まいど通信


        

まいど!まいど通信編集長の田中です。最近、変わった夢を見ました。この世界の他にもう一つ別の世界が存在していて、そこでは時間がゆっくり流れてる。その場所では季節はまだ夏が来たばかりで、これから迎えるお盆休みのことでも考えながら、のんびり、まったり仕事をしている。その上、なぜかこっちの世界の記憶もしっかりあるようで、月刊まいど屋の編集作業だってすいすいはかどっちゃう。一度書いているんだから、そりゃラクです。で、あっという間に8月、9月号まで書き終わり、じゃせっかくだからとまとめて全部画面にアップしたんです。まだ梅雨が明けたばかりだというのに。
そんなことしなけりゃよかったです。まいど屋の画面に9月号が掲載された途端、時計の針がぐるぐる回って、カレンダーがパラパラとめくれ、つむじ風みたいなものがオフィスをひゅーと吹き抜けると、突然秋になりました。楽しみにしていた盆休みをとることもなく、シルバーウィークだって吹っ飛ばしていきなり9月の最終日です。そして恐ろしいことに、その時点で10月号の原稿なんて影も形もないんです。現実世界でも書いていないんだから、10月号の記憶があるわけもなく、一からこつこつ自分で考えてレポートを仕上げなきゃならない。そこであーっと叫んで目が覚めた。
今、これを書いているのが9月の30日。ほぼ、あの夢に近い状況です。あーっと叫びたいところだけど、そんなことをしてもこれが夢だったと危機一髪で救われるはずもなく、仕方なく口を真一文字に結んでこつこつキーボードを叩いています。それにしても、なぜ毎回毎回、こんな切羽詰まって仕事をしているんだろ。どこかに未来の自分が書いた原稿でも落ちていないかな。

あんたはどうする?
2種類のヘルメットブランドがある。革新性のタニザワと個性派のトーヨーセフティー。今月号の月刊まいど屋を読んでどっちにするか決めかねているこの人生。おかげで仕事にも行けなくなった。近所の作業着屋で間に合わせの買い物でもしてりゃ、今よりずっとラクだったかもしれない。でもね、これだけは言える。どちらを選んでも間違いなく現場作業はラクになる。早く決めなきゃ俺は仕事をクビになっちゃうよ。あんたはどうする?--そんなら両方買っちゃえ、まいど屋。
どうも、矢沢です。いや、すみません、矢沢じゃないんですが、まいど屋には日産みたいにテレビCMするだけの予算がないので、ナレーションを文字にして気分に浸ってみました。個人的にツボにはまってしまい、なりきっているだけですから気にしないでください。もし編集部から何かの用事で電話がかかってきて、いきなり2種類の用件があるなどと切り出されても(最近よくやってるのですが)軽く受け流してください。あくまでパーソナルな、いわゆるマイブームですから深い意味はありません。そうだ、余談ですが、トップページにある今月の特ダネ紹介文も同様です。日産のCMを知らないひとには、きっと何のことかわからないだろうけど。
とにもかくにも、今月は約1年ぶりのヘルメット特集。お楽しみいただけましたか?え?2種類の特集がある?期待外れの特集と、もともと興味のない特集。既読にさえせずにスルーしてきたこのコーナー。早くやめちゃえ、月刊まいど屋--なんて言いました?残念、まいど屋はこれからもやっちゃうよ。読むか読まないか。あんたはどうする?

