カレー、韓国料理ときて、その次は何をいくのだろう?
出張2日目の盛山氏が待ち合わせに指定したのは、また大阪駅前ビルだった。
「あのー、さすがに他のエリアにも行きますよね? ほら、東通り商店街とかお初天神とか、近所にもいろいろありますよ」
編集部は不敵な笑みを浮かべながら歩く彼を追う。
大阪駅前ビルの地下街は、大阪駅へとつながっている。このまま歩いていけば、1963年に「ウメダ地下センター(ウメチカ)」として開業した歴史ある地下街・ホワイティ梅田にも行ける。昼から串かつ屋に人がたむろしていて「これぞ大阪」な光景が見られるエリアだ。
「カレーショップ ミクロ」では、揚げ物のトッピングをしなかったから、ここらで揚げ物三昧というのもいいかもしれない。ほら、通天閣に来る観光客にも大人気だし。
いや、地下街を突っ切って地上に上がり、再開発された「うめきた」エリアを攻めるのもいい考えだ。あそこには「グランフロント大阪」という大阪人にもデカすぎてよくわからないビルができている。
オープンしたころ、ちらっと通ったことがあったが、たしか熟成肉とかそういうグルメブームの第一線の店がたくさんできていたはずだ……あ、そういえば、メディアで話題の「近大マグロ」を食べられる店もあるはずだぞ。カレー(洋食)・韓国料理(アジア食)・マグロ(和食)という並びになれば、グルメ特集として非常に美しい。
そうだ、「大阪駅前ビルからグランフロント大阪へ」という流れはいいぞ。食べ歩きを通じて大阪駅前開発の歴史を知る。そういう社会学的な(?)切り口だよ。グルメを通じて街の発展を体感してみよう、と。うん、これはイケる……。
「盛山さん! マグロは好きですか?」
背中を追いつつ声をかけた――と思ったら、そこにはもう誰もいなかった。
出張2日目の盛山氏が待ち合わせに指定したのは、また大阪駅前ビルだった。
「あのー、さすがに他のエリアにも行きますよね? ほら、東通り商店街とかお初天神とか、近所にもいろいろありますよ」
編集部は不敵な笑みを浮かべながら歩く彼を追う。
大阪駅前ビルの地下街は、大阪駅へとつながっている。このまま歩いていけば、1963年に「ウメダ地下センター(ウメチカ)」として開業した歴史ある地下街・ホワイティ梅田にも行ける。昼から串かつ屋に人がたむろしていて「これぞ大阪」な光景が見られるエリアだ。
「カレーショップ ミクロ」では、揚げ物のトッピングをしなかったから、ここらで揚げ物三昧というのもいいかもしれない。ほら、通天閣に来る観光客にも大人気だし。
いや、地下街を突っ切って地上に上がり、再開発された「うめきた」エリアを攻めるのもいい考えだ。あそこには「グランフロント大阪」という大阪人にもデカすぎてよくわからないビルができている。
オープンしたころ、ちらっと通ったことがあったが、たしか熟成肉とかそういうグルメブームの第一線の店がたくさんできていたはずだ……あ、そういえば、メディアで話題の「近大マグロ」を食べられる店もあるはずだぞ。カレー(洋食)・韓国料理(アジア食)・マグロ(和食)という並びになれば、グルメ特集として非常に美しい。
そうだ、「大阪駅前ビルからグランフロント大阪へ」という流れはいいぞ。食べ歩きを通じて大阪駅前開発の歴史を知る。そういう社会学的な(?)切り口だよ。グルメを通じて街の発展を体感してみよう、と。うん、これはイケる……。
「盛山さん! マグロは好きですか?」
背中を追いつつ声をかけた――と思ったら、そこにはもう誰もいなかった。
バール ワン
笑顔がステキなシェフの三川さん
「うにのトマトクリームスパゲティ」サラダ・パン付き
●ウニ入りパスタが900円!
あれ? いったい今、どちらを向いて歩いているの?
