【アタックベース】満載機能が夏を彩る!image_maidoya3
直営店「アタック」を展開する作業服メーカー、アタックベース。通常なら、所在地の広島県福山市の本社に行って、リニューアルしたばかりのお店も訪問し、名物の「府中焼き」でも食べて帰るつもりだったのだが、新型コロナウイルスの緊急事態宣言でそんな目論見はすべて消し飛んでしまった。せめて店舗だけでものぞきに行けたら……とホームページをチェックしたところ、関西は店舗なし。はぁー、とため息を付きつつカタログをめくるとHUMMER(ハマー)の文字が。ああ、そうか、よく見かけるハマーの作業服ってアタックベースの商品だったのか、と今さら知る。ほかにも商品を見ていくと流行りのカジュアル風ウェアがあるかと思えば、企業ユニフォームの"きちんと感"のある商品もしっかりラインナップ。さらにはスポーツショップでも売れそうなトレーニングウェア風の作業服までそろっている。訪問できないのはつくづく残念だが、このメーカーなくして現在のワークウェアシーンは語れない、と確信した。

アタックベース
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接触冷感ストレッチの「7003シリーズ」
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上品なルックスの「2205シリーズ」
●開発のベースは「店舗」
 
  「メーカーでありお店でもある。その強みを生かして商品開発をしています」
 
   こう語るのはユニフォーム営業部の友滝さん。企業納品向けの「アタックワールド」、スポーツ系の「アペックス・ウィン」、ハードな現場向けの「ザ・タフ」、そして訴求力の高い「ハマー」といった主要ブランドの"棲み分け"のカギは、意外にもショップにあるという。
 
  「全国16カ所にある当社の店舗は、ウチの商品だけを扱っているのではありません。じつはほとんどが他社製品なんです。細身のストレッチデニムやミリタリー風のカジュアル作業服など、月刊まいど屋さんでもおなじみの人気ブランドのアイテムをたくさん売り場に並べて、お客さんに手に取ってもらいます。そうすることで、ショップを通じてユーザーとコミュニケーションをとり、お客さんの生の声を反映した商品開発ができる。つまり、店舗はアンテナショップなんです」
 
   友滝さんによれば、商品展開も「店頭」を強く意識したものになっているとのこと。
 
  「お店には、いろんな方向性のものを並べておかねばなりません。売れ筋のスタイリッシュなウェアはもちろん、会社のユニフォームにできるような誠実なルックスのものもいる。ファッションやスポーツウェアのトレンドも意識しないといけない一方、建設や土木といったハードな現場向けのタフな作業服もいるし、さらには色やガラなど、意外性のある商品も必要です。ユーザーの心に訴えるためには、こんなふうに店頭のようなバラエティ感がある商品構成が大事だと思っています」
 
   たしかに、アタックベースのカタログは表紙こそ「イマドキのカジュアル作業服」という雰囲気だが、めくってみるとけっこう保守的というか、オーソドックスな企業ユニフォームも目につく。へぇ、制服に強いのか、と思ったら、ガテン系のワイルドな作業服が出てきたり、スポーツ用品と間違えそうなウェアが載っていたりする。例えるなら刺身もステーキもある宴会用オードブルのようなラインナップなのだ。
 
  ●ストレッチ・接触冷感・通気性
 
   では、友滝さんにアタックベース新作のポイントについて聞いてみよう。
 
  「ウリはブランドによって異なるのですが、総じてキーワードにしているのは、『ストレッチ』『接触冷感』『通気性』の3つです。薄手で丈夫、動きやすくて着心地がいいといったことは当然として、涼感にも非常に力を入れました。ヒンヤリとする肌触りや蒸れを防ぐメッシュ仕様など、とことん猛暑に対応した展開となっています」
 
   そんな典型と言えるのが「7003シリーズ」、建設現場などハードな現場を想定した「ザ・タフ」の人気モデルだ。
 
  「今年で2年目の商品ですが、よく売れています。若い人が好むスタイリッシュな見た目に加えて、接触冷感、通気用メッシュなど、夏にほしい機能がそろったハイスペックなウェアです。生地は『校倉織り』という立体構造で、縦横に冷感糸を織り込んでいるので、シャリ感に加えてヒヤッと感も味わえる。汗をかいてもサラリと気持ちいい肌触りです。さらに、パンツの内股や背中も部分的にメッシュを使っていて、熱がこもる部分の蒸れも解消できます」
 
   このように、自分で作業服を買うユーザーに訴求する商品がある一方、会社などのユニフォーム採用を狙った商品もある。新作の「2205シリーズ」は、今風のカッコよさがありつつ制服らしいオーソドックス感も、という痒いところに手が届く商品だ。
 
