【エピソード1】空調オフィスウェアの誕生image_maidoya3
今度の企画を思いついたのは、ちょうど一年前の夏のことだった。連日のように猛暑が続き、社内にはどことなくざわついた雰囲気が漂っていたのを覚えている。当時、まいど屋のトップページの中央では、僕たちが社運をかけて開発し、華々しく発表したばかりのまいどブラが誇らしげに特集されていた。ブラはまいど屋オリジナル商品の第二弾として、世間の注目を集め始めていた。問い合わせが相次いで浮足立つスタッフを、僕は少し離れた場所から、どこか冷めた気分で眺めていた。
  準備に時間をかけ、試行錯誤を重ね、様々な困難を乗り越えてようやく目的地にたどり着いたときには、感動は消費され尽くし、情熱は失われてしまっていたのだ。それは初めて訪れる異国を旅することに似ていた。長い間待ち焦がれた日がついにやってきて実際にその国の街角に立つ。ところがとうとう来たんだという感慨があまり湧かない。おかしいなと首を捻りながらそれからやることといえば、ガイドブックを片手に事前にチェックしておいた場所に行き、事前に決めておいたアングルで写真を撮り、事前に期待した通りの感動を味わおうと周辺をうろうろするだけなのだ。そして頭の片隅で、もう帰りの便のことを考え始めている。帰国の前日の晩には、いつもの通り、忘れていたお決まりの真実を思い出す。本当に楽しいのは、旅程を考え、チケットの手配をし、まだ見ぬ街とそこに暮らす人びとを想像しているときだったのだと。
  ブラのおかげでまいど屋がお祭り騒ぎになっているさなか、僕はもう、一年後の8月の特集のことを気にし始めていた。だが、どれほど真剣に考えても、ブラ以上のインパクトを持った企画はなかなか頭に浮かんでこなかった。ブラが称賛を浴びたことで、気負いやら、プレッシャーやら、これまでは意識しなかったような様々な感情が僕を強く縛り付けてしまったからだ。8月の特集が、なぜ普段取り上げているようなメーカー品ではなく、オリジナル商品でなくてはいけないのか、そしてなぜそれがブラを超えなくてはいけないのか、今でも僕にははっきりした理由が思いつけない。それはそうであるとしか言いようのない確かな命題として、当時から僕の中で岩のように重たく横たわっていた。僕は来る日も来る日も、次にまいど屋が情熱を傾けるべき対象を探し続けた。僕たちの先頭に立って大きな旗を打ち振り、まいど屋を未来へと導いてくれるまだ見ぬ何かを。そしてある日、僕は新しい空調服を作ろうと思い立った。
  過去何年もの間、現場で働く男性諸氏を虜にしてきた空調服は、考えてみれば確かにブラに対抗できる唯一の可能性を秘めていた。そしてその技術を応用してまいど屋独自の新たな地平を切り拓くことは、空調服のフロントランナーである僕たちに課せられた崇高な使命にも思われた。ターゲットとするのは、これまで空調服の恩恵にあずかれなかった人びと、例えば事務や営業として働く女性たちがいい。エアコンの効かない古いビルで苦痛に顔をゆがめながらパソコンに向かっているひとはいないだろうか。炎天下に暑苦しいスーツ姿で外回りを強いられているひとはいないだろうか。猛暑の中、そんな風に大変な思いをしながら懸命に働く全国の女性たちにこそ、空調服は必要だったのだ。読者の皆さんがこれから目にするのは、そのときの僕の乾ききった心に、天啓のように降りてきたこれからのまいど屋のあるべき姿である。
  僕が今こうしてこの文章を書きながら、旅の終わりに感じる、あの冷めきった真実に向き合っているのかどうかについては、このレポートでは敢えて触れまい。それは祭りの陶酔と熱狂の中にいる皆さんにとって、知らされたくない事であるだろうし、また無視を決め込んでも特段支障のない事であるからだ。僕の手元には、ようやく完成した空調オフィスウェアがひっそりと横たわっている。それは特集が公開される前のわずかな時間、ひと時の静かな眠りについているようにも見える。これからまた、どんなお祭り騒ぎが始まるのだろうか。その日が、そして僕の身体をこれから徐々に飲みこんでいくはずのひっそりと孤独に満ちた悲しみが、永遠に来なければいいのだが。
  それでも僕は思う。どんな明日が待っているにせよ、僕たちはこの空調オフィスウェアを先頭に高々と旗を掲げ、前へと進んでいくしかないのだと。本特集が、働く全ての女性たちにとって、大いなる福音となることを切に願う。
 

