まいど通信


        

まいど!まいど通信編集長の田中です。また一年経っちゃいましたね。月並みなことを言うのはあまり好きじゃないんだけど、他に表現のしようがないので、月並みですが、本当にあっという間の気がしますって読者の皆さんに前フリしてから今月号のまいど通信を始めます。きっと皆さんも月並みにそう思っているひとが多いと思うし、また、月並みっていうことは、よくよく考えればそれなりの普遍性がある事実の抽象化であることに思い至り、ここはあえて月並みなテーゼを皆さんと共有して、ネット通販の常套手段である顧客の共感を呼び起こす作戦をとるのも悪くないなぁという月並みな打算も働かせつつ、この文章を書き始めます。
で、何の話をしようとしたんだっけ?あ、そうそう、あっという間に今年も終わりだという話。ついこの間、正月が明けたように思えるのに、なぜ早くも次の正月がすぐそこで順番待ちをしているんだっていう話。なにもそんなに焦らずとも、もう少しゆっくりと巡ってきてもらえないでしょうかね。こっちは先の正月に必ずやり遂げると誓ったまま未消化の予定がたくさん残っているし、個人的に少しも成長した気がしないから、いささか自己嫌悪に陥っちゃうし。確かにまいど屋は今年も新たな取り扱いブランドを増やしたり、オフィスウェア専門の姉妹店をオープンさせたりしてまた一歩階段を上ったようだけど、自分自身は同じ場所をうろうろするだけで一向にステップアップしていない。そしてよく考えたら、月刊まいど屋が創刊した2008年の正月から、全く同じレベルの自分が同じことを考えて毎日を過ごしている。ま、なにはともあれ、読者の皆さんと年末を迎えるのもこれで7回目。お互い、歳とりましたね。月並みですが、皆さんのことが戦友のように思えます。あ、これは別に皆さんの共感を当て込んで言ってるわけじゃないですよ。そんなに計算高くなるほど自分は成長してないです。悲しいけれど。

今月のテーマは防寒服
え、また?って言わないでください。毎年恒例、12月の防寒服特集。批判される前に自分で白状しますが、今回でもう7年連続です。別に防寒着以外にネタがないわけじゃないですよ。でも、寒くなればやっぱり皆さんも防寒着のことが気になるだろうと持ち前の博愛主義が頭をもたげ、結局は涙を呑んで防寒服特集に落ち着いちゃう。マンネリを嫌う編集部としてはあれこれと企画を練って、別のトピックにチャレンジしたいところなんです、本当は。でも、寒さに凍えている皆さんを見捨ててどこか遠い場所に行って、自分たちだけで盛り上がるわけにもいかないじゃない。で、ギリギリまで悩んで、最後は思い直して防寒特集。タイトルは「マジで気になる防寒着」です。読者の皆さんがきっと気になってしょうがないと思うようなブランドを3つ選んで取材してきました。
でも、実際に取材をしてみると、マンネリどころか、かなり中身の濃い内容になりました。皆さんに恩を着せるつもりで取り組んだ企画が、思いもかけずまいど屋自身の勉強にもなった。その結果が今回掲載したレポートです。レポートの中に気になる防寒着を見つけたら、どうかお気軽にまいど屋サポートセンターにお問い合わせくださいね。

