「国産ジーンズ」が名物の岡山県の児島。その玄関口となるJR児島駅のホームには、ひとつの異彩を放つ看板がある。「児島はジーンズだけじゃない! 作業服もある」とのメッセージ。肺腑より絞り出されたSOWAの叫び、ワークウェア野郎たちの熱きヴァイブスである。この看板が観光客からどのように見られているかは、正直わからない。いや、ほとんど目を留めてさえいないのかもしれない。しかし、まいど屋ユーザーなら、きっとこう感じるはずだ。ふん、おしゃれなジーンズだって? 知ってるか、ジーンズっていうのはそもそも鉱山労働者のワークパンツなんだ。つまり、一番スゲェのは作業着なんだよ! だが、その声はだれの耳にも届かない。ソメイヨシノではなく山桜の美学である。
桑和
「GGのG」こと後藤さん
こだわりが詰まった新作Tシャツ
●涼感&最強コスパ!
まずは“脱ワークウェア”をうたった新機軸「GG」の“仕掛け人G”こと、後藤さんに手応えを聞いてみよう。
「GGは2021年の秋冬商品からスタートしたので、春夏コレクションは今回で2作目になります。作業着メーカーの作る高機能カジュアルウェアということで、今回もスポーツやアウトドア系のアイテムを研究し、勉強しながら企画しました。夏なのでやはり暑さ対策の涼感商品が主軸になっていますが、デザイン的にはカジュアルシーンの影響を受けて、GGも少しゆったりシルエットになってきました。代表例が新作のコレです」
と言って後藤さんが取り出したのは、新商品の「7308シリーズ」。メッシュを多用した通気性の高い上下ウェアだ。手に持っただけでライトな着心地がうかがえる。
「この長袖ブルゾンはLサイズでたったの220グラム。コップの水くらいの重さで、SOWAの中でも最軽量のアイテムです。対応するパンツは『ジョガー』『ハーフ』の2タイプで、もちろん軽量。ニットならこういう感じの商品はあるかもしれないけれど、布帛で作っているのがポイントです。薄くて軽くて伸縮性があるのに、ペラっとした安っぽい感じはしない。生地がしっかりしていてハリがあるのは織物ならではですね」
メッシュ使いは上着の脇からサイドにかけて。パンツの場合は膝裏やウェストの後ろと、前からは見えないように配慮されている。これによって、いかにも「楽チンなウェアを着ています」という感じはしない。
「全体の軽さと薄さ、それに生地の接触冷感とメッシュ使い。もうこれ以上の涼感ウェアは考えつかないくらいです。反射プリントにデオドラントテープなど、機能もてんこ盛りで非常にコスパのいい商品です」
●イチオシはTシャツ?
さて、続けて紹介してもらうのは、新商品の半袖Tシャツ「1305-53」。上下作業着でもワークシャツでもなく、ズバリ「Tシャツ」というのがGGらしい。しかも後藤さんのイチオシである。なんでも、ただのポケット付きTシャツに見えて、じつはすごいアイテムなのだという。
「この生地を見てください。表は綿なのに裏はポリエステルなんです。これによって吸汗速乾のスポーツ用Tシャツのように、汗をかいてもドライな着心地になる。にもかかわらず、表はコットンのナチュラルな風合いで、アウトドアやレジャーなんかの場面にもマッチするわけです」
といっても、別素材の裏地を貼り合わせたのではない。「プレーティング」と呼ばれる編みの技術で、化繊の糸を裏側だけにもってきているという。
「ただポリと綿を組み合わせただけじゃないんです。ややオーバーサイズの“ざっくり感”と、アウトドア系ウェアのニュアンスを出すために、コットンはあえて『カード糸』というラフな感じのものを使いました。一般的にTシャツには毛羽を取り除いた『コーマ糸』を使って、光沢があってスッキリした感じに仕上げるのに対して、今回は逆のことをしたわけです。まあ、このへんの話はいくらでもできますけど、長くなってしまうので……」
繊維製品品質管理士(TES)資格者、GG後藤さんが心血を注いで作り上げた多機能Tシャツ。これはアウトドアやレジャーといった限られた場面でだけ使うのはもったいない。もはや完全に“よそ行きの服”だ。
●電動ファンは3タイプ!
