【サンエス】猛暑に効く!究極の節電ウェアimage_maidoya3
夏真っ盛りの昼下がり。とある通販会社の倉庫内。風通しの悪い建物の中は、まるでサウナみたい。逃げ場のない湿気が体中にまとわりつくようで、汗がダラダラ流れてくる。天井でネズミ色したファンがゆるゆる回っているのが見える。涼を求めて真下に移動しても、気休め程度の生暖かい風が気だるそうに通り過ぎていくだけ。もったいぶらずに、もっとブンブン回ってほしい。天井なんかで回ってないで、もっとそばに来て、新鮮な空気を送ってほしい。。。
  よくある風景。その会社はまいど屋ではないと一応断っておくが、リアルな話。そしてその男は思う。あのファンを自分の身体にくっつけられたら。涼しい風だけに包まれて仕事ができたら。断っておくが、その男は私ではない。忙しい時は確かに月刊まいど屋編集部員も倉庫業務に駆り出されるが、架空の話。まいど屋スタッフたるもの、暑さなんかで不平は言わない。倉庫から編集部のあるオフィスに戻っても、節電でエアコンが切れているからますます体がベトベトしてくるけど、泣き言は言わない。
  さて、ここからはホントの話。身体にファンをくっつけるという奇想天外なアイデアを実用化した空調服。この季節になると、まいど屋サポートセンターに問い合わせが集中するようになる、あの大ヒット商品の話。先日、編集部のある部員がとうとう自分で空調服を注文した。実は、私も欲しいと思っていたその服を試しに着させてもらって驚いた。コイツは使える。サポートセンターの電話がジャンジャン鳴るのも納得できる。でも、クドいようだが、暑い中、頑張ってピッキング作業をするのがイヤだと言ってるワケじゃない。その男は、私ではない。空調服などなくても、バリバリ仕事をする自信があるが、持っていたって、会社の内規に触れるわけではないだろう。
  いろんなバリエーションがある空調服。自分用を調達する前に、もっと情報を収集しなきゃ。そんな思いもあって敢行した今回のインタビュー。サポートセンターに問い合わせようと思っていたひとも、判断の一助にしてほしい
 

