まいど通信


        

まいど!まいど通信編集長の田中です。急に暑くなったり、8月のようなゲリラ豪雨が襲ってきたり、今年の梅雨は例年にも増してメリハリが効いてます。まるで、ボンキュッボンの峰不二子みたい。でも、実際、こんな天気もキライじゃないです。口ではしんどいなぁなんて言いながら、不二子ちゃんに振り回されるルパンみたいに、内心では結構楽しんじゃってる。仕事中に汗がぽたぽたデスクの上にこぼれたり、用事で外に出なきゃいけない時はズブ濡れになったりしたって構いやしない。修行だとおもって梅雨が終わるのをじっと待つ。まいど屋のお客さまだってきっとおんなじ困難に直面してる。荒れた天気になると注文が増えるからわかるんです。ウェアの助けが必要になるほど、みんな苦労してるんだなぁって。汝ら世にありては艱難あり、されど雄々しかれって聖書も言ってた。全国の同志諸君、待望の夏まであともう少し。ここらで月刊まいど屋で一息入れて、この梅雨を乗り切りましょう!

今月のテーマは決定力が断然違うニットウェア
さっき、梅雨が明けるまでもうちょっとの辛抱なんて書きましたが、明けたら明けたで今度は灼熱の太陽が襲ってきます。最近の日本の夏は限度を通り越して気温が上がることが多いから、この季節が一番憂鬱になるってひとも多いみたい。学生の頃までは夏というと心が浮き立ったものだけど、オトナになって仕事するようになると、とたんにイヤになってくる。ゲンキンなものです。
夏が嫌われる理由は、言うまでもなく、汗がベトベトして気持ち悪いから。特に作業服を着て体を動かして作業している人たちにとっては、耐えられないほど不快感が高まってくる。合理的な会社なら、この時期はニットウェアをユニフォームとして採用します。ニットなら正式な作業着に比べて通気性もいいし、動きやすい。そして価格も断然安い。社員はラクになったと喜ぶし、会社も経費が削減できて一挙両得。だからポロシャツやTシャツに名入れをして制服を作ってくれっていう依頼がどんどん増えてきているんです。節電が本格的になった震災後は特にそう。まいど屋さん、何かいいニットウェアを紹介してくれよ。安く済むもの何かない?そんな電話が一日に何度もかかってくる。ただし、会社の顔であるユニフォームですから、クオリティーが高いという条件付きで。
今回の特集では、皆さんからいただく無理難題を真摯に受け止め、現時点でまいど屋が自信を持ってオススメできる3社をピックアップして人気商品を詳しく紹介しています。集めたのは一発即決の決定力のある商品ばかり。ブラジルのカナリア軍団並みの、一流のタレントぞろいです。仕事をするようになって夏がキライになったオトナのひとも、まだまだ夏が大好きっていう若いひとも、信頼のおけるバリューなニットで夏を過ごそうと思っているなら、ぜひチェックしてみてくださいね。