では、続いてはSOWAお得意のEF(電動ファン)ウェアを見ていこう。去年は机におくと浮上するハイパワーファンが話題となったが、今回の新型デバイスの特徴は……と思ったら、後藤さんはいくつも箱を並べだした。まさか、これは多タイプ展開?
「2023年の新型モデルでは、3タイプのファンを用意しました。20ボルトの共通バッテリーに、お好みのファンを組み合わせて使ってもらおうというコンセプトです」
ただでさえファン付きウェアは競合が多いのに、わざわざ複数のバリエーションを作るなんて……。一瞬、そう思ったけれど、説明を聞いているうちにSOWAの“企て”がわかってきた。下記の通り、3つのファンは方向性がまるで違うのだ。
1:大風量のハイパワータイプ
2:異物感を抑えた軽量薄型タイプ
3:カバーを開けて掃除できるタイプ
「まず『とにかく涼しいのがいい!』という方は、最大で毎秒92リットルの風を送り込めるハイパワーファン(18201)を選んでください。『そこまで風量は重視しないよ』といった方なら、残る2つも選択肢になります。通勤や運転、事務作業などでファンが重くて邪魔に感じるなら、存在を忘れるほどの軽量薄型ファン(18221)がオススメ。あと、粉塵や木くずなどで汚れるのが気になるようなら、裏カバーも取り外せるメンテナンス特化型のファン(18231)を選ぶ手もありますね」
大風量がブルー、薄型がレッドとファンのカラーが違うのもおもしろい。2タイプなら珍しくもないけれど、ここにカバーが外せるタイプのグリーンが並ぶとインパクトは大。オモチャ売り場のようなガチャガチャ感というか、どこか楽しさを感じるから不思議だ。
「バッテリーは共通なので、タイプ違いのファンだけ買って使い分けるのもいいですよ。『今日は重機を動かすから邪魔にならない薄型ファンで』、『土ぼこりの多い現場だからカバーを外して拭き掃除できるファンで行こう』といったふうに、シチュエーションに応じて付け替えたりするのもおもしろいかな、と」
SOWAのEFウェアは涼しいだけじゃない。楽しさもある!
まずは“脱ワークウェア”をうたった新機軸「GG」の“仕掛け人G”こと、後藤さんに手応えを聞いてみよう。
「GGは2021年の秋冬商品からスタートしたので、春夏コレクションは今回で2作目になります。作業着メーカーの作る高機能カジュアルウェアということで、今回もスポーツやアウトドア系のアイテムを研究し、勉強しながら企画しました。夏なのでやはり暑さ対策の涼感商品が主軸になっていますが、デザイン的にはカジュアルシーンの影響を受けて、GGも少しゆったりシルエットになってきました。代表例が新作のコレです」
と言って後藤さんが取り出したのは、新商品の「7308シリーズ」。メッシュを多用した通気性の高い上下ウェアだ。手に持っただけでライトな着心地がうかがえる。
「この長袖ブルゾンはLサイズでたったの220グラム。コップの水くらいの重さで、SOWAの中でも最軽量のアイテムです。対応するパンツは『ジョガー』『ハーフ』の2タイプで、もちろん軽量。ニットならこういう感じの商品はあるかもしれないけれど、布帛で作っているのがポイントです。薄くて軽くて伸縮性があるのに、ペラっとした安っぽい感じはしない。生地がしっかりしていてハリがあるのは織物ならではですね」
メッシュ使いは上着の脇からサイドにかけて。パンツの場合は膝裏やウェストの後ろと、前からは見えないように配慮されている。これによって、いかにも「楽チンなウェアを着ています」という感じはしない。
「全体の軽さと薄さ、それに生地の接触冷感とメッシュ使い。もうこれ以上の涼感ウェアは考えつかないくらいです。反射プリントにデオドラントテープなど、機能もてんこ盛りで非常にコスパのいい商品です」
●イチオシはTシャツ?