エピソード1
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空調オフィスウェア第1号のジャケット
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いい感じに仕上がったベスト
空調オフィスウェアを作るにあたって一番問題になったのは、協力相手を見つけることだった。空調服の本家であるサンエスは作業着メーカーのため、そもそもオフィスウェア製造のノウハウがなかった。そこで、日頃取引のあるオフィスウェアの専門メーカー数社に打診をした。彼らは僕の提案を、まるで道端に倒れている酔っぱらいを見つけたときのように冷ややかに眺めまわし、それからポストに投げ込まれていたピンクチラシを無造作にゴミ箱に放り込むみたいにして話を打ち切った。彼らの気を引くために浮かべていた僕の精一杯の笑顔は、僕の口元にむなしく張り付いたまま見せるべき相手を失い、そのままあてもなく置き去りにされた。
  最早、メーカーに頼ることはできないことは明らかだった。そうした予想外の事態に直面したとき、最初は彼らの非協力ぶりや新しいアイデアを理解しようとしない狭量な態度に憤りさえ覚えたことを僕はここで白状しなければなるまい。後になって冷静に考えてみれば、ブランドの毀損を恐れる彼らの反応ももっともだったのだとわかるのだが、とにかく、このときは僕は僕の考えが地上で一番優れていると思い込んでおり、他者の事情を慮る余裕を失っていたのだ。僕はひとり悪態をつきながら、どこかに突破口はないものかと必死の思いで考えを巡らせた。落ちるあてのない約束手形の期日を迎えた経営者がどこかに奇跡のカネが落ちていないかと街をさまようみたいに、あまりあてにならない奇跡を求めて街を歩きつづけた。そして奇跡は起きた。しかも、まいど屋からほんのわずか数分の場所で。
  途方に暮れながらまいど屋の周囲をふらふらと歩いていたとき、僕は洋服のお直し屋さんのことを思い出したのだ。お客さまからまいど屋の社内では対応しきれない特殊な加工を依頼されたとき、たまにお願いをしている加工のプロフェッショナルだった。僕は朦朧とした頭でお直し屋さんの玄関に近づき、そのまま彼女の家の呼び鈴を押した。そして出てきた彼女に向かって、空調オフィスウェアを作ってくださいと言った。
  僕の突然の申し出に対し、彼女がそのときどんな反応をしたのかは、はっきりとは覚えていない。唯一おぼろげに思い出せるのは、彼女が即座に嫌だと断ったことだ。その道30年の大ベテラン、お直し屋さんの良子(りょうこ)さんは、この特集のために後日インタビューに行くと、そのときのことをこう振り返ってくれた。「あれは確か土曜日のことだったわね。汗ダラダラで突然やってきて、女性の制服に穴をあけてくれって。おまけに他のスタッフには内緒だなんて念押しされて。こっちは訳がわからないじゃない。それで私はいくらまいど屋さんでも、そんなのムリだって言ったのよ。どこか、よそへ行ってくれって」。
  そう言われてみれば、確かにそうだった気がする。それから僕は瞬間的にその場で土下座をしたはずだ。どうか、お願いします。これには、まいど屋の未来がかかっているんです。僕にはあなたしか頼る相手がいないんです。僕は今、単なる一つの仕事を依頼しているんじゃなく、まいど屋と私たちを愛してくれる全国のお客さまのたったひとつの希望が、あなたの裁縫台の上に載っていると言ってるんだ。代金はいくらかかってもいいですから。
  そんなのは私の知ったことじゃないわと良子さんは言った。「私が受けないと言ったら?」
  「あなたは必ず受ける」
  良子さんはあきれたように首を振り、それから肩をすくめて言った。「いいわ、そのウェアをここに持ってきて詳しく説明してください。そんなところで膝をついてたって仕事は始まんないわよ。さあ、早く」。
 
