【Meisters Backstube KAKINUMA】マイスターのパン工房image_maidoya3
名古屋・星が丘にある『Meisters Backstube KAKINUMA(マイスターズ バックシュトゥーベ カキヌマ)』は、安心安全な自然素材にこだわった石窯パンと焼き菓子の店。香ばしいパンの香りが漂う店内には、『石窯食パン』(税込432円)やレーズン、クルミがたっぷり入った『パン・オ・ノア』(税込410円)といった定番品のほか、季節のフルーツなどを使った月替わりのパンや焼き菓子が並び、手作りジャムや挽きたての全粒粉なども顔を揃えている。
  『Meisters Backstube』とはドイツ語で「マイスターのパン工房」を意味する言葉。その名のとおり、この店のオーナーはドイツで約10年間修業してパン作りを学び、製パンマイスターと製菓マイスターの2つの称号をもつ。独立して間もなく10年。「安心できる素材を使い、その風味、力を大切にしたパン・焼き菓子を創る」をコンセプトにしたお店は、着実に地元のファンを増やしてきた。
  「すべてのパン生地に国産小麦の粒を石臼で挽いた全粒粉を使う」、「平飼卵、粗糖、自然塩、オーガニックフルーツ、有機野菜など安全で自然なものを使用する」、「市販のイーストは使わず、自家製酵母とドイツから取り寄せた天然酵母を使用する」などは、開店以来変わらぬポリシーなんだとか。安心して食べられるパンや焼き菓子はアトピーやアレルギーの方にもオススメで、ここのパンを求めてやってくるお客さんには、妊婦さんや小さなお子さんのいるママなど、食事に気を遣い始めた人たちも多いという。
  そんなこだわりいっぱいのマイスターのパン工房。きっと、ユニフォームにも大いなるこだわりがあるに違いない。
 

