まいど通信


        

まいど!まいど通信編集長の田中です。生きていると、知らず知らずのうちにストレスがたまります。コンビニに行ったら好物のおにぎりが売り切れてたり、仕方なくサンドイッチを買ったら、小銭が1円足りなくて大事に取っておいた1万円札を出した瞬間、財布の隙間になかったはずの1円玉がひょっこり見えても店員さんにちょっと待ってと言いだせず、結局、ジャラジャラと大量のお釣りを受け取ったり。さらに、ツイてない日はどんどん運勢が悪くなっていくようで、彼女が意味もなく不機嫌になり、当方わけもわからず右往左往し、やられたらやり返す!と啖呵を切りたいのを何とかこらえ、身を低くして嵐が過ぎ去るのをただ待つばかり。この世は理不尽な仕打ちに満ちている。いつかみていろ倍返し。目指せ半沢、ブレない男。根性見せろよ日本男児。あれ、何だかヘンなテンションになってきた。こんな切ない嵐の夜も、心に希望の灯りがあれば、耐えて見せます日本海、ざわめく気持ちを癒すのは、いつもまいどのお客さま。おかしいな、何で七五調になっちゃうんだろ。これじゃあ、読者の皆さんまで意味もなく不機嫌にさせちゃいそう。ここは心機一転、初心に帰り、感じたままを文字にして、あなたに真心届けます。ヤバ、ますます病気が悪化してきた。本当に重症になる前に、もうやめなきゃ。それでは、気を取り直して最初から。いつも編集部を支えてくれるまいどファンの皆さんに100倍返しの感謝をこめて、今月も月刊まいど屋をお届けします!

今月のテーマは工具
ところで工具について熱く語ろう。なんだか意味深なタイトルの今月の特集。何でところでなのって思ったひといませんか?工具の特集なら、ただ工具について熱く語ればいいじゃない。ところでってことは、その前に何か話していたことがあったはずでしょ。いきなりところでとは支離滅裂。編集部もとうとう統合失調症?それとも思わせぶりな表現で内容の貧しさをカモフラージュしようという高等戦術?
どれも当たっていないことはないのですが、ちょっと苦しいイイワケを。当初は、デキる男は工具も違う、なんて当たり障りのないタイトルを考えていたんです。だけどLEONのキャッチみたいでどこかしっくりこなかった。手あかが付きすぎたイタリアオヤジはみたいで、私たちの熱い想いが伝わらない。じゃあ、まいど屋らしくコテコテに、恥じらいもなくストレートに。で、思いついたのが、工具について熱く語ろう、です。だって、工具はまいど屋の取り扱いラインナップの中でもかなりのウエートを占めるジャンル。ど真ん中の直球で、わかりやすく読者の皆さんに訴えなきゃ。
だけど、よくよく考えてみると、月刊まいど屋で工具を取り上げたのは、過去2回しかないんです。それも、最後は2年以上前。こんな態度で熱く語る資格があるのって自問自答し始めて、結局、先頭にところでをつけちゃった。今まであまりかまってあげられなくて、ごめんね。忘れたわけじゃないんだよ。いつも大事に思っていたんだけど、たまたま他のジャンルの紹介に忙しかっただけ。そんな心理が働いたところでです。ど真ん中のストレートのつもりが、すっぽ抜けして高めいっぱいのカットボールになっちゃった。読者の皆さんがついてこれなくて、見送り三振しなきゃいいけど。。。

2020年のこと
それは次のiPhoneが発売されるくらいの早さで意外とあっという間にやってくるって言うひともいる。テレビを見てると、今から走りださなきゃ間に合わない気分になってくる。さあ、モタモタしてるとパーティーが始まっちゃうよ。早くバスに乗りなよ。パーティードレスは車内で着替えりゃ何とかなる。知識と教養なんか目的地に着くまでに本でも読んでネタを詰め込んでおけばいい。大勢のゲストが到着する前に、一分一秒もムダにせず、とにかく体裁を整えなきゃ。
でもよく考えると七年は長い。だって、七年前にはスマホもなかったし、まいど屋はまだ影も形もなくて、エンジニアと連日ああでもない、こうでもないとホームページの構成を打ち合わせてた。自分の腹も出ていなかったし、パソコンの文字だってもっとはっきり見えた。桑田がまだ巨人にいたし、楽天の田中は高校生で、ハンカチ王子と甲子園で投げあっていた。ライブドアや村上ファンドがマスコミにもてはやされていた。あの頃から今日までと同じ歳月が流れないと、七年後にはたどり着けない。高速で走るバスの中で浮かれ騒ぐには、七年間は結構長い。ガウディの教会が完成するくらい、はるかに遠い。
オリンピックの聖火台に火がともる日、まいど屋はどんな姿をしてるんだろ。ちゃんと月刊まいど屋も続いているのかな。それとも不評で別の企画に代わっているのかな。いろいろ試行錯誤を繰り返し、もしかすると、今はまだ想像もできないようなやり方でお客さまをお迎えしているのかな。だけど、その日が来ても、変わらずに残しておきたいものがある。滝クリのプレゼンのように、どんなに技術が進歩しても、おもてなしの心を失わないように。今以上お客さまに愛され、信頼されるお店になっているように。はるかな目標に向かうからこそ、自分たちの立ち位置は、決して見失わないように。付け焼刃の帳尻合わせでない、本物の実力を身につけていたい。オリンピック関連のニュースを目にするたびに、そんなことを考えます。

