防寒着を選ぶとき、一番大事なことって何だろう。デザインやカラー、値段だって確かに重要。でも、結局のところ、ホントに重視しているのは着てあったかいかどうか。凍てつくような外気から、この身を守ってくれなきゃ話にならない。遊びで使うわけじゃないから、どんな過酷な状況でも期待通りのパフォーマンスを見せてくれなきゃ仕事が出来ない。
風が容赦なく吹き付ける作業場。みぞれが降り続く現場。雪は冷たい雨に変わることもあるだろう。仕事だから、逃げるわけにはいかない。そんなとき、頼りになるのは性能のいい防寒着。動きに支障が出ないように、軽量だったらなおありがたい。
ビッグボーンのウインターギアは、防寒性能を切実に求めるひとに特にオススメのシリーズだ。寒冷地向けの本格仕様。並みのレインスーツ以上の対水圧を備えた完全防水。プロユースのハイスペックをズラリと並べながら、衣服としての快適性や上質感が犠牲になっていない。軽くて、動きやすい。作業性がよい。経験の長いプロたちは知っている。毎年冬場になると、彼らがビッグボーンの防寒を指名してくるのもうなずける。
今までビッグボーンを試していなかった人たちにも、このブランドが持つ非凡な実力を紹介したい。そう考えて企画した今回の特集。彼らの防寒コレクションの際立つ特質について、まいど屋営業担当の岡田さんにたっぷりとお話を伺った。
風が容赦なく吹き付ける作業場。みぞれが降り続く現場。雪は冷たい雨に変わることもあるだろう。仕事だから、逃げるわけにはいかない。そんなとき、頼りになるのは性能のいい防寒着。動きに支障が出ないように、軽量だったらなおありがたい。
ビッグボーンのウインターギアは、防寒性能を切実に求めるひとに特にオススメのシリーズだ。寒冷地向けの本格仕様。並みのレインスーツ以上の対水圧を備えた完全防水。プロユースのハイスペックをズラリと並べながら、衣服としての快適性や上質感が犠牲になっていない。軽くて、動きやすい。作業性がよい。経験の長いプロたちは知っている。毎年冬場になると、彼らがビッグボーンの防寒を指名してくるのもうなずける。
今までビッグボーンを試していなかった人たちにも、このブランドが持つ非凡な実力を紹介したい。そう考えて企画した今回の特集。彼らの防寒コレクションの際立つ特質について、まいど屋営業担当の岡田さんにたっぷりとお話を伺った。
ビッグボーン
取材に応じてくれた営業部長の三上さん(左)と営業の岡田さん(右)
ビッグボーンのお家芸、裏アルミシートがチラリ
「作業着としての防寒服は、カジュアル店で売っている防寒着とは評価されるポイントが違うんです」。取材が始まると、岡田さんはまずそう言ってビッグボーンの防寒ウェアに対する考え方を説明してくれた。「ただ暖かければいいのであれば、ダウンやボアを使えばいい。ところが、それでは厚みが出過ぎてしまい、作業性が損なわれてしまう。着ていて寒くないのは当たり前。その上、軽くて動きやすいもの。現場で働いている人たちが求めている価値はそこにあると思います」。
保温性と動きやすさを突き詰めて作ったという裏アルミシリーズのジャケット(型番:8386)を取り出しながら、岡田さんがさらに話を続ける。「裏地の薄いアルミシートが特徴です。アルミシートは、とにかく風を通さない。そして、中の温かさを外に逃がさない。わかりやすく言えば、魔法瓶の原理です。体温を反射させ、熱を衣服の内側に閉じ込める」。
ただし、アルミそのものをシートにするのは、実は、コストや品質面で難しいのだそうだ。裏アルミ防寒のパイオニアと言っていい彼らだが、初めの頃はかなり苦労をしたという。「たとえば、アルミシートは、安いものは剥離があるし、高いものはコストがかかりすぎる。当初は紆余曲折あり、試行錯誤しました。われわれが初めて防寒着にアルミシートを採用して約30年。今では長年蓄積したノウハウを生かして商品作りができている。薄くて軽くて暖かい、この素材のよさを引き出すテクニックが十分身についている」。
