テレビでしょっちゅうワークマンを取り上げている影響もあってか、近頃よくネット上で作業着の話題を目にする。定番のJ社だ、品質ならX社だ、街でも着られるB社だ、デザイン性の高いT社だ、といった具合である。だいたい5、6社の名前が挙がると話が収束していくのを見て、編集長はいつも思う。おい、CHUSANは!? 中国産業のウェアは街でもよく見かけるし店頭でも目を引く場所にある。ワークウェア好きなら誰もが認める実力派。やや地味な印象はあるけれど、それはタウンユースでの使いやすさを意味する。ふだん定番を避けてB社やT社を愛用している人たちの「第二の選択肢」としてもちょうどいいと思うのだが、なぜなかなかスポットライトが当たらないのだろう……。そんなことを考えながら向かったのは福山駅前にある中国産業のショールーム「西日本クリエイティブセンター」。ワーキングの世界でこの都会的センスは伝わりにくいかもしれない。となれば本誌が語るしかないではないか、CHUSANの魅力を!
中国産業
モバイルバッテリーで発熱する
イチオシのレディース電熱ベスト
●2年目の電熱ウェア
「CHUSAN」の巨大ロゴの前で編集部を待ち構えていたのは営業部の加藤さん。クリエイティブセンター自慢のサンルーム席は、瀬戸内海の温かい光に包まれていて、冬とは思えない。まわりには秋冬ウェアだけでなく、ファン付きの快適マスクや除菌抗菌スプレー、安全サンダル、保護用チャップス、保冷バッグなどが並んでいる。いつ見ても驚かされるワーキングを超越した商品展開である。
「CHUSANはなんでもあります。その上でブランドのおさらいをしておくと、まず『HOP-SCOT』がデニムや迷彩柄など綿をメインにしたナチュラルなラインナップ。続いて『DOGMAN』がちょっとヤンチャでワルな顔をしたカジュアル作業着。そして『C's CLUB』がユニフォーム採用しやすい定番感のあるワークウェアとなっています」
なるほど、意外とわかりやすい。ただCHUSANの場合、ここにブランドを横断するデバイス類が多いので少々注意が必要だ。その代表例が今回の目玉、電熱ウェアである。さっそく特徴についてレクチャーしてもらおう。
「当社のヒーター付きのウェアは、すべて内蔵式です。発熱体が埋め込まれた対応ウェアに、モバイルバッテリーをつなぐと、最大55℃まで発熱します。これは使い捨てカイロくらいの温度ですね。アウターとしても使ってもいいし、ベスト型のものは幅広く温度調節できるインナーとしても活用していただけます。あらかじめバッテリーを接続しておいて、外で寒くなったら強でON。建物に入ったら弱にして35℃くらいでほんのり温めるとか、カイロより柔軟に調節することができます。いちいち脱いだり着たりしなくていいからラクですよ」
●女性専用の電熱!
電源は別売りのバッテリー推奨。CHUSANのマルチモバイルバッテリー(型番:9952)なら、4時間(強の場合)から6.5時間の連続使用が可能となっている。このバッテリーは電熱ウェアだけでなく、ファン付きウェア「WINDZONE STYLE」も稼働させられる上、スマホの充電や加熱タバコにも使えるすぐれものだ。もちろん「推奨」なので、市販のモバイルバッテリーでも条件さえ合えば使える。
「バッテリーは大中小と用意しているので、ずっと外で作業する職人さんは大容量で、通勤時の寒さをなんとかしたいビジネスパーソンは小容量とか、用途に合わせて選んでほしいですね。いちばん小型のバッテリー(型番:9961)でも1〜2時間は発熱するので、寒いときだけONにすれば1日持ちますよ」
その上で、加藤さんがイチオシするのは新作の女性用電熱ウェアだ。着回しの効くベスト型でキルティング(型番:500012)とボアフリース(型番:500002)の2タイプを用意している。
