やってきました沖縄、那覇空港!青い空、透き通った海。そして1月でも平均気温20度、昼間なら25度近くまでいく暖かさ。リゾート気分でレンタカーを借り、向かった先は、沖縄の中心地・那覇市に隣接する浦添(うらそえ)市。那覇のベッドタウンとして人口増加も著しい街とあって、街並みもどこか若々しく、活気が感じられる。そんな元気な街の賑やかな交差点の一角に、黄色い看板を見つけた。
車を降りた瞬間から、鶏とニンニクが焼けるジューシーな香りが鼻を直撃してくる。こりゃ、たまりません!早くも脳はその味を妄想し、唾液腺は緩むわ、胃袋は臨戦態勢をとるわで期待度MAXに。
この店は、創業1982年、沖縄では知る人ぞ知る、若鶏の丸焼き専門店「ブエノチキン浦添」。そして、その隣が、2015年4月29日(良い肉の日)に開店したイートインスペース「ブエノキッチン」。
今回は、「ブエノキッチン」で二代目修行中の「ブエコ」さんこと、浅野朝子さんからお話をうかがってきました。
車を降りた瞬間から、鶏とニンニクが焼けるジューシーな香りが鼻を直撃してくる。こりゃ、たまりません!早くも脳はその味を妄想し、唾液腺は緩むわ、胃袋は臨戦態勢をとるわで期待度MAXに。
この店は、創業1982年、沖縄では知る人ぞ知る、若鶏の丸焼き専門店「ブエノチキン浦添」。そして、その隣が、2015年4月29日(良い肉の日)に開店したイートインスペース「ブエノキッチン」。
今回は、「ブエノキッチン」で二代目修行中の「ブエコ」さんこと、浅野朝子さんからお話をうかがってきました。
ブエノキッチン
元気な看板が目印
この道30年以上の店長コウエイさん
<そもそも、「ブエノチキン」って何?>
沖縄の食文化には、戦後のアメリカ統治下での影響や、移民先から受け継がれた味がいまも色濃く残っている。「ブエノチキン」もアルゼンチン帰りの人が、沖縄に持ち込んだものらしい。「アルゼンチンのブエノスアイレス仕込みの鶏の丸焼き」だから、「ブエノチキン」というわけだ。特徴は鶏のお腹の中に、粗みじん切りにしたニンニクがたっぷり詰まっていること。
沖縄で調味料の販売などをしていた朝子さんのお父さん(通称 コウエイさん)は、あるとき「ブエノチキン」に出会い、やみつきになる美味しさに感動。「この味を多くの人にも楽しんでもらいたい!」という一心でレシピを学び、1982年 奥様のサチコさんと一緒に、「ブエノチキン浦添」を開業した。
そんな、「ブエノチキン」の美味しさの理由は、以下の3つ。
(1) 新鮮な沖縄県産若鶏だけを使用しているから
(2) 2日間じっくり秘伝のタレに漬け込んでいるから
(3) 余分な脂を落とし、ジューシーな旨みを残すため、2時間かけてローストしているから
特に味の決め手であるニンニク・お酢・オレガノ(ハーブ)がブレンドされた秘伝のタレは、30年を経る中で少しずつ改良を重ね、今ではコウエイさん独自の調合に進化しているという。
<「あちこーこーの信じられない美味しさを味わってほしい!」と開いたイートイン>
県内の広告代理店でキャリアを積んでいたブエコさんが家業に加わったのは、今から4年前。はじめのうちご両親は、一人娘のブエコさんが家業を継ぐことに反対だったそうだ。夫婦二人三脚でここまで歩んできた日々が、決して楽な道ではなかったからだ。
しかしどんなに反対されても、「幼い頃から大好きだったブエノチキンの美味しさをもっともっと多くの方に広めたい!」というブエコさんの思いは変わらなかった。いまでは楽しそうに働くブエコさんの姿に、ご両親も共に働くことを喜んでくれるようになったという。
そんなブエコさんが持ち前の先見性を発揮し、2015年4月29日(良い肉の日)に既存の持ち帰り店の隣にオープンさせたのが、イートインスペース「ブエノキッチン」だ。「持ち帰って数時間経った後のブエノチキンでもこんなに美味しいのだから、焼き立てあちこーこー(あつあつ)の信じられない美味しさを知ったら、きっとたくさんの人が喜んでくれるはずだと思ったんです」。そう、キラッキラの笑顔で話すブエコさん。
