先日、営業担当者と話をしていて、非常に興味を引くワークウェアを見つけた。ブルゾン、ベスト、シャツ、パンツ。さまざまなスタイルのウェアに強力な反射材を組み込んだNight x Knight(ナイト・ナイト)シリーズ。直訳すると「夜の騎士」。ネーミングにちょっと引き気味になりながらも話を聞いていると、その着目点に次第にひきこまれていく。
これまで、反射材付き作業服は、お客さまと相談しながら特別に作るケースがほとんどで、既製品として安価に、短納期でお客さまにお届けできる商品がなかったこと。セーフティーウェアとしての性能も申し分なく、ヨーロッパの安全基準規格にも適合する高視認性を備えていること。極太の反射材が意外なアクセントとなり、デザイン性も高いこと。ヒットの条件はそろっている。街角でひょっこり未来のスターを見つけたスカウトマンのような気分。。。
特殊ではあるが、必然性が高い。探せばありそうだが、実はどこにもない。月刊まいど屋の特集として、これ以上のシリーズはないのではないか。春夏作業服特集とはちょっとテーマがずれるなぁ、と思いながらも日増しに想いが募り、ムリやり企画に追加した今回のタカヤ特集。そうだ、これまで伝えきれていなかった彼らの春夏物ワークウェアの良さとあわせてレポートしよう。高揚した気分に押されるように、広島のタカヤ本社に急行し、じっくりとお話を伺ってきた。
これまで、反射材付き作業服は、お客さまと相談しながら特別に作るケースがほとんどで、既製品として安価に、短納期でお客さまにお届けできる商品がなかったこと。セーフティーウェアとしての性能も申し分なく、ヨーロッパの安全基準規格にも適合する高視認性を備えていること。極太の反射材が意外なアクセントとなり、デザイン性も高いこと。ヒットの条件はそろっている。街角でひょっこり未来のスターを見つけたスカウトマンのような気分。。。
特殊ではあるが、必然性が高い。探せばありそうだが、実はどこにもない。月刊まいど屋の特集として、これ以上のシリーズはないのではないか。春夏作業服特集とはちょっとテーマがずれるなぁ、と思いながらも日増しに想いが募り、ムリやり企画に追加した今回のタカヤ特集。そうだ、これまで伝えきれていなかった彼らの春夏物ワークウェアの良さとあわせてレポートしよう。高揚した気分に押されるように、広島のタカヤ本社に急行し、じっくりとお話を伺ってきた。
タカヤ
“Night Knight”(ナイト・ナイト)のベスト。反射材がデザインのアクセントになっている
TU-9900シリーズの涼しさのヒミツについて解説する谷口事業部長
■脈々と流れるチャレンジ魂は、まさにタカヤ商事のDNA
実は、アパレルメーカー業界において、タカヤ商事はレディースジーンズの先駆者として知られている。デニム素材を女性の体型にフィットする生地へと加工することで、繊細なシルエットを生むジーンズを開発し、レディースジーンズという新たなマーケットを切り開いた。現在の延長線でモノを考えず、これまで世の中になかったものを生み出していこうとする姿勢が、彼らの商品開発のモットーといえそうだ。
「当社のワークウェア部門は、まだまだ発展途上にあります。ですから思い切った切り口で、開発とマーケット開拓を行っています」と、取材に応じてくれた谷口事業部長。飽くことのないチャレンジ魂。そんなタカヤ商事のDNAは、ワークウェアの開発にも生きている。例えばウォッシュアウト生地を使ったグランシスコシリーズ。ジーンズメーカーならでは風合いが自慢のこのシリーズは、袖を通したとたん、身体になじむ着心地のよさがウリだ。それまでのマーケットにはなかったニーズを掘り起こし、発売から10年を経ても勢いは止まらず、ロングセラーを続けている。
創業以来のチャレンジ精神で、新分野を開拓してきたタカヤ商事。果たして“Night Knight”は、過去の大ヒット商品と同じ道を歩むのか?その可能性について、彼らはどう考えているのか?