「電熱ベストってだいたい男女兼用なんですが、この商品はレディースシルエットの女性専用モデルです。中綿入なので、電源をONにしなくてもけっこう暖かいし、ボアフリースは女性らしい優しい表情もある。発熱体は同じく背中と腰で、スペックもほかと同じ最大55℃なんですが、このウェアは3時間で自動的に電源オフになる新機能がついています。低温やけどの防止に加えて、脱いだときにオフにするのを忘れてバッテリーを無駄使いするといったことも防げます。寒い倉庫で作業する女性や、事務職の方の冷え対策としても使ってほしいですね」
デスクワークではひざ掛けをしている女性が多く、受付やレジなどでは足元にヒーターを置いているスタッフも多い。この女性専用電熱ウェアは、働く女性にとって福音となりそうだ。
●職人の心をつかむ
このように女性に向けた提案をする一方で、男性にも一味違う電熱ウェアをアピールする。今シーズン新色を追加したエンボスベスト(型番:8882)だ。電熱ベストはウェアを補助する「ギア」なのでどのメーカーもシンプルデザインだが、こちらは表面が凸凹で光沢があって、ファスナーは金色で……、とやりたい放題である。
「おもしろいでしょう? これがDOGMAN的なヤンチャな味ですよ。蛇柄みたいな派手派手エンボスに光沢とマットの表裏生地を組み合わせた上に、ファスナーはアンティーク風ゴールド。無難になりがちな冬の重ね着スタイルにギラギラ感を持ち込みました。仕事やアウトドアでのアウターとしてもいいですけど、中綿が少なめなのでインナーやミドラーとしても着ぶくれしないでオススメです。で、寒くなってきたらモバイルバッテリーに接続して電熱ベストにする。持ち運びに便利な収納袋も付いているから、めちゃくちゃマルチに活用できます」
今シーズンのDOGMANでは、電熱以外の新作として「中わた裏アルミブルゾン(型番:824800)」も発表。こちらもワークウェアらしいイカツさを兼ね備えた野心的ルックスだ。
「このウェアのコンセプトは『進化したドカジャン』です。職人さんに人気にあるドカジャンのゆったり感は踏襲しつつ、パイロットジャンパーのテイストを取り込むことで洗練されたスタイルを実現しました。素材は中綿と裏アルミプリント。裏地のド派手な迷彩柄にもご注目ください!」
最先端の電熱ウェアをリードしつつ、片方の手で職人心をくすぐるヤンチャな持ち味もしっかりキープする。やはりCHUSANは常にチェックしておくべきダークホースだ。
「CHUSAN」の巨大ロゴの前で編集部を待ち構えていたのは営業部の加藤さん。クリエイティブセンター自慢のサンルーム席は、瀬戸内海の温かい光に包まれていて、冬とは思えない。まわりには秋冬ウェアだけでなく、ファン付きの快適マスクや除菌抗菌スプレー、安全サンダル、保護用チャップス、保冷バッグなどが並んでいる。いつ見ても驚かされるワーキングを超越した商品展開である。
「CHUSANはなんでもあります。その上でブランドのおさらいをしておくと、まず『HOP-SCOT』がデニムや迷彩柄など綿をメインにしたナチュラルなラインナップ。続いて『DOGMAN』がちょっとヤンチャでワルな顔をしたカジュアル作業着。そして『C's CLUB』がユニフォーム採用しやすい定番感のあるワークウェアとなっています」
なるほど、意外とわかりやすい。ただCHUSANの場合、ここにブランドを横断するデバイス類が多いので少々注意が必要だ。その代表例が今回の目玉、電熱ウェアである。さっそく特徴についてレクチャーしてもらおう。
「当社のヒーター付きのウェアは、すべて内蔵式です。発熱体が埋め込まれた対応ウェアに、モバイルバッテリーをつなぐと、最大55℃まで発熱します。これは使い捨てカイロくらいの温度ですね。アウターとしても使ってもいいし、ベスト型のものは幅広く温度調節できるインナーとしても活用していただけます。あらかじめバッテリーを接続しておいて、外で寒くなったら強でON。建物に入ったら弱にして35℃くらいでほんのり温めるとか、カイロより柔軟に調節することができます。いちいち脱いだり着たりしなくていいからラクですよ」
●女性専用の電熱!
