今月掲載されているファイルNo.1--『今木商事』はフィクションである。いくらかの事実(今木商事先生が覆面マンガ家であること、『まいど君がゆく』を描いていた藤井先生がお亡くなりになったこと、そのあとを今木商事先生が引き継いだことなど)をもとに編集長が勝手な妄想をのっけて書き上げたものだ。同ファイルがこれまでにない大作であったため、また、出来不出来は別としてそれが編集長の労作であることは一応の事実であったため、編集部内では一時、このレポート1本をもって今月号はお茶を濁すという案が有力だった。内容よりもテキストの分量が評価される編集部内の空気と、編集長のプライドを傷つけることへのためらいがそうした考えを後押ししていたのだ。しかしながら、このまま放っておくと、これまで調査報道的姿勢を通じて曲がりなりにも読者からの信頼を保ってきた月刊まいど屋が、ウソかホントかわからない際物コーナーに成り下がってしまうという意見が編集部内で次第に力を増し、結局、編集長を除く編集部の総意でこの特別インタビュー編を企画することにした。もちろん、編集長の許可は取っていない。その意味でこのレポートは、無神経な思いつきによってご迷惑をおかけしてしまった関係諸氏へのお詫びの印であると同時に、編集長の暴走に歯止めをかけるための一種の告発状であるとも言える。編集部にはまだ、一片の良心だけは残っていたのである。
編集部がこのインタビューを実行したかった理由は他にもある。実を言うと、今木商事先生に『まいど君がゆく』をお任せするようになってから1年半以上も経つというのに、私たち編集部のスタッフは先生に一度もお会いしたことがなかったのだ。本来ならば引き継ぎが決まった時点できちんと顔合わせをしてお願いするのが筋だったのだけれど、当時は現場が混乱を極め、誰もそうした礼儀に時間を割く余裕を持っていなかった。そして連載が再開されてからも、今木商事先生から受け取る作品が完璧に藤井先生の作風を踏襲しているものだから、こちらから改めてお伝えするべき要望なども特に思い浮かばず、ついつい今日まで来てしまっていた。インタビューはそうしたこれまでの不義理を遅ればせながらも解消するいい機会にもなるはずだ。
そういうわけで、ファイルNo.1で損なわれてしまった今木商事先生のイメージを、このファイルNo.2でリアルな姿に描き直して読者の皆さんに改めて紹介させていただく。先生は1964年生まれ。1988年に『ママは情報部員』(漫画アクション)でデビュー。代表作に『プラモウォーズ』、コミカライズ版『ビーストウォーズ』シリーズ、『GEAR戦士電童』などがあり、小学生をメインターゲットにした漫画雑誌『コミックボンボン』(講談社)の黄金期~末期を支えた。またこの他、『無双神機ライガスト』、『白娘娘』、『4コマまんが王国』などでも名を馳せ、幅広く活躍。新しいところでは、今年4月、漫画による仏教入門書『ブッダくんギャグ精舎』(Kindle版)が刊行されている。一方、プライベートでは2年前の2015年に結婚。これを機に東京から奥さまの郷里である静岡県浜松市に拠点を移し、現在に至っている。
以下の本編では、上記のような一般的な「著者略歴」的情報にはない「今木商事の実像」を、もう少し生身の体温を感じられるような距離から読者の皆さんに提示してみようと思う。そしてそうしたささやかな試みによって、先生もまたまいど屋という親密なコミュニティーを共有する私たちの仲間のひとりだということが読者の皆さんに伝わればいいなと思っている。現在20~30代の皆さんの中には、少年時代に先生の漫画を夢中になって読んだ記憶をお持ちの方も多いだろう。実際、先生はどんな方なのか。どんなふうに仕事をされているのか。それではお楽しみください。編集部による「リアル今木商事をミタ」。
