まいど通信
まいど!まいど通信編集長の田中です。長かった冬もようやく終わり、いよいよ春。今年の冬は特に寒さが厳しかったから、日差しの暖かさがひと際ありがたく感じます。オフィスの窓際に置いてせっせと水やりをしていた蘭の鉢植えには、先日、薄紫の花が咲きました。
気付かぬうちに、少しずつ、溢れてくる春色の風景。毎日ちょっとした変化を見つけるたびに、ココロが浮き立ってきます。いつの間にか、オフィスのあちこちから、戦い終えたウルトラマンが飛び立つような、はくしょんの絶叫が聞こえてくる。マスクで表情が読み取れないから、女性スタッフにお願い事がしやすくなる。いつも晩飯を食べに行く牛丼屋では、熱いお茶の代わりに水がでてくるようになる。冷たいのはイヤだから、お茶くれって頼んでも、いやありませんって問答無用にあしらわれるようになる。
寒さが和らぐと、なにもかもが素敵に思えてくる。明日もきっといいことありそう。そんな前向きな気分になれる今日この頃。。。
今月のテーマはワオ!な安全スニーカー
ガテンな読者のみなさん、お待たせしました。今月は月刊まいど屋でも1、2を争う人気を誇るセーフティーシューズ特集。自然と気合が入ってきます。しかも、取材した3社は、今、まいど屋のコレクションの中で最も実力のあるメーカーばかり。WBCでは実現しなかった、ダルビッシュとイチローと青木がそろい踏みしたような豪華な編成。このメンツで皆さんの期待に応えられないのなら、そりゃもう、指揮官である編集部の力量がないってこと。そういう意味では、結構なプレッシャーもかかる顔触れです。各ブランドが存分に個性を発揮できるよう、商品の説明や順番には特に気を使って編集しました。皆さんの反応がどう出るか。人事を尽くして天命を待つ。今になってわかる山本監督の気持ち。編集部の想いがどうか届きますように。
北京な日曜日
ニュースにもなったから、覚えているまいどファンの皆さんも多いはず。先日、とあるうららかな日曜日のこと。お昼になって風が吹いてきたかと思うと、空があっという間に灰色に変わり、近くのマンションさえ霞んで見えたあの日の午後の天変地異。愛犬と散歩途中の学生さん。ママチャリ乗ってるお母さん。道行くひとはみんなマスク。そう、これはどこかで見た風景。古舘伊知郎が大変なことですよねぇ、などと眉間にしわを寄せてコメントしてた、あの北京のテレビ映像とウリふたつ。
すわ、黄砂?はたまたウワサのPM2.5がとうとう襲来?そういえば何だか鼻がむずむずするような。確か、花粉にPM2.5がくっつくと、花粉症がさらにひどくなるってみのもんたが言ってたっけ。あれっ、みのじゃなかったかな、まあこの際、誰でもいいけど、物知りの有名人が確かに言ってた。九州だけならいざ知らず(九州地方にお住まいの皆さん、ごめんなさい)、まいど屋のある関東地方まで被害が及ぶとなれば、編集部だって黙ってはいられない。まいど屋を愛するすべてのお客さまのために、ここはひと肌脱がなくちゃ。
翌日の月曜日、早速調べたのがN95対応の防じんマスク。なんでもPM2.5は微細すぎて、普通の防じんマスクじゃフィルターをすり抜けちゃうとか。アメリカ労働安全衛生局のN95規格をクリアしたものなら、そんな粒子も95%以上捕集するってNHKのまじめなアナウンサーが力説してた。あ、NHKじゃなかったかな。どこの局か忘れたけど、とりあえず、頭のよさそうな有識者だった。それで朝一番にまいど屋のトップページにある「キーワードを指定して探す」に「N95 マスク」と入力してエンターキー。そしたら出てきた。ちゃんとN95に対応した、アイトスのN95マスク(型番:861093)。すぐさま商品説明欄にPM2.5の説明も付け加え、在庫積み増し。準備万端。あとはお客さまのお問い合わせを待つばかり。