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  会社に戻ると僕はさまざまな種類のオフィスウェアを空箱に詰め、それから良子さんの仕事場に急いで引き返した。箱の中にはもちろん、サンエス製の空調服もサンプルとして入れておいた。再び出てきた彼女の顔からは先ほどの警戒心は消え、プロとしての好奇心が覗いているように見えた。
  僕は箱からまずサンエスの空調服を取り出し、その原理について説明した。「ほら、背中の腰の部分にファンが二つ付いてるでしょう。ファンはこんなふうにバッテリーにつながってるんです。スイッチを入れるとファンが回って外気がウェア内に入ってくる。すると循環する空気が汗を蒸発させ、体の熱を奪っていく。つまり、気化熱で冷えて、とても涼しいんです。着てみますか?」。
  良子さんは怪訝そうな顔をしながらも素直にジャンパーを羽織り、そしてバッテリーのボタンをONにした。ファンが静かな音を立てて回り出し、取り込まれた空気でウェアが膨らんだ。彼女は驚いたように膨らんだジャンパーを指でさすり、それから本当に涼しいわねと言って目を閉じた。「そうか、これのレディース版を作ろうってわけなのね」。
  僕は頷いて箱からボンマックスのレディースジャケットを取り出し、これにファンを取り付けたいんですと言った。
  良子さんの顔に影が差した。彼女の心が再び閉じようとしているのがわかった。あきれたように僕を見て、「これじゃ、空気が外に漏れちゃって涼しくなるわけないじゃない」と言った。
  さすが衣類のプロだ。呑み込みが早い。僕は今まで自分のアイデアに酔い過ぎていて、そんな基本的な問題点を見落としていたのだ。だが、ここまできて、引き返すわけにはいかなかった。空調オフィスウェアには、今や、まいど屋の命運がかかっているのだ。「そんなことはない」と僕は強い口調で言い返した。具体的な理由などは一切あげず、浮気を見つかった夫がこれは浮気じゃないんだと強弁するみたいに、ただそれでも涼しいはずだと言い張った。
  「そうなの」と良子さんは疲れたように言ってジャケットを手に取った。スーパーで野菜を吟味する主婦みたいに、何度も裏返して生地の表面を丹念に探ってからようやく自分を納得させるように、これをねと言った。どうやらここで僕と議論をしても時間の無駄だと思ったようだった。彼女の顔にはまだためらいの影があったが、少なくとも心は完全に拒否反応を示しているわけでもなさそうだった。「全責任は僕が取るから、言うとおりにしてみてください」と僕は優しく彼女に言った。彼女は不信感の残る目でしばらく僕を見つめ、それから諦めて下を向いた。僕は閉じかかっていた彼女の心の隙間に強引にバールを突っ込み、それを上下に激しく動かしてこじ開けることに成功したのだ。
 
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  ジャケットを手に作業台の前に座ると、良子さんはすっかり吹っ切れた様子できびきびと準備をし始めた。
  で、どの位置に穴を開ければいい?お任せします。そんなこと言われても・・・。じゃ、左右の腰のあたりに。こんな感じ?もう少し上がいいかな。そこまで上げると縫い代にかかってしまいますよ。
  作業服と違って、女性のオフィスジャケットは細身でダーツやウエスト切り替えが入っている。しかも、裏地も付いているので取り付け可能な場所が限られてくる。作業台の上に広げた服の上でファンを上下左右に移動させながら、ああでもない、こうでもないと意見を交わし、やっとのことで位置を決めると、その場で加工を始めてもらうことにした。「表に当て布をして、裏地ごと丸く縫って、ひっくり返して裏留めする方法でどう?ちょっと手間はかかるけど、仕上がりがきれいだから」。
  良子さんは裏地のような薄い生地を表に当て、手際よくミシンをかけていく。
  「ハサミ、入れちゃいますよ。いいですね?」
  丸く縫った部分の真ん中にハサミを入れ、縫い代を少し残してザクザクと切っていく。続いて、縫い代に切り込みを入れ、当て布を裏地側にひっくり返してアイロンで縫い目を割っていくと、綺麗な丸い穴が出来上がった。まだ途中だが、ファンを取り付けてみた。当て布の端を処理していないので浮いたように見えるが、ピッタリはまってなかなかいい感じになった。
  「穴の周りをしっかりさせるために押さえミシンをかけるね」。ステッチをかけると穴の周りがしっかりして、ファンの収まり具合も格段に良くなった。バッテリーをつなぎ、彼女に試着をお願いした。スイッチを入れるとファンが回る音がした。
  「どうですか?」僕は自信ある態度を失わないように気を付けながら、幾分早口でそう言って彼女の顔色を窺った。
  「さっきのジャンパーみたいに涼しくはないわ。それなりに少しは気持ちいいけど」
  「じゃあ今度はこれを試してみよう」。僕はそう言って箱の中から他の種類のウェアを取り出した。彼女は、え?と言って身体を固くし、口を開けたままオフィスウェアの山を凝視した。大きく見開かれた両目からは表情が読み取れなかった。僕は彼女が何かを言い始めることを恐れてますます早口になった。「ジャケットがダメなら、ベストがあるんだ。そしてそれよりも肌により近いブラウスに取り付ければ、さらに涼しくなるはずだ」。高速で回転するファンがむき出しの脇腹を直撃する恐れがあることについてはあえて彼女には言わなかった。きっと、キャップが外れない限り大丈夫だろう。
  「スカートもあるんだ。風がスカート内で回って、モンローの映画ようにフワッと膨らんでくれるかもしれないからね。あ、それからパンツとカットソーも作りたい。なんたって、オフィスウェアの基本アイテムをひととおり揃えなければコレクションとは言えないから。上下でコーディネートできたら、どんなに暑いオフィスでもエアコンがいらなくなるよ」
  このとき良子さんがどういう気持ちで黙って僕の話を聞いていたのかは、その場の僕にはもちろんわからなかった。覚悟を決めた彼女が、プロとして自分の感情は表に出さないよう、極めて注意深くふるまっていたと知ったのは、ずっと後のことだ。例のインタビューの時になってようやく、彼女は僕に腹を立てていたことを打ち明けたのだった。「1点だけだと思っていたのよ。そしたら、箱から10点も出てくるんだもの」。
  とにもかくにも、良子さんがどんな気分だったにせよ、結局その日、彼女は僕の依頼をすべて受け入れ、その上彼女独自のアイデアまで出してそれを実行することを約束してくれた。ブラウスやカットソーは裏地がないので扱いやすいが、ミシンをかけると生地が伸びてビロビロになってしまう。これを防ぐために、ドーナツ型の補強材を使用することにした。これなら強度もあるし、アイロンで貼り付けるだけなので加工も簡易化できる。また、トップスにはバッテリーポケットもちゃんと付けてもらった。これがないとファンの稼働中、バッテリーを常に手で持っているしかなくなってしまうから、地味だが非常に大事なポイントだ。良子さんのアイデアで、強力マジックテープを使って取り外しができる便利な仕様に仕上がっていることも申し添えておこう。
  僕は彼女に礼を言い、一週間後に取りに来ると言ってその場を辞した。そして約束の日に戻ると、僕の想像以上の出来で空調オフィスウェアのコレクションが完成していた。
 
