月刊まいど屋 --特集-- 2011年10月号[セロリー]1ページ

■満席の来場者を魅了した新作コレクションショー
美しい！かわいい！ステキ！ショーが始まって、すぐにそう感じたのは、何もスタイルのいいモデルさんが着ているからというだけではありません。ライトに照らし出され、モデルさんの動きによってさまざまな表情を見せる生地そのものが、とても美しいのです。動きに合わせて軽くしなやかにフィットする生地の質感。一見無地のようだけれど、光の当たり具合によって鮮明に浮かび上がるストライプや格子柄。それらが絶妙なバランスで美しいシルエットを描き、ほんと、ステキ！のひと言。
軽快なBGMにのせて、機能やデザインのポイントを伝えるナレーション。そして時折、モデルさんが客席に近寄り、さりげなく上着を差し出して生地を確かめるように促すことも…。カッコイイあり、カワイイあり、上質感あり。客席のバイヤーの方々も「ほう」と声にならない声をあげ、次々に登場する新作ウェアに見入っていました。
こうして会場いっぱいの来場者を魅了した『クレッセ』新商品の数々。シリーズ数もアイテム数も相当な数にのぼりますが、総括すると今期のラインナップにはどのような特長があるのでしょうか。

■注目すべきは“表情のある素材”と“こだわりの柄”
「ポイントは表情のある素材感。柄でいえば、控えめなストライプとシックなチェックですね」と、新商品の傾向を端的に語る難波チーフ。さらに「これだけではよく分からないでしょうから」と、今期イチ押しの２シリーズを紹介してくれました。
「１つ目は、昨年デビューしたTio Tio（ティオティオ）×フレクシーラのコラボウェアです。お陰様でご好評をいただき、昨年のキリッとした“かっこいい”シリーズに続き、今期は“かわいい”デザインを追加しました。アクティブに動く営業職から受付、事務職まで、汎用性の高いシリーズになってきたと思います」。ここで補足説明しておくと、『Tio Tio』は、空気のチカラで抗菌・消臭する機能性加工。『フレクシーラ』は、軽くしなやかで動きやすいストレッチ素材のこと。この２つが組み合わさることにより、軽やかな美シルエットのウェアを毎日爽やかに着こなせるというワケ。なお、Tio Tioの抗菌消臭機能は、光の届かないロッカーに入れたままでも効果が24時間持続。洗濯の際に部屋干ししてもイヤなニオイがしないそうです。
一方、もう１つのイチ押しシリーズは、表情のある“上質な黒”を提案するラインナップ。「マットな漆黒のニットウェアと、吸い込まれるような黒にシャドーストライプ（織り柄）を施したウェアがあり、どちらも、さりげない中にこだわりを尽くしています」と難波チーフもどこか誇らしげ。さらに、黒はここ数年人気が高いことから、「そろそろ黒から離れるお客さまもいらっしゃるだろうと、グレーやネイビーなどもご提案しています」と、次のトレンドを予見した一手も。常に一歩先を読んで市場をリードしていくクレッセの姿勢を、ここに見たような気がしました。
■企画の感性とユーザーの声、どちらが欠けても商品は作れない
こうした新作は、どのようにして生まれるのでしょう。商品企画について尋ねてみると、「私は営業担当ですが、我々営業も企画から商品づくりに関わっていきます。企画スタッフの感性と、営業スタッフが集めた市場動向やユーザーの声をすり合わせることで、よりよいウェアができるのです」とのこと。例えば、「お腹の形に合わせてスカートのベルト部分をカーブさせ、ラクで動きやすく、美しく見えるようにしたり。トップスのポケットを、クリップや印鑑などを分けて入れられるように二重構造にしたり。これらの工夫も、そんなすり合わせの中から生まれたものです」と教えてくれました。
この他にも『クレッセ』では、CO2削減に貢献するカーボンオフセット付商品や、オフィスウェアのリサイクルも積極的に進め、商品を通じて企業や働く女性たちの意識を環境や社会へと広げています。「我々が提案するオフィスウェアは、環境と仕事と人を結びます。そして、働く文化を育んで、女性たちがステキに輝けるよう応援していく。そんなツールでありたいのです」。難波チーフのこの言葉には『クレッセ』のマインドが集約されていて、オフィスウェアの深さと可能性に改めて気づかされました。
素材、機能、着心地、デザイン、きめ細かな配慮・工夫と、総合力でワーキングレディを応援する『クレッセ』。その魅力あふれる新作ウェアや人気商品の詳細は、以下のコーナーでどうぞ。