ところが後で調べたところ、結局あの日の薄暗い空は北京からの贈り物ではなく、強風で土ぼこりが舞いあがり、視界が極端に悪くなる「煙霧」っていう現象だったとか。やっぱり念を入れて、天気に詳しい石原良純さんのコメントもチェックしておくべきだった。ちょっと反省だけど、九州地方のひと達のお役には立てそうだから、ま、いいか。
女ゴコロとネット通販
女と猫は呼ばないときにやってくるって誰かが言ってた。で、近寄ろうとするとスルリと逃げるって。うん、そうかも。女性とは驚くべき存在だ。なにも考えていないか、別の事を考えているか、そのどちらかだ。そんな格言もあったっけ。これにも同感。今機嫌がよくたって、油断は大敵。オセロゲームみたいにあっという間に状況が変わるから、気が抜けない。さっきまでの笑顔は何だったの。そう思ったときにはもう遅い。ついに理解できそうだと思ったら、予想もしていない方角にまた別の謎が立ちふさがる。それが神がつくりたもうたイブの末裔たち。世の男性諸氏は多かれ少なかれ、きっとみんなそう感じてる。
唐突にこんな話題を持ち出したのは、最近、ある知人からまいど屋の画面は女性には少々とっつきにくいと指摘されたから。言われてみれば、確かにそう。赤や黄色の原色が目立って、おしゃれな感じが全然しない。高級感がまるでない。かわいく見えないから共感できない。そう言われてしまっても、仕方ない。実は、ガテンのニオイがプンプンするまいど屋のお客さまの半分近くは女のひと。会社の総務担当の女子社員。旦那さんの仕事着を品定めする専業主婦。彼女たちがまいど屋のセンスのなさにストレスをためているとしたら一大事。とりあえずの笑顔も明日は冷笑に変わらないとも限らない。何とか先手を打って、女性のココロを掴まなきゃ。
指摘を受けて数日後。ハタと気付いて本屋に直行し、入口の一番目立つ平台に平積みしてある女性誌を片っ端から残らず購入。計8千数百円也。思わぬ出費にため息が出たけど、今後のまいど屋の路線修正に役立つなら安いもの。ついでに女子のキモチがわかるオトコになって、いつも優しい笑顔に囲まれて過ごせるようになれば儲けもの。
ページをめくりながらよく分からずにアンダーラインを引いたキーワード。華やぎとヌケ感。旬にしてベーシック。キリリと甘い。大人カワイイ。エトセトラ。いつも自分を悩ませる女の人たちと同様、単純そうな顔をしていて奥が深い。でも、数か月たって努力が実れば、きっと理解できるようになる。今までとは一味違う、女性に寄り添ったまいど屋に生まれ変わる。女はたとえ百人の男にだまされても、百一人目の男を愛するだろう。そんな金言もどっかで聞いた。全国の女性たちからまいどなしでは生きていけないって言われるようになる。そんな意気込みで勉強を続ける今日この頃。。。
WBC
オランダに勝った時点で、なぜだかわからないけど決勝までは約束されたような気がしてた。その日も嫌な予感が全くなかった。突然のジ・エンド。夜に再放送された録画ビデオを観て、それでも諦めきれずに各局のスポーツニュースをはしごして。そりゃ、勝負事だから負けることだってあるとはわかってる。だけど、ハートで実感できない。ようやく結果を受け入れたのは、翌朝、新聞で内川選手のコメントを読んだとき。ずっと応援してくれたファンに申し訳ない。全部自分のせいだって。そんなこと絶対ないよ。それまで、彼がチームにどれだけ貢献してきたか。あのとき、あの一球だけ勝負運がなかっただけじゃないかって、泣けてきた。
苦労して、時間をかけて準備していたって、思った通りの結果が出ないことだってある。頂点にいたつもりでも、明日は屈辱にまみれることだってある。まいど屋だって、ある日突然、お客さまから支持を失うかもしれない。だから慢心せず、常に全力をつくす。必死で努力していれば、万一ミスがあったとしても、多くのひとは分かってくれる。次は必ず挽回するつもりで、チャンスを待つ。日本中が震えた台湾戦では、どんなときだって諦めないことの大切さを教わった。三連覇は逃したけど、今まで以上に印象に残った今回のWBC。いつか苦しくて弱音を吐きたくなるときがきたら、あの侍たちの姿を思い出そうと思う。