サンエス
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ファンを回すと空気が流れ、ウェアが膨らむ。
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取り外し可能なファンは、見た目以上に軽量。
「シーズン前から、節電の話で日本中が浮足立っていましたからね。空調服に対する関心は例年以上に高くて、かなり前から問い合わせが増えていた。皆さんの期待を裏切るわけにはいかないって重圧はかなりありましたよ。空調服メーカーとしての責任感を試されるシーズンですから、思い切ってシリーズのラインナップを見直し、大幅にバリエーションを増やしました」。そう話すのはユニフォーム事業部 商品開発課の中野係長。早速、NEWバージョンの空調服をご紹介いただきたいところだが、商品についてあまり知識がない読者のために、この『空調服』について、ざっとおさらいしておこう。
  『空調服』とは、背中側の腰部分の左右2箇所に、ミニ扇風機ともいえる「ファン」をつけた作業服のこと。ファンから外気を取り入れ、ウェア内で強制的に空気の流れを作ることで汗の蒸発を促し、その気化熱で涼しさを得る。まさにエアコンを着る感覚。場所を選ばず快適に過ごせ、熱中症対策にもなる。ちなみに空調服には、別売のファンユニット(ファン、ケーブル、バッテリー)が必要となる。電池式の基本セットは連続使用で約5時間。充電のできるリチウムイオンバッテリーなら4段階に風量切り替えができ、1回の充電で8~12時間ぐらい使用可能。ファンは簡単に取り外しができ、ファンを外したウェアは、そのまま普通に洗濯できる。
  「当社が空調服を商品化したのは7年ほど前のことです。ベーシックなポリエステル100%の『KU90530』と、綿100%の『KU90550』を作って発売しました。でも、当初は全く相手にされませんでしたね。作業服に扇風機を付けた“キワモノ商品”といった感じで、なかなか受け入れてもらえなくて・・・」。しかし、その実用性の高さから次第にお客さまの注目を集め、徐々にファンが増えていく。さらにメディアに数多く取り上げられるようになると、認知度も格段に高まった。そして、2011年、あの東日本大震災である。「昨年は節電対策ということで問い合わせが殺到し、夏が始まる前に在庫がなくなってしまうほどの人気でした。これだけ引き合いがあるというのは、暑さ対策のワーキングウェアとして、すっかり市民権を得たということです。珍しいアイデア商品ではなく、誰もが知っているひとつのジャンルに育ったんではないかと」。
  空調服の威力をさまざまなシーンで試してほしい。サンエスがそう願って新たにラインナップに追加した新商品は4シリーズ。早速、ご紹介していこう。
  まず、デリバリー、店舗、イベント等で働く人が着やすいように、従来の定番イメージを払拭したのがスタッフジャンパータイプの『KU90510』。「胸ポケットのファスナーをアクセントにしたスッキリしたデザインですから、サービス業でも違和感なく着られると思いますよ」。カラーはブルー、シルバー、サックスの3色。スポーティーなシルエットは、街中で着ても違和感のない仕上がりだ。
  上下お揃いのユニフォームとして着たいという声から生まれたのは、長袖ワークブルゾン『KU90470』。「これまでの空調服には、上下でコーディネートできるものがなかったんです。そこで、ウチの夏物で一番人気のAG10471シリーズから3色ピックアップして、空調服バージョンを作りました。ファンが付いていること以外、ウェアの生地やデザインは従来品とまったく同じですから、既存のパンツかカーゴパンツのどちらかと組み合わせてコーディネートできます。キチンとしたユニフォームとして採用したいというお客さまからは特に好評です」。
  ヘルメット必須の現場では、ヘルメット内の暑さやムレも切実な問題である。フード付長袖ブルゾン『KU90810』は、この問題を解決するために登場した。「ヘルメットの上からすっぽりとフードをかぶるんです。すると、ファンから取り込まれた空気が背中から首筋を通ってヘルメットの中に流れ、風が通る」。そして、このフード付空調服をさらに進化させたのが、「炎天下の屋外作業にオススメ」という新商品『KU90800』である。日差しの強い屋外では、日光の赤外線が生地を透過するため、ファンをガンガン回しても効果が薄れる場合がある。そこで、生地の裏にチタン加工を施し、赤外線を90%以上カット。太陽熱による温度上昇を防ぎ、空調ファンの冷却効果を更に向上させた。
  溶接関係者など、ただでさえ暑さに苦しんできた人にも朗報がある。火花が大量に飛んでくるような作業向けに、防炎素材の長袖ワークブルゾン『KU90640』が今シーズン初登場。夏場の溶接仕事はキアイで乗り切るって、諦めていたひともぜひ試してほしい。体感温度が劇的に下がるハズだ。「難燃性に優れた素材で、たとえ着火しても燃え広がらず、炭化するだけ。熱で繊維が溶けたり縮んだりすることもありません。また、導電性繊維も織り込んでいるため、静電気も防止します」。
  ヘルメットが必須の現場でも、溶接仕事にも。さらにはイベント会場やスタイリッシュに上下コーディネートしたい工場で。ニッチなシーンで活躍するものから、汎用性の高いものまで。さまざまなシーンに特化したラインナップが充実してきたサンエスの空調服シリーズ。インタビューの最後に、空調服についての問い合わせや引き合いの多い作業内容について、中野さんはこうコメントしてくれた。「まず、ホコリの関係でエアコンが使えない精密機器工場。一般工場や倉庫などでも、建物全体に空調を導入するより、作業する人にそれぞれ空調服を支給したほうがコストが安い場合もあるからでしょうね。それに、快適になって作業効率が良くなれば、生産性も上がります。一方、屋外では炎天下での立ち仕事ですね。イベントとか、果樹園などの農作業とか。蜂対策にもいいですよ。空気でウェアが膨らむので、蜂が刺しても針が肌に届かない。我々が想像もしていなかった目的で使っている人がかなりいらっしゃるので、驚きました」。
  ここまでレポートを読んできて、まだ、ホンマに効果があるのかいな、なんて半信半疑のひとがいるひとがいるといたら、それはひとえに、編集部の力量が足りなかったということ。自分自身が使っているんだから、そのスゴさはよくわかる。ダマされたと思って、いや、本当に効果があるから、是非、サンエスが誇るこの究極の清涼ウェアを試してほしい。暑さ、節電、そして電気料金の値上げと、今年は特に厳しい夏。読者の皆さんが少しでも快適に乗り切れるよう、編集部は願っている。
 
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ミーティングルームの一角には主力商品の展示も。
 

    

◆この涼しさ、ヤミツキになる!イベントや軽作業などに最適のスタッフジャンパー型空調服

胸ポケットのオレンジ色のファスナーがアクセント。スッキリとカッコよく着られるデザインで、デリバリー、店舗、イベント等での軽作業にピッタリ。生地には、水鳥の羽毛のようにソフトな風合いのノンコーティング・撥水・透湿素材『H2OFF』(ポリエステル100%)を使用。


◆人気の定番シリーズが進化を遂げた!どんな作業にもオールラウンドで活躍するスタイリッシュ系空調服

胸ポケットのオレンジ色のファスナーがアクセント。スッキリとカッコよく着られるデザインで、デリバリー、店舗、イベント等での軽作業にピッタリ。生地には、水鳥の羽毛のようにソフトな風合いのノンコーティング・撥水・透湿素材『H2OFF』(ポリエステル100%)を使用。