---月刊まいど屋編集部---
編集部がこのインタビューを実行したかった理由は他にもある。実を言うと、今木商事先生に『まいど君がゆく』をお任せするようになってから1年半以上も経つというのに、私たち編集部のスタッフは先生に一度もお会いしたことがなかったのだ。本来ならば引き継ぎが決まった時点できちんと顔合わせをしてお願いするのが筋だったのだけれど、当時は現場が混乱を極め、誰もそうした礼儀に時間を割く余裕を持っていなかった。そして連載が再開されてからも、今木商事先生から受け取る作品が完璧に藤井先生の作風を踏襲しているものだから、こちらから改めてお伝えするべき要望なども特に思い浮かばず、ついつい今日まで来てしまっていた。インタビューはそうしたこれまでの不義理を遅ればせながらも解消するいい機会にもなるはずだ。
そういうわけで、ファイルNo.1で損なわれてしまった今木商事先生のイメージを、このファイルNo.2でリアルな姿に描き直して読者の皆さんに改めて紹介させていただく。先生は1964年生まれ。1988年に『ママは情報部員』(漫画アクション)でデビュー。代表作に『プラモウォーズ』、コミカライズ版『ビーストウォーズ』シリーズ、『GEAR戦士電童』などがあり、小学生をメインターゲットにした漫画雑誌『コミックボンボン』(講談社)の黄金期~末期を支えた。またこの他、『無双神機ライガスト』、『白娘娘』、『4コマまんが王国』などでも名を馳せ、幅広く活躍。新しいところでは、今年4月、漫画による仏教入門書『ブッダくんギャグ精舎』(Kindle版)が刊行されている。一方、プライベートでは2年前の2015年に結婚。これを機に東京から奥さまの郷里である静岡県浜松市に拠点を移し、現在に至っている。
以下の本編では、上記のような一般的な「著者略歴」的情報にはない「今木商事の実像」を、もう少し生身の体温を感じられるような距離から読者の皆さんに提示してみようと思う。そしてそうしたささやかな試みによって、先生もまたまいど屋という親密なコミュニティーを共有する私たちの仲間のひとりだということが読者の皆さんに伝わればいいなと思っている。現在20~30代の皆さんの中には、少年時代に先生の漫画を夢中になって読んだ記憶をお持ちの方も多いだろう。実際、先生はどんな方なのか。どんなふうに仕事をされているのか。それではお楽しみください。編集部による「リアル今木商事をミタ」。
---月刊まいど屋編集部---
ファイルNo.2
覆面マンガ家・今木商事先生。Tシャツのイラストは先生作!
結婚は2年前。もちろん覆面結婚式!?
今木商事先生の自宅兼仕事場は、JR浜松駅から車で20分ほどの閑静な住宅街にあった。
玄関先のインターホンを押すと「はい」と返事があり、ほどなくしてドアの間から赤いベレー帽が乗っかったグレーの覆面男が顔をのぞかせた。
視線が覆面に釘づけになりそうなのをグッとこらえ、ぎこちなく「はじめまして」の挨拶をする。事前に覆面マンガ家とわかってはいたものの、やはり初対面の人間には相当なインパクトがある。
玄関を上がってすぐの仕事部屋は整理整頓が行き届き、「超」がつくほどスッキリしていた。マンガ家の仕事場というと、デスク周りに資料や描きかけの原稿が雑然と積み上げられ、書棚には資料図書や単行本、フィギアや関連グッズが所狭しと並んでいる・・・みたいなイメージを持っていたのだが、あっさりと裏切られた。
とはいえ、書棚にはそれなりに本が並んでいるし、グッズも置かれている。棚の一画には、友人から贈られたであろう結婚祝いの寄せ書き覆面が飾られ、今木商事先生が新婚であることを伝えていた。