さて、続けて紹介してもらうのは、新商品の半袖Tシャツ「1305-53」。上下作業着でもワークシャツでもなく、ズバリ「Tシャツ」というのがGGらしい。しかも後藤さんのイチオシである。なんでも、ただのポケット付きTシャツに見えて、じつはすごいアイテムなのだという。
「この生地を見てください。表は綿なのに裏はポリエステルなんです。これによって吸汗速乾のスポーツ用Tシャツのように、汗をかいてもドライな着心地になる。にもかかわらず、表はコットンのナチュラルな風合いで、アウトドアやレジャーなんかの場面にもマッチするわけです」
といっても、別素材の裏地を貼り合わせたのではない。「プレーティング」と呼ばれる編みの技術で、化繊の糸を裏側だけにもってきているという。
「ただポリと綿を組み合わせただけじゃないんです。ややオーバーサイズの“ざっくり感”と、アウトドア系ウェアのニュアンスを出すために、コットンはあえて『カード糸』というラフな感じのものを使いました。一般的にTシャツには毛羽を取り除いた『コーマ糸』を使って、光沢があってスッキリした感じに仕上げるのに対して、今回は逆のことをしたわけです。まあ、このへんの話はいくらでもできますけど、長くなってしまうので……」
繊維製品品質管理士(TES)資格者、GG後藤さんが心血を注いで作り上げた多機能Tシャツ。これはアウトドアやレジャーといった限られた場面でだけ使うのはもったいない。もはや完全に“よそ行きの服”だ。
●電動ファンは3タイプ!
では、続いてはSOWAお得意のEF(電動ファン)ウェアを見ていこう。去年は机におくと浮上するハイパワーファンが話題となったが、今回の新型デバイスの特徴は……と思ったら、後藤さんはいくつも箱を並べだした。まさか、これは多タイプ展開?
「2023年の新型モデルでは、3タイプのファンを用意しました。20ボルトの共通バッテリーに、お好みのファンを組み合わせて使ってもらおうというコンセプトです」
ただでさえファン付きウェアは競合が多いのに、わざわざ複数のバリエーションを作るなんて……。一瞬、そう思ったけれど、説明を聞いているうちにSOWAの“企て”がわかってきた。下記の通り、3つのファンは方向性がまるで違うのだ。
1:大風量のハイパワータイプ
2:異物感を抑えた軽量薄型タイプ
3:カバーを開けて掃除できるタイプ
「まず『とにかく涼しいのがいい!』という方は、最大で毎秒92リットルの風を送り込めるハイパワーファン(18201)を選んでください。『そこまで風量は重視しないよ』といった方なら、残る2つも選択肢になります。通勤や運転、事務作業などでファンが重くて邪魔に感じるなら、存在を忘れるほどの軽量薄型ファン(18221)がオススメ。あと、粉塵や木くずなどで汚れるのが気になるようなら、裏カバーも取り外せるメンテナンス特化型のファン(18231)を選ぶ手もありますね」
大風量がブルー、薄型がレッドとファンのカラーが違うのもおもしろい。2タイプなら珍しくもないけれど、ここにカバーが外せるタイプのグリーンが並ぶとインパクトは大。オモチャ売り場のようなガチャガチャ感というか、どこか楽しさを感じるから不思議だ。
「バッテリーは共通なので、タイプ違いのファンだけ買って使い分けるのもいいですよ。『今日は重機を動かすから邪魔にならない薄型ファンで』、『土ぼこりの多い現場だからカバーを外して拭き掃除できるファンで行こう』といったふうに、シチュエーションに応じて付け替えたりするのもおもしろいかな、と」
SOWAのEFウェアは涼しいだけじゃない。楽しさもある!
ファンは3タイプを用意
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ぜひ、SOWAのEFウェアを!
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軽量&涼感&スポーティー! メッシュ仕様の上下作業着「7308シリーズ」 接触冷感のヒンヤリした肌触りにメッシュの通気性のよさがウリのカジュアル作業着。軽量ポリエステルの生地は、ストレッチ仕様で着心地バツグン。しかも吸汗速乾のためムレ感もなし。パンツは足さばきのいい「ジョガー」に加えて、真夏にうれしい「ハーフ」も用意。 |
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「ジョガーはないわ」ってだれが言った? 次世代サロペット「4302-24」 ジョガーパンツのような裾リブ仕様が特徴的な新提案オーバーオール。足首を絞ったことで足さばきがよくなり、作業性も高まった。さらに裾のロールアップやなども不要になったので着用も楽チン。農業だけでなく観光農園やガーデニング、自然派カフェなどのユニフォームとしてもオススメ。 |
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