一つひとつの商品を丁寧に作り込むことにかけて、ホシ服装に勝るメーカーはおそらく見つからない。少なくとも、まいど屋の知る限りにおいては。デザインや生地の質感、染め、縫製、全てにこだわるから、必然的に値段は高めになる。まいど屋サイトは値段の安い順にアイテムが表示されるため、ページをめくっていかないと、なかなかホシの商品にたどりつかない。それでも、商品をよく知る愛用者からのオーダーが、全国から入る。急激ではないが、少しずつ固定ファンが増えていく。
実は、まいど屋のオープン前、ホシ服装の堀尾社長とはある賭けをした。
「パソコン画面では、商品の質感、グレード感が伝わらないから、通信販売では買ってもらえない」竏停・というのが社長の意見だった。モノづくり、自社商品の品質に絶対の自信を持つ社長に対し、まいど屋は反論した。「わかってくれる人は必ずいるし、一度買って納得して、リピート購入が増えていく」。
まいど屋オープン後、二年近くが経過し、そろそろ結果が出てきたようである。賭けには勝ったが、まだまだ物足りなさも残る。商品の良さ、確かさを考えれば、本来、もっともっと売れてしかるべきブランドだから。
今回のインタビュー相手は、オープン前に賭けをした、当の堀尾社長。あれから二年。認識は変わったのか?ホシ商品の良さをもっとお客様に伝えるにはどうしたらいいのか、お話をうかがってきた。
実は、まいど屋のオープン前、ホシ服装の堀尾社長とはある賭けをした。
「パソコン画面では、商品の質感、グレード感が伝わらないから、通信販売では買ってもらえない」竏停・というのが社長の意見だった。モノづくり、自社商品の品質に絶対の自信を持つ社長に対し、まいど屋は反論した。「わかってくれる人は必ずいるし、一度買って納得して、リピート購入が増えていく」。
まいど屋オープン後、二年近くが経過し、そろそろ結果が出てきたようである。賭けには勝ったが、まだまだ物足りなさも残る。商品の良さ、確かさを考えれば、本来、もっともっと売れてしかるべきブランドだから。
今回のインタビュー相手は、オープン前に賭けをした、当の堀尾社長。あれから二年。認識は変わったのか?ホシ商品の良さをもっとお客様に伝えるにはどうしたらいいのか、お話をうかがってきた。
ホシ服装
社員の皆さんがイキイキ働く、活気溢れる社内
全国のホシファンに向け、大量の出荷が続く
ホシ服装の社屋に到着すると、社員さんが慌ただしくダンボールに商品を詰めていた。とても忙しそうなのに、笑顔で働く姿が印象的。自社の進む道に自信があるから、忙しくても余裕が持てる。同社の商品のクオリティの高さはこんな雰囲気から生まれてくる。
会議室で取材の準備をしていると、堀尾社長が現れた。ホシ服装の神髄に迫るために話を聞かせていただきたい旨を伝え、まずは服づくりのこだわりは何かを質問した。少し間を置いた後、堀尾社長がゆっくりと口を開いた。「つくる仕事をしている以上、クオリティは当然追求します。粗悪なものを作ろうなんて思わないし、他社と同じものをつくろうとも思わない。これは、どこの会社も同じではないでしょうか。ただし、お客さまのニーズとして価格の安さが求められることも理解しています。現に、低価格の商品が市場を席捲していますしね。そんな状況下で多くの企業が四苦八苦している中、私たちがいちばん大切にしているのは『着心地のよい服であるか』ということです。着心地のよい服とは、優先的に着たくなる服のこと。考えてみてください。デザインが気に入って買ったはいいものの、一度着ただけの服があったりしませんか。そういう服は、体に馴染まないから着なくなるんです。着る人にすぐ馴染む服。そういう服こそが満足を与えられる。私たちはそこにこだわりたい」。
社長の言葉には、力強い説得力があった。ワークウェアは、最近カジュアル化の傾向にある。もちろん、流行のデザインも、着る人に選ぶ楽しさを与える大切な要素ではある。しかし、そこにばかり意識が向いてしまい、ワークウェアにいちばん重要な機能性や作業性の向上が見落とされてはいないか。同社の問題意識はまさにその一点に集約されていると言っていい。
ただ、着心地の追求による素材やパーツ使いで、価格が高くなってしまうことに不安はないのだろうか。質問をぶつけてみた。「確かに、値札だけで示される安さは提供できないかもしれない。しかし、満足は提供できる。それに、何度も着たくなることは、最終的には安い服ということになる。芸やアイデアのない商品が、価格に走るのだと確信しています。消費者の真のニーズに応える商品をつくる。それだけですね」。一点の曇りもない表情で言い切る言葉からは、社長の絶対的な信念が窺える。この強い想いを抱き続けていく限り、ホシ服装のアイテムが今後もファンを増やし続けていくことは間違いなさそうだ。
会議室で取材の準備をしていると、堀尾社長が現れた。ホシ服装の神髄に迫るために話を聞かせていただきたい旨を伝え、まずは服づくりのこだわりは何かを質問した。少し間を置いた後、堀尾社長がゆっくりと口を開いた。「つくる仕事をしている以上、クオリティは当然追求します。粗悪なものを作ろうなんて思わないし、他社と同じものをつくろうとも思わない。これは、どこの会社も同じではないでしょうか。ただし、お客さまのニーズとして価格の安さが求められることも理解しています。現に、低価格の商品が市場を席捲していますしね。そんな状況下で多くの企業が四苦八苦している中、私たちがいちばん大切にしているのは『着心地のよい服であるか』ということです。着心地のよい服とは、優先的に着たくなる服のこと。考えてみてください。デザインが気に入って買ったはいいものの、一度着ただけの服があったりしませんか。そういう服は、体に馴染まないから着なくなるんです。着る人にすぐ馴染む服。そういう服こそが満足を与えられる。私たちはそこにこだわりたい」。
社長の言葉には、力強い説得力があった。ワークウェアは、最近カジュアル化の傾向にある。もちろん、流行のデザインも、着る人に選ぶ楽しさを与える大切な要素ではある。しかし、そこにばかり意識が向いてしまい、ワークウェアにいちばん重要な機能性や作業性の向上が見落とされてはいないか。同社の問題意識はまさにその一点に集約されていると言っていい。
ただ、着心地の追求による素材やパーツ使いで、価格が高くなってしまうことに不安はないのだろうか。質問をぶつけてみた。「確かに、値札だけで示される安さは提供できないかもしれない。しかし、満足は提供できる。それに、何度も着たくなることは、最終的には安い服ということになる。芸やアイデアのない商品が、価格に走るのだと確信しています。消費者の真のニーズに応える商品をつくる。それだけですね」。一点の曇りもない表情で言い切る言葉からは、社長の絶対的な信念が窺える。この強い想いを抱き続けていく限り、ホシ服装のアイテムが今後もファンを増やし続けていくことは間違いなさそうだ。
服づくりへの熱い想いを語る堀尾社長
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655シリーズ ソフトウォッシュ加工した綿100%ツイル素材を使用。上質な太番手糸を使用したカジュアルライクなワークウェア。 |
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555シリーズ ウエアとしての質感を徹底的に追求したシックなデザイン。ウールライクな色調が印象的。ストレッチ性、防汚性、難溶融性など、高機能満載の一着。 |
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