それでは今木商事先生へのインタビュー。できるだけ先生のコメントを載せるためにQ&A形式でいってみようと思う。
Q. ベレー帽にメガネというマンガ家さんらしい覆面ですが、なぜ覆面を?
覆面歴は7年ほど。発端は2010年の夏、ネットで「プロレスの漫画描ける人募集」という記事を見つけたことです。プロレスを観だして10年ほど経った頃だったので、私にうってつけの仕事と思い、即応募しました。そうして出会った記事主が、現役プロレスラーであり、世界的にも有名な覆面職人でもあるミステル・カカオさんです。
それからほどなくして、あるトークイベントに出演することになったんです。せっかくのイベントです。プロレス漫画を描いているのだから、覆面をかぶって出演したら面白いのでは?と思い、カカオさんに覆面を作ってもらいました。以来、イベントなどでは基本覆面をかぶっています。覆面キャラは目立ちますし、子どもたちにも喜ばれます。ま、たまに怖がられることもありますけど(笑)。
Q. 覆面をかぶっていて不都合はないんですか?暑いとか、見えにくいとか・・・
夏場にかぶっても、皆さんが思うほど暑くありません。見た目以上に通気性があって、かぶり心地がいい。なにしろ、カカオさんが作るマスクは、国内はもとより広く世界のプロレスラーに愛用されているのでクオリティーは折り紙つきです。
それと、目の部分は細かい穴が開いているだけですが、意外なほどよく見えています。ただ、近くにある細かいものはちょっと見えづらい時もあり、サイン会などでイラストを描く場合に困るので、次のマスクは目の部分が空いているデザインにしようと思っています。
Q. 『まいど君がゆく』は、故・藤井昌浩先生が3年にわたって描かれていた漫画です。どのような経緯で引き継ぐことになったのでしょう?
まいど屋さんの編集長が熱心だったんですよ(笑)。知りませんでした?編集長が藤井先生の奥さんの推薦でコンタクトしてきたんです。ただ、今だから話しますが、最初はお断りしたんです。80話以上も描かれてきた藤井さんの栄誉を汚すからと。でも、最終的には藤井さんの遺志を汲み、お引き受けすることにしました。
藤井さんと私は二十数年来の知己で、1988年に『漫画アクション』の新人賞受賞式で出会い(藤井先生は優秀新人賞、今木商事先生は佳作)、同じスタジオでアシスタント修業した間柄です。お互い独立してからも電話で話したりして付き合いは続いていたのですが、2015年の暮れに急逝されて・・・。あまりにも突然のことで言葉がありませんでした。
※補足
『まいど君がゆく』は、2015年12月に第82話を掲載した後、藤井先生が急逝されたことから連載を休止。その後、今木商事先生が引き継ぎ、2016年3月から連載再開となった。なお、第83話は藤井先生の遺稿を今木商事先生が仕上げる形で共作となっている。
Q. 『まいど君がゆく』はどんな手順で描かれていくんですか?
編集者さん(『今木商事』に出てくる尾島君のこと)からストーリーと商品情報が送られてくるので、これをもとにネームを起こします。ネームは漫画の設計図のようなもので、コマ割りや人物などの位置関係を決め、簡単な絵で話の流れを作っていく作業です。『まいど君がゆく』の場合は、私が見てわかればいいのでかなり大雑把に描いていますが(笑)。
ネームが決まったら下描きに入ります。不要なコマをカットしたり、強弱をつけたり、調整しながら鉛筆で具体的に描いていきます。
下描きができたら、その上に紙を乗せてペンで下描きの線をトレース。これをスキャナーで取り込んだら、あとはパソコンでの作業です。
画面上で効果線や効果音を入れ、色を着けて仕上げていきます。効果音は、ガーン!とかキャー!とかいうヤツね。効果線も効果音も描くのに手間はかかりますが、一度作って保存しておけば、使い回しができて便利です。