岡田さんが言うテクニックには、スペックの魅力をもう一段引き上げるための仕様やデザインも含まれるのだろう。手にした防寒ジャケットを示しながら岡田さんはこう解説する。「このジャケットはアルミシートの他にも、暖かさと作業性をアップさせる仕掛けがたくさんあるんです。例えば風を完全にシャットアウトするために、前たてを2枚にしています。雨が降っても心配がないよう、生地には耐水性もある。雨風をさえぎるためのフードはヘルメットの上からかぶれる大きさにしました。細かいところでは、ポケットの裏側を起毛にしています。手を入れたときに暖かいんです。作業していないとき、ポケットに手を突っ込んで暖をとる人が多いですからね」。
この8386シリーズは、認識性の高いオレンジが今年からカラーバリエーションに加わったものの、10年以上変わらないロングセラー商品。ただし、これで完成形にして終わらないのが、さまざまな現場のニーズを意識したビッグボーンらしい。裏アルミシートを特に寒さを感じる胴体と腰回り部分だけにして、価格を抑えた8346シリーズ。高視認性を確保するためにカラフルな色を採用した8206シリーズ。裏アルミシートの着眼点から派生したモデルが次々と生まれている。「お客さまの作業シーンに合ったバージョンをできるだけ多く作る。だから、一度着たら手離せない、という人がほとんどです。するとリピートしてもらえるようになる。これじゃなきゃダメ、やっぱりこれがいいという人が増えていくんです」。
裏アルミを使った防寒着の他にも、彼らの防寒コレクションにはプロが喜びそうな高性能モデルが数多く並ぶ。例えば、防水、防寒性能を極めた8696シリーズ。耐水圧20,000mmというとてつもない耐水性は、その辺で売っている普通のレインスーツよりはるかに防水性能が高い。主要縫製部分には目張りテープを張り巡らし、ほんの少しの水の染み込みも許さないほど注意深く、丁寧に仕上げてある。豪雪地帯での作業なら、これほど頼りになるアイテムはないだろう。
また、最近は、防寒タイプのインナーウェア(型番:AR8025など)にも注目が集まっている。ハイネックタイプと丸首タイプの2種類あるので、ユーザーは作業現場に合わせて選んでいるようだ。伸縮性に優れたストレッチ素材で体格別に4サイズ作ってあるから、どんな人でもジャストなフィット感で着用できる。作業性を大事にするビッグボーンならではの細やかな配慮。薄いが裏起毛で保温性も十分あり、冬場のインナーとして大活躍しそうなシリーズだ。
インタビューの最後に、ビッグボーンの今後について尋ねてみると、岡田さんからはこんな答えが返ってきた。「ひとりよがりにならないよう、お客様との商談から吸い上げた、現場に近い方の声を生かした物作りを続けていきたいですね。ベーシックでいい。作業にたずさわる人が本当に欲しいものを作っていく。実は、誰にも受け入れられる、というものが、いちばん難しいんですけど」。言葉とは裏腹に、自信満々の笑顔でそう締めくくってくれた。プロ仕様の作業用防寒着を探すなら、ビッグボーンにしておけば、まず間違いがなさそうだ。
保温性と動きやすさを突き詰めて作ったという裏アルミシリーズのジャケット(型番:8386)を取り出しながら、岡田さんがさらに話を続ける。「裏地の薄いアルミシートが特徴です。アルミシートは、とにかく風を通さない。そして、中の温かさを外に逃がさない。わかりやすく言えば、魔法瓶の原理です。体温を反射させ、熱を衣服の内側に閉じ込める」。
ただし、アルミそのものをシートにするのは、実は、コストや品質面で難しいのだそうだ。裏アルミ防寒のパイオニアと言っていい彼らだが、初めの頃はかなり苦労をしたという。「たとえば、アルミシートは、安いものは剥離があるし、高いものはコストがかかりすぎる。当初は紆余曲折あり、試行錯誤しました。われわれが初めて防寒着にアルミシートを採用して約30年。今では長年蓄積したノウハウを生かして商品作りができている。薄くて軽くて暖かい、この素材のよさを引き出すテクニックが十分身についている」。