オートリピート
なぜ、そうなったのか、自分でもさっぱりわからないです。思い当たるフシが全くない。ある日、あるとき、突然、その曲が頭の中に取りついて離れなくなりました。しかもタチの悪いオートリピートのスイッチが入っているようで、何度も何度も同じメロディーがぐるぐると繰り返されます。忘れてほかのことを考えようと思っても、かえって症状が悪化して音量が大きくなる。毒は毒を持って制すべし。仕事に集中できなくなってほとほと困り、思い切ってその曲のCDを買いました。毒呼ばわりして本当に申し訳ないのですが、曲は岡本真夜さんのサヨナラです。
特に彼女のファンだったワケでもなく、10年以上その曲を聞いたことさえなかったはず。まるで、遠い昔に仕掛けられた時限爆弾が、自分の知らないところで正確に時を刻んでいたみたい。予定の時刻になって予定通り爆発した。そして完全にハマってしまいました。アマゾンから届いたCDを聞いてみると、やっぱりいい曲です。しばらく飽きるほど聞いて、アタマに埋め込まれたスイッチがショートしてくれれば、オートリピートも解除されるのかな。
そうだ、これほど強力にひとを動かす仕掛けがあるのなら、まいど屋にも取り入れない手はないのかも。月刊まいど屋を読んだら最後、意識の水面下にタイマーがセットされちゃう。本人が気づかないまま、10年経つと突如プログラムが作動してまいど屋のことしか考えられなくなる。どうにもならなくなってまいど屋を検索し、手当たり次第に商品を買うはめになる。これ読んでる読者の皆さん、もう呪いはかけられちゃいました。どんなにまいど屋を嫌いになっても、あなたとは10年後にまたここでお会いすることになる。呪いを解くには、まいど屋で飽きるほど買いものするしかない。どう、怖いでしょ。悪しからず。

求むスタッフ
業務の拡大とさらなる顧客サービス充実のため、まいど屋では一緒に働いてくれるスタッフを募集しています。通常のリクルーティング活動ではとてもじゃないけど補充がおっつかないので、こうしてわざわざまいど通信で告知し、あなたのご応募をお待ちしています。ユニフォームに興味があってやる気があり、お客さまに喜ばれることをするのが何より大好きで長時間のハードワークにも文句を言わず、お休みもほとんどない環境にエクスタシーを感じてしまう若い独身女性で一人暮らしをしていれば特に資格はいりません。希望者は履歴書にスリーサイズと携帯電話番号を記入のうえ、全身写真を添付して月刊まいど屋編集長の個人宅あてにご郵送ください。男性の場合も特に資格は必要ありませんが、できれば合コンを盛り上げるのが得意で、盛り上げるだけ盛り上げて結局最後は女性に相手にされないことが多い、いい人どまりのキャラであれば歓迎します。できるだけお客さまに商品を安く販売するため、男女ともに給料は安いですが、アットホームでハートフルで、仕事中も触れ合いの多い職場です。特に女性はスキンシップが大事ですので、できるだけ薄着での出社をお願いします。我こそはと思う方、今すぐご連絡を!

今年も一年間ありがとうございました
おかげさまでまいど屋は今年も無事、年末を迎えることができそうです。私たちスタッフにとっては今年も相当ハードな一年でしたが、たくさんのお客さまに支えられ、なんとか乗り切ってこれました。本当に、本当にありがとうございました。
まいど屋をご利用いただいた上に、ありがとうと言ってくれたお客さま、こちらこそ、本当にありがとうございました。せっかくご購入いただいたのにご満足いただけなかったお客さま、本当に済みませんでした。次回ご利用の際はイメージ通りの商品にめぐり合えるよう、スタッフが精一杯お買い物のお手伝いをさせていただきます。また、まいど屋の対応に不満を感じたお客さまがいらっしゃったら、この場を借りて心からお詫びいたします。すべてのお客さまに100%喜んでいただけるお店になれるよう、私たちは本気で、全力で取り組んでいます。はるかな高みにある目標だけど、一歩一歩、夢に向かって努力しています。
あの時はああすればよかった、こうすればよかったなどと、今年も反省することがたくさんあったまいど屋ですが、一つだけ皆さんに胸を張って言えることがあります。それはどんなに忙しくても誰も一切手抜きをすることがなかったこと。力不足で100%の結果を残せなかったかもしれませんが、私たちが抱いているまいど屋のあるべき姿のイメージに対しては、決して妥協をすることはなかったこと。私たちはこれからも、皆さんとともに歩んでまいります。少しでも皆さんが理想とするお店に近づけるように。来年もどうか、まいど屋をご贔屓に!