月刊まいど屋 --特集-- 2012年5月号[セロリー]1ページ

　満席の観客が、期待に胸ふくらませて待っている。新作コレクションショーの主役は、ジャケットでもパンツでも、スカートでもありません。実は今回のお目当ては、普段は脇役に見られがちなブラウス。新作を着たモデルさんが登場するたび、バイヤーの方々も思わず見入ってしまいます。会場を魅了したショーが終わったあとも、みなさん展示会場に足を止め、ブラウスの前から離れない様子が印象的でした。
　そんな中、今回の取材に応じてくれたのは、東京支店の渡辺さん。ずばり、ブラウスとは？という問いかけにこう答えてくれました。「女性のユニフォームで、目につくのはベストだったりジャケットだったり、スカートだったりが浮かぶかもしれません。その中でもブラウスは、好感度をあげるために、絶対に外せないものだと思いますね」。
　その理由はいったいどこにあるのでしょうか。「ブラウスは見える部分が少ない分、見えないところのお洒落だと思います。そういう見えない部分にもこだわれる女性からは、気遣いも感じられますね。そうすると、この女性はスイッチが入ってるな、とか、何か違うんじゃないか、とか、男性から見ても気になってしまうんですよ」。
実は、女性が思っている以上に、男性はブラウスを見ているよう。逆に言えば、ブラウスをきちんと着こなしていることで、好感度が簡単にアップできるともいえるでしょう。渡辺さんはセロリーのブラウス感をこんな風に説明します。「ブラウスは働く女性のオフィスでの印象を左右する重要なアイテム。だからこそ、実際に着る女性が、ユニフォームだからといって、あきらめてほしくない。たとえば、プライベートの服を選ぶときは、時間をかけて、本当に欲しいものを一生懸命選ぶと思います。それがユニフォームになったとたん、これでいいや、と妥協するのは違うんじゃないか、ということです。ワーキングウーマンにとって、ブラウスは毎日着るものであり、一日の中でも着る時間が長いもの。だからこそ、自分の好きなものを着ると着ないのとでは、気持ちのうえで大きな違いが出てくると思う。皆さんが自分のイメージに合っているものをしっかり探せるよう、セロリーも全力でお手伝いをしています。どうか、納得のいくまで、隅々までチェックしてほしい」。
　渡辺さんが熱っぽく語ってくれた通り、セロリーのブラウスはそれぞれ流行を意識した華やぎがありながら、オフィスウェアとしての品格も兼ね備えている。そんなモノ作りの背景には、セロリーの強い信念があるそうです。「わたしたちは純粋な意味でのアパレルメーカーではなく、あくまでもユニフォームメーカー。時代の流行をそのまま反映させることが難しいこともある。ユニフォームとしての性能を保ちつつ、どこまでアパレル的な商品作りができるか。そのバランス感覚を常に研ぎ澄ましている」。タイトなラインが流行っているときでも、オフィスのブラウスの場合は、ある程度のゆとりが必須。そこで、ゆとりをもたせつつも、デザインでできる限りタイトなシルエットを作ったりするのだそう。こうしたちょっとの工夫が、働く女性に支持される理由なのでしょう。もちろん、セロリーの配慮はこれだけにとどまりません。
「オフィスのブラウスに欠かせないのは着用感。ストレッチをきかせれば、着心地がらくになります。また、さまざまな女性が着ることを考えると、デザインの基本はやっぱりシンプルなもの。あとは、それにどんなことをプラスできるかですね」。たとえば、リボンを付けることで可愛らしさを演出したり(型番：35712など)、襟元をオープンネックにし、シャープなラインにすることで、キリッと感を出したり(型番：35722など)、シャンティードビーなど織にこだわることで、お洒落さを出したり(型番：36102など)。こうして、一見ベーシックなブラウスは、さまざまな顔を持つ、愛されブラウスへと変身していくのです。
「デザインと同時に、オフィスのブラウスに欠かせないのは機能です。防汚加工だったり、吸汗・速乾機能だったり、ＵＶカットだったり、さまざまな機能をつけることで、付加価値を高めています。今、特に人気のある機能といえば、空気の力で抗菌・消臭する『Tio Tio』ですね（型番：36121など）」。節電の影響で、これからの季節、職場で暑さを感じる女性も増えてくるでしょう。ずっと同じ事務所の中で、汗をかいても着替えることもできずにいるのは、女性としてはつらいところ。特に夏場は、人に接近したときに、臭いが気になってしまう女性も多いはず。その悩みを、解消してくれるのが、『Tio Tio』なのです。
「そして、今回の新作の目玉となるのが、綿100％なのにノーアイロンという商品です(型番：36606など)。肌が弱い人はもちろん、綿の肌触りが好きな女性から、すでに好評を得ています」。綿100％の場合、洗濯をするとしわになり、アイロンをかけるという手間が必要でした。ところが、ノーアイロンであれば、洗濯をして軽く脱水したら、あとは干すのみ。たったこれだけです。パンツスタイルにも合う粋な五分袖のシルエットも軽快で、すっきりとカッコよくキマりそう。デザイン、機能ともに◎のセロリーですが、働く女性のためのブラウスづくりに、終わりはありません。

　デザイン、着心地、素材、機能、それぞれに最大限の配慮を満載したセロリーのブラウスは、ワーキングウーマンの可愛さや魅力を引き出すものばかり。新作ウェアをはじめ人気商品の詳細は、以下のコーナーでどうぞ。