  ●ブラウス・・・・・・いい感じ。スカートにインしても、オーバーブラウスとしても着られる。
  ●ベスト・・・・・・イメージどおり。ファンをはめ込んでも違和感がなく、もともとこういうデザインだったかのように見える。
  ●カットソー・・・・・・着るとファンの部分がポコッと膨らむが、その分、肌との間に空気の層ができて涼しい。ファンを付けず、穴の開いたまま着れば、立派なリゾートウェアにもなりそうだ。もう1タイプはファンの穴がタテ2コ並びの直列式でデザインとしても斬新。
  ●スカート・・・・・・キレイな仕上がり。ファンの風で裾がフワッと舞い上がることを期待したが、ファンを強にしてもうまくいかず、その点だけが残念だ。
  ●パンツ・・・・・・ファンを付けると、出っ張りが邪魔になって座りにくいが、そのままヒップ穴あきパンツでいくなら、パリコレに出品できるほどの素晴らしい出来。ただし、穴からインナーが見えてしまう恐れがあるので、Tバックでないと具合が悪いかもしれない。
 
  「正直、こんなの着られるわけないじゃん、と思って作っていたのよ。だから、モデルさんがどんなふうに着こなすのかとっても楽しみ。写真撮ったら、見せてね」。良子さんは出来上がった商品を示しながら、初めて僕に笑顔を向けた。
  「約束するよ。それと、空調オフィスウェアのオーダーが入ったら、またお願いします。きっと忙しくなるから、覚悟しといて」。
  僕はダンボール箱を抱えてお直し屋さんを後にすると、空を見上げた。コレクションの誕生を祝福するかのような青空だった。日差しが強く、汗が首筋から流れ落ちた。空調オフィスウェアを待ち焦がれる、全国の日本女性たちの声が聞こえるような気がした。箱の中にはまいど屋と、暑さに苦しむ彼女たちの希望が詰まっていた。僕は会社に戻る足を速めた。
  「これで何とかなりそうだ」。安堵感に包まれて、僕は思わず独り言を呟いていた。「モデルは既に決まっている。あとは、いい写真を取るだけだ」。
 
  (エピソード2へつづく)
 
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ブラウス内側にはバッテリーポケットも
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お世話になったお直し屋さんの良子さん

    

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