日頃、安全スニーカーを愛用しているひと達は、どんな思いを抱いているのだろう。会社のキマリだから。現場に入るために仕方なく。硬い先芯が入っている例のヤツ。できることなら履きたくない。つま先に当たれば痛いし、重いし。普通の靴なら、どんなに仕事がしやすいだろう。でも、万一ってこともあるから、自分のためにも我慢するか。。。
ユーザーのキモチは大方、そんなところ。だいたい、安全靴って、人にとっても、シューズにとっても、もともとムリがある仕様。ひとの足は窮屈な先芯をイヤがる。シューズはアッパーの甲被に少しずつダメージを与える先芯をココロの底で嫌っている。
安全スニーカーの歴史は、この不幸な結婚をノーマルで快適な状態に近づけていく努力の物語。そしてシモンの安全スニーカーはその努力が報われた稀有な例。先芯のデザインを工夫し、相手にできるだけイヤがられないように注意をしながら、シューズ自体の快適性をとことん突き詰めてつかみ取った、ひともうらやむ成功例。
例えば「軽技」シリーズに代表される軽量性。例えば「エアースペシャル」シリーズのクッション性。シューズ自体の履き心地が一流になれば、先芯という安全靴の宿命といえる欠点も次第に気にならなくなってくる。
今履いている安全スニーカーに不満を持っているひとは、是非、以下のレポートをチェックしてみてほしい。違和感を抱えたまま日々を過ごしているのはもったいない。扉を開けば、新しい世界が、きっとすぐそこにある。
ユーザーのキモチは大方、そんなところ。だいたい、安全靴って、人にとっても、シューズにとっても、もともとムリがある仕様。ひとの足は窮屈な先芯をイヤがる。シューズはアッパーの甲被に少しずつダメージを与える先芯をココロの底で嫌っている。
安全スニーカーの歴史は、この不幸な結婚をノーマルで快適な状態に近づけていく努力の物語。そしてシモンの安全スニーカーはその努力が報われた稀有な例。先芯のデザインを工夫し、相手にできるだけイヤがられないように注意をしながら、シューズ自体の快適性をとことん突き詰めてつかみ取った、ひともうらやむ成功例。
例えば「軽技」シリーズに代表される軽量性。例えば「エアースペシャル」シリーズのクッション性。シューズ自体の履き心地が一流になれば、先芯という安全靴の宿命といえる欠点も次第に気にならなくなってくる。
今履いている安全スニーカーに不満を持っているひとは、是非、以下のレポートをチェックしてみてほしい。違和感を抱えたまま日々を過ごしているのはもったいない。扉を開けば、新しい世界が、きっとすぐそこにある。
シモン
取材に応じてくれた取締役・フットウェア事業部長の利岡 英和さん
左から軽技A+(KA211)、軽技スペシャル(KS502)、AirSpecial3000静電仕様
「品質を守ることにかけては慎重すぎるくらい慎重かな。ただ、ユーザーのためになるアイデアに対しては先頭をきって果敢に挑む。セーフティーシューズをより安全にする技術。快適性を高めるさまざまな工夫。レベルを向上させることに対して迷いがない。そういう意味では、業界の中でもパイオニア的な存在といっていいでしょう」。そう自社を評するのは、株式会社シモン 取締役・フットウェア事業部長の利岡 英和さん。本題に入る前に、「まず、話の前提として知っていただきたいので・・・」と、こう続けた。
「安全靴に『JIS規格(JIS T8101)』があるように、先芯入スニーカーには日本保安用品協会が定める『日本プロテクティブスニーカー規格(JPSA A種またはB種)』があります。現在、市場に出回っている、いわゆる安全スニーカーと呼ばれるものの中には、この規格を取っていないものが実は多数あるんですが、ユーザーの安全に責任を持とうとするなら、やはり認定を受けるべきでしょう」。もちろん、シモンの先芯入スニーカーは、すべてこの規格に合格したプロテクティブスニーカー(プロスニーカー)。巷の安全スニーカーとは一線を画す規格認定品であり、試験に試験を重ねて開発し認定を得たものだけに、その言葉の端々から自社製品のクオリティに対する絶対的な自信と誇りが伝わってくる。