今の時代はこんなふうにパソコンを使うのが主流ですが、昔は下描き、ペン入れ、ベタ入れと、すべて手作業。手間も時間も今とは比較にならないほどかかっていました。
Q. 『まいど君がゆく』はフルカラーで1話4ページ。毎月2話のルーティンワークは大変ではありませんか?
そうですね、1話仕上げるのにまるまる5日かかります。他の仕事もあるので、ペースとしては週に2ページ上げる感覚かな。『まいど君がゆく』は、編集者の途中チェックがなく、納品しても一発OKのことが多いから、自分のペースで気楽に楽しくやらせてもらっていますよ。
今、8月後半の第118話「花火」を描いているところですが、これでやっと30話とちょっと。藤井さんの83話にはまだまだ遠く及びませんが、これからも楽しみながらまいど君ワールドを広げていきたいと思っています。
********** ********** ********** **********
今木商事先生は、漫画のほかにもTシャツなどのロゴやイラストなども手掛けている。このあたりのことは、まいど屋のフェイスブックでも紹介していくので、ご覧いただきたい。
今回、今木商事先生にお会いして感じたのは、先生はその怪しげな外見とは裏腹に、とても穏やかで誠実な方だということ。また、マンガ家といえば仕事柄、締め切りに追われて不規則な生活を送っていそうなイメージだったが、先生の場合は奥さまのサポートもあり、とても健全な暮らしをされているということも強く印象に残った。
恐らくあの胡散臭い覆面姿は、マンガ家にしてはあまりに一般人的すぎる先生の照れ隠しなのだろう。同時に、実像をベールに包み、世間の期待値を高めるための、一種の煙幕なのだろう。覆面は今木商事のありきたりな部分をすべて覆い隠し、その外見の異様さから、見るひとにあらぬ妄想を抱かせてしまう。もちろんまいど屋もまんまと引っかかった口だ。そういう意味では、かなり成功していますよ、先生!
今木商事先生、お忙しい中、貴重なお時間を割いていただき本当にありがとうございました。そして、まいど君一家をこれからもどうぞよろしくお願いします!
▼今木商事先生のことをもっと知りたい方は、こちらをどうぞ!
今木商事の公式ブログ『覆面マンガ家ですが質問ある?』←ここをクリック
『覆面まんが塾のblog』←ここをクリック
玄関先のインターホンを押すと「はい」と返事があり、ほどなくしてドアの間から赤いベレー帽が乗っかったグレーの覆面男が顔をのぞかせた。
視線が覆面に釘づけになりそうなのをグッとこらえ、ぎこちなく「はじめまして」の挨拶をする。事前に覆面マンガ家とわかってはいたものの、やはり初対面の人間には相当なインパクトがある。
玄関を上がってすぐの仕事部屋は整理整頓が行き届き、「超」がつくほどスッキリしていた。マンガ家の仕事場というと、デスク周りに資料や描きかけの原稿が雑然と積み上げられ、書棚には資料図書や単行本、フィギアや関連グッズが所狭しと並んでいる・・・みたいなイメージを持っていたのだが、あっさりと裏切られた。
とはいえ、書棚にはそれなりに本が並んでいるし、グッズも置かれている。棚の一画には、友人から贈られたであろう結婚祝いの寄せ書き覆面が飾られ、今木商事先生が新婚であることを伝えていた。
それでは今木商事先生へのインタビュー。できるだけ先生のコメントを載せるためにQ&A形式でいってみようと思う。
Q. ベレー帽にメガネというマンガ家さんらしい覆面ですが、なぜ覆面を?
覆面歴は7年ほど。発端は2010年の夏、ネットで「プロレスの漫画描ける人募集」という記事を見つけたことです。プロレスを観だして10年ほど経った頃だったので、私にうってつけの仕事と思い、即応募しました。そうして出会った記事主が、現役プロレスラーであり、世界的にも有名な覆面職人でもあるミステル・カカオさんです。
それからほどなくして、あるトークイベントに出演することになったんです。せっかくのイベントです。プロレス漫画を描いているのだから、覆面をかぶって出演したら面白いのでは?と思い、カカオさんに覆面を作ってもらいました。以来、イベントなどでは基本覆面をかぶっています。覆面キャラは目立ちますし、子どもたちにも喜ばれます。ま、たまに怖がられることもありますけど(笑)。
Q. 覆面をかぶっていて不都合はないんですか?暑いとか、見えにくいとか・・・
夏場にかぶっても、皆さんが思うほど暑くありません。見た目以上に通気性があって、かぶり心地がいい。なにしろ、カカオさんが作るマスクは、国内はもとより広く世界のプロレスラーに愛用されているのでクオリティーは折り紙つきです。
それと、目の部分は細かい穴が開いているだけですが、意外なほどよく見えています。ただ、近くにある細かいものはちょっと見えづらい時もあり、サイン会などでイラストを描く場合に困るので、次のマスクは目の部分が空いているデザインにしようと思っています。
