【中塚被服株式会社】短命な商品は作らない!image_maidoya3
 世の中の流れを読む力。流されずに自分の信念を貫き通す意思。二つの相反する力が絶妙にバランスしたとき、そこに時代をリードし、超越する価値が生まれる。男子用ユニフォームをメインとしながらも、女子用ユニフォームも手掛けるなど、新たな試みに挑戦している中塚被服。作業服には見えないワークウェアの開発など、ユニークな精神を持ち合わせた企業である。
  そのような取り組みを、なぜ同社は行うのだろうか。いまユニフォームには何が必要とされているのだろうか。
 

中塚被服株式会社
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インタビューに答える営業推進室の平川課長
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オリジナル性を出すことにこだわっています
 昭和16年に創業し、今年で67期を迎えた中塚被服。現場作業服がメインの『トップクラウン』、カラー展開が特徴の『オルテス』、DCブランドのような良質なファッション性を目指す『エクスパック』、脱ユニフォームをコンセプトにスポーツタイプのウェアを展開する『カルジャック』と、それぞれ特徴をもった4つの自社ブランドを展開中だ。幅広くブランドを構える、同社のユニフォームに対する視点とは?さっそく話を伺ってみた。
  インタビューに答えてくれたのは、常務取締役の門田 良一さんと営業推進室の平川 秀史さんのおふたり。幅広いブランド展開の理由を質問してみると、「ユニフォームをとりまく状況にも変化が現れてきました。従来のように作業目的に合わせた品揃えだけでなく、ファッションニーズの高まりに対しての展開が必要となってきたのです。今やユニフォームは、一般衣料との差がなくなってきているというのが私たちの見解です。ファッションアイテムから得たヒントを、ビジネスウェアに取り込むこともよくあります」という。それでも、ただ単にブランドを幅広く手がけるというだけでは、同業他社と差をつけることは難しかったはずだ。そこは、どのような戦略をもって対応していったのか。
  「私たちは大手企業ではないので、オリジナル性を出すことにまずこだわっています。素材を徹底的に追求し、品質を高める。ファッション性に目を配りつつ、作業服としての機能性を損なわないよう、ウェアにはポケットを必ず付ける。もちろん、売れ筋の商品は研究するようにしています。ですが、マネは絶対しないようにしています」。
  そんな同社の想いに対して、ユーザーから感じられる反応はどうか。「ターゲットは若いお客さんになりつつあり、より特徴のある商品が作りやすい環境にはなっているかなとは感じます。そんな中で、中塚さんらしいねと言われることが大変嬉しい。大手企業が手がけづらい、ニッチな商品も扱っています。それも全て『値段だけで選ばれた商品は、飛びつきもよいが、飽きられるのも早い』という考えに基づいているからなのです」。これからも、同社発の新しいウェアに注目し続けていきたい。
 
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「中塚」らしさを出す商品を日夜開発中
 

    

CJ76~CJ79シリーズ

すっきりしたスポーティーなデザインの、男女ペアシリーズ。サマー裏面ストレッチの採用で、肌に触れる生地内側のお肌触り・着心地が快適。吸汗・速乾性にも優れ、洗濯後のイージーケア性もあり。


CJ5460~CJ546シリーズ

ファスナーやドットボタンなど、メタル系を取り入れた都会的なイメージのウェア。消臭ブランドBreezeBronzeの繊維を上衣は脇部、下衣は股部に装備し、機能性も万全です。