タイムセール、的な
皆さんに内緒にしていたことがあります。いや、別にヒミツにしていたわけではなかったんだけど、積極的にご紹介しなかったんだから、やっぱりウソをついているようで、なんだか居心地が悪いです。何にもないような顔して皆さんに接するのもそろそろつらくなってきたので、今日は洗いざらいぶちまけちゃおうと思います。まいど屋のタイムセールのことを。
まいど屋のトップページにある「今月の特ダネ」は皆さんご存知かと思います。毎月、そのとき旬の10アイテムほどをピックアップして特別価格で販売している人気企画。すごく安いねってたくさんのお客さまから感謝されるのですが、実はこれ以外に、毎日ケタ外れの値引きセールをやっているんです。それが、これからお話しするタイムセール。
タイムセールをやり始めたのは、数年前にツイッターを開始した少しあとです。何かインパクトのある企画でフォロワーを増やしたいというヨコシマな動機。ツイッターをチェックしてくれているひとだけに、メチャメチャ得する情報を流しちゃおう。知ってる人が見たら腰を抜かすような値段をつけて注目度を上げていこう。そんな安易な考えでやってみたのですが、予想に反してほとんど反響がない。おかしいなぁ。こんなハズじゃないよなぁ。いつしか感覚がマヒしてきて、値引きもより大胆になっていきました。同業者が見たら、アタマおかしいんじゃないって言われるくらい。本当に売れちゃったら、まいど屋自身が困ってしまうくらい。そして、セールじゃない時に買ってくれたお客さまが、バカにしてんのかって怒ってしまうくらい。
で、先日、とうとう怒られちゃったんです。たまたまセールに気付いたお客さまから、昨日買った商品が、今半額以下で売ってるみたいなんだけど、なんなのこれって電話がありました。いや、実はタイムセールをやってまして、時間が来たら昨日の値段に戻るんですけどって説明しても納得してくれない。インチキしてるんじゃないかって不信感が言葉の端々からガンガン伝わってくる。電話を切って、額の汗をぬぐって反省しました。やっぱり陰でコソコソやるのはよくないよなぁ。セールをやりながら、誰にも気づかれないうちに早く終わってくれって願うのも、よく考えたらバカみたい。どうせやるなら、全てのお客さまに対してオープンに。まいど屋アホですよって天下に公表しちゃう。全国から注文が殺到したって、その時はそのとき。何とかなるよ、きっと。そう腹をくくって作ったのが今月から堂々とトップページに新設したタイムセールの紹介コーナーです。タイトルは、「理由なき反抗、的な」。業界に対する反抗という意味を含めていますが、半分は自分たちでさえ理由もよくわからずセールを続けている、まいど屋自身のホンネです。

まいど屋バトルロワイヤル
戦場のような職場っていう言葉をたまに聞きます。限界を超えるような猛烈な仕事量とそれを汗だくになってなんとかこなしているスタッフたち。そんな情景が目に浮かびます。力尽きて倒れても、誰も助け上げてはくれそうにない。だって、そこは戦場だから。まいど屋のオフィスもこの時期は違った意味で戦場に近いです。スタッフ同士でさえ味方だと思っていると寝首をかかれる。皆、ニコニコと挨拶を交わし、力を合わせて目標に向かっているように見えますが、本心では何を考えているかわからない。情け容赦のないバトルフィールド。それがまいど屋。
発端はガスストーブが片付けられたことでした。例年なら梅雨が終わるまではしっかりとデスクの脇にあって体を温めてくれるストーブが、先月の初めには行方不明になっちゃった。いつもより一か月も早い。ただでさえ寒さに弱いのに、なんと日中にはエアコンまでついてることがある。ちょっと外出して戻ってみると、中の空気がスーパードライのエクストラコールド並みにキンキンに冷えてる。そんな時は黙ってエアコンのスイッチを切ります。しばらくして煙草を吸いに外に出て、戻ってくるとまたついてる。即スイッチオフ。何度も繰り返しているうちに精神的にも疲れてきて、最後はリモコンを隠しちゃう。キャビネットの中に収納しているカタログの後ろにこっそりと。で、煙草を吸って戻ってくると、隠したはずのリモコンが引っ張り出されていて、天井からは雪女の吐息のような白い空気が勢いよく噴出してる。引田天功も真っ青の見事な篭脱け。内心、感心しちゃいますが、拍手するわけにもいかないので、最近ではリモコンを持ち歩くようになってます。外の喫煙所では右手に煙草、左手にはリモコン。たまに郵便配達のおじさんに会うと、不思議そうな顔してこちらを見ています。これにはワケがあるんですよ、ワケが。
デスクに戻るとさすがにエアコンは沈黙したままです。窓を閉め切って、ようやく快適なワークライフ。しばらくすると、スタッフが一人、二人とうちわを扇ぎ始めます。30分後には全員がパタパタやってる。まるでAKBのコンサートみたい。見ていると壮観です。この職場では誰が敵だかわからない。容赦なきバトルフィールド、まいど屋。