【コーコス信岡】謳え、ユニフォーム!image_maidoya3
いきなりだけど、「総合メーカー」って大変だと思う。商品構成はすごく幅広いから「うちはこれがイチオシ」と簡単には言えない。上下作業着だけでなく、シューズや小物までしっかり売っていく必要がある。もちろん分厚いカタログに載っているものは、すべて在庫を用意しておかなきゃならない。もちろんユーザー側はそんな苦労などつゆ知らず、「なんかいいもんない?」だ。さて、今回のコーコスもそんな宿命を抱えた総合メーカーのひとつ。社名の由来である「共存共栄」の願いを込め、あらゆる作業分野のユーザーを想いながら、質実剛健なワークウェアを提供し続けている。

コーコス信岡
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大好評の環境配慮ウェア
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同系色は重ねても映える
●大ウケの「3連マーク」
 
  今回、取材に応じてくれたのは、営業の水村さん。まずはコーコスの商品構成から近年のトレンドについて聞かせてもらおう。
 
  「数年前からですけど、当社ではツートンカラーのユニフォームに力を入れています。単色の作業服は制服としてわかりやすいものの、『ほかと同じでつまらない』という声もあります。そこで配色を入れた上下ウェアをいろいろと組み合わせることで、既存商品に特別なアレンジを加えた“別注アイテム”のように着てもらおうといった趣旨ですね。その上で、サイズ・カラーともにしっかり在庫を持って、安定的にユニフォームを提供していきます」
 
  「商品開発においては『こんな場面で役に立つウェアです』というふうに、謳い文句がハッキリしたものを作るのが大事だと思っています。ひとつの型番ごとにちゃんとテーマがあって、さまざまなお客さんの求めにしっかり応えられるアイテムを毎シーズン用意する。その中で売れるものはしっかり在庫を積んで、と」
 
  そんなテーマが明確な商品として、水村さんが第一に挙げるのが、上下作業着の「AE-8190」シリーズ。SDGs対応を進めたい企業や自治体向けに、環境負荷の削減効果を謳ったユニフォームだ。
 
  「この『AE-8190』は使用済みペットボトルの再生素材を使ったアイテム『ボトルテック』の第二弾です。第一弾(AE-3220)では、裾の方に、ボトルテック・カーボンオフセット・エコマークの3つのアイコンを転写プリントしていたんですが、大好評だったので、今回はより目立つよう、左腕にプリントしました。環境対応のユニフォームを導入する事業所は、やはりその取り組みをPRしたいわけで、見た目でハッキリ示せるほうがいいんです。デフォルトでマークを付けておけば商品のテーマも明確になって、あとからプリントするより安上がりです。この『エコ系のマークを並べてデザインにする』というアプローチは市役所で大ウケして、今回の新作につながりました」
 
  ●同系色ツートン?
 
  エコ系の商品は他にもある。新作の「MB25100」シリーズもペットボトルのリサイクル素材を使ったユニフォームだ。しかし、謳う効果は、先ほどとかなり違っている。
 
  「こちらは、当社の強みである『ツートンカラー』の新路線です。これまでの商品は『全体が赤でサイドが黒』『ブルーに黒の切り返し』とかいったパターンが多かったんですが、今回は新領域の『同系色のツートンカラー』に踏み込みました。社外デザイナーと協力して立ち上げたブランド『モンバレーノ』の第一弾というわけで、当社としてもかなり気合が入った意欲作です」
 
  「同系色のツートンカラー」と、文字にするとわけがわからないけれど、ウェアを並べれば一目瞭然。「ワインレッドにアズキ色」「グリーンにオリーブ色」といった具合に、ブルゾンの胸の部分で「同じ色」の切り替えをしているのだ。実際の商品を見ると、同系色の組み合わせのオシャレさと品の良さに舌を巻く。
 
