【アプロン】緊急指令、コード・ブルーに対応せよ!image_maidoya3
袖を通すだけでスッと背筋が伸びる。かつてユーザーインタビューでアプロンのドクターウェアを愛用している看護師さんに話を聞いたとき、彼女はアプロンの白衣を評してそう言った。レンタルビデオを返し忘れたり、友達との待ち合わせに遅刻したり、そんな普段の自分が一瞬でいなくなり、医療のプロフェッショナルとしての人格が降りてくる。スイッチを入れるのがアプロンの白衣。このブランドのメディカルウェアには、確かにひとをその気にさせる魔力が潜んでいる。
  数ある白衣ブランドがある中、アプロンが一種独特のオーラを放つのは何故なんだろう。着用者の人格まで変えてしまうのはどうしてなんだろう。大手医療ウェアメーカーとしての安心感。医療現場の大変さも、怖さも知り尽くした上で設計されたスペックとデザイン。一流のウェアを身に着けると、医療現場には気高い空気が満ちてくる。逃げ場のない覚悟が備ってくる。そして、そのとき初めて、ひとはひとから医師になる。
  スッと背筋が伸びるワケ。なぜだかよく理由が分からないと言ったあの看護師さんに代り、医療現場の事情を熟知しているアプロンの営業担当にじっくりとお話を伺ってみようと思う。
 