岡田さんが言うテクニックには、スペックの魅力をもう一段引き上げるための仕様やデザインも含まれるのだろう。手にした防寒ジャケットを示しながら岡田さんはこう解説する。「このジャケットはアルミシートの他にも、暖かさと作業性をアップさせる仕掛けがたくさんあるんです。例えば風を完全にシャットアウトするために、前たてを2枚にしています。雨が降っても心配がないよう、生地には耐水性もある。雨風をさえぎるためのフードはヘルメットの上からかぶれる大きさにしました。細かいところでは、ポケットの裏側を起毛にしています。手を入れたときに暖かいんです。作業していないとき、ポケットに手を突っ込んで暖をとる人が多いですからね」。
この8386シリーズは、認識性の高いオレンジが今年からカラーバリエーションに加わったものの、10年以上変わらないロングセラー商品。ただし、これで完成形にして終わらないのが、さまざまな現場のニーズを意識したビッグボーンらしい。裏アルミシートを特に寒さを感じる胴体と腰回り部分だけにして、価格を抑えた8346シリーズ。高視認性を確保するためにカラフルな色を採用した8206シリーズ。裏アルミシートの着眼点から派生したモデルが次々と生まれている。「お客さまの作業シーンに合ったバージョンをできるだけ多く作る。だから、一度着たら手離せない、という人がほとんどです。するとリピートしてもらえるようになる。これじゃなきゃダメ、やっぱりこれがいいという人が増えていくんです」。
裏アルミを使った防寒着の他にも、彼らの防寒コレクションにはプロが喜びそうな高性能モデルが数多く並ぶ。例えば、防水、防寒性能を極めた8696シリーズ。耐水圧20,000mmというとてつもない耐水性は、その辺で売っている普通のレインスーツよりはるかに防水性能が高い。主要縫製部分には目張りテープを張り巡らし、ほんの少しの水の染み込みも許さないほど注意深く、丁寧に仕上げてある。豪雪地帯での作業なら、これほど頼りになるアイテムはないだろう。
また、最近は、防寒タイプのインナーウェア(型番:AR8025など)にも注目が集まっている。ハイネックタイプと丸首タイプの2種類あるので、ユーザーは作業現場に合わせて選んでいるようだ。伸縮性に優れたストレッチ素材で体格別に4サイズ作ってあるから、どんな人でもジャストなフィット感で着用できる。作業性を大事にするビッグボーンならではの細やかな配慮。薄いが裏起毛で保温性も十分あり、冬場のインナーとして大活躍しそうなシリーズだ。
インタビューの最後に、ビッグボーンの今後について尋ねてみると、岡田さんからはこんな答えが返ってきた。「ひとりよがりにならないよう、お客様との商談から吸い上げた、現場に近い方の声を生かした物作りを続けていきたいですね。ベーシックでいい。作業にたずさわる人が本当に欲しいものを作っていく。実は、誰にも受け入れられる、というものが、いちばん難しいんですけど」。言葉とは裏腹に、自信満々の笑顔でそう締めくくってくれた。プロ仕様の作業用防寒着を探すなら、ビッグボーンにしておけば、まず間違いがなさそうだ。
内側からの寒さ対策ならAR8025シリーズ
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◆軽量なのに、極寒対応!8386シリーズ 全面アルミシートと2枚の前たてで、風をシャットアウト。寒さから全身を守る優れモノ。薄くて軽いから、現場での作業性も◎。外作業時の防寒ジャケットから、バイク運転時のウインドブレーカーとしてなど、用途もいろいろ。SSサイズから5Lと幅広いサイズ展開も魅力。雨に強くムレを防止する透湿防水性能もマル。 |
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◆動きやすさと上質感で人気の8308シリーズ 気軽に着られる軽量防寒として、あると便利な一枚。裏起毛と中綿で、暖かさを実現。ポリエステル素材は、上質感と光沢感が魅力。胸元とポケット部分の反射テープが、暗がりでの視認性もしっかり確保。リーズナブルな価格も◎。 |
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