ロクでもない話
最初に戻って、引き続き時間がない話。本当はもっと皆さんに感心してもらえるような、ウィットにとんだ話をしつつ知識をひけらかしたいところなのですが、もともと自慢できるような知識もなく、また時間がなくて焦ってしまっているため、ロクな考えが浮かんできません。ロクなことを考えない時にはヤケのやんぱちでこうして書こうとしているトピックもやっぱりロクでもないものにならざるを得ず、そこのところはどうか読者の皆さんも寛大にご理解いただければと思います。
それで、なぜいつも時間がないのか。自分の要領が悪いせいだって少なからずあるのだけれど、ここではとりあえずイージーに行数を稼げる他人の悪口を言っておきます。後先考えず、普段思っていることを洗いざらいぶちまけちゃう。こっちだって背に腹は代えられないんだから、後々関係が悪くなって仕事に影響をきたす事態になるかもしれないとしても、そんなこと今は考えてる場合じゃないんです。悪口を言われたひとは運が悪かったと思って泣き寝入りしてもらうしかない。
じゃ、悪口。作業服メーカーの営業さんたちの、あきれるほどKYな行動について。まいど屋は、というか編集部は、というか編集長たる自分は個人的に怒っているんです。ああいうことはやめてもらいたいと常々思っている。だって、こう見えて、編集部は普段から結構忙しいんです。こうした月刊まいど屋の企画運営のほかに、まいど屋の商品画面を作成する仕事が鬼のように積みあがっています。だから月刊まいど屋の編集に割ける時間は一か月に数日しかなく、その貴重な数日を使って一気に書き上げる、予定なんですよ、こっちは!
ところが、月刊まいど屋のためにキープしておいた、そんな大切な日に限って、どこかの営業マンが編集部にやってくる。用もないのに長々と居座って、ロクでもない話をして帰っていく。もうかりまっか。ぼちぼちでんな。まいど屋さん、よう売れまんな。いやいや、貧乏ひまなしでんがな。適当に相槌を返して自分の仕事を進めようとするのですが、うまくいかないです。ずっと昔、まだ業界慣れしていなかった頃は、突然来訪してきた営業マンに対し、今日は何のご用件でしょうかなどと真顔で言って、何の用って、恒例のルート営業でっしゃろと絶句されていたのですが、さすがに最近は業界人らしく、ちょっとは相手をしているフリをしているんです。それを歓迎の意と勘違いされ、来客用の椅子にとうとう根を生やしたんじゃないかと疑うくらい、フジツボ並みの頑固さで延々とその場にへばりついている。
フリーの時間を散々食い荒らされ、おかげで普通ならごみ箱に捨ててもおかしくない、皿に残ったピザの耳みないなわずかな時間を使ってこの原稿を書いています。ロクでもないグチを書き連ね、そろそろうまい具合に原稿が埋まってきたようですが、念のため読み返してみるとやっぱりロクでもない内容ですね。もう書き直しする時間もないのでこのまま掲載しますが、これを読んで各メーカーの営業さんがまいど屋に寄りつかなくならなければいいんだけど。ロクでもない月刊まいど屋にはもう協力しないなんて。ああ、ロクでもない心配のタネが増えちゃった。

新しい仲間が増えました
まいど屋のウリは何か。そう訊かれたら迷わず手厚いユーザーサポートだと答えます。間違ってもこの月刊まいど屋じゃありません。月刊まいど屋を読んで、ほう、なかなかいいお店だなと感心するひとは100人中1人、もしくは誰もいないかもしれないけれど、まいど屋のサポートセンターに電話をくれるお客さまは大抵、まいど屋に頼んでよかったなと思ってくれているようです。親切、丁寧、スピーディー。そしてほぼ的確。的確性について、100パーセントではなくほぼと言ったのは、新人のサポートスタッフが対応にあたる場合は、やはりまだ知識が不足しているから。準備ができていない新人が電話に出ることについては、いろいろと議論があるところなのですが、まいど屋ではとにかく実際にやってみることを重視しています。お客さまの役に立ちたいという強い気持ちさえもっていれば、最初はたどたどしくても、あちこち頭をぶつけても、そのうち勘所がわかってきて、早く一人前の対応ができるようになるからです。そしてそうやって自分で経験したことは、ひとから教わったことよりもはるかに血肉の通った知識になってそのスタッフを成長させてくれるからです。
今月、新しいスタッフが何人かサポートセンターに配属されています。親切に、丁寧に、スピーディーに。それだけを肝に銘じて、まずはあまり知識のないまま、それでもどうにかしてお役にたちたいという気持ちで皆さんの電話に対応しています。慣れるまで、お客さまには多少のご不便をおかけしてしまうことがあるかもしれませんが、どうか温かく見守ってやってくださいね。