レベルの高い安全性能を前提にして、シモンの商品開発がさらにその先へ進んでいく様子を、利岡さんは『思いやりのエンジニアリング化』という独特の表現で言い表す。そして、彼が言う『迷いのない態度』が、シモンのシューズをして他に類を見ない存在へと押し上げている。「まずは履いてみてください」。そう言って取り出したのは、同社を代表するヒット商品『軽技A+(かるわざエープラス)』(型番:KA211)。手に取って、その軽さに驚く。通常のプロスニーカーは1足800gほどだが、この『軽技』は、わずか570g。見た限りでは一般的な安全スニーカーと何ら変わらないボディーのどこをどう軽くしているのか見当もつかない。「2004年に1足600gを切る製品(B種)を出し、大変な評判になりました。7年近くたくさんのユーザーにご愛用いただいてきましたが、2010年9月に、より安全性の高いA種認定品にモデルチェンジしたんです。A種でなおかつ600gを切る。画期的な製品ですから、前シリーズと同様、高い評価をいただいています」。
また、履き心地という点をさらに進化させたのが、「ムレない」を追求した『軽技スペシャル』(型番:KS502)。カカト部分に内蔵されたエアーバック(実用新案登録)が歩くたびに吸・排気を繰り返し、シューズ内を常に新鮮な空気で満たしてくれる。つまり、シューズ自体が呼吸して、不快なムレを防いでくれるというワケだ。
また、足への負担を考慮してクッション性を追求した製品もある。1998年にデビューしたエアークッション搭載モデル『AirSpecial』は、根強い人気を誇り、現在は3代目となる『AirSpecial3000 静電仕様』(A種)がラインナップされている。「2代目まではカカトのみエアークッションを入れていましたが、この『AirSpecial3000』では前方部分にも搭載しています。疲れにくいので、倉庫業など主に立ち仕事の方に喜ばれていますね。つい先日も、宅配業者の方が履いているのを見かけましたよ」。
他社がなかなかマネできないこうした特徴ある製品は、お客さま相談室に寄せられるエンドユーザーの声や、展示会での販売店の意見をもとに生まれてくるのだという。「『こういう商品はないか』といった問い合わせが非常に参考になります。そんな声を届けてくれるのは、現場が具体的な問題に直面しているからなんです。そこを解決してやれば、シューズはもっと快適になる。ウチの場合、企画から商品化まで2年ほどかかります。品質や性能確認に時間をかけるので、常にいくつもの企画を並行して進めているんです」。
シモンの商品は全般的にプロダクトサイクルが長い。開発にしっかり時間をかけるということもあるが、それだけリピーターが多いということの証でもある。「長く使っていただけるのは、我々の思いがお客さまに伝わっているということ。ありがたいことです。しかし、せっかく築いたいい関係も、努力を続けていなければいつかは壊れてしまう。ユーザーの気持ちに寄り添って、共感し続けていくことが大事なんだと思います。今後は、鳶、土木、ドライバーなどいろいろな職種にあったシューズの開発を考えていきたいです。さまざまなニーズにピンポイントで答えを出せる製品づくりができたらいいですね」。
ユーザーの悩みを一つひとつ丁寧に拾い上げることで進化してきたシモンのプロテクティブスニーカー。その歩みはさながら、不満を抱えながらも、相手の言葉にじっくりと耳を傾け、課題を乗り越えてきた夫婦にも似ている。以下に、そうした努力の末に生まれた、彼らの製品の数々を紹介してみよう。長い付き合いができそうなシューズにきっと出会えるハズだ。
「安全靴に『JIS規格(JIS T8101)』があるように、先芯入スニーカーには日本保安用品協会が定める『日本プロテクティブスニーカー規格(JPSA A種またはB種)』があります。現在、市場に出回っている、いわゆる安全スニーカーと呼ばれるものの中には、この規格を取っていないものが実は多数あるんですが、ユーザーの安全に責任を持とうとするなら、やはり認定を受けるべきでしょう」。もちろん、シモンの先芯入スニーカーは、すべてこの規格に合格したプロテクティブスニーカー(プロスニーカー)。巷の安全スニーカーとは一線を画す規格認定品であり、試験に試験を重ねて開発し認定を得たものだけに、その言葉の端々から自社製品のクオリティに対する絶対的な自信と誇りが伝わってくる。
