まいど通信
まいど! 編集長の奥野です。長い冬が終わって季節はついに初夏へ。というわけで今回は春夏ウェア特集をお届けしました。梅雨前のこの時期はレジャーだけでなく、外で働くにも最高のシーズンですね。ぜひ作業服を新調し、心機一転してみてはいかがでしょう?
●新型コロナ緊急事態
さて、まずは新型コロナウイルスに罹患された皆様および影響を受けられた皆様に、お見舞いを申し上げますとともに、一日も早いご回復と、感染の収束をお祈りいたします。また人命を救うため、最前線で闘っている医療従事者の皆様へは、心より感謝を申し上げます。
先月の「まいど通信」でも感染拡大への危機感は語っていましたが、いま読み返すとあまりの能天気ぶりに呆れてしまいます。これ以上ないくらい月並みな感想ですけど、まさかこんなことになるとは、こんなことが現実に起きるとは! いまだに悪い夢でも見ているような気がします。
仕事がなくなったり収入が減った人も多いでしょう。編集長もそうです。しかし、少なくともこの緊急事態宣言中はどうしようもありません。外出を控え、感染収束を待つ以外にできることはない。今はじたばたせず、耐えるのみ、です。
といっても、家でテレビやネット動画ばかり見ているのは危険です。体も弱るし頭もボケてくる。不安な気持ちも膨らむ。そうではなく、どこかに出かけたり知人と会ったりしなくても心身の健康を保ち続ける。そんな「コンディションを整える技術」がいまこそ必要と言えるでしょう。
ネット上では、自宅でできる体操や筋トレなどの動画が人気を集めていますが、ああいうのは継続するのが難しい。そこでおすすめしたいのは、日常生活での活動量を少しずつ"上乗せ"することです。
私の場合、自宅マンションに出入りするときはできるだけ階段を使うことにしました。下りはなるべくスローに、太ももにじわじわ負荷をかけて降り、上りは一段飛ばしで片足スクワットのように登っていきます。これ、けっこう息が切れます。7階だからまだなんとかなってますけど、10階以上だったら厳しいでしょう。エレベーターを使わないので感染予防にもなります。
あとは、買い物に行くときちょっと遠回りして坂を登ってみたり、街を一周してみたり、といった具合にわざわざ距離を稼ぐのもいい方法です。ここ大阪では、公園なんかに人が増えてジョギングやサイクリングはやりにくい状況ですが、道路事情はさほど影響を受けていません。むしろクルマはやや少なくなったかな、という印象です。
5月は自転車で走るのに最高のシーズン。日没は18時半くらいと遅いので、海辺に夕日を見に行くのもオススメです。日中、川沿いを走って海に向かうのは、海風に逆らうかたちになるのでかなりしんどい。けれども、そのぶん帰りはラクです。風の強い日、追い風を受けると自転車はオートバイみたいにスパーン! と加速する。サイコーですよ!
報道によれば、電車内での「3密」を避けるため、自転車通勤を始める人も増えているようです。個人的には、通勤時間帯の自転車は事故リスクがめちゃくちゃ高いのでおすすめしません。今は通学の自転車がいないし、会社員もテレワークだったりするので穏やかに見えますが、私は普段、この時間帯には乗らないと決めています。やむを得ず乗るときは、あらゆる事態を想定してすごくゆっくり走る。それでも急な飛び出しや進路変更など、危ない! と思うことはしょっちゅうです。
あ、それから自転車で海や川沿いを走るときは虫に注意してください。この時季はユスリカとか羽アリとかいっぱい飛んでいて、油断していると口に入ってきますから。ウイルスに加えて虫も防ぐために、ぜひマスクの着用を!
●「ジョガー」のススメ
今月のレポートでよく登場したアイテムが「ストレッチのジョガーパンツ」。記事の中でも「ジョガーはもはやワークパンツの定番」といった言葉を紹介しました。
じつは編集長も一昨年くらいから愛用しています。ジョギングするわけでもないし、裾が絞れてることにそんな意味あるの? と思う人も多いかもしれません。ところが、ジョガースタイルはものすごくメリットが多いのです!
まず、歩きやすいこと。ジョガーを履くようになって、裾のバタつきというのはかなりのエネルギーロスだったんだな、と気が付きました。普通のズボンを履いているときに比べると、足の疲れは3分の2くらい。ストレッチなしのジーンズと比べれば3分の1以下です。足の負担が少ないから、いくらでも歩きたくなる。走らない人にもジョガーの恩恵は間違いなくあると言える。職人さんが愛用するのも納得です。
そして自転車にも乗りやすい。パンツの裾がクランクに接触せず、快適です。スポーツ自転車の場合は、ギアに絡まないように裾をバンドで留める、というひと手間があるのですが、ジョガーパンツならそれも必要なし。ママチャリ感覚でひょいとロードバイクにうちまたがれるわけで、街に行っていろいろ用事を済ませていくときなんか、効率がすごくいい。
あと、ほんの少しですが暖かいのもポイントですね。裾から風が入ってくることがないので、ふくらはぎの寒さはある程度カバーできます。じゃあ夏はどうなのかと言えば、膝から下はあまり汗をかく場所でもないせいか、特に不快な印象はありません。春夏用の薄手のものを買っておけばオールシーズン履けるでしょう。
一方、ジョガーパンツのデメリットは、脱ぐとき面倒なことでしょうか。足首が抜けなくて銭湯の脱衣所でモタモタするときは「ああっ!」と言いたくなる。ただし、何カ月か履き続けていれば自然と脱ぐのも上手くなってくるので心配ありません。
作業服のパンツにも今後さらにジョガータイプが増えてくるでしょう。この流れに乗ってみなさんもぜひ、"ジョガー・ライフ"を始めてみませんか?
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というわけで、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回はどうなるのか、さっぱり見通しはつきませんが、この不安なムードを吹き飛ばす話題をお届けできるよう、編集部は力を尽くしていきます。では、次回もお楽しみに!