【住商モンブラン】白衣の神は細部に宿る。image_maidoya3
一見どこにでもいそうなごく普通のひと。でも、ちょっと接すれば何かが違うことにすぐ気付く。周囲を観察すると、みんなが彼女を特別大切にしているのが分かる。どうしてなんだろ。仕事ができて上司の信頼が厚い。一緒にいて楽しいから、同僚からも人気がある。もちろんお客さんにだって受けがいい。そんなキセキのような女性がたまにいる。めったにお目にかかれないけど、確かにいる。
  単なる八方美人とは違う。敵をつくらない無個性なタイプでもない。独特の雰囲気があるけど、イヤミがないから誰からも愛される。住商モンブランの白衣を選ぶ理由って、きっとみんなが彼女を好きになるのと全く一緒。高品質で高機能。住商って聞いただけで安心できるから、予算権限があるエライひとたちも満足する。旬のトレンドを取り入れたデザイン性に定評があるから、現場のナースたちも心が浮き立つ。そして住商の白衣を纏った看護師さんの生き生きした笑顔に、患者さんたちも好感を持つ。
  勤務先の病院の指定の白衣として、いつも住商を着ているひと。いままで、個人で何度も白衣を買ったけど、何故かいつも住商だったひと。確信があって、または無意識に。住商を選んだのにはワケがある。毎日住商を着ている絶対的な理由。それを確かめに来た今回のインタビュー。社長の土肥さんにたっぷりとお話を伺ってきた。
 

住商モンブラン
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10色展開の高機能スクラブは介護の現場にも最適
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衿の形と丈で5種類から選べる上品なドクターコート
「製品を作るには、生地のことをよく知ってなきゃいけない。商品を企画した後、イメージ通りのウェアにするために、最適なマテリアルを探し出す。ファブリックの特徴を熟知していれば、素材の機能性を100%生かした製品づくりにつながっていく。そうして出来上がる商品は、着用して違和感が全くありません。素材とデザインと機能がうまく調和してしっくりくるんです」。もともと、前身は生地メーカーだった住商モンブラン。取材が始まって間もないうちから、土肥社長の話の端々には、住商の「生地」に対する信念が見え隠れする。「海外品などには、ホルマリンなどの問題がある。それに医療用ウェアにとって生地は着心地や作業性を左右する大切なものです。特に、透けないかどうかは看護師さんたちが一番にチェックするポイント。だからうちはユニチカや東洋紡など、信頼のおける国内生地メーカーから生地を買って、それを国内外の工場で縫製しているんです」。
  国内工場での縫製は約4割。アイテム別にサイズやカラーをそろえ、細かな追加注文に対応するため、コスト面でメリットの大きい海外工場に全面依存せず、敢えてこの比率を維持しているという。「医療用ウェアは医療に携わる人たちにとってなくてはならないもの。ましてやユニフォームとして採用してしまえば、代替が利きません。万一欠品したとしても、技術力のある国内工場ができるだけ早くフォローするようにしています。お客さまに安心して住商のウェアを使っていただけるように」。
 
  生産については納期短縮を徹底する一方、逆に商品開発には時間をかけてじっくりと取り組んでいると土肥社長は説明する。「ウチは、企画と営業の社員、それと代理店とで、全国の地場の病院、クリニックを回って商品をご紹介しています。そこでお客さま、つまり看護師やドクターの声を聞いて、デザインや機能のヒントをつかむ。九州から北海道まで、その土地その土地の声を集めて製品へと落とし込むまでに、大体、1年から2年はかかります」。例えば、アシンメトリーなデザインのナースジャケットがある(型番:73-1752他)。使い勝手から自然とそうなったのかと思いきや、「いえ、違うんですよ。実は左右非対称の方が、スッキリと細身に見えるらしいんです」。小顔効果もあるとかで、ぜひそういうものを作ってほしいという、現場の看護師さんたちから上がってきたリクエスト。そんな小さな要望の一つ一つを形にしていく。
  「意見を聞かせてくれた看護師さんたちからは非常に喜ばれました」、と土肥社長は笑う。愚直なまでの「現場主義」。生地の選択からはじまる住商モンブランの製品づくりのキーポイントは、どうやらこの辺りにありそうだ。それを裏付けるかのように、商品づくりの姿勢について、さらにこうも話してくれた。「もっともっと現場に入っていって、働く看護師さんの身になって商品を開発していきたいですね。彼ら、彼女らが、着用したいと思うもの、作ってほしいと思う商品を形にしていきたいです。今までは、作ったものを着てください、でよかった。でも、もうそういう時代じゃない。デザイン、動きやすさ、着心地、人によってこだわりのポイントはさまざま。経済性の問題もある。その辺の折り合いをどうつけていくかが大事ですね」。
  最後に少し話題を変えて、医療用ウェアの最近のトレンドについて聞いてみると、4、5年前からドクターを中心に注目を集めているスクラブの話をしてくれた。アメリカなどの医療現場では以前からカラフルなスクラブが人気で、その流れが日本にも入ってきたのだという。国内でも、去年ごろからメーカー各社が新しいスクラブをリリースしているなか、住商モンブランもカラーバリエ豊富なスクラブを発表した。しかし、より重視したのは、やはり現場での働きやすさだ。「PHSが落ちないようにポケットの内側に伸縮性のあるネットを付けたり、PHSのストラップがずり上がらないよう、衿に少し高さを出して、ホールドループを付けたりするなどの工夫をしています。見た目はスッキリさせながら実はポケットを2重にして容量を増やしたり、ちょっとした小物を下げることができるフックを付けたりしています」。カラーは10色展開。自由度の高い現場なら、個人の好みでカラーを選べるし、大規模な医療機関であれば、科ごとに採用する色を変えることで、チーム医療の推進にも役に立つ。かなり汎用性が高そうな期待のアイテムだ。
  一見どこにでもありそうな医療白衣。だけど一度袖を通せば、何かが違うことにすぐ気付く。声高にガナリ立てない、誠実なこだわりの数々。神は細部に宿る。流行を取り入れながらもブレることのない製品としての確かさ、気品の高さ。そこに充実の機能が加わって、誰からも愛されるメディカルウェアが出来上がる。医療という、人の命に係わる専門職。そんな仕事に就く人々の誇りまで高めてくれるような住商のコレクション。機能の詳細やこだわりのポイントは、以下の商品紹介で説明するので、ぜひじっくりと読み込んでもらいたい。
 
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インタビューが行われた2013年新作展示会場
 

    

ほっそり見えるのにはワケがある!シルエットを引き締める斜めのライン使いが魅力の73-1712シリーズ

要望の多かったラウンドネックを形に。ずり落ち防止のネットが付いたPHS専用ポケット、キーホルダーがかけられるウエストループ、大容量のポケットなど、機能も充実。ワインレッドとシャンパンゴールドのパイピングがノーブルで明るい雰囲気。


計算されたネックデザインで小顔美人!視覚効果でキレイに見せる73-1752シリーズ

体型を細身に見せるアシンメトリーな前開き。開きすぎず閉まりすぎず、絶妙なネックラインは、小顔効果で大人気。少し太目のパイピングがポイント。スッキリとした中にもかわいらしさと上品さが見え隠れ。環境に配慮したエコ素材。