【ドンケル】亜久里も認めるプロフェッショナルシューズimage_maidoya3
高所用安全靴「出初め」などで全国的知名度の高いドンケル。その他、静電防止靴や耐熱靴、耐油・耐薬品靴など、専門的なマーケットで強さを発揮してきた。熾烈な生存競争を勝ち抜くために考え抜かれたニッチ戦略から更に一歩踏み出すため、最近ではデザイン性をより重視した「ダイナスティー・シリーズ」を展開、好評を博している。そんな同社に、今が旬の商品について、お話を伺った。

ドンケル
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取材に応じる腰山君美男さん(東部・北部統括・課長)
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同社が手掛けるイタリアのシューズブランド「ディアドラ」のショールーム。
昭和21年の創業以来、一貫して安全靴の開発・製造に邁進してきたドンケル。高所用安全靴などで古くから有名だが、鈴木亜久里率いるF1チーム「ARTA」を、安全靴の面から10年にわたりサポートするなど、チャレンジ精神旺盛な企業だ。昨年もARTAは、GT-300、500、フォミュラニッポンに参戦。GT-500クラスではNSXで初優勝を飾った。ドンケルが提供しているのは、同社が手掛けるイタリアのシューズブランド「ディアドラ」シリーズ。日本保安協会とプロテクトスニーカー協会が定める「JPSA」という、JIS規格と同じように厳格な基準を満たしているハイテク安全スニーカーだ。
  ちなみに、ディアドラの安全作業靴にはいくつかのシリーズがある。チーム「ARTA」のピットクルーが使用するのは、HORNETシリーズ。正にイタリアを感じさせる洗練されたデザインと色使いが印象的だ。ステッチの甲被デザインがユニークなPIGEONシリーズ は耐滑性、耐摩耗性がウリ。 HUMMINGBIRDシリーズは、通気メッシュ素材を採用、甲や靴底にはハイテク仕様の通気口を設けており、内部が蒸れる夏場だけでなく、1年を通して人気を集めている。
   東部・北部統括課長の腰山君美男さんは、「当社では常に、ユーザーからの“こんな安全靴があったらいいよね”という声に耳を傾け、精査して製品作りに生かすよう心掛けています」という。
   質実剛健な昔ながらのアイテムだけでなく、超軽量なもの、静電気帯電防止靴、一見フォーマルな革靴に見えるレディス用の安全靴など、同社が提供する安全靴は113アイテム。そのどれもが存在理由のある、専門性の高いアイテム群だ。
 
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大規模な流通センターを兼ねるドンケルの本社外観(埼玉県越谷市)
 

    

【出初めシリーズ】

軽量かつ屈曲性があり、足裏感覚にすぐれる。足場を確認しやすいため高所や構内用として高い人気を誇る。


【DYPRシリーズ】

JPSA A種合格のワイド樹脂先芯仕様。従来比で約2.5倍もの耐摩擦性能を有する。まさにプロ用途に耐える安全作業靴だ。