【寅壱】寅壱=ツェッペリン論image_maidoya3
男がプライドを持って仕事に取り組むときは、いつも最高品質のウェアを身に着けていたい。寅壱の鳶スタイルは夏も輝いている。秋冬に比べ、生地がグッと薄くなる分、製品の品質、仕上がりには、秋冬物以上に気を使う。妥協しない。しかし独りよがりにならない。ギリギリのバランス感覚から生まれる至高のスタイルは、本物がわかる多くの職人たちを魅了してきた。ツェッペリンがロックシーンの伝説であるなら、寅壱は間違いなく日本の鳶シーンの伝説だ。この夏、寅壱を着て伝説に参加しよう。60年代のウッドストックが今も輝きを失わないように、時代を超越した本質を身に着けよう。

寅壱
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取材に答える営業課長の芦原さんと企画課長代理の宮本さん
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夏におすすめの鳶スタイル
機能性だけでなく、スタイルの良さも仕事服選びの大事な条件である竏停・そんなポリシーのもと、常に多彩な商品を提供し、その道の第一線を走り続けている寅壱。その趣向をこらしたラインナップの中から、今回は7141、7142、7016という3つの夏物シリーズを紹介していただいた。
   インタビューに答えてくださったのは、営業課長の芦原さんと企画課長代理の宮本さんのおふたり。夏物シリーズの特徴について聞くと「今回の3つのシリーズでは、耐久性に優れたポリエステルを素材としています。その中で、7141と7142シリーズではスーツでもトレンドになっているストライプを取り入れてみました。特に7141シリーズは、白のストライプがグレーの地に薄く見えるようにし、高級感が出るように仕上げています。これに対して、7016シリーズはドレープ性に富んだソフトな質感が特徴。履いたら垂れ下がるような柔らかさが売りです」と宮本さん。素材が同じでも、生地の風合いで全く印象が変わることに驚かされる。
   生地ひとつにもこだわりぬく同社の製品作りに対する姿勢。しかし、そこには多くの苦労もある。「昔は、ひとつのものが売れたらみんながそれを買っていたんですけど、今は個性化の方向。作業服にも自分のカラーを出したいという傾向がある。けれど、作る側からしてみれば、鳶装束の場合は昔からの形が機能的にもほぼ出来上がってしまっていて、全く新しいデザインというのはなかなか出しにくい。そういった中で、希少価値を求めるニーズに企業がいかに応えていくかというのが難しいところですね」という宮本さんの言葉から、長年「寅壱ならでは」と言われ続けている製品の完成には、裏に並々ならぬ努力が重ねられているのだと改めて実感。最後に、鳶装束作りにおいて一番こだわっている点について尋ねると「やっぱり縫製でしょうね。検品も2度、3度と重ねますから、その辺のこだわりは昔から変わらないです。「寅壱さんのは他より少し高いけどなんで?」ってことをよく言われるんですけど、縫製に力を入れて手間をかけてますから。そういったところでの値段なんです。だから、表の見た目ではわからないけど、一度着てもらえれば他とは違うと言ってもらえる自信がありますね」と芦原さん。スタイルだけにとらわれることなく、製品自体の質の良さを第一とする寅壱の鳶装束は、やはり多くの職人にとって一度は袖を通してみたい憧れの勝負服なのだ。
 
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ひとつひとつ手縫いで丁寧に作られていく
 

    

7016シリーズ

ポリエステル100%でありながら、綿のようなやさしい肌触りが特徴。見た目の涼しげな印象も夏場にはうれしい。生地自体もかなりの柔らなさなので動きやすい。


1016シリーズ

綿100%のやわらかい肌触りと通気性の良さが猛暑の仕事を快適に。爽やかなカラー展開だから、見た目にも涼しげ。