アプロン
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定番も新商品も詰まった2013年のカタログ
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人気のネイビーをはじめ全12色から選べるスクラブ
「TVドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』をご存知ですか?あのドラマに登場する救命救急医たちが着ているウェア。実はウチのなんです」。今や多くの医療現場で採用されている「スクラブ」。だが放映当時、あのドラマに出てくる医師たちが着ていた紺色のスクラブは、 “へぇ、医療現場でこんな色もアリなんだ”とハッとさせられたほど新鮮で印象的だった。「あれで完全に火がついて、ネイビーカラーの引き合いが急増したんです。現在ではどの色も万遍なくオーダーをいただいていますが、一時は引き合いの半分以上が紺色になったほどでした」。そうか、このところのカラースクラブ人気の火元は、ここアプロンだったのか。各メーカーが競って多くのカラーバリエを展開しているのも、ナルホド、である。
  スクラブといえば、少し前までは手術着という認識が強かった。それが、なぜ救命救急の現場で採用されたのだろう。「実を言うと、このスクラブ(型番:133)は、ドラマの舞台となった病院の救命救急の方たちと一緒に作り込んだ商品なんです。着脱が簡単で、動きやすく、長時間着ても疲れにくいものを作ってくれと言われたのがキッカケでした。それじゃ、スクラブを改良すればいいんじゃないかと。スクラブはボタンやファスナーがないので引っかかりにくく、イザというとき短時間で着られる。そんな基本的なデザインをベースに、生地メーカーと組んでオリジナル素材を一から開発しました。救命救急医は四六時中白衣を着ている必要があるので、素材は耐久性があって、なおかつ軽いものがいいんです。不思議なもので、混率がほんの少し違うだけで、着心地や耐久性に差が出る。ま、この辺のところは企業秘密なんですけどね(笑)」。その他、新開発の生地は前かがみになっても背中が突っ張らないよう、伸縮性を大幅に高めたり、シワになりにくいようにメンテナンス性を高めたり、などの工夫を凝らしていったという。「現在のスクラブの特徴はすべて、このときの現場の声を一つひとつくみ取って商品に反映させたものです」。
  まさに、救命救急のために生まれたウェアである。そして、そんな動きやすくて着心地の良いスクラブが、型破りのネイビーカラーでドラマ『コード・ブルー』に登場する。これを観た医療関係の方は気づいたに違いない。これまで、色についてあまりにも固定概念にとらわれていたことに。医療現場はもっと自由であっていいことに。そして、カラーバリエが豊富なアプロンのスクラブコレクションは、ドラマの人気の高まりとともに、クールでファッショナブルなメディカルウェアとして日本の医療現場に広く認知されていく。ちなみに133のカラーは12色。豊富なカラーバリエは、上下異なる色でのコーディネートを可能にし、診療科や職能でカラーを変えるなどの応用範囲も格段に広げている。
  さて、これまで長々とスクラブ開発の逸話をご紹介してきたのは、アプロンがいかに個々の現場のニーズに対し、真剣に対応しようとしているかを端的に表すエピソードだったから。そして、こうした努力は他のジャンルのウェアでもごく日常的に行われている。白衣のユーザーは20代~60代と年齢層が幅広く、それだけにウェアに対する要望は様々だ。お尻が隠れるようなチェニックがいい。今流行の細身のラインがいい。要望は年代によってまちまち。そんな現場の声に対し、アプロンは、ひとつひとつ丁寧に、彼らの回答をラインナップに加えていく。加えて各商品のサイズ展開も幅広くし、異なる体格の人たちが集まる医療現場のユニフォームとして、使い勝手を大幅に高めてもいる。こうして既存のコレクションに加えられていくニューアイテムは、コード・ブルーのケースと同様、どれも感心するほど着心地がよく、機能性が高い。着る人の身になって真剣に考えた数々の工夫。それがアプロンのメディカルウェアを、他のどのブランドとも異なる唯一無二の存在に押し上げる。「わたしたちが目指しているのは“快適”であることです。大事なのは、ずっと着ていて着心地がよいこと。デザインそのものが良いこと。そして、どんなサイズの方でも同じように着られるウェアであること。実際、ウチのウェアはリピーターが多い。一度袖を通していただいた方に、わたしたちの想いが届いているんだと思います」。
  彼らの情熱が画面を通しても伝わるのか、実際、まいど屋でもメディカルウェアの引き合いはアプロンが圧倒的に多い。そして今回のインタビューにある話の通り、リピート率も非常に高い。お客さまの職種も様々。お求めいただいているウェアの種類も様々。だが、どんなケースでも一様に、ユーザーの満足度が非常に高い。「お客さまに喜んでいただくには、コレクションに厚みがあることが重要です。そしてその上で、それぞれのアイテムのレベルを高める必要がある。最近ではペットショップやメガネ屋さんなどでも白衣着用が増えていますね。老人介護の現場などでは、予防衣として詰襟のケーシータイプもよく出ます。このタイプは、きちんとして見えるので、そういう意味で選ばれることもあります。また、教授クラスのドクターや年配の医師は、昔ながらの白衣(型番:110-30ほか)が多いですね。これに対し、小児科では、白いウェアはいかにも病院という感じで子どもが嫌がるからと、あえてカラーウェアにしているところもある。ウチでは、そんな小児科スタッフ用に、キリン柄などの可愛らしいエプロンも取り揃えています。こうしてできる限り幅を広げながら、個々の現場で実際にお客さまが感じていることを聞き取り調査していくんです。次は今使っていただいているものよりさらにいい商品を作りたい。そんな思いで努力を続けている」。
  聞き取り調査ではまず、病院の教授、看護部長に会って話を聞くことが多いという。「現場では何が問題になっているのか。どんな要望があって、どんなものを作ったらいいのか。何度もインタビューを重ね、リサーチを続けてある程度カタチになると、次はモニタリング。実際に病院のドクターや看護師さんに着ていただいて、着心地や使い勝手を細かくチェックするんです。モニタリングでも購入でもそうですが、“これを着てよかった”と言われると、ホント、うれしいですよ」。
  リサーチ、モニタリング、そしてデザインの企画と素材開発。一つの商品が完成するまで、気が遠くなるようなステップを踏んで出来上がるアプロンのメディカルウェア。以下はそんな彼らのコレクションのほんの一部。品質と着心地の良さ、そしてデザインの素晴らしさ。画面を通してではあるが、少しでも堪能していただければ嬉しく思う。そして、一流のウェアを知った読者の皆さんの背筋が少しでも伸びたとしたら、それはやはりアプロンの魔力がネットを通じて伝わったのだと思う。
 
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流行に左右されない定番の診察衣も健在
 

    

使い勝手のよさで一番人気!手術時だけでなく、診察時にも幅広く着用できる男女兼用スクラブ

TVドラマ『コード・ブルー』で話題沸騰!救命救急の現場と二人三脚で作り上げたアプロンの自信作。着脱らくらく。吸汗速乾&ソフトな肌触りの高機能ポプリン素材で長時間着るのにぴったり。カラーは一番人気のネイビーをはじめ全12色。


スクエアネックのオープンカラーがスタイリッシュ!デザイン性と機能性を高いレベルで両立させたナースウェア

胸元をキレイに見せるスクエアネックを、ワンピースとセパレートタイプ、半袖、七分袖で。両サイドの肩部分には腕の動きをスムーズにするアクションプリーツを採用。素材は、ストレッチ性、防透性に加え、上品な質感や柔らかさでも人気のアレニエ素材。カラー4色。