電源は別売りのバッテリー推奨。CHUSANのマルチモバイルバッテリー(型番:9952)なら、4時間(強の場合)から6.5時間の連続使用が可能となっている。このバッテリーは電熱ウェアだけでなく、ファン付きウェア「WINDZONE STYLE」も稼働させられる上、スマホの充電や加熱タバコにも使えるすぐれものだ。もちろん「推奨」なので、市販のモバイルバッテリーでも条件さえ合えば使える。
「バッテリーは大中小と用意しているので、ずっと外で作業する職人さんは大容量で、通勤時の寒さをなんとかしたいビジネスパーソンは小容量とか、用途に合わせて選んでほしいですね。いちばん小型のバッテリー(型番:9961)でも1〜2時間は発熱するので、寒いときだけONにすれば1日持ちますよ」
その上で、加藤さんがイチオシするのは新作の女性用電熱ウェアだ。着回しの効くベスト型でキルティング(型番:500012)とボアフリース(型番:500002)の2タイプを用意している。
「電熱ベストってだいたい男女兼用なんですが、この商品はレディースシルエットの女性専用モデルです。中綿入なので、電源をONにしなくてもけっこう暖かいし、ボアフリースは女性らしい優しい表情もある。発熱体は同じく背中と腰で、スペックもほかと同じ最大55℃なんですが、このウェアは3時間で自動的に電源オフになる新機能がついています。低温やけどの防止に加えて、脱いだときにオフにするのを忘れてバッテリーを無駄使いするといったことも防げます。寒い倉庫で作業する女性や、事務職の方の冷え対策としても使ってほしいですね」
デスクワークではひざ掛けをしている女性が多く、受付やレジなどでは足元にヒーターを置いているスタッフも多い。この女性専用電熱ウェアは、働く女性にとって福音となりそうだ。
●職人の心をつかむ
このように女性に向けた提案をする一方で、男性にも一味違う電熱ウェアをアピールする。今シーズン新色を追加したエンボスベスト(型番:8882)だ。電熱ベストはウェアを補助する「ギア」なのでどのメーカーもシンプルデザインだが、こちらは表面が凸凹で光沢があって、ファスナーは金色で……、とやりたい放題である。
「おもしろいでしょう? これがDOGMAN的なヤンチャな味ですよ。蛇柄みたいな派手派手エンボスに光沢とマットの表裏生地を組み合わせた上に、ファスナーはアンティーク風ゴールド。無難になりがちな冬の重ね着スタイルにギラギラ感を持ち込みました。仕事やアウトドアでのアウターとしてもいいですけど、中綿が少なめなのでインナーやミドラーとしても着ぶくれしないでオススメです。で、寒くなってきたらモバイルバッテリーに接続して電熱ベストにする。持ち運びに便利な収納袋も付いているから、めちゃくちゃマルチに活用できます」
今シーズンのDOGMANでは、電熱以外の新作として「中わた裏アルミブルゾン(型番:824800)」も発表。こちらもワークウェアらしいイカツさを兼ね備えた野心的ルックスだ。
「このウェアのコンセプトは『進化したドカジャン』です。職人さんに人気にあるドカジャンのゆったり感は踏襲しつつ、パイロットジャンパーのテイストを取り込むことで洗練されたスタイルを実現しました。素材は中綿と裏アルミプリント。裏地のド派手な迷彩柄にもご注目ください!」
最先端の電熱ウェアをリードしつつ、片方の手で職人心をくすぐるヤンチャな持ち味もしっかりキープする。やはりCHUSANは常にチェックしておくべきダークホースだ。
下半身も温める電熱インナー
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進化したドカジャン「824」
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誰もがコイツを待っていた! タフ&ワイルドな新世代ドカジャン「824800」 「進化したドカジャン」のコンセプトを掲げ、CHUSANが肝いりで開発したワーク系防寒アウター。素材は中綿と裏アルミプリント。体温をアルミで反射し、中綿がしっかり保温する。ドカジャンのゆったり感は踏襲しつつ、パイロットジャンパーのテイストを取り込むことで洗練されたスタイルを実現した。 |
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エンボス&光沢でギラギラに決めろ! 存在感きわだつ電熱ベスト「8882」 光沢のある生地にスネーク系のボコボコしたエンボス加工を施した存在感バツグンの電熱ベスト。モバイルバッテリーに接続することで背中と腰のヒーターが最大55℃まで発熱するから、薄着でも体ホカホカ。アンティーク調の金ファスナーなど、小技も光っている。 |
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