大阪の地下街はわかりにくいと聞いてたから、確認しながら歩いてきたつもりだったけれど、やっぱり迷ってしまった。
地下街に方向の表示が少なく、今ココがどこなのか把握できるサインも少ないのには参った。だけど、地下の店をぶらぶら見ていくのは意外とおもしろい。
「はっは~ん ここだな ウワサの花屋は」と書かれた、大阪らしい看板の花屋があったり、靴とカッターとネクタイとスーツ一式が安くそろえられるビジネスマンの駆け込み寺のような店があったり、外貨両替までできる金券ショップがあったり。
キョロキョロしながら歩いていると、なんとなく見覚えのある景色になった。あらら、昨日ランチを食べた駅前第4ビルの地下じゃないか(汗)……。ま、いいか。なんせ、ここの地下迷路には、100軒もの飲食店があるというから、出張2日目の昼飯もここで済ますとしよう!
胃袋と相談しながら、新たな出会いを求めて昭和チックな飲食店が並ぶ地下街を進んでいく。
と、くるくる回る看板が目に留まった。何の店だろう? と近づいていくと、そこはこじゃれた雰囲気のイタリアンバールだった。
名前は「バール ワン(BA-RU ONE)」。白を基調としたカフェ風の店内は、近くのOLさんと思われる女性たちでいっぱい。女性がひとりで食べにくる店にハズレは少ない。メニュー表の「パスタ大盛無料」もうれしく、気がついたら席に座っていた。
「ランチで一番人気なのお願いします!」。
そう注文して出てきたのは「うにのトマトクリームスパゲティ」。ランチではサラダとパンが付いて、なんと税込900円だ!
贅沢なウニ! ソースだけじゃなくて、ちゃんと具材としてウニのかたまりが残っている。これで大盛にしても900円(税込)とは恐れ入る。トマトの酸味とウニの濃厚さのバランスもよく、久しぶりのウニの風味に感動しまくり。いくらでも食べ続けられるような気がした。
●ビジネスマンに「赤ワイン煮込み」が人気
せっかくなので、デザートもお願いしてみた。この日のデザートはティラミス、パンナコッタ、ガトーショコラの盛り合わせ。それにオレンジとグレープフルーツのシロップ漬けが添えられてきた。
濃厚なウニのスパゲティのあとに、さっぱりしたフルーツ、ほどよい甘さの手作りデザートにいつしか頬はゆるむ。ちょっと濃いめのコーヒーを飲み干すと、至福とはまさに今このことと、膨れた腹をさすってしまう。
満足したところで、お店について話をうかがった。
シェフの三川さんは兵庫県出身。小学生の頃から料理を作るのが楽しくて、料理人をめざしたそうだ。某大手の調理師専門学校を卒業後、高級中華料理店やイタリアンレストランで修行し、この「バール ワン」に入店したという。
得意料理は「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」。たっぷりの赤ワインで数時間じっくり煮込んだ一品は、仕事帰りのサラリーマンに人気だそうだ。
ディナーでは、5種類または10種類の前菜の盛り合わせも良く出る。前菜10種でも1300円。手頃な値段でおいしいものが食べられるとあれば、女子が見逃すはずがない。きっと、ここは女性のお客さんでいつも賑わっているんだろう。
平日のランチから、デートなどのハレの日にも使える「みんなのイタリアン」だ。
●コックコートは料理人の制服
この日は、スタッフさんが急に休みになったとかで、店は大忙しだった。
寡黙にひたすら料理を作る三川さんだったが、手のあいた一瞬の隙を狙って、ユニフォームについて聞いてみた。
