大きな声では言えないが、靴には当たり外れがかなりある。安さに惹かれて、またはデザインに魅せられて怪しげな商品を買ってしまうと、多くのケースで結局は後悔することになる。読者の皆さんを別に脅かすつもりではないんだけれど、靴だけは慎重に選んだ方がいい。よく見たらつくりが粗雑だった。使ってみると、思ったよりも足馴染みが悪かった。しばらくしたら靴底がベロンとはがれちゃった。期待していたユーザーを失望させる要因は、読者の皆さんが月刊まいど屋に対して抱く不満と同じくらいたくさんある。月刊まいど屋って専門的過ぎて、なんだか退屈だよね。文章が長くて、何が言いたいんだかよくわからないし。この記事だってどうせメーカーのプロモーションに乗せられているだけで、どこまで信用できるかわからないんだよな。そんな諸々の鬱積と同じくらい数多く。
確かにそんな耳の痛い指摘の中には当たっていることも多少はあるから、ここでは敢えて言い訳をしないけれど、ただひとつだけ、どの記事も営業的な思惑を離れて客観的に書かれていることだけは断っておきたい。読者の皆さんに対して公正であることは取材を基に構成する月刊まいど屋の生命線だから、どんな事情があっても原則を踏み外すことはない。そして、シモンについてこれから書くこのレポートについても、その譲れない一線はしっかり守られている。
話が脱線してしまったようなので、元に戻す。作業用品を通販で買うとしたら、靴は比較的リスキーなアイテムだ。まいど屋としてもネットで買って失敗したと思われるのはイヤだから、皆さんにはできるだけ自衛策を講ずるように切にお願いをしておきたい。まずは、(1)安心できるお店を選ぶ。そして、(2)名の知られたブランドの中から、品質の高そうなものをチョイスする。それでも完璧ではないが、致命的な悲劇に遭遇する確率はこれでかなり下がるだろう。この記事を読んでいる皆さんは既にまいど屋にアクセスしているようなので、(1)については考察を省いて運命論的に今の状況を受け入れてもらうしかない。多分、おそらく、きっと、大丈夫じゃないのかなぁ。よって、このレポートは(2)にフォーカスを当てることにする。なぜシモンなのか。それをこの取材で明らかにしよう。わかりやすく、簡潔に。読者の皆さんを失望させないように。
確かにそんな耳の痛い指摘の中には当たっていることも多少はあるから、ここでは敢えて言い訳をしないけれど、ただひとつだけ、どの記事も営業的な思惑を離れて客観的に書かれていることだけは断っておきたい。読者の皆さんに対して公正であることは取材を基に構成する月刊まいど屋の生命線だから、どんな事情があっても原則を踏み外すことはない。そして、シモンについてこれから書くこのレポートについても、その譲れない一線はしっかり守られている。
話が脱線してしまったようなので、元に戻す。作業用品を通販で買うとしたら、靴は比較的リスキーなアイテムだ。まいど屋としてもネットで買って失敗したと思われるのはイヤだから、皆さんにはできるだけ自衛策を講ずるように切にお願いをしておきたい。まずは、(1)安心できるお店を選ぶ。そして、(2)名の知られたブランドの中から、品質の高そうなものをチョイスする。それでも完璧ではないが、致命的な悲劇に遭遇する確率はこれでかなり下がるだろう。この記事を読んでいる皆さんは既にまいど屋にアクセスしているようなので、(1)については考察を省いて運命論的に今の状況を受け入れてもらうしかない。多分、おそらく、きっと、大丈夫じゃないのかなぁ。よって、このレポートは(2)にフォーカスを当てることにする。なぜシモンなのか。それをこの取材で明らかにしよう。わかりやすく、簡潔に。読者の皆さんを失望させないように。
シモン
シモンライト(SL22)を手にする利岡常務
屈曲性にも優れたSX3層Fソール(WS11)
なぜ、シモンなのか。その答えは、利岡常務(フットウェア事業部長兼任)の次のコメントに集約されていると言っていいだろう。「安全靴は身を守るための保護具であり、履かれる方にとって重要なものであるはずです。それなのに安さを追求する流れになって、コストを抑えるために本来あるべきものを削るという、おかしな事が起こっている。我々は安価な消耗品と思われている安全靴の価値を高めたい。履かれる方の安全靴に対する意識を高めたい。その一心で製品づくりを行っています」。
創業1948年。シモンは「安全と防災」に特化した地道なモノづくりでユーザーの支持を集め、安全靴の分野でグッドデザイン賞7回、ロングライフデザイン賞を2回受賞している。言うまでもないが、これらは独創的な製品コンセプト、ユーザー本位の製品開発、そして優れた企業姿勢が認められてのことである。