  「このシリーズは、『まったく新しい作業服を作ろう』という趣旨で企画しました。昔ながらのユニフォームらしく上下を同色にしてもいいし、ブルゾン5色とパンツ5色の、25通りの組み合わせで、オリジナルの制服のように運用するのもアリですね。さらに長袖シャツの上にブルゾンといった組み合わせもできるので、上下にとどまらない独自のセットアップを追究できます。これなら、『普通の単色ユニフォームでいいんだけど』、というお客さんにも提案でき、幅広いユーザーが期待できます。赤や緑もシックな色調なので、軽作業などのソフトワークで制服にしても違和感がありませんよ」
 
  ●みんなうれしい「デュアルユース」
 
  さらに水村さんは、秋冬コレクションの特徴として「デュアルユース」を挙げる。その代表選手と呼べるのが、「DR-6800 ストレッチ透湿防水防寒ジャケット」だ。防寒といっても中綿は少なく、内側ブロックフリースのちょうどいい保温性。これから出番の多くなりそうなアイテムである。
 
  「物価高で家計は厳しく、企業がユニフォームにかけるコストもシビアになっています。そういう中で効いてくるのが、『仕事以外でも使えますよ』というメッセージ。このDR-6800なら、ユニフォームの上から着るハイスペックな防寒アウターとしても、プライベートでのお出かけやレジャーにも使える。そんな用途を考えて、ネーム入れはしないアウターとしてデザインしました。『会社として冬に防寒着を支給しないわけにはいかないけれど、コストが気になる』という場合でも、デュアルユースなら従業員へのサービスや福利厚生と捉えることができます。上下ものなので、屋外の立ち仕事ではパンツも着用して、仕事以外ではジャケットだけを着回してもいい。本当に制服の防寒アイテムが必要な期間は、温暖化で年々短くなっていますが、プライベートでも活用してくれるならユニフォーム採用してもいいかな、と。そんな判断につながればいいなと思っています」
 
  そんなデュアルユースはアウターにとどまらない。「G-2035」をはじめとするパンツシリーズもまた、ワーク以外にもさまざまな用途を想定しているという。ところで、「ジョバーズ」と名付けたその心は?
 
  「最近のパンツの中ではジョガーがすごい人気なんです。じゃあ、ジョガーをベースに、もっと楽で動きやすいパンツを作ろうという流れの中で、乗馬パンツやジョッパーズの利点を取り入れて生まれたのが、当社オリジナルの『ジョバーズ』です。足さばきがいいのはもちろん、ストレッチ性に加えて太ももからおしりにかけてゆとりがあるので、着用感はすごく快適。売り文句は『楽さの極み』です。ワークパンツとしてはしゃがむ姿勢が多い仕事に向いているので、介護士さんから特に高評価を頂いています。下半身がリラックスできると、長時間の移動や運転も楽になるので、旅行やレジャーにもおすすめです。足首はジョガータイプで裾を引きずる心配もないので、さらにラクチンな着心地をお望みの場合は、大きめのサイズを選ぶという選択肢もありますよ」
 
  環境対応ユニフォームを謳い、新機軸ツートンカラーを謳い、そしてデュアルユースを謳う。コーコスの歌声は、まさに総合メーカーならではのハーモニーだ。
 
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極楽パンツ「ジョバーズ」
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「ユニフォームはコーコスで決まり!」

    

「この配色がいいね」と君が言ったから 制服は「MB25100」シリーズ

グリーンにグリーン、ネイビーにネイビーといった「同色ツートン」の配色が特徴的な上下作業着。使用済みペットボトルのリサイクル素材を使った生地は、裏側コットンでやさしい肌触り。ストレッチ性に加えて、ラグランカットや肘の立体ダーツなど、動きやすさも文句なし。上下の組み合わせを変えれば、さらにオリジナルユニフォーム風に。


現場からオフィスまで! オールラウンド作業着「AG-3180」シリーズ

きちんと感のある「アンドレ」、カジュアルな「グラディエーター」という2レーベルをコラボさせたデザイン性の高い上下作業服。綿とポリエステルを組み合わせた生地は耐久性が高く、高いストレッチ性で作業をサポートする。多色展開なので、コーポレートカラーに合わせたユニフォーム導入もオススメ。