「特にこだわりはないのですが、一応、料理人に見えるスタイルを選んでいます。すっきりと見せられるよう、上衣は白。黒ボタンがアクセントですね。やはりキッチンで調理をするので、腕などを動かしやすいデザインと着心地優先で、素材はあまり決めていません。清潔感のある制服をと思って着ています」
とにかく、お客さまから「安くておいしい」と言われるのがうれしいという三川さん。写真をお願いすると「僕でいいんですか?」と遠慮がちに言いながら、はにかんだ笑顔を見せてくれた。
「大阪でおすすめの食べ物やスポットは?」と聞くと、
「この大阪駅前ビルは、安くておいしいお店がたくさんありますよ!」
それってライバル店なんじゃ? と思わずつっこみたくなったが、三川さんのニコニコ顔をみているとそんな野暮な考えは消え去ってしまう。
「大阪へ来たら、また寄らせてもらいます!」
とだけ言って店を出た。
ちょっとおしゃれで、なんだかちょっとホッとする。そんな三川さんと、おいしい料理が待つ「バール ワン」である。
【店舗情報】
店舗名:バール ワン(BA-RU ONE)
住所:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-11-4 大阪駅前第4ビル B1F
電話:06-4796-6227
営業時間:
[月〜金]11:00 〜 23:00(L.O.22:30)
[土日祝]11:00 〜 21:30(L.O.21:00)
定休日:年中無休
http://www.living-cafe.co.jp/baru_one.php
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27099253/
アクセス:
JR 大阪駅 徒歩5分
地下鉄御堂筋線 梅田駅 徒歩5分
地下鉄谷町線 東梅田駅 徒歩5分
JR東西線 新地駅 徒歩5分
阪急線 梅田駅 徒歩7分
阪神本線 梅田駅 徒歩5分
あれ? いったい今、どちらを向いて歩いているの?
大阪の地下街はわかりにくいと聞いてたから、確認しながら歩いてきたつもりだったけれど、やっぱり迷ってしまった。
地下街に方向の表示が少なく、今ココがどこなのか把握できるサインも少ないのには参った。だけど、地下の店をぶらぶら見ていくのは意外とおもしろい。
「はっは~ん ここだな ウワサの花屋は」と書かれた、大阪らしい看板の花屋があったり、靴とカッターとネクタイとスーツ一式が安くそろえられるビジネスマンの駆け込み寺のような店があったり、外貨両替までできる金券ショップがあったり。
キョロキョロしながら歩いていると、なんとなく見覚えのある景色になった。あらら、昨日ランチを食べた駅前第4ビルの地下じゃないか(汗)……。ま、いいか。なんせ、ここの地下迷路には、100軒もの飲食店があるというから、出張2日目の昼飯もここで済ますとしよう!
胃袋と相談しながら、新たな出会いを求めて昭和チックな飲食店が並ぶ地下街を進んでいく。
と、くるくる回る看板が目に留まった。何の店だろう? と近づいていくと、そこはこじゃれた雰囲気のイタリアンバールだった。
名前は「バール ワン(BA-RU ONE)」。白を基調としたカフェ風の店内は、近くのOLさんと思われる女性たちでいっぱい。女性がひとりで食べにくる店にハズレは少ない。メニュー表の「パスタ大盛無料」もうれしく、気がついたら席に座っていた。
「ランチで一番人気なのお願いします!」。
そう注文して出てきたのは「うにのトマトクリームスパゲティ」。ランチではサラダとパンが付いて、なんと税込900円だ!