Meisters Backstube KAKINUMA
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オーナーでマイスターの柿沼さん
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本日のランチとフェアビーンズコーヒー
「ライ麦や全粒麦を多めに使ったハード系のパンを焼いています。石窯で焼くと、旨みや水分を内部にしっかり閉じ込めたまま焼けるので、外皮はパリッと、中はしっとりと焼き上がるんです」。そう話すのは、オーナーでマイスターの柿沼理(かきぬま・さとし)さん。時計を見ると3時前。幸運にも、まだランチタイム(10:30~15:00)のさなか。どんなパンと料理が出てくるのか楽しみでもあり、ランチ(税込864円)を注文してみた。カフェスペースは12席と少ないが、サンルームのようなガラス張りのテラス席では、外の景色を眺めながらゆったりとくつろげる。
  「ウチのパンは料理と一緒に食べるパンなので、こういう食べ方をすると美味しいですよ!と提案をかねてランチをやっています。朝、畑から届いた野菜を見て、そこからメニューを考えます。今月のパンと何が合うのかって」。この日のメニューは、大根とレンズ豆のトマトスープ、千切り野菜のジンジャーレモンドレッシング、マッシュポテト、菜花と春菊とゴボウのくるみ味噌添え、さつま芋のピクルス、そしてパンと自家製梅ジャム。一緒に頼んだフェアビーンズコーヒー(税込280円)には、1口サイズの抹茶のシフォンケーキが付いてきた。
  ランチは野菜中心だが、それぞれ素材の味がしっかり感じられ、食感の違いも楽しめて美味。カットされたハードパンは、お話にあったとおり外はパリッ、中はしっとりで、噛むほどに小麦の味がよくわかる。それに何より、風味や食感の違うパンを少しずついろいろ味わえるのがウレシイ。ちなみにカフェスペースでは、ランチメニューからオーダーしなくても、店頭でパンや焼き菓子をチョイスして、飲み物と一緒にいただくこともできるのだそう。
  見た目以上に満腹感のあるランチの後は、気になるユニフォームの話を聞いてみよう。柿沼さんは、コック帽にコックコート、腰にサロンエプロンのヒモをキュッと結び、誠実な職人さんといった印象。朝5時から仕込みに入るというから、既にめいっぱい働いているはずなのにコックコートには目立った汚れもなく、パリッとしていて清潔感がある。いつもこのスタイルで仕事をしているのだろうか。「日本ではTシャツのところもありますし、ドイツでもいろいろですが、ウチはコックコートにサロンエプロン、コック帽。これはマイスターの国家試験を受けるときの指定の服装で、オープン当初からこのスタイルでやっています。ドイツでがんばっていたあの頃の初心を忘れないようにね」。
  コックコート着用は柿沼さんとパン作りをするスタッフの計4名。店頭に立つ販売スタッフはエプロンとバンダナである。「綿100%の七分袖です。長袖では暑いし、七分袖なら袖をまくれば半袖になるので夏もいい。コックコートにはポリエステルや綿混もありますが、綿100%は汗を吸ってくれるので着ていて爽快感があります」。
  2~3着をローテーションで着ているという柿沼さん。結婚して奥様もいるが、ユニフォームは自分で漂白して洗濯するという。「異物混入が怖いですからね。白いウェアなら髪の毛やホコリが付いてもよくわかります。ウチでは1日4回、始業時や休憩の後などに粘着テープのローラーをかけているんですよ。お互いにかけ合うのが決まりなので背中までしっかり。実際に清潔であること、そしてその清潔感がお客さまにしっかりと伝わることの大切さはドイツで学んだんです」。
  コック帽はネット付きで何回でも洗えるタイプ。サロンエプロンも異物混入を防ぐためにスタッフはポケットなしタイプだが、販売に立つこともある柿沼さんだけはポケット付きで、パンを取る時に使う手袋を入れている。そして、エプロンの下にはヒッコリーのコックパンツ。ブルーのストライプが足元に爽やかさを添えている。「コックパンツは動きやすくて、しゃがんだり立ったりがラクです。カーゴパンツのようにサイドにポケットがないので異物混入の恐れもありませんし。腰にポケットが付いていますが、上からエプロンを付けるので使えないんです(笑)」。
  なるほど、なるほど、聞けば聞くほどプロフェッショナル、いや、マイスター。すっかり感心してしまったところで、心は早くもお土産に買って帰るパンのことに。あのう、さっき、ランチでいただいたパン、何と何でしたっけ?
 
 
  【店舗情報】
  Meisters Backstube KAKINUMA(マイスターズ バックシュトゥーベ カキヌマ)
  住所 : 〒464-0025 愛知県名古屋市千種区桜が丘58
  電話 : 052-781-3353
  HP  : http://meisters-backstube.com/
  営業時間:9:30~18:30(ランチ:10:30~15:00)
  定休日:木曜と月に1度の日曜
 
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木をふんだんに使ったナチュラルな店構え
 

    

手さばきよし!肌あたりよし!使い勝手のよさで柿沼オーナーも手放せない、綿100%素材の七分袖コックコート

シェフの品格を上げる極上のホワイトコックコート。綿100%の厚手生地「葛城」は縦糸の密度が高く、綾目のある表情が特徴で、吸汗性に優れ、繰り返しの洗濯に強いのがポイント。『KS6623-2』は一つずつ手作りにこだわった組ひもボタン、内ポケット、左袖ペン差しポケット付き。『KC-426』は組ひもボタン、内側にパッチポケット付き。


綿100%にこだわらなければ、可能性はもっと膨らんでくる!ポリエステル系素材で機能性を高めた七分袖コックコート

O157対応の抗菌加工を施したポリエステル系素材で衛生面もバッチリ。『6-931』と『6-603』は綿35%混の単糸ツイルを使い、制電仕様でホコリが付きにくいのもウレシイ。くるみボタンの『6-931』は背中心にプリーツが入って腕の動きがスムース。『6-603』は、左胸に高級感ある片玉縁の切ポケット付き。『6-821』は綿15%混のタッサ―で、胸ポケット付き。3アイテムとも左袖ペン差しポケット付き。