そんなシモンが、昨年、かつてないハイスペックな安全靴を出してきた。新モデルは20年以上にわたって愛され続けている『シモンライト』シリーズをリニューアルした『SL11』(ローカット)と『SL22』(ミッドカット)。黒革ベースにアクセントカラーを効かせたデザインはそのままに、画期的な新ソールや消臭・抗菌・防臭機能のある内装材を採用するなど、最高品質の安全性能と快適性を追求した話題作だ。「社運を賭けて送り出した、シモンのフラッグシップモデルです。短靴で2万円超えですからね。開発の初期段階から、社内ではかなり真剣に議論を重ねました。これだけ高スペック、高価格のものが市場に受け入れられるのか、非常に不安でしたから」。しかし、そんな心配もどうやら杞憂に終わったようだ。フタを開けてみれば非常に好調で、発売以来、まいど屋でも引き合いが後を絶たない。噂を聞きつけたユーザーが、一体どんな靴なのかサポートセンターに電話してきて熱心に質問し、そして一足、二足と購入していく。
さて、そんなお客さまに対し、まいど屋サポートセンターが必ず強調しているポイントが新搭載の靴底『SX3層底Fソール』について。「未体験の履き心地」と謳われているこのソールは、構想1年、開発に4年をかけたというシモン渾身の作。ここではサポートセンターのコールスタッフに代わり、利岡常務にその概要を解説してもらおう。「足が着く瞬間から地面をしっかりとらえる耐滑性と、スムースで安定した歩行を両立させたソールです。アウトソールのクリート(滑り止めとなる出っ張り)にフレームソールをかませ、クッション性のあるミッドソールを重ねた3層構造で、1つ1つのクリートが独立して動くのが特徴です」。利岡常務はさらにこう続ける。「歩くとき、重心はカカトからつま先に向かってS字を描いて動いていきます。この重心移動に合わせたクリート配列により、ピアノの鍵盤みたいに次々と地面を押さえていく。歩いている瞬間瞬間で最も重心のかかる部分が必ず接地するので安定感があるんです」。歩行時の足裏の重心の動きを測定してみると、2層のソールはカカトから前へ直線的に移動する。これに対し、SX3層底FソールはきれいなS字を描き、裸足と同じような測定結果が出るという。重心とクリートの位置が合っているので、今、足裏のどこで接地しているのかを感じることができるというわけだ。クリートは片足34個。カカトだけで9つ配置され、前後左右、斜めの動きをカバーする。さらに、小石などを踏んでも、踏んだ部分のクリートだけが凹んで衝撃を吸収するので、他のクリートはそのまま地面をしっかりグリップしてくれる。
嬉しいことに、SX3層底Fソールは『シモンライト』以外にもいくつかのモデルに搭載されている。スタンダードな短靴『WS11黒短靴』、『WS11黒静電靴』。長編みタイプでは『WS33C付』、マジックタイプの『WS38黒』ほか2モデル。また、スニーカータイプの『8600』シリーズもしかり。これらの高スペックモデルは当初、安全靴に強いこだわりを持つ若い世代をメインのユーザーに想定して開発されたのだが、実際に販売を開始してみると、意外にも幅広いユーザー層から人気を集めているという。「予想外だったのが、高齢者ニーズでした。今、工場で働く高齢の方が増えているんですね。実は、安全靴にも高齢者向けのガイドラインがありまして、特に狙って作ったわけではありませんが、SX3層底Fソールはその項目すべてに合致していた。そこに注目して高齢従業員にFソール搭載モデルを推奨する企業が現れ、高齢者の好評を得て若い従業員に広がり、工場全体に行き渡っていく。そんなケースが増えています」。
シモンの安全靴を選べば、まず失敗はない。その理由を、今回は現在シモンが一番力を入れているSX3層底Fソールの話題に絞ってお伝えした。もちろん、彼らの靴の卓越性について特筆すべきことは他にも山ほどあるのだが、この一事だけで、なぜまいど屋のサポートスタッフが機会あるたびにシモンを推奨しているのかをお分かりいただけたのではないかと思う。最後になるが、以下に利岡常務オススメの商品を写真付きで紹介しておく。SX3層底Fソール搭載モデルに加え、どれもシモンの技術が詰まった人気アイテムばかりなので、信頼できる安全靴を探しているひとはぜひチェックしてみよう。
創業1948年。シモンは「安全と防災」に特化した地道なモノづくりでユーザーの支持を集め、安全靴の分野でグッドデザイン賞7回、ロングライフデザイン賞を2回受賞している。言うまでもないが、これらは独創的な製品コンセプト、ユーザー本位の製品開発、そして優れた企業姿勢が認められてのことである。
そんなシモンが、昨年、かつてないハイスペックな安全靴を出してきた。新モデルは20年以上にわたって愛され続けている『シモンライト』シリーズをリニューアルした『SL11』(ローカット)と『SL22』(ミッドカット)。黒革ベースにアクセントカラーを効かせたデザインはそのままに、画期的な新ソールや消臭・抗菌・防臭機能のある内装材を採用するなど、最高品質の安全性能と快適性を追求した話題作だ。「社運を賭けて送り出した、シモンのフラッグシップモデルです。短靴で2万円超えですからね。開発の初期段階から、社内ではかなり真剣に議論を重ねました。これだけ高スペック、高価格のものが市場に受け入れられるのか、非常に不安でしたから」。しかし、そんな心配もどうやら杞憂に終わったようだ。フタを開けてみれば非常に好調で、発売以来、まいど屋でも引き合いが後を絶たない。噂を聞きつけたユーザーが、一体どんな靴なのかサポートセンターに電話してきて熱心に質問し、そして一足、二足と購入していく。