贅沢なウニ! ソースだけじゃなくて、ちゃんと具材としてウニのかたまりが残っている。これで大盛にしても900円(税込)とは恐れ入る。トマトの酸味とウニの濃厚さのバランスもよく、久しぶりのウニの風味に感動しまくり。いくらでも食べ続けられるような気がした。
●ビジネスマンに「赤ワイン煮込み」が人気
せっかくなので、デザートもお願いしてみた。この日のデザートはティラミス、パンナコッタ、ガトーショコラの盛り合わせ。それにオレンジとグレープフルーツのシロップ漬けが添えられてきた。
濃厚なウニのスパゲティのあとに、さっぱりしたフルーツ、ほどよい甘さの手作りデザートにいつしか頬はゆるむ。ちょっと濃いめのコーヒーを飲み干すと、至福とはまさに今このことと、膨れた腹をさすってしまう。
満足したところで、お店について話をうかがった。
シェフの三川さんは兵庫県出身。小学生の頃から料理を作るのが楽しくて、料理人をめざしたそうだ。某大手の調理師専門学校を卒業後、高級中華料理店やイタリアンレストランで修行し、この「バール ワン」に入店したという。
得意料理は「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」。たっぷりの赤ワインで数時間じっくり煮込んだ一品は、仕事帰りのサラリーマンに人気だそうだ。
ディナーでは、5種類または10種類の前菜の盛り合わせも良く出る。前菜10種でも1300円。手頃な値段でおいしいものが食べられるとあれば、女子が見逃すはずがない。きっと、ここは女性のお客さんでいつも賑わっているんだろう。
平日のランチから、デートなどのハレの日にも使える「みんなのイタリアン」だ。
●コックコートは料理人の制服
この日は、スタッフさんが急に休みになったとかで、店は大忙しだった。
寡黙にひたすら料理を作る三川さんだったが、手のあいた一瞬の隙を狙って、ユニフォームについて聞いてみた。
「特にこだわりはないのですが、一応、料理人に見えるスタイルを選んでいます。すっきりと見せられるよう、上衣は白。黒ボタンがアクセントですね。やはりキッチンで調理をするので、腕などを動かしやすいデザインと着心地優先で、素材はあまり決めていません。清潔感のある制服をと思って着ています」
とにかく、お客さまから「安くておいしい」と言われるのがうれしいという三川さん。写真をお願いすると「僕でいいんですか?」と遠慮がちに言いながら、はにかんだ笑顔を見せてくれた。
「大阪でおすすめの食べ物やスポットは?」と聞くと、
「この大阪駅前ビルは、安くておいしいお店がたくさんありますよ!」
それってライバル店なんじゃ? と思わずつっこみたくなったが、三川さんのニコニコ顔をみているとそんな野暮な考えは消え去ってしまう。
「大阪へ来たら、また寄らせてもらいます!」
とだけ言って店を出た。
ちょっとおしゃれで、なんだかちょっとホッとする。そんな三川さんと、おいしい料理が待つ「バール ワン」である。
【店舗情報】
店舗名:バール ワン(BA-RU ONE)
住所:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-11-4 大阪駅前第4ビル B1F
電話:06-4796-6227
営業時間:
[月〜金]11:00 〜 23:00(L.O.22:30)
[土日祝]11:00 〜 21:30(L.O.21:00)
定休日:年中無休
http://www.living-cafe.co.jp/baru_one.php
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27099253/
アクセス:
JR 大阪駅 徒歩5分
地下鉄御堂筋線 梅田駅 徒歩5分
地下鉄谷町線 東梅田駅 徒歩5分
JR東西線 新地駅 徒歩5分
阪急線 梅田駅 徒歩7分
阪神本線 梅田駅 徒歩5分
4種類の味が楽しめるデザート盛り合わせ
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店構えは少しおしゃれ
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袖口ネットでチリや体毛を逃さずキャッチ!異物混入を防いでお店の信用を守るコックコート、6-471シリーズ 袖口の内側にネットが付いて、異物混入による事故を未然に防いでくれる七分袖コックコート。調理オイル対応の耐久防汚加工により、汚れが付きにくく、キレイをキープ。そのうえ、水・油・粉が混じったソースなどのしつこい汚れも洗濯で爽快クリーンに。素材はポリエステル85%、綿15%の制電交織タッサー。カラー3色。 |
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清潔感あるホワイトに上品配色でセンスアップ!エプロンやチーフとのコーディネートも楽しいコックコート、6-715シリーズ 清潔感あるホワイトに、衿・袖口・ボタンの配色を効かせたコックコート。素材は、しなやかで丈夫なポリエステル65%、綿35%の制電単糸ツイル。O157対応の抗菌加工で衛生面もバッチリ。前合わせは、右前、左前どちらでも着用可能。カラー4色。 |
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