まいど通信


        

まいど!まいど通信編集長の田中です。やっと3月。本当に、文字通り、やっとだなって心から思います。寒さが大の苦手で冬の間は指名手配された犯罪者のように身を縮めて生きてきたから、春の気配がしてくると心身ともにようやくリラックスしてきます。それにしても、この冬は本当に寒さがきつかった。オフィスをちょっと離れると(そしてそれは業務上の理由でしょっちゅうあることなのですが)、手や足の指先が冷たいを通り越してペンチで圧迫されたように痛むくらい。全身の骨の芯が冷凍されたような感覚だから、オフィスに戻って愛用のストーブに当たって肌の表面だけあぶってみても、ちっとも体が温まらないくらい。なので、個人的な本音を言えば、まいど屋の防寒着など誰も買ってくれなくてもいいから、北極の氷が全部溶けるほどの暖冬になってほしいとずっと思ってました。数多くの防寒アイテムを大量に揃えているまいど屋としては、きっと困ったことになるんだろうけど。
ともあれ、何にも悪いことなんかしていないのに、毎日ガタガタ震えて過ごす日々ももうすぐ終わり。この寒さに耐えることに比べたら、花粉が甲子園球場のロケット風船みたいに大量に降り注いできたって構わない。防寒着に代わって、今度は各社の春夏商品がまいど屋物流センターの限界を試すかのように一斉に押し寄せてくることだって苦にならない。春はすぐそこ。お彼岸を過ぎたら、桜前線も北上してきます。まいど屋の画面にも、ある日を境にたくさんの新作が満開の桜のように咲き乱れますよ。新作が見ごろになるまであともうちょっとです。まいど屋も春を待ち焦がれていますが、読者の皆さんもきっと楽しみですよね。

今月のテーマは現代日本のメディカル事情
たいそう大仰なタイトルをつけました。読者の皆さんが頭脳明晰なドクターだと思うと、ついつい虚勢を張って背伸びをしたくなります。でも、内容は言葉に反してちっとも学術的じゃなく、要するに白衣は売るけどお医者さんの実態を知らなかったまいど屋が、念願かなって病院見学をさせてもらったっていうお話です。現場を知らずしてユニフォームを語るなかれ。給湯室を覗かずして女子の本音をわかったつもりになるなかれ。小さいころからそう教わって育ってきましたから、今回の取材を終えてやっとまいど屋も一人前に白衣を販売する資格ができたのかなと安堵しています。
ところで、これはオフレコだけど、今回の企画はホント綱渡りでした。取材をさせてもらえそうな病院の紹介を去年から住商モンブランさんにお願いしていたのですが、どれだけ待っても一向にいい返事がない。とうとう2月になってもまだ決まらない。いつもギリギリのスケジュールで回している月刊まいど屋ですから、当然、緊急避難用のスペアの企画なんか持っていない。もしどこの病院もダメだったら、一か月間、まいど屋のトップページのど真ん中が文字通り、真っ白な空白になっちゃいます。それもみっともないので、一時はまいど屋の内情を暴いた「月刊裏まいど屋」でも書くしかないかと真剣に思ってました。間に合って本当によかった。大ピンチのまいど屋を救ってくれたすずかけセントラル病院の皆さん、本当にありがとうございました。

作業服の日
またまた巡ってきました。ディープなまいどファンにはもうすっかりおなじみ、働く人々の年に一度の聖なる祭典、作業服の日。去年は某テレビ局の取材もあったりしたから、一般のひとにも少しは浸透してきているかもしれません。え、知らない?恥知らずにもほどがあります。まいど屋がこれだけ熱心に布教活動を行っているのに、この期に及んで何それって聞いたりしたら、まいど教を破門されても文句が言えないです。今さら人に聞くのもはばかられることなので、こっそりとネットで調べてください。「作業服の日」とググれば、ちゃんとまいど屋が制定した日本国民の記念日と出てきます。それもめんどくさいなあなどと言うひとは、もう仕方ないなあ、今回だけですよ、まいど屋にもホトケ心がありますから、もう一度だけここでおさらいしておきますね。
作業服の日。3月29日。なぜって、そりゃ、決まってます。「サ(3)ギョウ フ(2)ク(9)」だから3月29日。白鵬じゃないけど、子供に聞いたってわかります。まいど屋がオープンした7年前、日本の屋台骨を支えている作業服姿の人々に感謝し、新年度の4月1日から新しい作業服でさらに頑張ってもらいたいとの願いを込めて制定しました。
記念日当日は毎年、シークレットセールをやったりして大いに盛り上がります。事情通のお客さまはお目当ての商品を安くゲットしようと朝から待ち構えていますし、スタッフもそんなお客さまとのやり取りを結構楽しんでます。ただ、今年は運悪く29日が日曜なんですね。もちろんまいど屋はネット通販ですから日曜でも画面でお買い物はできますが、スタッフはお休みなので、いまいち気分が高揚してこないです。コールセンターも閉まっているので、この日を楽しみにしているお客さまともお話ができないし。。。作業服の日にちなんだ、特別なクーポンメルマガでも発行してみようかなぁ。。。

そういえばバレンタインもお休みでした
記念日がお休みという話で思い出したけど、そういえば先月のバレンタインデーもまいど屋は第二土曜日でお休みでした。この日をずうっと楽しみにして生きてきたのに。年に一回、チョコがもらえると思うからこそ、日々、女子たちの機嫌を損ねないよう、涙ぐましい努力をしてきたのに。神様、そりゃないじゃないって言いたくなります。この日が休日なのは、別に神様のせいでもないんだけど。
コンビニでセルフチョコを買おうと思ったけど、それもみじめったらしいのでやめました。代わりにポテチを買って、家に帰って食べました。クリープを入れないコーヒーなんて。チョコのないバレンタインデーなんて。ダバダとひとり黄昏ながら、チョコがないのは、この日が休みなのは、誰のせいでもない不可抗力だったんだとなんとか自分を納得させました。でも、よくよく考えると、毎年、平日だって誰からももらったことなかったんだよなぁ。あからさまに自尊心が傷つかなくて却ってよかったのかも。

いつも閉店セール
先日新聞を読んでいて、思わずそういやそうだよなって膝を打ちました。あるある、いっつも閉店セールをやっているお店。ある種の店では、営業政策として、いわば確信犯的に閉店セールをやっているって話。ある大学生が閉店セールの看板を掲げて営業している店の実態を調査したんだって。なぜお店側が閉店セールをアピールするかというと、閉店だから商品が安いんだろうと私たちが勝手に思い込むから。普通、思いますよね。閉店なら在庫処分。だから相場よりも値段が安いって。ところが彼らは閉店セールが通常営業だから、値引きなんかこれっぽっちもしていない。普通の値段でしっかり売って、買うひとにはトクしたと思わせる。お店もお客さんも双方が満足する魔法の呪文、それが閉店セール。なるほど!
閉店セールの看板にそれほど効果があるならば、まいど屋も今月の特ダネやタイムセールなんかやめちゃって、本日の閉店セールってコーナーを作っちゃう。あるいは店長の気まぐれ閉店セール。シェフの気まぐれサラダみたいなものです。お客さん、今日はいい閉店セール入ってますよ、どうです、この新作の作業服。あら、いいわね、一ついただくわ。お客さんはトクしたと思っても、実は値段は通常価格のまま、ビタ一文まけてないです。こりゃいいや。あ、ところで大学生の調査が新聞に取り上げられた結果、閉店セールのお店がどうなったのかは知りません。ヤバいと思って本当に店じまいしたのかな。まいど屋にその大学生が調査に来たらどうしよう。