まいど通信


        

まいど!まいど通信編集長の田中です。すっかり秋めいてきました。残暑の厳しい日が続いたけど、とにもかくにも秋がやってきました。いつの間にか、空が遠くなり、空気も随分と澄んできたように思います。重かった体が軽くなり、気分もよくなり、ついついまいど屋で無駄遣いしてしまいそうな通販の秋。自制心に不安がある方は、5分以上、まいど屋にとどまってはいけません。原発の事故現場で復旧作業に携わる作業員のように、腰のタイマーを5分にセットしてからご入場ください。意志の固さに自信がある場合でも、いつでもパソコンの電源を切れるよう、コンセントの位置を確認しておくことをオススメします。準備はできましたか?危ない、危ない。それでは、10月号をスタートします!

今月のテーマはオフィスウェア
全国6000万のまいど屋を愛する女性ファンの方々、大変長らくお待たせしました。約2年の沈黙を破り、満を持してリリースした久しぶりのオフィスウェア特集。お楽しみいただけましたでしょうか。
取材からは遠ざかっていましたが、この間、まいど屋も決して手を抜いていたワケではないんです。それどころか、この2年の間に今回ご紹介した「ジョア」ブランドをラインナップに加えるなど、オフィスウェアには力を入れてきたつもりです。それでもオフィスウェアの特集が組めなかった理由。ホントに単純ですが、月刊まいど屋編集部のスタッフが、女性らしい文章を書くのを苦手にしているから。
いつもとは違い、オフィスウェア特集の読者のほとんどは女性でしょうから、女性向けの柔らかな文章でリポートしなきゃ。男性が女性のファッション誌などを参考に、慣れない文体で書いてみても、どうもしっくりしない。そんな葛藤で、どうしても企画しにくかったんです。今回は取材から執筆まで、全て女性陣が担当。女性ならではの視点で各ブランドを徹底解剖しています。え、いつもよりデキがいいって?それなら、次回以降も全部お任せしちゃおうかな。

抜き打ち検査
先日、突然消防署から電話がありました。抜き打ち検査。マンションの屋上まで届くような大きな消防車から5-6人が降りてきて、建物の中をくまなくチェック。消火器は?非常口は?警報設備の動作チェックも忘れずに。通路には荷物を置かないように。防災計画を立てて、年一回報告するように。建物の中を歩き回ること約1時間。ようやくお帰りいただいたら、今度は税務署から連絡が。お話したいので、ぜひお時間を。売り上げは?仕入れ伝票は?この帳簿のここにある、これは何?オフィスの中で約半日。根掘り葉掘り聞かれて、クタクタに疲れ果てました。
デスクに日常が戻ると、やれやれとホッとします。ヤマしいことは何一つなくても、ワケもなく緊張していた自分に気付きます。深夜の国道でたまに遭遇する検問を通るときに感じる、あの何とも言えない落ち着かなさ。お上の前で審判を受ける小市民の気持ち。ビールなんか飲んでないですよ。ほら、免許証もちゃんとあるし。シートベルトもしっかり締めてますからね。善良な一般市民ですから、早く通してくださいよおおお。
自然体であろうとするほど、目が泳ぎ、妙にテンションが高くなる。ヘンに思われないようにしようとするほど、振る舞いが不自然になってくる。ああ、情けない。。。検査官の方、まいど屋にご来訪の際、対応した者が挙動不審になっても、決して怪しまないでくださいね。

スゴっ、安っ、早っ!
最近ニュースを見て知りました。形容詞に小さい「っ」をつけて、言い切るのが流行りだとか。例えば誰かがジョークで滑ったら、「寒っ!」。待ち合わせ相手が遅刻してきたら、「遅っ!」。言葉を短縮することで感じていることを強調できるし、相手が返事をする必要のない独り言の形をとるので、コミュニケーションもラクになる。自分の気持ちを押し付けずに、共感してもらうための言い方。対人関係の希薄化が招いた、情報伝達能力の退化。ニュースには確か、そんな解説がついていました。そして、最後はお決まりの「最近の若者は。。。。」。
言葉の乱れだという短縮語。実は自分も時々使います。雰囲気が和んでいて、相手との距離感をもっと縮めたいとき、無意識に使います。最近の若者ではないけれど、最近の若者と同じ感覚であることにちょっとだけ嬉しくなり、最近の若者のようにニュースのコメンテーターに反発してテレビを消しました。
前置きが長くなりましたが、さて、本題。こんなに効果のある表現方法だから、会社の情報発信にも使えるはず。特にお客さまのココロにより近づきたいと思っているなら、試してみる価値がある。会社のエラいひと達はサイキンのワカモノではないから、分からないのかな。もし、自分が吉牛の広告担当者なら、往年の名キャッチをリメークして復活させる。「うまっ、安っ、早っ!」。うん、なかなかよさそう。調子が出てきたところで、それじゃあ、まいど屋だったら。「スゴっ、安っ、早っ!」。ヤバっ、かなりイケてるかも。今度、CMで使ってみようかな。

4タコのあとで
今年も残すところあと3ヶ月。壁にかかったカレンダーもすっかり痩せて、ちょっとした風でもゆらゆらと揺れる。この時期、イヤでも自分の来し方を振り返るようになります。今年の初めにやろうと決めていたこと。残された日の少なさと、まだ残っている仕事の量。年末までに自分が使えそうな時間を計算すると、超人的なハイペースで突っ走らなきゃ消化できない。平常心が保てなくなると、普段できることができなくなってきます。遅れを取り戻そうと、休日に出勤してきて、さあやろうと思っても、前に進んでいけない。おかしいなぁ、ちょっと気分転換に新聞を。。。読み終わってもまだヤル気が出ないぞ、煙草を一本。。。あれれ、ヘンだなぁ、ではネットサーフィンで気晴らしでも。。。朝から自分のデスクにへばりつき、気が付いたら外はもう真っ暗。せっかくの休みに、何やってんだろ。こんなことなら、来なきゃよかった。。。貴重な時間が浪費されてしまうと、かなりヘコみます。野球で言えば、その日は4タコ。一本もヒットが出ていない。そんな気分。
成果が出ない日はメジャーで活躍するイチローのことを考えるようにします。今まであまりなかった4タコの試合がたくさんあっても、11年連続の200本安打まで、残り試合がどんどん少なくなっていっても、どこか超然としてゴールを目指している。普通に考えたら今年は不可能に思える200本も、ひょっとして彼ならやってしまうんじゃないか。そんな雰囲気を持っている。
前に進めなかった日があったら、次の日に4安打すればいい。イチローでない自分が、イチローのように目の前のことに集中しようとして、やっぱりイチローと違って余裕が持てなくて。絶望的な気分と根拠のない楽観が交互にやってくる。気ばかり焦って落ち着きのない、今日この頃です。