【福本服装】極上仕立ての上品ブラウスimage_maidoya3
毎日使っていると気づきにくいことがある。たまに浮気をして他製品を使ってみると、「やっぱり、あっちの方が良かったわ」と、改めてその素晴らしさを思い知らされる。本当の上質は声高に主張せず、当たり前のようにそこにある。そして他と比べてみたときに、初めてハッキリと違いが立ち昇ってくる。福本服装のブラウスは、間違いなくそんな製品の1つです。
  デザインはあくまでもベーシック。トレンドを取り入れるにしても控え目。また、お値段も決して安くはありません。それでも福本服装を選んでしまうのはなぜでしょう。手に取って比べれば明らかに違う、品格のある風合い。ディテールまで手を抜かない丁寧な縫製。そして、そこから生み出される着心地の良さ。上品、かわいい、爽やか、スタイリッシュと、テイストはいろいろですが、どれもオフィスウェアでありながら洋服としての完成度が高く、「キチンと感」があるのです。
  1951年の創業以来、国産生地、国内縫製にこだわり続ける老舗メーカーが贈る、メイド・イン・ジャパンの実力派ブラウス。会社の品位を感じさせ、そして何よりも着るひとが気分よくいられるアイテムの数々を、同社のプランナーでありデザイナーでもある森 裕貴子さんにご紹介いただきました。
 

福本服装
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今シーズンイチ押しの新商品『ポロニット』
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オール国産のブラウスが掲載されているカタログ
福本服装のブラウスコレクションは、とにかく質の高さが自慢。育ちのよさを感じさせるシリーズは、あれも着たい!これもいいね!と目移りするばかりです。森さんは福本服装が高品質にこだわる理由をこう説明します。「ブラウスは肌に直接触れるもの。快適に着ていただくには、抗菌、防汚、防透、UVカット、吸汗速乾などの機能性が非常に重要なんです。普通のブラウスにはない着心地で、毎日少しでも贅沢な気持ちを味わっていただきたい。そんな思いで、ウチではどの製品にもそれぞれ特徴ある機能素材を使用しているんですよ」。
  そんな機能素材の一例が『クラビオンストレッチ』(型番:A6015ほか)。抗菌性と保湿性に優れたこの生地は、冷暖房で乾燥しがちなオフィスでも肌に優しく、敏感肌の方でも安心。しかも、動きやすい横方向ストレッチ。透けにくい、手洗いOKと、うれしい機能が盛りだくさんです。
  また、デザインやシルエットに関しては次のような特徴があるといいます。「衿は台衿のあるシャツカラーもしくは台衿のないお嬢さん風ですね。シルエットは、シェイプしたものとゆったりしたものの2タイプ。シェイプ系では切り替えを入れたり(型番:A6038ほか)、ダーツを取ったり(型番:A6034ほか)して、ほっそり立体的に見えるように工夫しています」。こうしたデザインを、アウターとコーディネートしやすいホワイト、ピンク、サックスを基本に、イエローなどをプラスしたカラーバリエで展開。特に最近は「1人で2色揃える」「着る人それぞれの好みで選ばせる」といった企業も多く、「1つのデザインで何色あるの?」という問い合わせが増えているようです。
  福本服装の上品リッチなブラウスたち。キチンと感漂うその表情、愛着仕様のクオリティは、メイド・イン・ジャパンにとことんこだわっているからこそ。「生地も縫製も、カタログに載っているものすべて国内産です。オール国産でやっているのは、ウチともう1社ぐらい。今は海外製品のクオリティも高くなってきていますが、国産のものと比べてみると違いは歴然。同じ価格帯の他社製品と比べると明らかに手がかかっていることがわかりますよ」。
  同社が国産にこだわる理由は、「丁寧なつくり」と「対応の早さ」だと森さんはいいます。洗濯頻度の高いブラウスでは、ボタンはずれ、生地のほつれが気になるもの。ボタン付けでは糸の掛け方をしっかりさせて強度を持たせ、ミシン目では、生地に合った針目を細かく指定して、生地のツレや糸のほつれが無いように、細心の注意を払っているのです。
  一方、欠品が生じた場合のフォローがスピーディーなことも国産の強み。「海外生産では在庫がなくなっても次のオーダーまで待つしかなく、3~4ヶ月かかります。国内生産では生地さえあれば1ヶ月程度で上がってきますし、この色だけ欲しいといった融通もききます。お客さまを何ヶ月もお待たせしていては、追加で頼んだ方だけ違うものを着て我慢していただかなければなりませんし、そもそも最初から購入を見送ろうということになりかねません」。
  また、節電のため、暑さ対策を真剣に考えなくてはならないこの夏は、ブラウスに代わる選択肢として、特にオススメしたい商品があるようです。「クールビズの流れで、1枚でスッキリ着られるものを企画しました」。インタビューの終わりに、伊里さんがそういって見せてくれたのは、2012春夏イチ押しの新商品『ポロニット』(型番:F6903)。「ポロシャツのようですが、オフィスで通用する上品さがあって、カジュアルポロとは一線を画す。そういう意味を込めて『ポロニット』と名付けました。しなやかな生地でアウターとして映え、いちばん上のボタンがないスキッパータイプですから、見た目もスッキリ涼しげです」。カラーはフォーマル感のあるホワイト、そしてシャープなブラックの2色。表がスムース編み、裏が鹿の子編みになっていて防透性が高く、汗をかいてもサラッとしているので気持ちよく着られます。
 
  国産ならではの風合いのある高機能素材、縫製の良さに代表される丁寧な仕事、そしてスピード感ある臨機応変な対応力は、まさにブラウス界のなでしこジャパン。生地の風合いやディテールなど、写真では細かな部分までご覧いただけないのが残念ですが、以下に各商品のポイントをご紹介しておくので、参考にしてみてください。きっと、社内の女子の誰もが納得できる、愛着仕立てのブラウスに出会えるはずですから。
 
 
 
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商品企画を検討するデザインボード