【桑和】多芸多才のオールラウンダーimage_maidoya3
目的が明確にわかる。桑和のニットシリーズを眺めていると、いつもそう思う。
  気に入った商品があったら買ってみようか。そんな調子でプライベート用にカジュアル店で買うウェア類とは違って、仕事用のニットを選ぶときはハッキリとした基準がある。例えば、炎天下の作業が多いなら、吸汗速乾や抗菌防臭機能が欲しい。綿系やポリエステル系など、仕事によっては素材も大切な選択基準になる。ポケットありとポケットなし。どちらでもいいというわけではない場合も多いだろう。キツめのハードワークだから、生地はしっかり厚手のものがいい。いやいや、暑くては仕事にならないから、薄手で着心地が良いものがいい。十人十色。職場によって、優先順位は千差万別。
  桑和のニットシリーズが売れるワケ。まいど屋のサイトを使いこなしているまいど屋フリークの皆さんなら先刻承知だと思う。画面の検索機能を使えば、まさにドンピシャの商品が出てくる、出てくる。詳細をチェックしてみると、価格もリーズナブル。多人数のユニフォームとして採用する際のサイズ展開も充実している。これで売れなきゃ、他に何がある?
  舞台裏を明かすと、まいど屋にとって、オススメしやすい、売りやすいのが桑和のシリーズ。どんなニーズにも対応できるラインナップの奥行きの広さと丁寧に作り込まれた品質の良さ。奇をてらわず、クセもない。お客さまからニット選びのご相談があったとき。スタッフの頭に桑和がまず真っ先に浮かぶのは、お客さまに喜ばれる確率が非常に高いことを知っているから。
  今回のインタビューでは桑和本社で同社のニットシリーズの商品企画を担当する生産管理課の今田課長に話を聞いた。彼らのニットシリーズの魅力について、改めてレポートしようと思う。 

桑和
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生産管理とともに商品企画にも携わる今田課長。月1ペースで海外に赴くという。
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今田課長イチオシの商品群。包装のデザインにもこだわりが。
■着心地がよくてリーズナブル! 今、ユニフォーム界でニット勢力拡大中!!
  インタビューに応じてくれた今田課長は、生産管理だけでなく商品企画にも携わる。工場の新規開拓、素材探し、製品チェックなど、月1ペースで海外に出かける商品開発のスペシャリストだ。早速、ニット製品の売れ行きを聞いてみると、こんな答えが返ってきた。「ニットはよく出ています。震災、節電、クールビズ。今年はそういう事情もあるでしょうが、実は、その前から売れていたんです。もう何年も前から、ユニフォームを普通のワークウェアからポロシャツなどのニットに切り替える企業が増えている。そういう傾向がずっと続いているんです」。
  確かにニット系ウェアは作業服に比べて動きやすい。着心地がよくてラク。しかも安い。着用する社員にも、支給する企業にもメリットが大きい。ニット製品をユニフォームとして認める社会的なコンセンサスさえ広がれば、トレンドが勢いを増すのは自然の流れ。桑和はそこに目を付けた。「さまざまなワークシーンを想定して、それぞれのシーンで必要とされる素材や形、機能を備えた商品を一つひとつ作ってきた。こんな現場には、この素材。こういう環境ならこの機能。開発を続けていくと、ラインナップがかなり充実してきたんです。また、サイズ展開もできるだけ広くする。大勢のスタッフがいれば、体の小さい人や大きい人は必ずいます。一人だけサイズがないなんて言ったら、ユニフォームにならないですよね。制服としてのニットを提案するなら、回転率は悪くなっても、サイズは充実させるべきなんです。また、デザイン面はあまり冒険しないようにしています。あくまでベーシックを基本とする。凝ったデザインは好き嫌いがハッキリしますから、たくさんの人が一緒に着る制服には向かないんです」。
  多様なニーズに対応する思い切りのよい拡大戦略と、時代の先を読む確かな目。そして野心的な価格設定。全ての条件がかみ合って、桑和はニットユニフォームのトップランナーとして業界の先頭を走る。その底ヂカラ、インタビューの間、テーブルに並べられた商品を手に取ってみて、改めて実感する。
 