たしかに店中に広がる食欲そそる香りに、「本当は、今すぐ食べたいのに!」と身もだえてしていた持ち帰りのお客様にとって、ありがたいスペースの誕生だったに違いない。オープンしたばかりの店内は、30年以上続く老舗のイメージを覆す、おしゃれなカフェという感じ。テーブル席の他に、お子様連れに嬉しい座敷もあって、のんびりくつろげそうだ。
<しめの「ニンニクのっけ飯」までペロリと完食!>
「ブエノキッチン」のメニューは、いたってシンプル。
ブエノチキン1/4羽にサラダ、ライス、ソフトドリンクがついた
「おひトリさまセット 800円」
ブエノチキン1/2羽とライス、ソフトドリンクがついてくる
「肉食セット 950円」
オリーブ入りのリュスティックでチキンを挟んだ
「ブエノサンド 500円」
など、あくまでも主役は「ブエノチキン」!余計な手を加えていないことから、味への自信が伝わってくる。
今回、私が選んだのは、サラダとライスがついた「おひトリさまセット」。サラダに使われている野菜も、無農薬・無化学肥料で育てられた旬の野菜にこだわり、女性に人気のメニューだという。インタビューはちょっと休憩して、料理が運ばれてくるのを待つ。
お料理が出てくるのを、こんなに楽しみに待ったのはいつぶりだろうかと思うほど、ワクワクのひとくち目。鶏の旨みとニンニクの香りが口へ鼻へと広がったあと、お酢の効果なのか、ふわっとした酸味が後味を爽やかにしてくれた。それに、何といってもお箸でちぎれるほどお肉が柔らかい!添えられたサラダとの相性もバッチリだ。しめはブエコさんに教えてもらった、鶏の旨みがたっぷりとしみこんだニンニクをご飯の上に乗せる「ニンニクのっけ飯」スタイルでペロリと完食した。
<スタッフTにでかでかと書かれていたのは・・・・>
お腹も満たされたところで、さっきからずーっと気になっていたスタッフTシャツについて質問してみた。
シンプルなTシャツに、「チキン野郎」の文字だけが独特なフォントで赤くでかでかとプリントされている。遠くから見ても、思わず目が行くデザインだ。
かなり強烈なスタッフTですが、理由は?
「理由ですか?ただ、目立つと思って(笑)。でも、本当なんですよ。これで外を歩くと、いろんな人の視線が集まるんです。なので、私が、歩く広告塔になればいいかなって思っています」。その笑顔から、「ブエノチキン」とご両親への愛が、ひしひしと伝わってきた。
【店舗情報】
店舗名:ブエノチキン浦添 & ブエノキッチン
住所:〒901-2121 沖縄県浦添市内間1-14-2
電話: 098-876-0452
サイトURL: http://www.buenourasoe.com/
営業時間: 11:00〜20:00(売り切れ次第終了 イートインは15時ラストオーダー)
休日:月曜(祝日はオープン、代休あり)正月、ウークイ(沖縄の旧盆の末日)
アクセス:「ゆいレール」古島駅から896m(駐車場あり)
沖縄の食文化には、戦後のアメリカ統治下での影響や、移民先から受け継がれた味がいまも色濃く残っている。「ブエノチキン」もアルゼンチン帰りの人が、沖縄に持ち込んだものらしい。「アルゼンチンのブエノスアイレス仕込みの鶏の丸焼き」だから、「ブエノチキン」というわけだ。特徴は鶏のお腹の中に、粗みじん切りにしたニンニクがたっぷり詰まっていること。
沖縄で調味料の販売などをしていた朝子さんのお父さん(通称 コウエイさん)は、あるとき「ブエノチキン」に出会い、やみつきになる美味しさに感動。「この味を多くの人にも楽しんでもらいたい!」という一心でレシピを学び、1982年 奥様のサチコさんと一緒に、「ブエノチキン浦添」を開業した。
そんな、「ブエノチキン」の美味しさの理由は、以下の3つ。
(1) 新鮮な沖縄県産若鶏だけを使用しているから
(2) 2日間じっくり秘伝のタレに漬け込んでいるから
(3) 余分な脂を落とし、ジューシーな旨みを残すため、2時間かけてローストしているから
特に味の決め手であるニンニク・お酢・オレガノ(ハーブ)がブレンドされた秘伝のタレは、30年を経る中で少しずつ改良を重ね、今ではコウエイさん独自の調合に進化しているという。
<「あちこーこーの信じられない美味しさを味わってほしい!」と開いたイートイン>
