月刊まいど屋 --特集-- 2009年12月号[桑和]1ページ

桑和が手掛けるこの秋冬の新商品の大きな特徴は、最近のカジュアルの流れをふんだんに取り入れたこと。例えばシレ加工の防寒ウェア（2900防寒ジャンパー）。布地の裏に熱と圧力を加えて表面に独特の光沢感を持たせたシレ加工はカジュアルウェアで最近特に人気が高まっている技術。
世の中の流行をいち早く取り入れながらも、作業着としての性能はこれまで通りの高い水準を保つ。腕回りに少し余裕を持たせたシルエットや、大きめに仕上げられたポケットなどは作業現場での機能性を考え抜いたデザインだ。「たくさんのメーカーの商品が並ぶ売場において、ユーザーに手に取ってもらえる目新しさを常に意識した商品づくりをしています。真に必要とされる作業服は、単にデザインに凝っているだけではダメなんです。実際の使いやすさを考慮することで、はじめてお客さまに認めてもらえる」（企画課　大橋陽さん）。
そんな大橋さんがおススメするこの秋冬の新商品が、先述の2900防寒ジャンパー。この商品、生地はブラックの１色オンリーだが、ステッチとファスナーにカラーバリエーションをもたせた斬新なアイデアを採用している。カラーファスナーは単にファッション性を高めただけでなく、暗所での視認性を向上させるなど、機能性においても十分な効果を発揮しているとのことだ。
また、防水圧3000mlを誇る防寒服も、今年も注目したいロングセラー（2803シリーズ）。レインスーツとしても十分に通用するこのシリーズは、寒い冬場の雨や雪から体を確実にガードするスグレモノ。他社の同等商品に比べて、大幅に安い価格も魅力だ。「いくら見た目がよくても、本当の機能が伴っていなければ作業服としての役目は果たせません」と高橋さん。「当社のアイテムは、アウター以外にも防寒用のインナーや小物など、ラインナップが充実しています。気に入ったデザインのものを、必要なシーンに合わせて着用していただきたい。ひとことに作業着といっても、その活躍シーンは多岐に渡ります。一人ひとりのニーズに応えられる商品づくりを、もっと追究していきたい」。今後どんなアイテムで消費者の心をくすぐってくれるのか、同社の動向からはまだまだ目を離すことができそうもない。