フォーマルな佇まいの中にアクティブなライブ感が漂う、ワザありのカフェスタイル デザインいろいろ。袖丈いろいろ。カフェで定番の白、黒を基本に、グレー、ベージュ、ワインのシックな色も展開。生地はいずれもポリエステル80%、綿20%の交織アゼック。通気性、吸汗速乾性に優れ、体温や室内外温度差に関係なく、つねに爽やかな着心地をキープ。 |
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