県内の広告代理店でキャリアを積んでいたブエコさんが家業に加わったのは、今から4年前。はじめのうちご両親は、一人娘のブエコさんが家業を継ぐことに反対だったそうだ。夫婦二人三脚でここまで歩んできた日々が、決して楽な道ではなかったからだ。
しかしどんなに反対されても、「幼い頃から大好きだったブエノチキンの美味しさをもっともっと多くの方に広めたい!」というブエコさんの思いは変わらなかった。いまでは楽しそうに働くブエコさんの姿に、ご両親も共に働くことを喜んでくれるようになったという。
そんなブエコさんが持ち前の先見性を発揮し、2015年4月29日(良い肉の日)に既存の持ち帰り店の隣にオープンさせたのが、イートインスペース「ブエノキッチン」だ。「持ち帰って数時間経った後のブエノチキンでもこんなに美味しいのだから、焼き立てあちこーこー(あつあつ)の信じられない美味しさを知ったら、きっとたくさんの人が喜んでくれるはずだと思ったんです」。そう、キラッキラの笑顔で話すブエコさん。
たしかに店中に広がる食欲そそる香りに、「本当は、今すぐ食べたいのに!」と身もだえてしていた持ち帰りのお客様にとって、ありがたいスペースの誕生だったに違いない。オープンしたばかりの店内は、30年以上続く老舗のイメージを覆す、おしゃれなカフェという感じ。テーブル席の他に、お子様連れに嬉しい座敷もあって、のんびりくつろげそうだ。
<しめの「ニンニクのっけ飯」までペロリと完食!>
「ブエノキッチン」のメニューは、いたってシンプル。
ブエノチキン1/4羽にサラダ、ライス、ソフトドリンクがついた
「おひトリさまセット 800円」
ブエノチキン1/2羽とライス、ソフトドリンクがついてくる
「肉食セット 950円」
オリーブ入りのリュスティックでチキンを挟んだ
「ブエノサンド 500円」
など、あくまでも主役は「ブエノチキン」!余計な手を加えていないことから、味への自信が伝わってくる。
今回、私が選んだのは、サラダとライスがついた「おひトリさまセット」。サラダに使われている野菜も、無農薬・無化学肥料で育てられた旬の野菜にこだわり、女性に人気のメニューだという。インタビューはちょっと休憩して、料理が運ばれてくるのを待つ。
お料理が出てくるのを、こんなに楽しみに待ったのはいつぶりだろうかと思うほど、ワクワクのひとくち目。鶏の旨みとニンニクの香りが口へ鼻へと広がったあと、お酢の効果なのか、ふわっとした酸味が後味を爽やかにしてくれた。それに、何といってもお箸でちぎれるほどお肉が柔らかい!添えられたサラダとの相性もバッチリだ。しめはブエコさんに教えてもらった、鶏の旨みがたっぷりとしみこんだニンニクをご飯の上に乗せる「ニンニクのっけ飯」スタイルでペロリと完食した。
<スタッフTにでかでかと書かれていたのは・・・・>
お腹も満たされたところで、さっきからずーっと気になっていたスタッフTシャツについて質問してみた。
シンプルなTシャツに、「チキン野郎」の文字だけが独特なフォントで赤くでかでかとプリントされている。遠くから見ても、思わず目が行くデザインだ。
かなり強烈なスタッフTですが、理由は?
「理由ですか?ただ、目立つと思って(笑)。でも、本当なんですよ。これで外を歩くと、いろんな人の視線が集まるんです。なので、私が、歩く広告塔になればいいかなって思っています」。その笑顔から、「ブエノチキン」とご両親への愛が、ひしひしと伝わってきた。
【店舗情報】
店舗名:ブエノチキン浦添 & ブエノキッチン
住所:〒901-2121 沖縄県浦添市内間1-14-2
電話: 098-876-0452
サイトURL: http://www.buenourasoe.com/
営業時間: 11:00〜20:00(売り切れ次第終了 イートインは15時ラストオーダー)
休日:月曜(祝日はオープン、代休あり)正月、ウークイ(沖縄の旧盆の末日)
アクセス:「ゆいレール」古島駅から896m(駐車場あり)
女性一番人気のおひトリさまセット
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「ブエノチキン」をこよなく愛するブエコさん
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