  ■今シーズンはコレ! 月刊まいど屋も大注目のイチオシ商品
  今回のインタビューのために用意してくれたサンプル商品はどれも桑和の人気アイテムばかり。その中でも、イチオシは「ドライシリーズ(型番:50127、50120、50121、50122)」だという。「独特のサラサラ感がある新素材で、早くから取り組んできた製品です。ポロもTシャツも糸から作り込んだ本格的な吸汗速乾素材を使っていますから、何度洗濯しても性能が落ちない。安価な薬品処理のドライとは機能のクオリティーが違うんです」。ちなみに、このシリーズは年間を通して人気があるが、特に夏場には引き合いが殺到するそうだ。「汗をかいた後のベトベトした感じがほとんどないので、一度買ってくれたユーザーが何度もリピートしてくれます。ネイビーとホワイトを買ったから、次はロイヤルブルーにしてみようか、みたいな調子です」。
  まいど屋で今期よく出ているデオドラントシリーズ(型番:50381、50383、50382、50396、50397)もかなりの自信作。好評のTシャツ(半袖・長袖)に加え、胸ポケット付きの半袖Tシャツと、半袖ポロ(ポケットあり・なし)が登場し、対応するワークシーンが格段に広がった。脇の部分に施した消臭テープは、ドライシリーズ同様、糸から消臭機能を作り込んでいるのでガンガン洗濯しても効果が持続するという。「自分の汗のニオイって気になりますよね。日本人は他の人に不快な思いをさせたくないという心理が非常に強いですから、消臭機能をプラスするだけで、ユーザーは大変喜んでくれます。評判がいいから、対応アイテムをどんどん増やしちゃいました。本当によく売れているんです、コレ」と、今田課長もどこか誇らしげだ。
  また、変わったところでは、スポーツウェアばりのキリッと感がカッコいいツートンポロ(型番:0076、0077)。「新商品です。色の切り替えが新鮮でしょ」と今田課長。「介護関係の需要もあるから、透け防止・UV加工など、女性ニーズも意識して作り込みました。働く女性はかっこよく、また、インナーを気にせずのびのびと活動してもらいたいですから。桑和のニットは、女性にもやさしいんですよ」。
  運送、造園、建築といった業界で好評だというのは、シルバー×ブルーのパッケージがキラリと光るストレッチサポートインナー(型番:50332、50333、50353、50352、50359)。「野球選手などが着ているインナーを応用したもので、筋肉疲労を和らげます。ピタッとするので暑そうですが、汗をかいてもサーッと蒸発するので涼しいんです」。今田課長もゴルフの時には欠かさないというから、よほど着心地がよいのだろう。今期は“Yシャツの下に着たい”というユーザーの声に応えてVネックシャツを製品化。ラインナップもいっそう充実した。ここ桑和にも、このストレッチサポートインナーをこよなく愛し、仕事時に着用している社員が大勢いるそうだ。
 
  ■新素材探しに終わりなし!今後も桑和の新商品に期待大
  カラフルに並ぶ桑和のニット製品を見ていて、ふとこんなことを思った。これらの製品は、カジュアルやスポーツブランドのものと何が違うのだろう?「確かに境界はなくなってきています。ウチの製品はスポーツブランドのウェアと比べても機能・品質においてほとんど遜色がありません。価格的には大変な差がありますけどね」。今田課長が愉快そうに笑う。「ワーキングウェアは仕事に必要な道具です。毎日使うものだから、ユーザーの目も肥えている。クオリティーの水準が高くて、なおかつできるだけ安く。ほとんどのユーザーがそう考えています。で、我々もいろいろ努力をする」。
  現場が必要とするウェアを具体的な形にし、商品化していくために、桑和はどんな取り組みをしているのだろうか。「第一に情報収集です。ニットは縫製が簡単で、お客さまニーズにスピーディーに対応できますから。営業マンはもちろん、自分も展示会などで代理店さんと直接話をして情報収集に努めています。情報が集まればアイデアも出てくる。アイデアが固まれば思い切って量産し、価格を下げる。商品がヒットするかどうかは、その商品の実際の価値と価格のバランスにかかっているんだと思います」。
  現在も新素材探しに余念のない今田課長。最後に「これからの桑和も、楽しみにしていてほしい」と力強く締めくくった。
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高台にある社屋。道路を挟んで倉庫も建っている。
 

    

◆サラリとした肌触りが大好評のドライポロシリーズ

サラリとした肌触りが大好評の定番ドライポロ。吸汗速乾糸で織り上げた生地だから、何度洗濯しても爽快感はエンドレス。半袖、長袖、両方揃ったオールシーズン対応。1年365日、お休み以外はガンガン着たおして!


◆柔らかな肌当たりが魅力のハニカムメッシュポロシリーズ

サラサラ涼しい!臭わない!通気性がよくて、柔らかい!ハニカムメッシュ独特の凹凸感とドライ感で真夏も快適な着心地が持続する半袖ポロ。脇の下の消臭テープがイヤなニオイを抑えてエチケット対策も万全。オールシーズン着回せる、使い勝手のよさが大好評の一着。胸ポケットあり・なし、お好みでどうぞ。