消費税のこと
とうとうやるみたいですね。今回ばかりは本気みたい。消費税の税率アップ。長年の間、くるぞ、くるぞと脅され続けて、結局はそのまま現状維持だったから、どうせまたウヤムヤになるんだろうなとタカをくくっていたのが甘かった。
お買い物をされるお客さまも辛いと思いますが、ショップはまた別の意味で頭が痛いです。別に、準備作業が大変だってワケではないんです。税額表示はボタンを押せば一瞬で変わる。リアル店舗のPOPを書きなおすワケじゃないから、実質的な作業負担はゼロに等しい。
じゃあ、何を今からクヨクヨしているかっていうと、まず、お客さまに対して申し訳ない。今までと同じ商品をご用意するのに、金額は高くなっちゃうんだから気が引ける。3%値上がったけど、まいど屋が懐に入れるんじゃないですからね。お上が持って行っちゃうんだから、どうか事情をご高察の上、寛大な心で許してね。まいど屋でお買い物をしてくれるお客さま一人ひとりにそう電話をしたいほどですがそうもいかない。お客さまの舌打ちが画面の向こうから聞こえてきそうで怖いです。
加えて物流の問題もある。間近になるときっと駆け込みのご注文が殺到するはずだから、今のキャパのままさばき切れるのかどうか不安が残る。ゲリラ豪雨で排水溝から水があふれ出るみたいに、暴力的な激しさでご注文が短期間に集中したら、収拾がつかなくなることも考えられる。かといって、キャパを大幅に増強するわけにもいかないです。だって、4月になれば間違いなくご注文が減っちゃうから。必要なものはあらかた、まいど屋で買い物を済ませちゃってるよ。しばらくはまいど屋に用はないよ。もし4月にお客さまとお話しする機会があったら、きっとそんな風に言われそう。そうですよね。でも、納品が何とか3月中に間に合ってよかったです。お買い上げいただいた商品がダメになったら、またお越しくださいね。

7年越しの夢
ニュースを一つ。まいど屋が誇る刺繍や丈詰めなどの商品加工システムについて。何だ、そんなの近所のお店だって昔からやってるよって思うひとがいたとしたら嬉しいです。その通り。まいど屋の商品加工システムは、近所のお店と全く同じなんです。ただし、それが画面上でいつものお店と同じようにできるっていうのがミソ。その加工情報入力システムについて、ようやく特許が取れたんです。
まいど屋がこのシステムを開発したのは、もうかれこれ7-8年も前のこと。ユニフォームを買い揃えるお客さまにとっては、社名を入れたり裾上げをしたりするのは必須ですから、それを画面でカンタンにリクエストできなきゃ、利便性をウリにする通販の魅力が半減しちゃう。そんな思いで入力方法をあれこれ工夫し、初めてのひとでも直感的に操作ができるシステムを作り上げました。その後、いくつか改良を行いましたが、基本的な設計は今も当時のままです。
何をいまさら。そんなの画面でできて当たり前。確かにあのころは画面でそんな入力ができるお店はどこにもなかったけれど、まいど屋の入力手順なんか、誰でも考えつくほど単純なんだから、ちっとも目新しく思えないよ。古くからまいど屋をひいきにしてくれているお客さまにそう思ってもらえたら、さらに嬉しいです。パソコンが苦手なひとでも、初心者でも、何度も使ったことがあるみたいにサクサク使いこなせる。シンプルでわかりやすい。それがまいど屋が目指しているネットショップなのですから。トップページの画面右端にあった「特許出願中」の告知は、今月から「特許登録済み」に変わりました。さり気なく表示してありますが、内心はすごく誇らしいです。誰にもコピーされる恐れがないオリジナルなシステム。登録済みの文字を目にするたびに、開発当時の苦労を思い出します。