さて、そんなお客さまに対し、まいど屋サポートセンターが必ず強調しているポイントが新搭載の靴底『SX3層底Fソール』について。「未体験の履き心地」と謳われているこのソールは、構想1年、開発に4年をかけたというシモン渾身の作。ここではサポートセンターのコールスタッフに代わり、利岡常務にその概要を解説してもらおう。「足が着く瞬間から地面をしっかりとらえる耐滑性と、スムースで安定した歩行を両立させたソールです。アウトソールのクリート(滑り止めとなる出っ張り)にフレームソールをかませ、クッション性のあるミッドソールを重ねた3層構造で、1つ1つのクリートが独立して動くのが特徴です」。利岡常務はさらにこう続ける。「歩くとき、重心はカカトからつま先に向かってS字を描いて動いていきます。この重心移動に合わせたクリート配列により、ピアノの鍵盤みたいに次々と地面を押さえていく。歩いている瞬間瞬間で最も重心のかかる部分が必ず接地するので安定感があるんです」。歩行時の足裏の重心の動きを測定してみると、2層のソールはカカトから前へ直線的に移動する。これに対し、SX3層底FソールはきれいなS字を描き、裸足と同じような測定結果が出るという。重心とクリートの位置が合っているので、今、足裏のどこで接地しているのかを感じることができるというわけだ。クリートは片足34個。カカトだけで9つ配置され、前後左右、斜めの動きをカバーする。さらに、小石などを踏んでも、踏んだ部分のクリートだけが凹んで衝撃を吸収するので、他のクリートはそのまま地面をしっかりグリップしてくれる。
嬉しいことに、SX3層底Fソールは『シモンライト』以外にもいくつかのモデルに搭載されている。スタンダードな短靴『WS11黒短靴』、『WS11黒静電靴』。長編みタイプでは『WS33C付』、マジックタイプの『WS38黒』ほか2モデル。また、スニーカータイプの『8600』シリーズもしかり。これらの高スペックモデルは当初、安全靴に強いこだわりを持つ若い世代をメインのユーザーに想定して開発されたのだが、実際に販売を開始してみると、意外にも幅広いユーザー層から人気を集めているという。「予想外だったのが、高齢者ニーズでした。今、工場で働く高齢の方が増えているんですね。実は、安全靴にも高齢者向けのガイドラインがありまして、特に狙って作ったわけではありませんが、SX3層底Fソールはその項目すべてに合致していた。そこに注目して高齢従業員にFソール搭載モデルを推奨する企業が現れ、高齢者の好評を得て若い従業員に広がり、工場全体に行き渡っていく。そんなケースが増えています」。
シモンの安全靴を選べば、まず失敗はない。その理由を、今回は現在シモンが一番力を入れているSX3層底Fソールの話題に絞ってお伝えした。もちろん、彼らの靴の卓越性について特筆すべきことは他にも山ほどあるのだが、この一事だけで、なぜまいど屋のサポートスタッフが機会あるたびにシモンを推奨しているのかをお分かりいただけたのではないかと思う。最後になるが、以下に利岡常務オススメの商品を写真付きで紹介しておく。SX3層底Fソール搭載モデルに加え、どれもシモンの技術が詰まった人気アイテムばかりなので、信頼できる安全靴を探しているひとはぜひチェックしてみよう。
SX3層底Fソール搭載モデルの一例
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羨望の高機能モデルは、デザインだってやっぱり一流!カッコいいくせに本格派、シモンの技術を結集した最高傑作シモンライトシリーズ 履いて快適、履いて安全を徹底追求したシモンのフラッグシップモデル。グッドデザイン賞受賞、ロングライフデザイン賞受賞の精悍なデザインに、滑りにくくて歩きやすいSX3層底Fソールを新搭載。ミッドソールは加水分解しないSX高機能樹脂。消臭・抗菌、防臭に優れた内装材で快適な履き心地。靴底とアッパーの境界から液体の浸入を防ぐプロテクトライン、耐油・耐薬品性、高温耐熱性など機能満載。JIS T8101、革製S種<普通作業用>EF合格。 |
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歩行時の重心移動に着目すれば、履き心地は未体験ゾーンに突入する!新開発のSX3層底Fソールで異次元のフットワークを実現したウオーキングセフティーシリーズ 重心移動に同期したクリートがしっかり地面をグリップ!滑りにくくて歩きやすいSX3層底Fソールで安心快適。スタンダードな安全靴『WS11黒』はソフトな履き口で、おろしたその日からナイスフィット。JIS T8101、革製S種<普通作業用>EF合格。素材は牛革(型押ソフト)。『WS11黒』のみ牛革+メッシュで、22.0cm~の女性サイズあり。 |
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