  「この2205シリーズの地味にすごいところは、ポリウレタンを使わずに生地にストレッチ性を持たせていること。『幅入れ』といって、大きめの生地を薬剤と熱加工で縮めてから縫製することで高い伸縮性を実現しています。ポリウレタンを使った方が低コストでストレッチ仕様にできるのですが、耐久性と利便性を高めるため、このモデルでは使用していません。企業ユニフォームは3年から5年くらいは使うものだし、乾燥機を使いたいというお客さんも多いですから」
 
   ストレッチ作業服によく使われているポリウレタンは、熱に弱く、伸縮性の劣化も早い。1、2年で買い替える個人ユーザーなら問題ないが、企業がユニフォームとしてストレッチ仕様のウェアを買うなら、ポリウレタンを使っていないモデルがおすすめだ。この「2205シリーズ」はデザインや着心地に加えて、ストレッチの耐久性、メンテナンス性の面でも高パフォーマンスな総合力の高いアイテムと言える。
 
   さらに、同社の上下もの作業服には、人気ブランド「ハマー」もある。新作のオールシーズン向けモデル「HUMMER Wストレッチブルゾン」(型番363-4)には、対応するパンツとして、カーゴ(型番367-1)・スリムフィット(型番368-1)・ハーフ(型番369-1)の3タイプが用意されている。
 
  「パンツを3種類も展開するのは、ユーザーの嗜好に細かく応えるためです。特にこだわりがなければカーゴパンツを選んでもらえばいいんですけど、若い人の中にはもっと細身のシルエットがいい、という人もいる。それで、スリムフィットのパンツを用意しているわけです。また、近ごろはコンプレッションのレギンスと合わせたりする着こなしも人気なので、ハーフパンツもラインナップに加えました」
 
  カーゴポケットの有無で2タイプのパンツを用意しているのはよく目にするが、シルエット違いやハーフパンツを「対応パンツ」として並べるケースは珍しい。年代による好みの違いや新たな着こなしといったニーズにつぶさに応えていく同社の姿勢には、なかなか頭が下がる。
 
  ●空調服の「寄り添い企画」
 
  ガテン系・ユニフォーム系・カジュアル系と商品説明を終えた友滝さんだが、じつは春夏ものにはさらに別のテーマがあるという。「上下もの」ではないパンツだけのシリーズや各種コンプレッション系の展開だ。
 
  「夏物のもうひとつのテーマは『空調服に寄り添う商品』です。これから6月以降、ファン付きウェアを着る機会が多くなるので、商品もそれに合わせたものを展開していこう、と。当社は『空調風神服』を販売していますから、風神服ブルゾンの下に着るのにちょうどいいインナーや薄手のストレッチパンツ、ハーフパンツなんかも積極的に提案していきます」
 
  そんな商品の代表選手と言えるのが、(上下ものではない)パンツだけの企画「3100シリーズ」だろう。まるでトレーニングウェアのようなスポーティーな印象だが、じつは空調服との組み合わせを強く意識した商品なのだ。
 
  「ストレッチや接触冷感、吸汗速乾といった夏場向けの機能に加えて、強調しておきたいのは『超軽量』です。ファスナー付きポケットなど必要な機能はしっかりあるのに、着心地はすごくライト。カーゴパンツ(型番3100-1)は、アジャスターベルトとゴムの組み合わせでラクチンだし、ハーフパンツはハマーのレッグ系小物と組み合わせたりすると非常に快適ですよ」
 
  おすすめの着こなしは、膝下丈のハーフパンツ(型番3200-1/3300-1)とショートレッグガード(型番9039-80)の組み合わせ。肌を出さない安全スタイルでありながら、足さばきもよく、仕事が終われば即、レッグガードを外して"短パン化"できる。
 
  上下ものから空調服との組み合わせまで、アタックベースの春夏物展開は、まさに「攻撃的」のひとことだった。
 
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ハーフパンツ「369-1)を使ったコーディネート
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空調服に便利な小物も多数そろえる

    

高機能に裏打ちされた信頼のルックス! ユニフォームの大定番「2205シリーズ」

落ち着いた雰囲気が魅力の春夏用「きれいめワークウェア」。現代的なすっきりシルエットかつ信頼感の持てるデザインは企業ユニフォームにもちょうどいい。ポリエステルと綿の混合素材は高耐久でストレッチ性能も長持ち。ノータックのパンツはカーゴポケットの有無で2タイプをそろえた。


真夏もクール&スタイリッシュに! 冷感+通気性の「7003シリーズ」

ワイルドかつ洗練された印象もあるストレッチ作業服。校倉織りの生地はシャリ感があり、冷感糸とも相まって格別の涼しさを実現。ブルゾンの背中部分やパンツの内股はメッシュ仕様で、熱がこもる部分の蒸れも解消。上下ともファスナー付きポケットで収納面もパーフェクト。