■マーケット開拓は目新しいだけではだめ。本当に大切なものとは?
高視認性安全服は、夜間に路上作業をする際の必須アイテム。工事現場などでヘッドライトに照らされ、光るウェアを目にしたことがある読者も多いことだろう。夜の工事現場はそこら中にあるから、需要は高い。必要としているひとはたくさんいる。ただ、これまでの高視認性安全服は、反射材を既存の作業服に縫い付けるため、受注生産が中心だ。アイテムもカラー数も少なく、納期は長期にわたる。価格も割高だから、代わりに安全ベストを着用している現場も多い。タカヤ商事はそこに目をつけた。谷口部長は企画の意義をこう強調する。「“Night Knight”は、アイテムもブルゾン・ベスト・シャツ・パンツのフルライン。カラーも安全色の黄色を中心に何色も揃えています。これまでは、必要なのにすぐに調達できない、高くて手が出ない。そう感じているお客さまが多かったハズ。仕方がないから、市販の安全ベストで間に合わせる。“Night Knight”は、安全ベストより、はるかに目立ちます。つまり、安全性が断然高い。厳しいと言われるEU(欧州連合)の安全基準もクリアしているんですよ」。ヨーロッパ諸国では、基準をクリアした高視認性安全服を野外の作業者全員が着用しており、近い将来、日本でもこの基準が採用される可能性があるという。マーケットが広がる可能性はかなり高いのではないか。
新たな市場を作り出す秘訣を谷口事業部長に尋ねると、こんな答えが返ってきた。「目新しいだけではダメなのです。まずは、リサーチと研究を重ね、品質、デザインともに良いものをつくる。そして、販売店に対しては、『こういうものをやりましょう』と言って説いてまわる地道な営業活動。これらがうまくかみ合ったとき、お客さまは初めて受け入れてくれる」。
■『暑さ対策満載ワークウェア』が猛暑に効く
そんなタカヤの開発力がいかんなく発揮された春夏コレクション。その中で、今年も注目を集めているのが、去年の猛暑で多くのファンをつかんだTU-9900シリーズだ。通気性を高めるため、メッシュベンチレーションという風の通りみちが何箇所も設けられている。ベンチレーションの数をただ多くしただけでなく、首もと・脇・内股のリンパ節に沿って配置したから、これまで以上に身体の熱を効果的に下げられるという。「このワークウェアシリーズは、暑さ対策に最適です。夏に袖を通したら手放せないようで、すでに多くのファンがいます」と微笑む谷口事業部長。開発には登山用のウェアを入念に調査・研究し、快適さの裏づけをしてからの発売。猛暑に大ヒットというのも、うなずける。
今年もブレイクが確実な『暑さ対策満載ワークウェア』、そして今までマーケットになかった『選べる高視認安全服』“Night Knight”(ナイト・ナイト)。役者は揃った。2011年の春夏も、タカヤ商事の新たなステージから目が離せそうにない。
実は、アパレルメーカー業界において、タカヤ商事はレディースジーンズの先駆者として知られている。デニム素材を女性の体型にフィットする生地へと加工することで、繊細なシルエットを生むジーンズを開発し、レディースジーンズという新たなマーケットを切り開いた。現在の延長線でモノを考えず、これまで世の中になかったものを生み出していこうとする姿勢が、彼らの商品開発のモットーといえそうだ。
「当社のワークウェア部門は、まだまだ発展途上にあります。ですから思い切った切り口で、開発とマーケット開拓を行っています」と、取材に応じてくれた谷口事業部長。飽くことのないチャレンジ魂。そんなタカヤ商事のDNAは、ワークウェアの開発にも生きている。例えばウォッシュアウト生地を使ったグランシスコシリーズ。ジーンズメーカーならでは風合いが自慢のこのシリーズは、袖を通したとたん、身体になじむ着心地のよさがウリだ。それまでのマーケットにはなかったニーズを掘り起こし、発売から10年を経ても勢いは止まらず、ロングセラーを続けている。
創業以来のチャレンジ精神で、新分野を開拓してきたタカヤ商事。果たして“Night Knight”は、過去の大ヒット商品と同じ道を歩むのか?その可能性について、彼らはどう考えているのか?