レベルの高い安全性能を前提にして、シモンの商品開発がさらにその先へ進んでいく様子を、利岡さんは『思いやりのエンジニアリング化』という独特の表現で言い表す。そして、彼が言う『迷いのない態度』が、シモンのシューズをして他に類を見ない存在へと押し上げている。「まずは履いてみてください」。そう言って取り出したのは、同社を代表するヒット商品『軽技A+(かるわざエープラス)』(型番:KA211)。手に取って、その軽さに驚く。通常のプロスニーカーは1足800gほどだが、この『軽技』は、わずか570g。見た限りでは一般的な安全スニーカーと何ら変わらないボディーのどこをどう軽くしているのか見当もつかない。「2004年に1足600gを切る製品(B種)を出し、大変な評判になりました。7年近くたくさんのユーザーにご愛用いただいてきましたが、2010年9月に、より安全性の高いA種認定品にモデルチェンジしたんです。A種でなおかつ600gを切る。画期的な製品ですから、前シリーズと同様、高い評価をいただいています」。
また、履き心地という点をさらに進化させたのが、「ムレない」を追求した『軽技スペシャル』(型番:KS502)。カカト部分に内蔵されたエアーバック(実用新案登録)が歩くたびに吸・排気を繰り返し、シューズ内を常に新鮮な空気で満たしてくれる。つまり、シューズ自体が呼吸して、不快なムレを防いでくれるというワケだ。
また、足への負担を考慮してクッション性を追求した製品もある。1998年にデビューしたエアークッション搭載モデル『AirSpecial』は、根強い人気を誇り、現在は3代目となる『AirSpecial3000 静電仕様』(A種)がラインナップされている。「2代目まではカカトのみエアークッションを入れていましたが、この『AirSpecial3000』では前方部分にも搭載しています。疲れにくいので、倉庫業など主に立ち仕事の方に喜ばれていますね。つい先日も、宅配業者の方が履いているのを見かけましたよ」。
他社がなかなかマネできないこうした特徴ある製品は、お客さま相談室に寄せられるエンドユーザーの声や、展示会での販売店の意見をもとに生まれてくるのだという。「『こういう商品はないか』といった問い合わせが非常に参考になります。そんな声を届けてくれるのは、現場が具体的な問題に直面しているからなんです。そこを解決してやれば、シューズはもっと快適になる。ウチの場合、企画から商品化まで2年ほどかかります。品質や性能確認に時間をかけるので、常にいくつもの企画を並行して進めているんです」。
シモンの商品は全般的にプロダクトサイクルが長い。開発にしっかり時間をかけるということもあるが、それだけリピーターが多いということの証でもある。「長く使っていただけるのは、我々の思いがお客さまに伝わっているということ。ありがたいことです。しかし、せっかく築いたいい関係も、努力を続けていなければいつかは壊れてしまう。ユーザーの気持ちに寄り添って、共感し続けていくことが大事なんだと思います。今後は、鳶、土木、ドライバーなどいろいろな職種にあったシューズの開発を考えていきたいです。さまざまなニーズにピンポイントで答えを出せる製品づくりができたらいいですね」。
ユーザーの悩みを一つひとつ丁寧に拾い上げることで進化してきたシモンのプロテクティブスニーカー。その歩みはさながら、不満を抱えながらも、相手の言葉にじっくりと耳を傾け、課題を乗り越えてきた夫婦にも似ている。以下に、そうした努力の末に生まれた、彼らの製品の数々を紹介してみよう。長い付き合いができそうなシューズにきっと出会えるハズだ。
株式会社シモン 本社エントランスホール
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◆履いていることさえ忘れてしまうほどの軽量性!軽技シリーズ最新版 大人気の軽技シリーズに、脱ぎ履きしやすいベルトタイプが新登場!この存在感で1足わずか590g。しかも、より安全性に優れたJPSA A種認定品。見た目とのギャップに戸惑ってしまう、アンビリバボーな軽さを、ぜひその足に。 |
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◆メッシュ仕様で通気性を確保!足ムレしにくい快適シリーズ アッパーは人工皮革と通気性に優れたエアーメッシュ。耐久性にもこだわった造りのSLシリーズは、メーカー担当者も「持ちが違う」と太鼓判!同じくエアーメッシュ採用の8811、8818、ナイロンメッシュクロス採用の8800と、スポーティーなデザインも揃って、オールJPSA A種 認定品。 |
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