Q. 『まいど君がゆく』は、故・藤井昌浩先生が3年にわたって描かれていた漫画です。どのような経緯で引き継ぐことになったのでしょう?
まいど屋さんの編集長が熱心だったんですよ(笑)。知りませんでした?編集長が藤井先生の奥さんの推薦でコンタクトしてきたんです。ただ、今だから話しますが、最初はお断りしたんです。80話以上も描かれてきた藤井さんの栄誉を汚すからと。でも、最終的には藤井さんの遺志を汲み、お引き受けすることにしました。
藤井さんと私は二十数年来の知己で、1988年に『漫画アクション』の新人賞受賞式で出会い(藤井先生は優秀新人賞、今木商事先生は佳作)、同じスタジオでアシスタント修業した間柄です。お互い独立してからも電話で話したりして付き合いは続いていたのですが、2015年の暮れに急逝されて・・・。あまりにも突然のことで言葉がありませんでした。
※補足
『まいど君がゆく』は、2015年12月に第82話を掲載した後、藤井先生が急逝されたことから連載を休止。その後、今木商事先生が引き継ぎ、2016年3月から連載再開となった。なお、第83話は藤井先生の遺稿を今木商事先生が仕上げる形で共作となっている。
Q. 『まいど君がゆく』はどんな手順で描かれていくんですか?
編集者さん(『今木商事』に出てくる尾島君のこと)からストーリーと商品情報が送られてくるので、これをもとにネームを起こします。ネームは漫画の設計図のようなもので、コマ割りや人物などの位置関係を決め、簡単な絵で話の流れを作っていく作業です。『まいど君がゆく』の場合は、私が見てわかればいいのでかなり大雑把に描いていますが(笑)。
ネームが決まったら下描きに入ります。不要なコマをカットしたり、強弱をつけたり、調整しながら鉛筆で具体的に描いていきます。
下描きができたら、その上に紙を乗せてペンで下描きの線をトレース。これをスキャナーで取り込んだら、あとはパソコンでの作業です。
画面上で効果線や効果音を入れ、色を着けて仕上げていきます。効果音は、ガーン!とかキャー!とかいうヤツね。効果線も効果音も描くのに手間はかかりますが、一度作って保存しておけば、使い回しができて便利です。
今の時代はこんなふうにパソコンを使うのが主流ですが、昔は下描き、ペン入れ、ベタ入れと、すべて手作業。手間も時間も今とは比較にならないほどかかっていました。
Q. 『まいど君がゆく』はフルカラーで1話4ページ。毎月2話のルーティンワークは大変ではありませんか?
そうですね、1話仕上げるのにまるまる5日かかります。他の仕事もあるので、ペースとしては週に2ページ上げる感覚かな。『まいど君がゆく』は、編集者の途中チェックがなく、納品しても一発OKのことが多いから、自分のペースで気楽に楽しくやらせてもらっていますよ。
今、8月後半の第118話「花火」を描いているところですが、これでやっと30話とちょっと。藤井さんの83話にはまだまだ遠く及びませんが、これからも楽しみながらまいど君ワールドを広げていきたいと思っています。
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今木商事先生は、漫画のほかにもTシャツなどのロゴやイラストなども手掛けている。このあたりのことは、まいど屋のフェイスブックでも紹介していくので、ご覧いただきたい。
今回、今木商事先生にお会いして感じたのは、先生はその怪しげな外見とは裏腹に、とても穏やかで誠実な方だということ。また、マンガ家といえば仕事柄、締め切りに追われて不規則な生活を送っていそうなイメージだったが、先生の場合は奥さまのサポートもあり、とても健全な暮らしをされているということも強く印象に残った。
恐らくあの胡散臭い覆面姿は、マンガ家にしてはあまりに一般人的すぎる先生の照れ隠しなのだろう。同時に、実像をベールに包み、世間の期待値を高めるための、一種の煙幕なのだろう。覆面は今木商事のありきたりな部分をすべて覆い隠し、その外見の異様さから、見るひとにあらぬ妄想を抱かせてしまう。もちろんまいど屋もまんまと引っかかった口だ。そういう意味では、かなり成功していますよ、先生!
今木商事先生、お忙しい中、貴重なお時間を割いていただき本当にありがとうございました。そして、まいど君一家をこれからもどうぞよろしくお願いします!
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