■マーケット開拓は目新しいだけではだめ。本当に大切なものとは?
高視認性安全服は、夜間に路上作業をする際の必須アイテム。工事現場などでヘッドライトに照らされ、光るウェアを目にしたことがある読者も多いことだろう。夜の工事現場はそこら中にあるから、需要は高い。必要としているひとはたくさんいる。ただ、これまでの高視認性安全服は、反射材を既存の作業服に縫い付けるため、受注生産が中心だ。アイテムもカラー数も少なく、納期は長期にわたる。価格も割高だから、代わりに安全ベストを着用している現場も多い。タカヤ商事はそこに目をつけた。谷口部長は企画の意義をこう強調する。「“Night Knight”は、アイテムもブルゾン・ベスト・シャツ・パンツのフルライン。カラーも安全色の黄色を中心に何色も揃えています。これまでは、必要なのにすぐに調達できない、高くて手が出ない。そう感じているお客さまが多かったハズ。仕方がないから、市販の安全ベストで間に合わせる。“Night Knight”は、安全ベストより、はるかに目立ちます。つまり、安全性が断然高い。厳しいと言われるEU(欧州連合)の安全基準もクリアしているんですよ」。ヨーロッパ諸国では、基準をクリアした高視認性安全服を野外の作業者全員が着用しており、近い将来、日本でもこの基準が採用される可能性があるという。マーケットが広がる可能性はかなり高いのではないか。
新たな市場を作り出す秘訣を谷口事業部長に尋ねると、こんな答えが返ってきた。「目新しいだけではダメなのです。まずは、リサーチと研究を重ね、品質、デザインともに良いものをつくる。そして、販売店に対しては、『こういうものをやりましょう』と言って説いてまわる地道な営業活動。これらがうまくかみ合ったとき、お客さまは初めて受け入れてくれる」。
■『暑さ対策満載ワークウェア』が猛暑に効く
そんなタカヤの開発力がいかんなく発揮された春夏コレクション。その中で、今年も注目を集めているのが、去年の猛暑で多くのファンをつかんだTU-9900シリーズだ。通気性を高めるため、メッシュベンチレーションという風の通りみちが何箇所も設けられている。ベンチレーションの数をただ多くしただけでなく、首もと・脇・内股のリンパ節に沿って配置したから、これまで以上に身体の熱を効果的に下げられるという。「このワークウェアシリーズは、暑さ対策に最適です。夏に袖を通したら手放せないようで、すでに多くのファンがいます」と微笑む谷口事業部長。開発には登山用のウェアを入念に調査・研究し、快適さの裏づけをしてからの発売。猛暑に大ヒットというのも、うなずける。
今年もブレイクが確実な『暑さ対策満載ワークウェア』、そして今までマーケットになかった『選べる高視認安全服』“Night Knight”(ナイト・ナイト)。役者は揃った。2011年の春夏も、タカヤ商事の新たなステージから目が離せそうにない。
時代を捉えたマーケティングで、新機軸を打ち出していくタカヤ商事
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TU-8400ドライシリーズ いつでもサラサラ、ベタつき感も一切なし!スポーツ分野で人気の生地「アクアドライ」を採用。夏のワークスタイルを180度変える、快適度100%の人気シリーズ。着心地をさらに高める適度なストレッチ性と制電性も要チェック! |
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GC-2004シリーズ すぐに身体になじむソフトな着心地は、まるで長く着込んできたかのよう。長時間のバイオウォッシュ加工で自然な色落ちと独特の風合いを実現した人気のシリーズ。着るほどに愛着が増す、いぶし銀のロングセラー。 |
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